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「プロメテウス」

「Prometheus」 2012 USA/UK
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エリザベス・ショウに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」「ミレニアム2 火と戯れる女/2009」「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士/2009」のノオミ・ラパス。
デヴィッドに「ジェーン・エア/2011」のマイケル・ファスベンダー。
メレディス・ヴィッカーズに「告発のとき/2007」「あの日、欲望の大地で/2008」「ザ・ロード」「ヤング≒アダルト/2011」のシャーリーズ・セロン。
船長ヤネックに「ロックンローラ/2008」のイドリス・エルバ。
チャーリー・ホロウェイにローガン・マーシャル・グリーン。
ピーター・ウェイランドに「ハート・ロッカー/2008」「ザ・ロード/2009」「英国王のスピーチ/2010」「アニマル・キングダム/2010」のガイ・ピアース。
エリザベスの父親に「リトル・チルドレン/2006」「いつか眠りにつく前に/2007」「パッセンジャーズ/2008」「ヤング≒アダルト」のパトリック・ウイルソン。
監督、製作は「エイリアン/1979」「ブレードランナー/1982」「グラディエーター/2000」「プロヴァンスの贈りもの/2006」のリドリー・スコット。
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2089年、科学者のエリザベス・ショウは“招待状”に誘われて、巨大企業ウェイランド社が出資した宇宙船プロ メテウス号に乗り込む。そしてが目指す遥かかなたの惑星にたどり着いたのは2093年。人工冬眠から目覚めたエリザベスはパートナーのチャーリーや精巧に作られたアンドロイドのデヴィッドらと共に調査を開始する…

先先行ロードショーで3Dを、そして再び2Dを鑑賞。
二度も観たのはマイケル・ファスベンダーが出演してたから…。
壮大なる宇宙船とエリザベスたちが調査する洞窟の中のシーンはスゴい迫力だ。そして3Dじゃなくとも2Dで十分見応えあると思った。

アンドロイド、デヴィッドを演じるにあたってデヴィッド・ボウイーにインスピレーションを得たとIMDbに記してある。そして彼の素敵な声は”Calm Voice”というらしい。確かにあの声は“Calm/穏やかな”だ。
ブロンド・ヘアーも一緒だし、若い頃のデヴィッド・ボウイーに雰囲気良く似ている。それとデヴィッドが映画を見るシーン...あれは「アラビアのローレンス」?とにかくピーター・オトゥールが出ているシーンで、デヴィッドがオトゥールのヘヤー・スタイルをまねたりするのだ。若き日のピーター・オトゥールもデヴィッドの雰囲気だった。
デヴィッドとメレディス・ヴィッカーズの雰囲気が何となく似ているのも興味深くて面白い。そういや“君はアンドロイドか?”なんて船長に突っ込まれて憤慨していた。

映画のタイトルとなっている”プロメテウス”を調べてみた。それはギリシャ神話に登場する神だそうで、“一説によると、人間を創造したのはプロメテウスだったという…”という文章を読んでタイトルに納得。でも映画のタイトルは“エイリアン6”“エイリアン7”?かも…でも良かったのじゃないかな?
エリザベス・ショウとリプリーが被る。そしてラスト…絶対、続がありそうな気配。
遥か彼方の惑星に行くには4年もかかるとはスゴい!オープニングの映像が素晴らしく雄大で美しかったがアイスランドでロケされたそう。

デヴィッドは意図的にチャーリーに隠し持っていたアレ…エイリアンのたまご??(ネバネバ状のもの)を酒にいれて飲ませている。あの根拠は?彼をエリザベスと引き離すためだった?嫉妬して?ロボットなのに…。結局エリザベス以外皆死んでしまったけど…。
既に死んでいるウェイランドに“Have a good journey Mr.Weyland!”というデヴィッドが可笑しかった。
アンドロイドの彼は“Certainly!”などと答える従僕で、きちんとsirやma'amを使い、丁寧な言葉で会話するところが実にニクい。S.W.のロボットたちも丁寧語使っていたのを思い出す。

エリザベス・ショウを演じたノオミ・ラパスがハリウッド・マネー映画「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム/2011」に出演していた。シアターで観たがレビューは書いていない。「シャーロック~」の時「ミレニアム・シリーズ」のリスベット・サランデルとは別人で驚き。彼女はとてもチャーミングな女性だ。
同じくレビューは書いてないけどシャリーズ・セロンは前作「スノーホワイト/2012」同様無慈悲な役が似合っている。

ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2012-08-31 00:06 | USA | Trackback(15) | Comments(2)

「ジョルダーニ家の人々」

「Le cose che restano」…aka「Longlasting Youth」 2010 イタリア/フランス
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長男アンドレアに「最後のキス/2001」「007/カジノ・ロワイヤル/2006」「赤い肌の大地/2008」のクラウディオ・サンタマリア。
長女ノラにパオラ・コルテレージ。
次男ニーノに「ストーン・カウンシル/2005」「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い/2009」のロレンツォ・バルドゥッチ。
三男ロレンツォに「ヘヴン/2002」のアレッサンドロ・スペルドゥティ。
父親ピエトロに「対角に土星/2007」「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」「あしたのパスタはアルデンテ/2010」のエンニオ・ファンタスティキーニ。
母親アニタにダニエラ・ジョルダーノ。
シャーバに「ダニエラという女/2005」のファリダ・ラウアジ。
シャーバの娘アリナに「パリ、ジュテーム/2006」のレイラ・ベクティ。
ノラの夫アルベルトにマウリーリオ・レト。
アンドレアのパートナー、ミシェルに「ヒア アフター/2010」のティエリー・ヌーヴイック。
ニコライ教授に「噂のモーガン夫妻/2009」のヴィンチェンツォ・アマート。
ニコライの妻フランチェスカにアントニア・リスコヴァ。
カタルド刑事に「シチリア!シチリア!/2009」のフランチェスコ・シャンナ。
監督はジャンルカ・マリア・タヴァレッリ。
脚本は「輝ける青春/2003」「家の鍵/2004」「13才の夏に僕は生まれた/2005」「湖のほとりで/2007」のサンドロ・ペトラリア&ステファノ・ルッリ。
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イタリア、ローマ。ある日、外務省で忙しく働く長男アンドレアが実家に戻って来る知らせが入る。家族は彼に会えることを楽しみにしていた。特に母親アニタは長男アンドレアに会うのが待ちきれずそわそわと落ち着かない。やがて父親ピエトロ、次男の大学生ニーノ、三男の高校生ロレンツォ、そして精神科医で身重の長女ノラと彼女の夫アルベルトも加わりアンドレアを向えるのだった。
そしてその日の午後、ニーノは父親の浮気現場を目撃する。ショックを受けた彼は母親に知らせねば、と彼女を探しだすが面と向かうと告げることが出来す口を閉ざしてしまう。
家族での宴もたけなわの頃三男ロレンツォが兄弟にからかわれながらガール・フレンドの家に泊まりに行く。そして次の日、ロレンツォは家に戻る途中車で事故を起こし帰らぬ人となる...

最愛の息子ロレンツォを亡くした母親アニタは葬儀にも出席せず家に閉じこもってしまう。おかしな行動を取り、人を避けるようになったアニタは“一人になりたい!”と言って施設に入ってしまう。
アンドレアは家族に自身がゲイであることを隠していたが、運命的に出会ったミシェルと共に暮らすようになる。
ニーノは父親の浮気に腹を立て“もう金はいらない!”と言い捨て家を出てしまう。卒業間近の彼はニコライ教授に教えを受けるようになるが、あろうことか彼の妻フランチェスカに恋をしてしまう。
ある時、アンドレアを訪ねたニーノは、兄から“なぜいつまでも結婚しないかわっかただろう!”といいながらゲイであることを聞かされる。その後不法移民のシャーバと出会ったニーノは、兄が外務省に務めているのを承知の上彼女を助けるべく奔走する。

3人の姉弟が主人公ながら、主軸はニーノ。彼は父親との確執、母親を愛してはいるが彼女に会いに施設に行くことが出来ない。ラスト近く姉の説得で再会を果たすが、施設にいる母親の姿を見るのは身を切られるように辛かったに違いない。
兄とはつかず離れずの親愛を示し、シャーバに対する親愛も半端ではない。そして、結ばれることのない恩師の妻フランチェスカへの恋慕が苦しくてならない。
演じるロレンツォ・バルドゥッチは役柄にぴったりだ。自分を犠牲にすることもいとわず、自らの感情も抑え、ネガティヴ系の男を好演している。

「輝ける青春/2003」に続く3部作の最終章と位置づけられた作品だそう。イタリアではTVミニシリーズで放送されたものを399分一挙上映。上映の13:40〜21:15の間に3回休憩があった。観たのは8月初めのウイークディ。観客はほぼ中高年で想像以上に入っていた。

長男役のクラウディオ・サンタマリアと次男のロレンツォ・バルドゥッチ、そして父親ピエトロを演じたエンニオ・ファンタスティキーニ以外は良く知らないイタリア人俳優、ロレンツォ・バルドゥッチは最初誰か思い出せず、途中で「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」のロレンツォ・ダ・ポンテ役だったことを思い出した。彼はマジでキュート。
昨今、移民問題を抱えているイタリア…本作でも中東からやって来た不法移民シャーバと、その娘アリナの姿がある。ふとしたことからニーノはシャーバに手を差し伸べ、カタルド刑事は助けたアリナに恋をしてしまう。ちょっとあり得ない展開だが映画だから許してしまった。

家族の崩壊は三男ロレンツォの死から始まる。
母親アニタは元医師で、次男が生まれた後職を辞している。その決断はきっと心残りだったに違いない。そして夫の浮気。口には出さないが彼女はそれに気づいていた。
ノラは精神科医として成功し、優しい夫と子供ににも恵まれ、何不自由ない生活を送っているように見えるが、ある日、夫を愛していないことに気づく。
アンドレアのパートナー、ミシェルは不治の病に冒され余命いくばくもない。ニーノはニーノで不倫の恋に悩む日々。皆問題を抱えていたのだ。

これは家族の再生物語ではない。“そしてふたたび 大きな愛につつまれる…”とあるように今まで家族だった一部の人が去り、新たに加わった人々との間で新しい愛につつまれるのだ。全体的にスゴく見応えのあるドラマで素晴らしかった。
映画解説に“大家族を描いた大河小説を読むように…”ともあった。次はどのような展開になるのか気が気でならない6時間39分はあっと言う間だった。
ローマが舞台なのでテヴェレ川やコロッセオ、フォロ・ロマーノや、遠方に見えるヴァティカンとサンタンジェロ城etc.それらの景色を見てまたまたローマに行きたくなった。

神保町 岩波ホールにて(9/14まで上映)
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by margot2005 | 2012-08-30 00:05 | イタリア | Trackback(1) | Comments(0)

「テイク・ディス・ワルツ」

「Take This Waltz」 2011 カナダ
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マーゴに「アイム・ノット・ゼア/2007」「彼が二度愛したS/2008」「ブローン・アパート/2008」「ブルー・バレンタイン/2010」のミシェル・ウイリアムズ。
ルーに「50/50 フィフティ・フィフティ/2011」のセス・ローゲン。
ダニエルに「ニュースの天才/2003」のルーク・カービー。
ルーの姉ジェラルディンに「RENT/レント/2005」のサラ・シルヴァーマン。
監督、脚本、製作に「死ぬまでにしたい10のこと/2003」「あなたになら言える秘密のこと/2005」「アウェイ・フロム・ハー 君を想う/2006」のサラ・ポーリー。
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フリーランスのライターであるマーゴは取材旅行でハンサムな青年と出会う。帰りの機内で隣席となった彼はダニエルと名乗る。そして互いの家は至近距離にあることが判明する。“夫がいるの。”というマーゴの言葉に“残念だな。”と答えるダニエル。しかしマーゴはダニエルを求める自分の気持ちに嘘をつくことが出来なかった…

ミシェル・ウイリアムズって本当に美味しい役を演じる女優だ。レビューは書いていないが前作の「マリリン 7日間の恋/2011」もシアターで観た。身体は少々ムチムチながら足は細そう。男好きするって表現がぴったりの女であることは間違いない。
本作は割引ディーに観たためシアターは女性で埋め尽くされていた。でも隣はojisanで、きっとミシェル ファンなのだろう。
これは女性が作った女性のための女性映画って雰囲気。登場する男たち(特にルー)は霞んでいて、マーゴの想い(欲望)ばかりが走っている。ラスト近くダニエルの家でsexにのめり込むマーゴは自身の想いを満たしたのだろうか?

サラ・ポーリーが初めて監督した長編作品「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」でも、アルツハイマーに冒された妻を何処までも温かく見守る男の姿があった。サラ・ポーリーが描く世界は女性讃歌のようにも映る。

オープニングとエンディングが同じ場面だとは…オープニングでケーキを焼くマーゴはどことなく寂しげだった。そしてストーリーが始まる…キッチンに立つ夫のルーはチキンのレシピを書く料理研究家。チキンだけのレシピってスゴい!ちょっとそのレシピ見てみたいものだ。
話は戻って、オープニングと同じ場所でのエンディング…寂しげに見えるマーゴの側にダニエルが現れる。彼女の選択は正しかったのだろうか?

ルーとダニエル…演じるセス・ローゲンとルーク・カービーが真逆の雰囲気を讃えていて素晴らしい。「ニュースの天才」でのルーク・カービーは殆ど記憶にないが中々イケメンだ。対するセス・ローゲンは何処にでもいそうな人の良い好青年といった趣で、それぞれの役柄にぴったり。夫としてふさわしい人、恋人としてふさわしい人…二人の男は正にそのものズバリ!

結婚したらいつしか情熱は冷めるもの。でもひたすら情熱を追い求め実行に移し幸せになれる女性ってこの世に何%くらいいるのだろう?
“人生なんてどこか物足りないものよ。”と語るジェラルディンの言葉が胸にしみる。

ロケ地は大西洋に面するカナダ東部のノバスコシア州とオンタリオ州トロント。マーゴとダニエルがいるビーチが美しかった。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2012-08-29 00:26 | MINI THEATER | Trackback(6) | Comments(0)

「ハーフ・ディズ」

「Uncertainty」 2009 USA
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ボビーに「セントアンナの奇跡/2008」「(500)日のサマー/2009」「インセプション/2010」「ダークナイト ライジング2012」のジョゼフ・ゴードン・レヴィット。
ケイトに「ヴェニスの商人/2004」「イルマーレ/2006」のリン・コリンズ。
ケイトの母親シルヴィアに「副王家の一族/2007」のアサンプタ・セルナ。
ケイトの妹ソフィーに「JUNO/ジュノ/2007」のオリヴィア・サールビー。
監督、脚本、製作は「綴り字のシーズン/2005」のスコット・マクギー。
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ニューヨーク、独立記念日の7月4日。恋人同士のボビーとケイトは人生の岐路に立っていた。二人はブルックリン・ブリッジのほぼ真ん中に立ちコイン・トスをする。そして“ハーフ・ディズ”が始まる...

マンハッタンでのスリリングな一日…タクシーに乗りケイトの実家へ向かう二人。ボビーは車の中で携帯を拾う。持ち主に返そうと連絡し、待ち合わせ場所にたどり着くと、目の前の男が突然射殺される...
ブルックリンでのスイートな一日…ケイトの運転する車で彼女の実家へ向かったボビーは家族が主催するパーティに招待される...

スリリングな一日と、スイートな一日が交互に描かれる様はとても画期的。このような展開は珍しいのではないか?と思ったし、ドラマにも引き込まれた。突っ込みどころは色々とあるが、全体的なストーリーはスゴく楽しめる。

ボビーは定職のないカナダ人で、ケイトはプロのダンサー。ケイトは兄を亡くしており、母親との間に確執もあった。そしてケイトは妊娠していたが、それを母親に打ち明けることも出来ずにいた。
ケイトはスペイン系の家系で、グリーンカードも持っていないカナダ人のボビーに家族は不信感を抱いていたのかも知れない。
最初は、コイン・トスで将来を決めるなんて…と思ったけど、ラストは未来が見える予感で安心した。

スーパー級にミニシアターのシアターN渋谷でしか公開していない模様。このシアターへは滅多に行かない。今だ地図を確認してから行く始末。本作は少々興味があったので観に行くことに…。
ヒロインのリン・コリンズが懐かしい。アル・パチーノの「ヴェニスの商人」でのポーシャ役で初めてお目にかかった彼女はとても素敵な女優だと思った。しかしその後パットせず、サンドラ&キアヌーの「イルマーレ」の後「ウルヴァリン:X-MEN ZERO/2009」ではヒュー・ジャックマンのパートナー役でお目にかかった。観客として良いな!と感じても作品に恵まれない俳優もいるものだ。

ヒロインの相手を演じるジョゼフ・ゴードン・レヴィットにとってはハリウッド・マネーの大作「インセプション」「ダークナイト ライジング」の前に製作された地味な一作。ジョゼフ・ゴードン・レヴィットって顔が好きじゃないが「(500)日のサマー」の彼は実に良かった。「50/50 フィフティ・フィフティ/2011」も観に行く予定だったが、機会を失い観に行けなかった。wowow待ちとしよう。
本作のジョゼフも良かった。彼は大作で脇を演じるより、地味な作品で主演を張る方が素敵なんだけど…。
原題の“Uncertainty/不安定、不確定”はドラマにぴったり。

シアターN渋谷にて
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by margot2005 | 2012-08-28 00:06 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(0)

「セブン・デイズ・イン・ハバナ」

「7 días en La Habana」…aka 「7 jours à la Havane」「7 Days in Havana」 2011  フランス/スペイン
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監督は...
ユマ/月曜日:ベニチオ・デル・トロ
ジャムセッション/火曜日:パブロ・トラベロ
セシリアの誘惑/水曜日:フリオ・メデム
初心者の日記/木曜日:エリア・スレイマン
儀式/金曜日:ギャスパー・ノエ
甘くて苦い/土曜日:ファン・カルロス・タビオ
泉/日曜日:ローラン・カンテ
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キューバの首都ハバナを舞台に月曜日〜日曜日までのそれぞれの一週間を描いたオムニバス映画。
第一話「ユマ/月曜日」は「悲しみが乾くまで/2008」「チェ 28歳の革命/2008」「チェ 39歳別れの手紙/2008」のベニチオ・デル・トロの監督デビュー作品。第一話が一番面白かったかな。
「ローマ、愛の部屋/2010」のフリオ・メデムが監督し、ダニエル・ブリュールが出演する「セシリアの誘惑/水曜日」も中々素敵だった。
鬼才と称されるエミール・クストリッツァが主人公の「ジャムセッション/火曜日」は、彼がハバナ映画祭に招待された国際的映画監督役で、監督はパブロ・トラペロ(全く知らない) 。行動がかなり怪しい国際的映画監督はクストリッツァと被って見える。
そして余暇を利用してケーキ作りをする家族を描いた(ヒロインの本職はTVキャスターだったか?)「甘くて苦い/土曜日」も良かった。このドラマにセシリアが登場し、7つのオムニバスはラストでつながっているように見える。

ベニチオ・デル・トロはお気に入り俳優の一人。俳優としても出演して欲しかった。ベニチオが監督したドラマはユーモアがあって思いのほかナイス!

「アレックス/2002」の監督ギャスパー・ノエの「儀式/金曜日」は宗教的というのか?伝統行事というのか?理解できず、「それぞれのカンヌ〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画/2007」の監督エリア・スレイマンの「初心者の日記/木曜日」も良く理解できない展開だった。
そして「パリ20区、僕たちのクラス/2008」の監督であるローラン・カンテの「泉/日曜日」も何が言いたかったの??

出演陣は鬼才と称される「ウエディング・ベルを鳴らせ!/2007」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」のエミール・クストリッツァや、International映画に良く登場する「クラバート - 謎の黒魔術/2008」のダニエル・ブリュール。他知っている俳優と言えば「ユマ/月曜日」の主人公を演じる「キッズ・オールライト/2010」のジョッシュ・ハッチャーソンくらい…。

キューバ、ハバナを舞台に描かれたオムニバスはちょっと異色のドラマ。この映画を観るきっかけとなったのは上映館に置いてあったチラシ。
ベニチオ・デル・トロ初監督の文字と、ハバナが舞台というのが観るきっかけとなった。
公開(8/4)日の次の週の割引ディーの最終回は結構な入りだった。


ヒューマントラストシネマ渋谷
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by margot2005 | 2012-08-27 20:57 | フランス | Trackback(1) | Comments(0)

「闇を生きる男」

「Rundskop」…aka「Bullhead」ベルギー 2011
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ジャッキーに「ロフト/2008」のマティアス・スーナールツ。
ヂエーデリクにイェルーン・ペルスヴァール。
ルチアにジャンヌ・ダンドワ。
エヴァ(刑事)にバーバラ・サラフィアン。
監督、脚本はミヒャエル・R・ロスカム。
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ジャッキーはベルギーのフランドル地方で家業である畜産業を営んでいる。彼には暗い過去があったが、それは封印されたいた。しかしある日、精肉業者から怪しい仕事が依頼されてくる。商談に行ったジャッキーはそこでかつての友人で、彼の過去を知るヂエーデリクに出会う。

牛に全てを捧げてきた男の物語。オランダ語の原題は”牛の頭”という意味。Internationalタイトルの英語は”頑固者”という意味もある。
台詞はオランダ語とフランス語。
牧歌的な田園風景が美しかった「フランドル/2006」というフランス映画を思い出した。本作は牧歌的というより、タイトルにもあるように牛の大群(頭がいっぱい!)が見物だ。

食肉牛にホルモンを不正使用するというとんでもない行為にはびっくり。もちろん違法であり、警察は捜査を始める。やがて捜査中の刑事が殺害される。

ジャッキーは過去の悲惨な出来事から睾丸を失っていた。鍛え上げられたジャッキーのマッチョな身体はホルモンの投与が原因だ。ともにホルモンを浴びるジャッキーと牛が一体化してしまって笑ってしまう。ジャッキーはとても、とても真剣なのだが…。
ルチアが”ずいぶんマッチョな男ね!”と言う台詞もあった。このルチアこそがジャッキーが20年間恋いこがれた女性。20年前ルチアに憧れたジャッキーは彼女の兄から報復を受ける。ジャッキーと共にその現場にいた友人のヂエーデリクは出来事の恐ろしさから口を閉ざしてしまう。そしてその後二人の友情は断たれてしまったのだ。
ジャッキーとヂエーデリクは青年となった20年後に再会。ホルモン不正使用を追う警官が殺されジャッキーに疑いがかかるが、過去の罪滅ぼしからか、ヂエーデリクはジャッキーを助けようとする。でもあのエンディングは少々哀しかった。悲惨過ぎるジャッキーの人生はあまりにも惨い。

「あの日 あの時 愛の記憶/2011」を最終回で観て帰ろうと思っていた矢先、エレベーター・ホールに「闇を生きる男」上映の場内アナウンスが聞こえて来た。予告なして10分後に始まるという…期間限定のレイトショーのみということだったのですかさずチケットを買ってシアターに戻った。いやいや帰らずに観て正解だった。

主演のジャッキー役は「ロフト」でちょっとイケメンで、細身のフィリップを演じたマティアス・スーナールツ。本作ではスゴいマッチョに変身していて別人状態。ドラマは実話だそうで、少々変わった趣向の重いテーマのドラマながら楽しむことができた。

銀座テアトルシネマにて「既に上映終了)
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by margot2005 | 2012-08-25 20:41 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)

「あの日 あの時 愛の記憶」

「Die verlorene Zeit」…aka「Remembrance」 ドイツ 2011
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ハンナ・ジルベルシュタイン(1944)にアリス・ドワイヤー。
ハンナ・レヴィーン(1976)にダグマー・マンツェル。
トマシュ・リマノフスキ(1944)にマテウス・ダミエッキ。
トマシュの母親ステファニア・リマノフスカに「白いリボン/2009」のスザンヌ・ロタール。
ハンナの夫ダニエル・レヴィーンに「バーン・アフター・リーディング/2008」のデヴィッド・ラッシュ。
トマシュ・リマノフスキ(1976)にレヒ・マツキェヴィッチュ。
トマシュの兄にアドリアン・トポル。
義姉マグダレナにヨアンナ・クーリグ。
ハンナの娘レベッカにシャンタル・ヴァンサンテン。
ナチス将校ハンス・ヴォン・アイデムに「アイガー北壁/2008」」 「ワン・ディ・イン・ヨーロッパ/2008」のフロリアン・ルーカス。
監督はアンナ・ジャスティス。
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1976年、ニューヨーク、ブルックリン。ハンナはユダヤ人でドイツからアメリカに渡り結婚、優しい夫と娘と共に幸せな日々を送っていた。ある日、自宅で催すパーティで使うためのテーブルクロスをクリーニング店に取りに行く。そこでハンナはTVから聞こえる懐かしい声に耳を傾ける。TVの画面に映っていたのはかつての恋人トマシュの姿だった。ハンナは終戦後、赤十字社にトマシュ探しを依頼したが、彼の消息はつかめなかった。やはりトマシュは死んだのだと自分に言い聞かせて生きて来たのに…。
クリーニング店から戻り、突然生きているトマシュの姿を見、茫然自失となったハンナは自室に閉じこもり赤十字社に電話をかけるのだった...

1944年、ポーランド。トマシュはアウシュヴィッツ強制収容所に政治犯として収容されていた。ハンナはもちろんユダヤ人だからと言う理由で…。二人は収容所で出会い恋に落ちる。レジスタンス活動をする政治犯のトマシュには収容所内の実態を映したネガフィルムを持ち出すという任務があった。ある日、脱走計画を実行に移す行動に出たトマシュは、危険を伴うことを承知の上ハンナを一緒に連れて行く決意をする。やがて脱走に成功した二人は道中の困難を乗り越えトマシュの実家へたどり着く。彼は母親とも再会ししばしの安らぎを満喫する。しかしハンナを自分のフィアンセと紹介すると母親の態度が変わり始める。彼女はユダヤ人に対し大きな偏見を持っていた。
ハンナはある時、高熱を出し倒れる。なす術のないトマシュは母親に助けを求める。そしてリマノフスキ家にはナチスの将校が厳しい目を光らせていた...

涙と感動の物語、おまけに実話だそう。舞台はポー ランドとNY、ブルックリン。アウシュヴィッツ強制収容所で恋に落ちたユダヤ人ハンナと、レジスタン ス活動をするポーランド人トマシュ。戦争によて引き裂かれた恋は星の数ほどあるだろうが、またまた哀しいLOVE STORYを知ってしまった。

レジスタンス活動をするトマシュは兄夫婦の家にハンナを残し地下組織へ身を潜める。ハンナは来る日も来る日もトマシュの帰りを待ちわびるが戻って来ない。そしてある日、ソ連軍がやって来る。レジスタンスに関わっていた兄夫婦は捕らえられ、一時期長男の家に身を寄せていた彼らの母親と二人取り残されてしまう。ユダヤ人であるがゆえに嫌われていたハンナはとうとう家を出る決心をする。

ハンナが出て行った後トマシュが戻って来るが、母親はハンナは死んだと言い切る。
母親ステファニアは長男も次男もレジスタンスに関わり、長男の妻に“何もかもあなたのせいよ!”となじり、次男が心から愛するハンナをフィアンセとは決して認めない。この母親の気持なんとなく理解出来る。このような境遇には決して身を置かれないのでなんとも言えないが、息子を持つ同じ母親として彼女の気持ちは辛いほど理解出来る。それもこれも戦争のせいだけど…。

ラスト、ハンナはトマシュに会いにポーランドへ行く。トマシュが住む町でバスを降りるハンナ。バスから降りて来るハンナを探すトマシュ。そして互いを見つめ合う所でストップ・モーションとなりエンド・クレジットが始まった。
ハンナは戦後トマシュ探しをした。ところがトマシュは母親からハンナが死んだと知らされていたため、それを信じて疑わなかったと思う。赤十字社の努力でトマシュがポーランドに住んでいることが分かったハンナは彼に電話をかける。その時のトマシュの驚きは如何ばかりだっただろう?
かつて愛した人と32年ぶりに会うってどんな心境?エンディングで二人の会話をカットしたのは素敵な展開だった。実話なので二人は実際に再会し、会話したはず。そしてその後二人はどのように感じたのか知りたい気もしたが想像に任せることにした。
シアターで予告を何度も観て、某新聞映画評もサラっと見ていた。見終わって想像以上の感動を覚えた。

銀座テアトルシネマにて
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by margot2005 | 2012-08-19 00:26 | ドイツ | Trackback(5) | Comments(2)

「ダークナイト ライジング」

「The Dark Knight Rises」 2012 USA/UK

ブルース・ウエィン/ダークナイトに「ニュー・ワールド/2005」「アイム・ノット・ゼア/2007」「ダークナイト/2008」のクリスチャン・ベール。
アルフレッドに「スルース/2007」のマイケル・ケイン。
ジェームズ・ゴードン市警本部長に「裏切りのサーカス/2011」のゲイリー・オールドマン。
ルーシャス・フォックスに「最高の人生の見つけ方/2007」「ウォンテッド/2008」「インビクタス/負けざる者たち/2009」のモーガン・フリーマン。
セリーナに「プラダを着た悪魔/2006」「ジェイン・オースティン 秘められた恋「ゲットスマート/2008」「パッセンジャーズ/2008」「レイチェルの結婚/2008」「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」のアン・ハサウェイ。
ベインに「ロックンローラ/2010」「裏切りのサーカス」のトム・ハーディ。
ミランダに「ミッドナイト・イン・パリ/2011」マリオン・コティアール。
ジョン・ブレイクに「セントアンナの奇跡/2008」「(500)日のサマー/2009」のジョゼフ・ゴードン・レヴィット。

フォーリー市警副本部長に「メンフィス・ベル/1990」「トランスポーター2/2005」のマシュー・モディーン。

ジョナサン・クレイン/スケアクロウに「プルートで朝食を/2005」「麦の穂をゆらす風/2006」キリアン・マーフィ。

監督、脚本、原案、製作は「ダークナイト」「インセプション/2010」のクリストファー・ノーラン。
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あれから8年。隠遁生活を送っていたブルース・ウエィンがゴッサム・シティを救うため再び立ち上がる…“The Dark Knight Rises!”
シリーズ完結編のワル役は鋼鉄の身体を持つテロリストのベイン。そしてセリーナ=キャット・ウーマンと手を組んだラストへとストーリーは展開して行く。

前作のレビューにも書いたが”バットマン・シリーズ”は全てシアターで観ている。今回はパスしようかと思ったが、クリストファー・ノーラン監督版のシリーズ完結編ということで、クリスチャン・ベールのブルース・ウェインを観に行こうと思った。結局、完結編はブルースの死で終わってしまった。
ブルース役のクリスチャン・ベールはUKのウエールズ出身俳優。UK人は大好きながらクリスチャン・ベールはそれほどでもない。とてもクールで素敵なんだけど…というのも彼はハリウッド・マネー映画にばかり出演しているのだ。ちょっと前wowowでケネス・ブラナーの「ヘンリー5世/1989」を観た時少年の彼が出演していてとてもキュートだったのを思い出す。
クリスチャン・ベールは“Dark Knight/暗闇の騎士”にぴたりとハマる俳優だ。“Dark”は声に“深みのある”という意味でも使うようで、クリスチャン・ベールの声は正にそれそのもの。

ベイン役は最初誰か全く分からなかった…それもそのはず終始奇妙なマスクをつけていたから…エンドクレジットでトム・ハーディを確認。「ロックンローラ」のハンサム・ボブは見る影もない。

マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンはもちろん出演している。そして少々情けない警部役に扮しているマシュー・モディーンが懐かしくてならなかった。マシューの映画は「トランスポーター2」以来。
アン・ハサウェイの映画は良く観ているけど、どうも好きになれない女優の一人。それとキャット・ウーマンはやはりハル・ベリーかな?。ミシェル・ファイファーもいたけど…。
少々ネタバレするが…あのラストはジョゼフ・ゴードン・レヴィットが引き継ぐってこと??となると“Dark Knight/暗闇の騎士”のイメージはコロリと変わりそう。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2012-08-17 23:58 | USA | Trackback(8) | Comments(2)

「屋根裏部屋のマリアたち」

「Les femmes du 6ème stage」…「The Women on the 6th Floor」2010 フランス/スペイン
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ムッシュ・ジュベール(ジャン・ルイ)に「親密すぎるうちあけ話/2004」「モリエール 恋こそ喜劇/2007」「PARIS (パリ)/2008」「しあわせの雨傘/2010」のファブリス・ルキーニ。
マダム・ジュベール(シュザンヌ)に「プチ・ニコラ/2009」 「プレイヤー/2012」のサンドリーヌ・キベルラン。
マリアにナタリア・ベルベケ。
コンセプシオンに「ボルベール/帰郷/2006」のカルメン・マウラ。
カルメンに「靴に恋して/2002」「ボルベール/帰郷」「抱擁のかけら/2009」のロラ・ドゥエニャス。
ドロレスにベルタ・オヘア。
テレザにヌリア・ソレ。
ピラールにコンチャ・ガラン。
監督、脚本はフィリップ・ル・ゲ。
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ムッシュ・ジュベールは祖父の代から続く証券会社を経営者する資産家の中年男。彼は毎朝食べる半熟卵のゆで方に執拗なまでのこだわりがある。ある朝、フランス人メイドが妻シュザンヌに反撥し出て行ってしまう。シュザンヌは友人からスペイン人のメイドは勤勉であるとの評判を聞き早速候補を探し始める。やがてジュベール家にマリアという名の若くてチャーミングなスペイン人メイドがやって来る。
ムッシュ・ジュベールはこだわりのある半熟卵を完璧に作ったマリアを気に入り、マダム・ジュベールには内緒に、と言いながら多額の賃金を与える約束をする。マダム・ジュベールも奇麗好きなマリアを気に入り、ジュベール家は平和を取り戻していたかに見えたが...。しかしながらジュベールの息子たちはスペイン人のマリアを見下し、長年面倒を見てくれたフランス人メイドを恋しがる始末。
そんな折、ムッシュ・ジュベールはマリアが同じアパルトマンで働く同郷のメイドたちと一緒に6階の狭い屋根裏部屋に住んでいることを知る...

フランス映画祭2011で上映された。原タイトルは“6階の女たち”。
ドラマの時代設定は60年代始め。パリ16区で撮影されたアパルトマンや建物が21世紀も同じとはさすがパリ(建物は上の方しか映らないが…)!

富裕者のフランス人と貧困者であるスペイン移民。マダム・ジュベールも子供たちも偏見がキツいが、ムッシュ・ジュベールはとても寛大。でもそれは彼がマリアに恋したからに他ならないとも思える。マリアたちが住む屋根裏部屋のトイレが詰まったことを聞きすぐさま修理の手配をする。このことでマリアをを始めとして女性たち全員に好意を持たれてしまう。ムッシュ・ジュベールはキス攻めにされ嬉しいことこの上ない。
しかし夫がマリアたちと親しくしていることに嫉妬した妻は彼を家から放り出してしまう。仕方なく空いていた屋根裏部屋の1室に逃れたジュベールはマリアたちと共同生活を始める。

このドラマは移民女性マリアのシンデレラ・ストーリーであるため、ムッシュ・ジュベールは白馬の騎士(ナイト/Knight)である(実際には白馬ではなく赤いコンヴァーティブルだったが...)。
エンディングは想像出来るが、とてもほのぼのとした素敵なLOVE STORY。ムッシュ・ジュベールを演じる主演のファブリス・ルキーニは「PARIS(パリ)」でレティシア(メラニー・ローラン)に夢中になった時と同じ顔をしている。彼はほのぼのとしたドラマにわけなく浸透し、見ているとリラックスできそうな俳優。それは温和な表情から来るのだろう。
マリアを筆頭にスペイン女性の強さと陽気さに惹かれる。
いつも陽気で強い女性を演じるロラ・ドゥエニャスはここでも存在感を示している。
マリア役のナタリア・ベルベケは初めてお目にかかったが、メイド姿がとてもチャーミングに似合っていた。

渋谷Bunkamura ル・シネマにて
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by margot2005 | 2012-08-16 22:30 | フランス | Trackback(4) | Comments(5)

「灼熱の肌」

「Un été brûlant」…aka「A Burning Hot Summer」 2011 フランス/イタリア/スイス
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アンジェルに「ダニエラという女/2005」「ストーン・カウンシル/2005」「N-私とナポレオン/ナポレオンの愛人/2006」「マルセイユの決着/2007」「50歳の恋愛白書/2009」「シチリア!シチリア!/2009」「昼下がり、ローマの恋/2011」のモニカ・ベルッチ。
フレデリックに「ドリーマーズ/2003」「美しいひと/2008」「愛の残像/2008」のルイ・ガレル。
ポールにジェローム・ロバール。
エリザベートに「華麗なるアリバイ/2007」のセリーヌ・サレット。
フレデリックの祖父に「キングス&クイーン/2004」のモーリス・ガレル。
監督、脚本は「愛の残像」のフィリップ・ガレル。
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フランス、パリ。ポールは俳優志望で友人を通じて画家のフレデリックと出会う。フレデリックの妻アンジェルはイタリア人女優。ポールはある日、撮影現場でやはり女優を目指すエリザベートと出会い恋に落ちる。ほどなくしてフレデリックから“ローマの家に絵を見に来ないか?”と誘われエリザベートを伴って出かけて行く...

原タイトルは“灼熱の夏”。
フランス人やイタリア人の“恋愛”は理解出来ない。独占欲が強過ぎる?だからくっ付いては離れるを繰り返すのだろうか?そしてもう一つのパターンは愛を失ってしまったら後は死しかないという強烈な結果(一部の人々)。全く理解出来ないラティンの血。
本作でも、フレデリックは妻のアンジェルが男と抱き合いsexyなダンスをしている姿に嫉妬するのだ。家に帰ってアンジェルを娼婦呼ばわりするフレデリック。しかしその後”君を傷つけて悪かった。人生で君ほど愛した人はいない。”とアンジェルに宛てた手紙を残す。
「愛の残像」でもそうだったが、ここでもメールではなく手紙。フィリップ・ガレルはきっと携帯電話がキライなのだろう。
嫉妬し、謝罪し、どんなに愛しているか分かって欲しい…と懇願するフランス男。こういった行為は日本人の男には多分出来ないだろうな?男のプライドが邪魔するとかなんとか考えそうな気がする。そういった意味ではラティンの男はいたってシンプル。結局フレデリックはアンジェルに去られ自暴自棄になる。愛に破れ自暴自棄になる男を演じると右に出る者はいないほどルイ・ガレルは役柄にハマりにハマる。

モニカ・ベルッチ狙いの男性がシアターに多くいた(観たのは7月中旬以降)。同性から見るとこのobasanはどうも好きになれない。アラフォーどころかアラファイヴのモニカはトドのような身体(ヴァンサン・カッセルとの間に子供が2人)だ。肉が身体からあふれそうで困った(ひがみに聞こえるかも…)。
ルイ・ガレルは年々魅力がなくなっていく。彼は若い(まだ30歳にもなっていないけど)頃の方が断然素敵だった。映画のみならず実生活でもモニカと同年齢のヴァレリア・ブルーニ・テデスキが恋人で驚く。

フィリップ・ガレルの前作「愛の残像』の方が断然良かった。本作はどうもダメ。モニカがダメなだけじゃなくて、このドラマは好きになれない。

渋谷 シアター・イメージフォーラムにて
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by margot2005 | 2012-08-15 00:04 | フランス | Trackback | Comments(0)