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「やさしい嘘と贈り物」

「Lovely,Still」 2008 USA
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ロバートに「ウディ・アレンの重罪と軽罪/1989」「エド・ウッド/1994」のマーティン・ランドー。
メアリーに「アリスの恋/1974」「ファウンテン 永遠に続く愛/2006」「ブッシュ/2008」のエレン・バースティン。
マイクに「アビエーター/2004」「ウエディング宣言/2005」のアダム・スコット。
アレックスに「幸せのセラピー2007」「ブッシュ」「デイブは宇宙船/2008」のエリザベス・バンクス。
監督、脚本はニコラス・ファクラー。
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アメリカの小さな街でロバートは孤独な毎日を過ごしている。ある日、一人暮らしの彼はメアリーという女性と出会う。孤独で味気ない生活から死をも考えていた彼の日常は、生きる喜びと共に心ときめく日々へと変化して行くのだった...

メアリーはロバートの家のまん前に娘アレックスと暮らしている...実際には彼女は彼の妻で、夫ロバートは痴呆症老人。
ロバートが働くスーパーのオーナー、マイクは実の息子であり、メアリーの娘アレックスは実の娘という設定。
痴呆症になった夫を、父親を、深い愛情で接する家族の姿が素晴らしく美しい!
現実問題、自分自身をメアリーに置き換えてみても、彼女のように出来るかどうかは難しい。
ハート・ウオーミング・ストーリーなので、映画はひたすら優しく、ハートフルに描いてある。スクリーンに映しだされる俳優たちの表情が実に優しい。
1960年代~1970年代に大ヒットしたTV版“スパイ大作戦”でクールなスパイを演じたマーティン・ランドーも今やおじいさん。
21世紀になっても時々映画で見かける名女優のエレン・バースティンも80歳を過ぎたおばあさんだが、チャーミングな彼女に驚く。平均寿命の長い女性の方が、年齢より若く見えるのかも知れない。
この二人の名優を相手にした監督ニコラス・ファクラーは20代だそうだ。彼の出演する「カリフォルニア・ドリーミング/2007」はwowowで見た記憶がある。役者としてのニコラス・ファクラーの記憶は残らなかったが、こちらの監督作品は中々素敵なドラマとなっている。
ストーリーの背景がクリスマス・シーズンのため、ドラマはますますハートフル。
ロバートがマイクと出かけたショッピング・センターで迷った末、メアリーへのクリスマス・プレゼントに選んだスノードームが印象に残る(スノードーム大好き人間なので..)。
シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2010-04-28 21:03 | MINI THEATER | Trackback(13) | Comments(2)

「オーケストラ!」

「Le Concert」 2009 フランス/イタリア/ルーマニア/ベルギー
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アンドレイ・フィリポフにアレクセイ・グシュコフ。
アンヌ・マリー・ジャケに「パリ/2007」「イングロリアス・バスターズ/2009」のメラニー・ロラン。
劇場支配人オリヴィエ・デュプレシスに「ナルコ/2004」「コーラス/2004」「オーロラ/2006」「トランスポーター3 アンリミテッド/2008」のフランソワ・ベルレアン。
アンヌ・マリーのマネージャー、ギレーヌに「恋愛睡眠のすすめ/2005」「輝ける女たち/2006」「華麗なるアリバイ/2007」のミュウ・ミュウ。
アレクセイの同士サシャにドミトリー・ナザロフ。
監督、脚本に「約束の旅路/2005」のラデュ・ミヘイレアニュ。
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ロシア、モスクワのボリショイ交響楽団の掃除夫アンドレイは冴えない中年オヤジだが、彼はかつて天才指揮者と呼ばれていた。共産主義だった30年前、国家によってユダヤ人排斥の政策が強硬され、ユダヤ系の演奏家たちが排斥される中、半旗を掲げたアンドレイたちは楽団を解雇され、今ではしがない労働者に甘んじる日々。しかし常に再起を窺っていたアンドレイは、ある日、パリの劇場から届いたファックスを観てあることを思いつく…
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今年のフランス映画祭で上映された作品の中で一早く公開された映画。
モーツァルトのピアノ協奏曲で始まり、ラスト、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は圧巻!!CDを持っているので家に帰るなり大音響で聞いた。
哀愁を帯びたヴァイオリンの調べが素晴らしく美しい!と改めて感じたチャイコフスキーの協奏曲。
パリのコンサート会場…指揮者アンドレイとヴァイオリニスト、アンヌ・マリーの感極まる姿にこちらまで感動してしまって泣きそうだった。
感動のドラマながらとてもユーモアたっぷりに描かれ、劇場支配人役のオリヴィエ・デュプレシスの存在も見逃せない。
パリへ出発の日、集合した寄せ集め楽団員たち。チャーター・バスが来なくてとぼとぼと歩いて空港へ行くはめになったり、空港の出発ロビーで偽造パスポートを受け取ったりと、むちゃくちゃな展開が多いに映画を笑わせてくれる。
パリに到着した途端あくどいビジネスを始めるユダヤ人親子の姿はなんとなくありそうな気もしたけど…。

フランスでマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT/2009」よりヒットしたなんて宣伝されているが、全然違った分野なので比較するのもなんだか?と思ったりした。
人気ヴァイオリニスト、アンヌ・マリーを演じるメラニー・ロラン。彼女は「イングロリアス・バスターズ」のイメージが強くて「パリ」でのパリジェンヌ役が飛んでしまっているが、こちらではスタイリッシュなマドモアゼルを演じていてとてもキュート。
観る前、映画のラストはどんな展開になるのだろう?と全くわからなかったが、「約束の旅路」の監督であり、脚本も書いたラデュ・ミヘイレアニュらしい感動のエンディングだった。この監督は観るものを感動させるのが実に上手い!
初日最終回、シアターはかなりの入りだった。
シネスイッチ銀座にて...
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by margot2005 | 2010-04-25 01:32 | フランス | Trackback(32) | Comments(5)

「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」

「Io,Don Giovanni」2009 イタリア/スペイン
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ロレンツォ・ダ・ポンテに「輝ける女たち/2006」「ストーン・カウンシル/2006」のロレンツォ・バルドゥッチ。
アマデウス・モーツァルトにリノ・グアンチャーレ。
アンネッタにエミリア・ヴェルジネッリ。
ジャコモ・カサノヴァにトビアス・モレッティ。
ディーヴァ、アドリアーナ・フェラレーゼ(ドンナ・エルヴィラ)にオペラ・シンガーのケテワン・ケモクリーゼ。
アントニオ・サリエリにエンニオ・ファンタスティキーニ。
監督、脚本は「カルメン/1983」「サロメ/2002」「イベリア 魂のフラメンコ/2005」のカルロス・ラウラ。
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18世紀のウイーン。神父となったロレンツォ・ダ・ポンテは放蕩生活に明け暮れるが、後にヴェネチアを追われウイーンに渡る。そこで彼はモーツァルトと運命の出会いをする…
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ヴィヴァルディの“四季”<夏>と共に始まるオープニング。
オペラ“ドン・ジョヴァンニ”は哀しいかな観たことがない。
オペラの台本を書いたポンテが主人公ドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)と重なる。ヨーロッパ諸国で女性たちを次から次へと愛人にした男の物語がスゴく面白そう。機会があれば是非観てみたい!このオペラ!
映画ではドン・ジョヴァンニとロレンツォ・ダ・ポンテをダブらせ、アンネッタへの燃える恋心も同時に描いている。

ユダヤの家系に生まれた少年エマヌエーレは改宗しキリスト教徒となりロレンツォ・ダ・ポンテと名乗るようになる。彼は後に聖職者となるが放蕩を繰り返した罪でヴェネチアを追われてしまう。1781年、新天地を求めウイーンにやって来たポンテは友人カサノヴァの紹介でサリエリを訪ねる。
クラシックにはスーパー級に疎いのでなぜモーツァルトがイタリア語のオペラを作ったのか?不思議だったが謎が解けた。サリエリの紹介でオーストリア皇帝ヨーゼフ二世に引き合わされたポンテはモーツァルトに会い、彼と共に“フィガロの結婚”“ドン・ジョヴァンニ”を作り上げる。
モーツァルトは“ドン・ジョヴァンニ”の初演4年後に35歳で亡くなるが、ポンテは結婚後子供をもうけ、ヨーロッパからアメリカに渡り、ニューヨークにて89歳で亡くなっている。

「アマデウス/1984」を観てモーツァルトのライバルであるサリエリのことを詳しくを知った。そしてポンテがあのカサノヴァの友人だったことをこの映画は知らせてくれる。
“ドン・ジョヴァンニ”の執筆に関してはカサノヴァも協力を惜しまなかったようだ。
オペラを観る機会などないに等しい。シアターの大画面でしばしオペラの世界に浸れ至福の時を味わった。
ヨーロッパ時代物大好き人間にはツボ映画。一つ難点をあげればポンテ役のロレンツォ・バルドゥッチ、彼は美青年だが、好青年に見えてしまって放蕩ものの女たらしには決して見えなかったのが悔やまれる。
ミロス・フォアマンの「アマデウス」がとても、とても見たくなった。
銀座テアトルシネマにて
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by margot2005 | 2010-04-21 00:00 | イタリア | Trackback(4) | Comments(0)

「ニューヨーク、アイラヴユー」

「New York, I Love You」2008 フランス/USA
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「パリ、ジュテーム/2006」のプロデューサー、エマニュエル・ベンビイが、パリから舞台をニューヨークに移して描いたオムニバス・ラヴ・ストーリー。
監督に「SOULKITCHEN/2009」のファティ・アキンや、「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」のイヴァン・アタルの名前があり楽しみにしていた1作だった。しかしながら「パリ、ジュテーム」が素晴らし過ぎて、こちらはそれなりに…。
エンディングで全ての登場人物をつなげて…のような予告があったが、単に写真でつなげてあるだけだったようでつまらなかった。
レビュー書くのはパスしようと思っていたこの映画は多分観てから1ヶ月はたっていると思う。そこでTOHOシネマズ・シャンテでまだ上映しているか調べたところ、午前中1回のみ上映中。人気あるのかな?
イヴァン・アタルが監督した“ソーホー”。作家のイーサン・ホークと娼婦のマギーQ、そして女を演じるロビン・ライト・ペンと男を演じるクリス・クーパー。夜の街でタバコの火を借りた合った彼らはきわどい大人の会話を交わし一時を楽しんでいる。フランス人っぽいノリのこの物語が一番気に入った。
スー・チーが中国茶店の店員を演じたファティ・アキン監督の”チャイナタウン”と、ヘイデン・クリステンセンが泥棒のベン役のチアン・ウェン監督の”チャイナタウン”。後者の”チャイナタウン”はベンが追いかけた美しい女の愛人にアンディ・ガルシアが出演していてガルシア、ファンは懐かしくて嬉しい。ヘイデン・クリステンセンも観るたびにsexyで素敵な俳優になって行く。
シェーカル・カプール監督の”アッパー・イースト・サイド”では、シャイア・ラルーフとジュリー・クリスティの静かで哀しいストーリーが印象的だった。
映画を観る前、ニューヨークも絵になる街かと想像していたが、やはりパリには敵わない。
日比谷 TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2010-04-19 01:18 | フランス | Trackback(6) | Comments(0)

「ハート・ロッカー」

「The Hurt locker」 2008 USA
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ウイリアム・ジェームズ二等軍曹に「S.W.A.T./2003」「スタンドアップ/2005」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」のジェレミー・レナー。
J.T.サンボーン軍曹に「ヘイヴン/堕ちた楽園/2004」「ミリオンダラー・ベイビー/2004」のアンソニー・マッキー。
オーエン・エルドリッジ技術兵に「守護神/2006」のブライアン・ジェラティ。
マット・トンプソン軍曹に「L.A.コンフィデンシャル/1997」「モンテ・クリスト伯/2002」のガイ・ピアース。
リード大佐に「グリーンマイル/1999」「パッセンジャーズ/2008」のデヴィッド・モース。
請負チームリーダーに「上海の伯爵夫人/2005」「ナイロビの蜂2005」「ある公爵夫人の生涯/2008」「愛を読むひと/2008」のレイフ・ファインズ。
監督、製作に「ブルースチール/1990」「ハートブルー/1991」「ストレンジ・デイズ/1999年12月31日/1995」「K19/2002」のキャスリーン・ビグロー。
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2004年夏、イラクのバクダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊のスペシャリストたちは危険と隣り合わせで爆発物の処理をしている。ある日、スペシャリストのリーダーであるマット・トンプソン軍曹が、処理後避難しようとした瞬間に突如起こった爆破事故により殉職する。
新たに中隊のリーダーとしてやって来たウイリアム・ジェームズ二等軍曹は、過去に873個の爆弾を処理した怖いもの知らずのスペシャリスト。彼はまるで爆弾に取り憑かれたように次々とそれらを処理して行く。そして、任務開けまであと38日…

基本的な安全対策も行わずに爆発物に挑むウイリアム。J.T.とオーエンはいつ死ぬかもわからない環境でウイリアムの身勝手な行動に不安を募らせて行く。やがて3人の間で衝突が始まり、ストレスの溜まった彼らは浴びるほど酒を飲み、思い切り殴り合って互いを理解し合う。殴り合って理解し合うと言うやり方は男の世界で実に羨ましい。
オスカー授賞式で、ノミネートされた主演男優紹介の際「S.W.A.T.」で共演したコリン・ファレルがジェレミー・レナーを絶賛していた。ベビー・フェイスが印象的なジェレミー・レナー。家族と離れ孤独な上、死と隣り合わせの過酷な任務に携わるアメリカ兵と彼の風貌がミスマッチで面白いキャスティング。誰かがやらねばならない過酷な任務。取り憑かれたように果敢に任務を遂行するウイリアムをジェレミー・レナー熱演している。
レナー以下、主演陣は地味な俳優ばかりだが、脇を固める個性派俳優たち…ガイ・ピアース、レイフ・ファインズ、、デヴィッド・モース...すぐ死んじゃってもったいない彼らの存在も見逃せない。
ラスト、ウイリアムの任務が解け帰国し子供と再会する。しかしまたすぐ軍に招集されるウイリアムのやるせない姿にずしーんと来る。

オスカー最優秀監督賞に輝き、キャサリーン・ビグローは女性監督初受賞と言う快挙。最優秀作品賞をもたらしたのはアメリカ合衆国らしい選択かと思う。
ビグロー映画は上に書いた4本を見ている。どれもこれもサスペンスかバイオレンス・アクション映画。
「ハートブルー」はキアヌー・リーヴスがFBI捜査官、亡くなったパトリック・スウェイジがサーファーの銀行強盗役で、マイベストに入れたいサスペンス・アクション映画の一つ。「K-19」はストーリー展開は面白くなかったが、ハリソン・フォードとリーアム・ニーソンが原水力潜水艦の中で対立する臨場感たっぷりのサスペンス。後者は女性が作ったとは思えない骨太のサスペンス。
キャサリーン・ビグローはアクション映画が好きなのか?それともアクションしか撮りたくないポリシーでもあるのか?オスカー授賞式のTV中継(wowow)で見たビグローのドレス姿は素晴らしく美しく…そして若くて(そろそろ60歳だって!)…アクション映画の監督らしからぬエレガントさで二度驚かされたのは言うまでもない。
日比谷 みゆき座にて
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by margot2005 | 2010-04-13 19:00 | USA | Trackback(13) | Comments(0)

「NINE」

「Nine」 2009 USA/イタリア
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グイドに「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド/2007」のダニエル・デイ・ルイス。
ルイザに「世界でいちばん不運で幸せな私/2003」「ラヴ・イズ・イン・ジ・エアー/2005」「プロヴァンスの贈りもの/2006」「エディット・ピアフ~愛の讃歌~/2007」「パブリック・エネミーズ/2009」のマリオン・コティヤール。
カルラに「NOEL ノエル/2004」「ボルベール/帰郷/2006」「それでも恋するバルセロナ/2008」「恋愛上手になるために/2007」「エレジー/2008」「抱擁のかけら/2009」のペネロペ・クルス。
リリーに「007/慰めの報酬/2008」のジュディ・デンチ。
ステファニーに「ル・ディヴォ―ス/パリに恋して/2003」「トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合/2006」のケイト・ハドソン。
クラウディアに「インベージョン/2007」「オーストラリア/2008」のニコール・キッドマン。
ママに「昨日・今日・明日/1963」「ひまわり/1970」のソフィア・ローレン。
サラギーナに「ポセイドン/2006」のファーギー(ステイシー・ファーガソン)。
監督、製作に「シカゴ/2002」「SAYURI/2005」のロブ・マーシャル。
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世界的な映画監督グイドは新作“ITARIA”が撮影開始直前だと言うのに脚本は未完成。監督意外のスタッフは既に準備が整い、制作発表記者会見が開催される。なんとか記者会見を乗り切ったグイドだったがプレッシャーは限界を超えてしまう。撮影所から逃げ出した彼は愛人カルラ、妻ルイザ、ママと、愛する女性に慰めを求め、混乱した頭は幻想の世界へと入りこんでしまう…

先月は観たい映画がたくさん公開され、時間ある限り観には行ったがレビューを書く時間がない。この映画も観てからかれこれ3週間近く経過した模様。今月に入ってからもやはり映画を観続けているのでますますレビューがたまる。備忘録として観た映画は全て書きたいが、だんだん無理っぽくなってきて哀しい。

「8 1/2/1963」をベースに描かれたトニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカルの映画化。記憶に残るフェデリコ・フェリーニの「8 1/2」は、思い悩むマルチェロ・マストロヤンニと、優しい妻アヌーク・エーメしか思い出せなくて、クラウディア・カルデイナーレが女優クラウディア役だったこともトンでいる。今一度ぜひ見て見たい。
オスカー俳優がわんさと出演し、ニコール・キッドマン、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソンと、皆歌上手過ぎで驚くばかり。ファーギーのパフォーマンスは圧巻で、フランス語で歌うジュディ・デンチがキュート、そしてオスカー女優たちに囲まれてのケイト・ハドソンの歌とダンスのパフォーマンスはスゴいパワフル!
一緒に観た友曰く“肉食べてるから皆パワフルよね!”ときたがズバリその通り。

イタリア男は妻以外に愛人+母親も必要な人種??
母親に“会いたかったよ!”なんて台詞日本人には言えないだろうな?一度息子に言わせてみたいものだ。
情けない男グイド役のダニエル・デイ・ルイスはどう見ても英国人だが、この役柄は似合っていてさすがの役者。グイドのママを演じたソフィア・ローレンのゴージャスさにはただただ脱帽。
女優たちのパフォーマンスが皆パワフルたが、ペネロペのダンスは妖艶で、この方の映画を観に行くといつもいるペネロペ、ファンおじさま…丸の内ってこともありおじさま族多し。
ミュージカルは結構好きなので「シカゴ」もそうだったけどとても楽しめて、気分転換に持ってこいの映画だった。
丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2010-04-12 20:52 | USA | Trackback(9) | Comments(0)

「マイレージ、マイライフ」

「Up in the Air」2009 USA
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ライアン・ビンガムに「フィクサー/2007」「オーシャンズ13/2007」「バーン・アフター・リーディング/2008」「かけひきは、恋のはじまり/2008」のジョージ・クルーニー。
アレックス・ゴーランに「こわれゆく世界の中で/2006」「ディパーテッド/2006」「縞模様のパジャマの少年/2008」のヴェラ・ファーミガ。
ナタリーに「トワイライト~初恋/2008」のアナ・ケンドリック。
ライアンのボス、クレイグ・グレゴリーに「JUNO/ジュノ」「消されたヘッドライン/2009」のジェイソン・ベイトマン。
ライアンの妹ジュリーに「インフォーマント!/2009」のメラニー・リンスキー。
ジュリーのフィアンセ、ジム・ミラーに「トロピック・サンダー/史上最低の作戦/2008」のダニー・マクブライド。
フィンチ機長に「サンキュー・スモーキング」「噂のモーガン夫妻/2009」のサム・エリオット。
監督、製作、脚本に「サンキュー・スモーキング/2006」「JUNO/ジュノ/2007」のジェイソン・ライトマン。
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ライアン・ビンガムは年間322日も出張に出るビジネスマン。彼の仕事は企業のリストラ対象者に解雇を告げる“リストラ宣告人”。“余計な荷物は背負わない”をモットーとする講演もこなし、もちろんシングルで、遠方にいる家族とも疎遠状態。そんな彼の生活に二人の女性が入り込んで来る。一人はライアンと同じくアメリカ中を飛び回るキャリア・ウーマンのアレックス。もう一人は現代っ子の新入社員ナタリー。ライアンは二人の女性の出現で今までないがしろにしてきた“人とのつながり”の大切さに気付き始める…

機内の窓から見える数千メートル下の景色(地面)が映し出されるオープニングは飛行機好きにはたまらない。
家族とは疎遠状態で、自身はもちろんシングルで、仕事は一匹狼。ライアンの人生には恋人も友人もいないのか?と思うくらい仕事一筋人間。そこに現れた魅力的な大人の女性。大人の魅力たっぷりのアレックスにじわじわと惹かれて行くライアン。しかし、いきなりアレックスの家に押しかけたライアンの行動はいささか軽卒ではなかろうか?アドレスを教えたアレックスもどうかと思うが...。そしてそこで現実を見てしまったライアンは気の毒なんだけど自業自得。
新入社員ナタリーを連れ歩くライアンの姿はまるで保護者のよう。しかし中身は全く保護者じゃなくて、エアポートをウロウロする二人の姿が微笑ましい。

ジョージ・クルーニーはスマートなビジネスマン役が限りなく似合う。映画を観ていて“リストラ宣告人”ライアンとジョージ・クルーニーがごっちゃになってしまう。それは演技なのか?地(彼は決してビジネスマンではないことは分かっているのだが...)なのか?と思ってしまうほど。

ライアン=ジョージは新入社員ナタリーにオヤジ呼ばわりされている。彼女から見れば十分オヤジの彼だが、演じるジョージは来年50歳のオヤジにも関わらずゴージャスでsexy。
オスカーのレッド・カーペットでのインタビューでも“僕はsexyになる薬を飲んでいるんだ!”なんてジョーク飛ばしていたのを思い出した。
ジョージもsexyだけど、「こわれゆく世界の中で」で娼婦を演じていたアレックス役のヴェラ・ファーミガがこれまたとてもsexyで魅力的。ウクライナ人というヴェラの風貌も素敵で、また一人お気に入り女優が増えた。
日比谷 TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2010-04-10 00:28 | MINI THEATER | Trackback(19) | Comments(0)

「ウディ・アレンの夢と犯罪」

「Cassandra's Dream」 2007 UK/USA/フランス
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イアンに「ミス・ポター/2006」「彼が二度愛したS/2008」「天使と悪魔/2009」のユアン·マクレガー。
テリーに「ニュー·ワールド/2005」「マイアミ・バイス/2006」「Dr.パルナサスの鏡/2009」のコリン·ファレル。
アンジェラに「情愛と友情/2008」「ある公爵夫人の生涯/2008」のヘイリー·アトウェル。
ケイトに「ヴェラ・ドレイク/2004」のサリー·ホーキンス。
伯父ハワードに「理想の女/2004」「ロックンローラ/2007」「フィクサー/2008」「ワルキューレ/2008」「デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜/2009」のトム·ウィルキンソン。
マーティン・バーンズに「ヴェラ・ドレイク」「フェイス/1997」のフィリップ・デイヴィス。
監督、脚本は「ウディ·アレンの重罪と軽罪/1989」「さよなら、さよならハリウッド/2002」「僕のニューヨーク·ライフ/2003」「マッチポイント/2005」「タロット·カード殺人事件/2006」「それでも恋するバルセロナ/ 2008」のウディ·アレン。
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ロンドン南部に暮らすイアンとテリーは仲の良い兄弟。イアンはホテル・ビジネスに投資する夢を持ち、自動車修理工場で働く弟のテリーは、恋人のケイトと暮らす家を手に入れたいと願っている。ある日、テリーがドッグレースで手に入れたお金を元に、二人は中古の小型クルーザーを購入”カサンドラ・ドリーム”と命名する。やがてイアンは魅力的な舞台女優アンジェラと出会い交際が始まる。幸せな日々が続くかに見えた兄弟だったが、テリーがポーカーで大金を失い大借金を抱え込んでしまう...

原題“カサンドラの夢”のカサンドラとはギリシャ神話に登場するトロイの王女で悲劇の予言者。
お気に入りのUK&アイルランド俳優ユアン&コリンが主演のこの映画はずっと前から楽しみにしていた。予告も相当前からシアターで上映されていてやっと公開された2007年製作作品。ウディ·アレン映画は日本で人気ないのか3年たってやっと公開された。
ユアンとコリンは似てなくて兄弟には無理があるが、実直そうに見えて以外や残酷な兄役のユアンと、チンピラ風で頼りないが実は誠実な弟役のコリン。このキャスティングはパーフェクト。
夢に向かって邁進する兄の足を引っ張る弟。その役を演じるコリンはあの太い眉を斜めにしかめっ面ばかりしていた。
「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続くロンドン3部作のラスト作品。前2作はユーモアも加味され楽しく、面白い展開がナイスだったが、こちらはひたすら破滅へと向かう兄弟の悲劇の物語。ユーモアを入れないで単にブラックなサスペンス・ストーリーはウディ・アレン映画には珍しい気がする。
兄弟のリッチな伯父を演じるトム・ウイルキンソンと、イアンが夢中になる舞台女優アンジェラ役のヘイリー·アトウェルの存在も欠かせない。
確かに“ノー!”とは言えない立場の二人、伯父ハワードの悪魔のささやきに“イエス!”してしまった兄弟のラストがあまりにもあっけなくて呆然。
リアル過ぎる邦題はもうちょっと何とかならなかったのか?原題のままでもよかったのに...。
恵比寿ガーデン・シネマにて
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by margot2005 | 2010-04-06 01:03 | UK | Trackback(15) | Comments(4)

「噂のモーガン夫妻」

「Did You Hear About the Morgans?」 2009 USA
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ポール·モーガンに「ノッティングヒルの恋人/1999」「ブリジット·ジョーンズの日記/2001」「ラブ·アクチュアリー/2003」のヒュー·グラント。
メリル·モーガンに「幸せのポートレート/2005」「セックス·アンド·ザ·シティ/2008」のサラ·ジェシカ·パーカー。
クレイ·ウィーラーに「サンキュー·スモーキング/2006」のサム·エリオット。
エマ·ウィーラーに「ブレイブ·ワン/2007」「あなたは私の婿になる/2009」のメアリー·スティーンバージェン。
監督、脚本に「トゥー·ウィークス·ノーティス/2002」「ラブソングができるまで/2007」のマーク·ローレンス。
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敏腕弁護士のポールと、高級不動産売買を扱う会社の社長メリルのモーガン夫妻。表向きは誰もが羨む理想のカップルだが、ポールの浮気がバレてただ今別居中のモーガン夫妻。ある夜、ポールはメリルとヨリを戻そうとディナーに誘う。そして食事を終えての帰り道、彼らは偶然にも殺人現場の目撃者となる。犯人に顔を見られた二人は凶悪な殺人者から逃れるため警察より“証人保護プログラム”を適用されワイオミングへと向かうのだった...

この映画は初日(3/12)に銀座で観た。最終回上映前のチケット売り場に列が出来ていて少々驚き。大きなシアターなのでまさか?満席ってことはなかったがヒュー、ファンの女性が多かった。
観る前セレヴ·カップルを演じるヒュー&サラになんとなくしっくり来ないイメージがチラついた。観てもそのイメージは拭えなくて、物語ももう一ひねりして欲しかったが、B級ドタバタ·ラヴ·コメディとしてはまぁまぁ楽しめる。
ポール&メリル夫妻よりクレイ&エマ夫妻の存在感が大きくて、クレイ&エマを演じるサム·エリオット&メアリー·スティーンバージェンはさすがの役者。
ニューヨークのセレヴが“証人保護プログラム”でもっていきなりアメリカの大田舎ワイオミングに連れて行かれるという設定は中々面白い。そして登場したカウボーイ夫婦クレイ&エマ。ポール&メリル夫妻の住処となった家の回りは山だらけ、クマが出て来たりして、楽しみと言えば乗馬くらい。しかしメリルは馬アレルギーなのだ。広大な草原をジョギングするニューヨーカーの二人の姿が笑える。ジョギングって都会人のものなのかも?

ヒュー・グラントは英国人の役しかしない。彼は典型的な英国顔なのかどうか分らないが、恐らく喋りがアメリカン役だとダメなのかも知れない。この作品でも英国人の設定。
「フォー·ウェディング/1994」以来ヒュー大好きで彼の映画はほとんど観ている。でもなぜか?彼の映画は1本もレビュー書いてない。ブログを初めた後に公開された「ラブソングができるまで」はシアターに観に行けなくてDVDになってから観た記憶が蘇ってきた。なのでレビュー書かなかったのだろう。
「モーリス/1987」での美青年ヒューもとうとう今年50歳でオヤジの風貌になって来た。でも相変わらずキュートな彼は憎めないヤツって感じで大好き。
東宝シネマズ有楽座にて
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by margot2005 | 2010-04-01 23:39 | USA | Trackback(9) | Comments(0)