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「ニュームーン/トワイライト・サーガ」

「The Twilight Saga: New Moon/2009」USA
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ベラ・スワンに「トワイライト〜初恋〜/2008」「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「ジャンパー/2008」のクリステン・スチュワート。
エドワード・カレンに「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団/2007」「トワイライト〜初恋〜」のロバート・パティンソン。
ジェイコブ・ブラックに「トワイライト〜初恋〜」のテイラー・ロートナー。
「リリィ、はちみつ色の秘密/2008」のダコタ・ファニングがヴァンパイアー、ジェーン役でワンシーン出演している。
監督は「アバウト・ア・ボーイ/2002」「ライラの冒険 黄金の羅針盤/2007」のクリス・ワイツ。
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18歳の誕生日を迎えたベラ。永遠に17歳のままのエドワードより年上となってしまった彼女は現実が受け入れられなく絶望感に浸っている。やがてカレン家でベラの誕生パーティが催された時事件が起こる。怪我をしたベラの腕からしたたる血を見たエドワードの家族が彼女に襲いかかり大混乱となる。エドワードたちはベラの身を案じ町を去って行く。一方で幼なじみのジェイコブはベラを励まそうと彼女に寄り添う...

観てから相当の日がたっている。レビューは書くまいと思っていたが、そろそろ今年も終わり。レビュー書いてない映画が何本かある中で、ふと思い出しなんとなくアップすることにした。
これってヴァンパイアー映画って言えるだろうか??前作よりヴァンパイアー色が濃いのかと期待しつつ観に行ったら、前作より以上にヴァンパイアー映画でなくなっていた。この映画は“スペクタクル・ラヴ・ファンタジー”と呼ぶらしい。
ヴァンパイアーものって結構好き。ヴァンパイアー映画(時代ものは除外ってことで...)N.O.1はなんてったってトム・クルーズ&ブラッド・ピットの「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイアー/1994」。ジェラルド・バトラーがドラキュリア役の「ドラキュリア/2000」そしてゲイリー・オールドマン&キアヌー・リーヴスの「ドラキュラ/1992」もナイス。それらに近い吸血鬼映画を期待していたが...少々違う趣で、少女趣味的なファンタジー・タッチで描かれている。50年代から70年代にかけて作られた元祖ドラキュラ俳優クリストファー・リーの“ドラキュラ・シリーズ”も面白くて何作か見た事がある。

“ハリー・ポッター”シリーズはまともに見た事がない(wowowで見てもいつも途中でギヴアップ)。なのでロバート・パティンソンって知らなかった。wowowで「トワイライト〜初恋〜」を見た時、エドワード・カレン役のロバート・パティンソンはヒューやコリン系の英国男でとても好みのタイプだなと思った。ヴァンパイアー役なので白塗り?っぽい顔が怪しくて美しい。ちょっとキモい感じも否めないが...まぁ良しとしてしまった。
世界中の10代の女の子たちから愛されるベラ&エドワードにobasanはついて行けないし、前作以上にヴァンパイア映画ではなくがっくり。
観に行ったのは夜だった事もあり、10代の女の子はいなくて殆どobasanとカップル。近くにいたカップルの男性はつまらないのか席を立ってばかりで回りはハタ迷惑。こんな映画に誘う女の子も女の子だけど、一緒に観に来た男も断りゃ良いものを、と思ったりして...私自身もジェイコブが狼に変身するあたりから観るのやめようモードに突入したけど結局最後迄観てしまった。
ロバート・パティンソンの大人な映画が観てみたい!
ワーナー・マイカルシネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2009-12-30 00:13 | USA | Trackback(8) | Comments(2)

「ヴィクトリア女王 世紀の愛」

「The Young Victoria」 2009 UK/USA
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ヴィクトリア女王に「プラダを着た悪魔/2006」「ジェイン・オースティンの読書会/2007」 「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「サンシャイン・クリーニング/2008」のエミリー・ブラント。
プリンス・アルバートに「プライドと偏見/2005」「縞模様のパジャマの少年/2008」のルパート・フレンド。
メルバーン卿に「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「リリィ、はちみつ色の秘密/2008」のポール・ベタニー。
ケント公爵夫人に「オペラ座の怪人/2004」「パリ、ジュテーム/2006」「ブラザーサンタ/2007」のミランダ・リチャードソン。
ジョン・コンロイに「トリスタンとイゾルデ/2006」「ロックンローラ/2008」「ワールド・オブ・ライズ/2008」のマーク・ストロング。
ウィリアム王に「リトル・ヴォイス/1998」「ヴェラ・ドレイク/2004」「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」のジム・ブロードベント。
ベルギー国王レオポルドに「ワルキューレ/2008」「ウォンテッド/2008」のトーマス・クレッチマン。
監督はカナダ出身のジャン・マルク・ヴァレ。
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19世紀、英国。ウイリアム王が逝去し、彼の姪にあたるヴィクトリアは18歳で即位する。ベルギー国王レオポルドの命により送り込まれたアルバートは、クイーンの夫になることが目的だった。やがてヴィクトリアはアルバートに惹かれ始める...

史実に基づいて描かれた物語。
ヴィクトリアは81歳まで生きながらえたが、夫アルバートは41歳の若さで亡くなっている。その後ヴィクトリアは生涯喪に服したと言う。
最初、政略結婚の相手としてヴィクトリアの元にやって来たアルバート。しかし二人は互いに惹かれあい結ばれる。このお二人19世紀の王室において幸せなカップルであったと想像する。
原タイトル「The Young Victoria」通り、即位し、アルバートと結婚した、ヴィクトリア10代〜20代の物語。
UK女優のエミリー・ブラント。彼女の英国ものが観たいと前から思っていた。しかし古典顔ではないのか?エミリーは現代ものの方が似合う女優だと感じたが、ヴィクトリア役も中々似合っていた。
ロケされた英国のお城や回りの景色は語るまでもなく美しく、ロンドンのウエストミンスター寺院でのヴィクトリアの戴冠式の映像はスゴい迫力。ヴィクトリアが最初の居住者となったバッキンガム宮殿はさすがセットのようだが、どのシーンもきらびやかで、ゴージャスな衣装にため息の連続。
ヴィクトリアが生まれ、育ったケンジントン・パレスは英国旅行の際訪れた。プリンセス・ダイアナがチャールズ皇太子や息子たちと暮らした宮殿でもある。宮殿の一部が博物館として一般公開されていて、歴代の王や王妃のベッド・ルームや謁見の間、ギャラリーなどがあり、プリンセス・ダイアナが着たドレスの数々も飾られていた。
17世紀の初めに建てられたという建物は恐ろしく古く、ヴィクトリア女王の幽霊が出そう...なんて想像しながら見て回った事を思い出す。市民の憩いの場になっているケンジントン公園にはヴィクトリア女王の銅像も立っていた。

プリンス、アルバート役のルパート・フレンドは「プライドと偏見」のMr..ウィッカムもそうだったけど、実に時代物が似合う俳優。ウィッカムも、「縞模様のパジャマの少年」のコトラー中尉も嫌みな役柄だったが、こちらでは愛情深いプリンス役が素敵に映る。
ヴィクトリアに追放される狡猾極まるジョン・コンロイを演じたマーク・ストロングと、誠意を持ってヴィクトリアをフォローしたメルバーン卿役のポール・ベタニー。二人のキャスティングはナイスである。
繰り返し観た予告に誘われたのと、大好きなジャンルの映画のため、とても観たくて初日に観に行った。最終回シアターはまぁまぁの入りだった。
日比谷 TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2009-12-28 01:11 | UK | Trackback(15) | Comments(2)

「倫敦から来た男」

「A Londoni férfi」...aka「L'Homme de Londres」「The Man from London」2007 ハンガリー/ドイツ/フランス

a0051234_212205.jpgマロワンにミロスラヴ・クロボット。
マダム・マロワンに「フィクサー/2007」「バーン・アフター・リーディング/2008」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「リミッツ・オブ・コントロール/2009」のティルダ・スウィントン。
娘アンリエッタにボーク・エリカ。
ブラウンにデルジ・ヤーノシュ。
刑事にレーナールト・イシュトヴァーン。
監督、脚本はタル・ベーラ。







とある港町、鉄道員のマロワンは、毎晩ガラスの檻のような制御室から港と駅を見下ろしている。ある夜、彼はロンドンからやって来た男ブラウンが犯した殺人現場を目撃する。その後、殺された男のトランクを海中から拾い上げたところ、中には7万ポンドもの大金が入っていた...
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ハンガリーの鬼才タル・ベーラの作品は勿論初めて。
鬼才と呼ばれる人が作る映画はたいてい暗くて重い。今年も鬼才と呼ばれる人々の映画を何本か観たが、これはその最たるものかも知れない。白黒で描かれている事も一つの要因だが、いやいやとても重くて暗かった。しかしながら物語は単純で難しくはない。
妻と諍いが絶えない貧乏暮らしのマロワン。娘アンリエッタは掃除婦で、雇われ先のマダムにこき使われている。ある日突然大金を得たマロワンはアンリエッタに高価な毛皮のストールを買い与える。それを見た妻は怒り狂うが、哀しいかな金の出何処は明かせない。やがてお金で幸せをつかもうと考えた男の前に刑事が現れる。ラストはどうなるのだろう?と興味深かったが...あのラストは実にファンタスティックでニクい。
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原作者ジュルジュ・シムノンの“メグレシリーズ”は過去に読んだ記憶がある。これも本で読めばきっと面白いと思う。
台詞はフランス語と英語。とある港町...舞台は北フランス。
ティルダ・スウィントンが「フィクサー」でオスカーを受賞する前の作品。彼女は「フィクサー」ではスタイリッシュな弁護士役だったが、この作品では田舎のおばさん役であれってスッピンかな?ちなみにティルダのフランス語は吹替え?
英国人刑事役のハンガリー俳優レーナールト・イシュトヴァーンも英語とフランス語で喋っていたが、ハンガリー語で喋って、フランス語と英語に吹替えたのでしょうかね?
アンリエッタ役のボーク・エリカがティルダ・スウィントンに似ていてバッチリのキャスティング。
登場する場面は港、そこにつながる駅、ホテル/キャフェ、そしてマロワンの家とアンリエッタの働く店。
マロワンが“ガラスの檻のような制御室”から港と駅を見下ろすシーン...オープニングでこれでもか!というくらい長く、ゆっくりと、港から駅、停車する列車に乗り込む人々(数人)の姿が映される。その後同じシーンが映し出される。最初はロンドンからやって来た男ブラウン。二度目はやはりロンドンからやって来た刑事。モノクロで、尚かつ夜のシーン。全く同じシーンのように見えるあの場面は映画の中でとても重要で、印象的なシーンである。
ブラウンが殺人を犯すシーンも長いショットで撮られている。それは制御室からマロワンの目を通して描かれるからである。
予告を何度も観ていたので少々興味がわき観に行ってしまった。台詞は少なく、バック・ミュージックは単調で、ストーリーは淡々とし盛り上がりには欠ける。で、案の定途中で何度か睡魔に襲われたが、中々味わいのある静かなミステリー・サスペンスだった。これが鬼才タル・ベーラが描くミステリーの世界なのだろう。
渋谷 シアター・イメージフォーラムにて
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by margot2005 | 2009-12-20 22:01 | スペイン | Trackback(3) | Comments(1)

「パブリック・エネミーズ」

「Public Enemies」 2009 USA
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ジョン・デリンジャーに「フレンチなしあわせのみつけ方/2004」「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト/2006」のジョニー・デップ。
FBI捜査官メルヴィン・パーヴィスに「マシニスト/2004」「ニュー・ワールド/2005」「アイム・ノット・ゼア/2007」「ダークナイト/2008」「ターミネーター4/2009」のクリスチャン・ベイル。
ビリーに「世界でいちばん不運で幸せな私/2003」「ラヴ・イズ・イン・ジ・エアー/2005」「プロヴァンスの贈りもの/2006」「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜/2007」のマリオン・コティヤール。
FBI長官J・エドガー・フーバーに「グッド・シェパード/2006」「M:i:III/2006」「ウォッチメン/2009」のビリー・クラダップ。
「リトル・イタリーの恋/2003」「ロスト・イン・トランスレーション/2003」のジョヴァンニ・リビシがワンシーン出演している。
監督、製作、脚本に「インサイダー/1999」「コラテラル/2004」「マイアミ・バイス/2006」のマイケル・マン。
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1933年大恐慌時代のアメリカ合衆国。その頃民衆は貧困に喘いでいた。ギャング、ジョン・デリンジャーは鮮やかな手口で銀行強盗を繰り返し民衆の注目を集めていた。ある夜、ナイトクラブで出会ったビリーに一目惚れしたデリンジャーは強烈なアプローチの末ビリーを恋人にする。しかし二人の幸せな生活は長くは続かずデリンジャーは捕まってしまう。やがて脱獄に成功したデリンジャーはFBIのフーバー長官率いる捜査官メルヴィン・パーヴィスに追跡される運命となる...

もしヴァンサン・カッセルの「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」を観ていなければ、これはこれで満足したかも知れない。しかしながらこちらは描き方が荒くて(端折り過ぎ?)、特にビリーとデリンジャーのシーンは付けたしみたいで不満だった。ヴァンサン・カッセル版はpart 1 part 2に分けて描かれたのでこちらと比べるのは酷かも知れないが...。
映画の紹介で“デリンジャーとビリー・フレシェットとのロマンスを絡めてスタイリッシュに描く...”と書かれているが、それほどのものでもない。
FBI捜査官メルヴィン・パーヴィスとギャング、ジョン・デリンジャーの物語として観れば良い。
オスカー女優のマリオン・コティヤールはとてもチャーミングで、ジョン・デリンジャーが惚れた女性ビリーにぴったり。もうちょっとビリーの出番欲しかった。
ジョニー・デップ映画は「シザーハンズ/1990」「ギルバート・グレイプ/1993」「妹の恋人/1993」「ニック・オブ・タイム/1995」「ショコラ/2000」が好き。彼のとてつもなく優しいまなざしはハートにグッと来る。「ネバーランド/2004」や「チャーリーとチョコレート工場/2005」のジョニーも良かった。
ジョニー・デップも40代後半に突入したが、いつまでもクールで素晴らしい!俳優だと思う。
クリスチャン・ベイルもお気に入り俳優の一人。穏やかな捜査官メルヴィン・パーヴィスを好演している。レビュー書かなかったけどクリスチャン・ベイルの「ターミネーター4」はつまらなかった。
ワーナー・マイカルシネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2009-12-19 20:16 | USA | Trackback(20) | Comments(2)

「インフォーマント!」

「The Informant!」2009 USA
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マーク・ウィテカーに「グッド・シェパード/2006」「ディパーテッド/2006」「ボーン・アルティメイタム/2007」「オーシャンズ13/2007」のマット・デイモン。
FBI捜査官ブライアン・シェパードに「薔薇の素顔/1994」「海辺の家/2001」のスコット・バクラ。
FBI捜査官ボブ・ハーンドンにジョエル・マクヘイル。
マークの妻ジンジャーに「コヨーテ・アグリー/2000」「ニュースの天才/2003」のメラニー・リンスキー。
監督は「トラフィック/2000」「エリン・ブロコビッチ/2000」「オーシャンズ13」「チェ 28歳の革命/2008」 「チェ 39歳別れの手紙/2008」のスティーヴン・ソダーバーグ。
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1992年、アメリカ、イリノイ州。大手穀物商社ADMに勤めるマーク・ウィテカーは33歳にして重役。工場をまかされ、私生活では美しい妻と子供に囲まれ平和に暮らしている。ところがある日、工場でウイルスが発生し、それによる損失の責任を問われてしまう。とっさにそれはライヴァル企業の仕業であるとマークは上司に主張する。やがて会社は恐喝事件としてFBIに捜査依頼する事になる...

オープニング、“事実をもとに描いたドラマだが台詞はかなり脚色されている...悪しからず。”と言う案内が出る。
“ある企業内部告発者を描く本当にあった物語”とあるが、明らかに誇張されている雰囲気。
大嘘つきで大金を着服したマーク・ウィテカーを演じるマット・デイモンは15kg増量したらしい。突き出たお腹に派手なネクタイのおじさんスタイルがイケてる。ラストでのハゲ頭(完璧カツラ)は見るも無惨。マットは実際ハゲになったら相当醜い姿になりそう。
とにかくこの男喋る、ひたすら喋る。言い訳がモーレツに上手い。自身の不正は棚にあげ、FBIや会社に嘘をつきまくる。
演じたマット、よくぞあれだけの台詞を覚えられるものだと関心する。
このマークという男はとらえどころのない人物のよう。言うことはコロコロ変わるし、自ら着服した大金について反省する風でもない。FBIを欺き、ため込んだ多額の賄賂マネーは海外の銀行に貯蓄中。とんでもない人物でありながらなぜか憎めないキャラは確かに可笑しい。
名門大学を卒業し、33歳の若さで大企業の重役の地位を得たマーク・ウィテカー。自身は孤児で養子に行った先の親が良い教育を受けさせてくれた...と、全く根拠のない嘘をつく。養子だと世間の人々は同情的で、それが出世にも結びつくと考えるらしい。変な?ポリシーをお持ちのマーク・ウィテカー...実の親がお気の毒。
“AJINOMOTO”という固有名詞も頻繁に登場する。関係者コレを観て笑っただろうか?
予告を観た際、ブラック・コメディか?と期待していた。しかしそれほどブラックでも、コメディでもなく、ちょっと中途半端でマット・ファンとして面白みに欠けるのが残念な1作。
恵比寿ガーデン・シネマにて
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by margot2005 | 2009-12-12 00:35 | MINI THEATER | Trackback(11) | Comments(0)

「カティンの森」

「Katyn」 2007 ポーランド
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アンナにマヤ·オスタシェフスカ。
アンナの夫アンジェイにアルトゥル·ジミイェフスキ。
アンジェイの母にマヤ·コモロフスカ。
アンジェイの父ヤン教授にヴワディスワフ·コヴァルスキ。
アンジェイの友人イェジにアンジェイ·ヒラ。
将軍夫人ルジャにダヌタ·ステンカ。
将軍にヤン·エングレルト。
ピョトルにパヴェウ・マワシンスキ。
ピョトルの妹アグニェシュカにマグダレナ・チェレツカ。
アンナを匿うソ連の少佐役で「12人の怒れる男/」で陪審員no.3(モスクワのタクシー・ドライバー)を演じたセルゲイ·ガルマッシュが出演している。
監督、脚本に「地下水道 /1956」「灰とダイヤモンド/1957」のアンジェイ·ワイダ。
原作はアンジェイ・ムラルチクの「カティンの森」。
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1939年9月、ナチス・ドイツとソ連の密約により分割占領されたポーランド。将校であるアンナの夫アンジェイはソ連側の捕虜となり収容所へと送られる。その中にはアンジェイの友人イェジの姿もあった。1940年、ソ連側に取り残されたアンナは娘と共に国境を越え、クラクフのアンジェイの両親の家に辿り着く。しかしそこにアンジェイの父親はいなかった。大学教授のヤンはドイツ軍に捕らえられ収容所に送られていた。やがてヤンが収容所で亡くなった知らせが届く。アンナはひたすら娘と義母の3人でアンジェイの帰りを待つが、ある日、義母の屋敷に現れたのはアンジェイの友人イェジだった...

映画の主人公はアンナ。アンナの目を通して物語は進んで行く。イェジが戻った事でアンジェイの死が明らかになる。その後、物語の中でも第二次世界大戦が終結する。アンジェイ同様虐殺された将軍とピョトル中尉、それぞれの妻と妹の姿が描かれ、ラスト“カティンの森”での大虐殺シーンでエンディングを迎える。
ラストの大虐殺シーンはあまりに惨くスクリーンを正視出来なかった。シーン後スクリーンはしばらく暗くなり(全く映像なし)no musicでエンド・クレジットが始まる。そしてほぼ満席(平日最終回)の岩波ホール...久々に終了後席から立てなかった。
ソ連は1万数千名ものポーランド将校を捕虜にし虐殺。この事を告発する人々は捕らえられ、語ることはタブーとされていた事実も醜く過ぎる。
凛とした態度でドイツ軍に屈服しなかった将軍夫人ルジャや、兄ピョトルの墓碑をめぐりソ連軍に逮捕されるアグニェシュカら、女性たちの勇気ある行動に心打たれる。
捕虜として捕らえられた夫アンジェイをやっと見つけた妻アンナ。“行かないで!”と夫に懇願する妻。アンジェイは軍人としての任務を全うするため後ろ髪をひかれながら旅だって行く。ポーランドの将校たちを乗せた列車が走って行く。父の乗った列車を追いかける娘...戦争映画を観るたび感じる事...戦争で戦う男たちも辛いが、残された女たちも辛く哀しい。
巨匠アンジェイ·ワイダの映画は殆ど観ていない。今週よりBSでアンジェイ·ワイダ映画を放映しているので時間があれば見てみたい。
今年も何本か岩波ホールで映画を観たが、一番心打つ素晴らしい!作品だった。
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by margot2005 | 2009-12-11 00:41 | スペイン | Trackback(15) | Comments(4)

ジェラール・フィリップ...「赤と黒」

「Le rouge et le noir」2009 デジタルリマスター版 フランス(1954)
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ジュリアン・ソレルに「白痴/1945」「パルムの僧院/1947」〜「危険な関係/1959」「熱狂はエル・パオに達す/1959」のジェラール・フィリップ。
レナル夫人に「うたかたの恋/1935」「ロシュフォールの恋人たち/1966」「8人の女たち/2002」「ゼロ時間の謎/2007」のダニエル・ダリュー。
マチルドに「墓にツバをかけろ/1959」のアントネッラ・ルアルディ。
監督は「肉体の悪魔/1947」「七つの大罪/1952」のクロード・オータン・ララ。

1820年代、フランスの小都市ヴェリエール。貧しい職人の息子ジュリアン・ソレルは家庭教師として町長のレナル家にやって来る。ある夜、レナル夫妻と庭で夕涼みをしていたジュリアンは思い切ってテーブルの下からレナル夫人の手を握る。案の定夫人はその手を握り返して来た。情熱に身をまかせ夫人の部屋に忍び込んだ彼はそこで朝を迎える。やがて二人の間が噂となり、立身出世の夢を抱く野心家のジュリアンはスキャンダルを恐れレナル家を去り神学校へと旅立つ。
神学校のピラール司教は血気にはやる野心家のジュリアンを心配し、パリのラモール公爵のもとで秘書として働くよう手配する。そして気位の高いラモール公爵の娘マチルドをもとりこにし結婚を決める。最初二人の結婚に大反対だったラモール公爵も一歩譲りジュリアンは中尉となる。ところがレナル夫人が無理矢理聴悔師に書かされた告発の手紙によりジュリアンの幸せは引き裂かれてしまうのだった...
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この映画は1954年12月に日本で公開された。その後何度かリヴァイバル上映された模様。私的には今回初めてジェラール・フィリップをスクリーンで観た。
数えてみたらDVDなりBS放映なりで見たジェラール映画は20本を越える。一時期ハマってしまって繰り返し見たものだ。
本棚を物色したらジェラール関連の本が写真集も含め8冊出て来た。かれこれ10年ほど前に神田神保町で伝記や写真集を見つけ、その後セテラ・インターナショナルが発行している写真集も数冊仕入れた。
「アニエスの浜辺/2008」を観た際にジェラール・フィリップの写真が何度か登場したが、手持ちの写真集の写真提供・協力にアニエス・ヴァルダの名前あり。
原作はスタンダーのあまりにも有名な小説“赤と黒”。この本は20代の頃読んで以来読み返してはいない。今一度読んでみようか?と探したが本棚にはなかった。今読んだらどのように感じるのだろう?そのうち文庫本でも仕入れるとしよう。
地位と名誉を併せ持つ地元名士の妻レナル夫人。アプローチは勿論若い男ジュリアンの方から始まる。しかし彼の誘惑にのったレナル夫人は情熱に身を任せる。若い男はそれがだんだん重荷になって来る...そして逃げ出した若い男。年上の女は男を忘れるられるはずもなくラストは悲惨と決まっている。
“愛さえも野心の道具とした彼が、最後に知ったのは...”本当の愛だったという愚かな男の物語。
重い、哀しいドラマながらジェラール・フィリップ演じるジュリアン・ソレルは愛嬌があって憎めなく、笑えるシーンもあり確かに可笑しかった。
映画のジュリアン・ソレルはかなり脚色されていると思う。映画の字幕ではジュリアンではなくジュリヤンとなっている。
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ジェラール・フィリップは「肉体の悪魔」では25歳で高校生役だった。ご本人も年齢的にどうかと思ったらしいが、後に妻となるアンヌの後押しもあり役を引き受けたと言う。こちらも20代前半のジュリアン・ソレルを30代の彼が演じているが、トレ・ヴィアン!なのだ。
ジェラールは36歳で亡くなっているが、ダニエル・ダリューは90歳を過ぎてまだ現役。
20代の頃の「パルムの僧院/1947」や「肉体の悪魔/1947」は素晴らしく美青年で魅力的だが、晩年の「モンパルナスの灯/1957」「危険な関係/1959年」と「熱狂はエル・パオに達す/1959」のジェラール・フィリップ、オーラを感じさせ素晴らしい!
「赤と黒」は銀座テアトルシネマにて12月25日まで上映。
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by margot2005 | 2009-12-06 20:36 | フランス | Trackback | Comments(0)

「理想の彼氏」

「The Rebound」 2009 USA
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サンディに「幸せのレシピ/2007」のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。
アラムに「ジーリ/2003」「恋するレシピ 〜理想のオトコの作り方〜/2006」のジャスティン・バーサ。
サンディの上司ローラに「グッドナイト・ムーン/1998」のリン・ウィットフィールド。
アラムの父親ハリーに“サイモン&ガーファンクル”のアート・ガーファンクル。
監督、脚本は「NOセックス、NOライフ!/2005」のバート・フレインドリッチ。
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リッチな夫と二人の子供に囲まれ郊外で幸せな生活を送るサンディは、ある日突然夫の浮気を知る事になる。離婚を決意したサンディは子供を連れニューヨークへやって来る。40歳にしてシングル・マザーとなったサンディは仕事もゲットし新生活を始める。やがて、親子が住むアパートの1階にあるキャフェで働くフリーター、アラムと出会ったサンディは彼をナニーに雇うのだった...

キャサリン・ゼタ・ジョーンズって結構好きなタイプ。あの“強そう!な女性”と思える(感じる)雰囲気が特に好き。彼女にロマコメは似合わないと思っていたが...やはりで、あまりロマンティックなストーリーではない。そこがまた良い。
フリーターでハリー・ポッターが愛読書の年下男。夫とは正反対の優しい性格であるアラムに惹かれてしまうサンディ。しかしながら彼女はとっても理性のある女性で、このまま関係を続けて行って良いものか?と悟る。今が良ければみたいにズルズルと関係を重ねて行かないで断ち切ってしまう勇気って難しいと思うが、この女性はそれを実践する。いや大したものだ。
16歳も年下の男って、女(二児の母親)からみたら、もう一人の大きな息子以外の何ものではないような気がすが、どうなんでしょう?
アラムを演じるジャスティン・バーサは、ニコラス・ケイジの“ナショナル・トレジャー”シリーズでお目にかかっているが、ベン・アフレックとジェニファー・ロペス共演の駄作「ジーリ」で知的障害者を演じていたのが印象的だった。
グリーン・カード狙いで結婚したフランス人女性にも逃げられ、親と暮らす心優しいアラム役がぴたりとハマっている。
別れた夫は社会的地位のあるリッチマン。彼が妻に取った行為は浮気だけじゃなく、家庭に縛り付け、彼女の開けようとする未来(キャリア)も摘み取ってしまった。そんな男とはさっさと別れて正解!
別れた夫と全く違うアラムに出会ったサンディは、彼がスゴく新鮮に映ったことだろうと想像する。
世界中を旅し大人(30歳)になってニューヨークへ戻って来たアラムがサンディとばったり出くわす。あのエンディングは良かった。
ワーナー・マイカルシネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2009-12-04 23:51 | USA | Trackback(9) | Comments(0)

「2012」

「2012」2009 USA/カナダ
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ジャクソンに「理想の恋人.com/2005」「さよなら。いつかわかること/2007」「1408号室/2007」のジョン・キューザック。
科学者エイドリアンに「キンキー・ブーツ/2005」「インサイドマン/2006」「アメリカン・ギャングスター/2007」のキウェテル・イジョフォー。
ジャクソンの妻ケイトに「シリアナ/2005」「X-ファイル:真実を求めて/2008」のアマンダ・ピート。
大統領の側近カールに「カサノバ/2005」「フロスト×ニクソン/2008」のオリヴァー・プラット。
ウイルソン大統領に「ドリームガールズ/2006」「ザ・シューター/極大射程/2007」「ブラインドネス/2008」のダニー・グローヴァー。
大統領の娘ローラに「クラッシュ/2004」「幸せのちから/2006」「ブッシュ/2008」「ロックンローラ/2008」のタンディ・ニュートン。
チャーリーに「ノーカントリー/2007」「7つの贈り物/2008」のウディ・ハレルソン。
チベットの高僧役で「千年の祈り/2007」のヘンリー・オーが出演している。
監督、脚本は「インデペンデンス・デイ/1996」「デイ・アフター・トゥモロー/2004」のローランド・エメリッヒ。
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2009年、L.A.。売れない作家のジャクソンは妻に去られ、二人の子供たちとも離れ、一人寂しくリムジン運転手をしている。ある日、子供たちとイエローストーン公園へキャンプに出かけたジャクソンは、そこで怪しい男チャーリーから“地球は滅亡に向かっている!”と聞かされ驚くが、政府は既にその事実を知っていた。やがて地球上の至る所で天災が起こり始める...

繰り返し予告を観たのと、“これは、映画か。”と書かれた街中のどデカいポスターも気になった。最後にお気に入り俳優ジョン・キューザックとキウェテル・イジョフォーが主演だから、行ってみようかな?のノリで観に行った。
アメリカ合衆国はあの船を作ろうと考えているかも知れない...いやいや既に作って保存してあったりして...。
ディザスター映画がお得意のハリウッド。監督エメリッヒの「インデペンデンス・デイ」も「デイ・アフター・トゥモロー」もシアターで観ている。大統領が戦闘機に乗ってエイリアンと戦う「インデペンデンス・デイ」は中々良かったが、N.Y.が氷河に覆われる「デイ・アフター・トゥモロー」は頂けなかった。
こちらの作品もどうかな?延々とストーリーが続く(2時間38分)ので“早くエンディング行って!”と切望したが、CGを駆使した映像を楽しむなら素晴らしいと思う。
ニコラス・ケイジ主演の「ノウイング/2009」の映像もスゴかったが、破壊されていくビル郡の間を小型飛行機がすり抜けて行く様は“スター・ウオーズ”のノリ。しかし大迫力のCGには圧倒される。
果敢に挑み頑張りまくるお父さん役のジョン・キューザックと、心優しい科学者役のキウェテル・イジョフォーは勿論の事、アフリカン・アメリカンの大統領を演じるダニー・グローヴァーと、怪しいチャーリー役のウディ・ハレルソンも良かった。ディザスター映画には珍しく存在感ありの俳優たちが出演しているのがgood。
大統領科学顧問のエイドリアンがジャクソンのファンで、ジャクソンの息子の名前がノア。そして彼のボスがロシアの大富豪と言う設定もナイス。
険悪だった妻とも和解し、親子4人の未来が始まりつつあるエンディングはアメリカ映画だな実に。
ワーナー・マイカルシネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2009-12-03 23:12 | USA | Trackback(21) | Comments(2)