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「イングロリアス・バスターズ」

「Inglourious Basterds」 2009 USA/ドイツ
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アルド・レイン中尉に「Mr.&Mrs.スミス/2005」「バベル/2006」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」「オーシャンズ13/2007」「バーン・アフター・リーディング/2008」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」のブラッド・ピット。
ハンス・ランダ大佐に「私が愛したギャングスター/2000」のクリストフ・ヴァルツ。
ショシャナ・ドレフュスに「パリ/2008」のメラニー・ロラン。
ユダヤの熊ドニー・ドノウィッツに「デス・プルーフ in グラインドハウス/2007」のイーライ・ロス。
ドイツ人将校ヒューゴ・スティーグリッツに「キング・アーサー/2004」のティル・シュヴァイガー。
英国軍のアーチー・ヒコックス中尉に「エンジェル/2007」「300/2007」のマイケル・ファスベンダー。
ドイツ人女優ブリジット・フォン・ハマーシュマルクに「戦場のアリア/2005」「敬愛なるベートーヴェン/2006」「マンデラの名もなき看守/2007」「ハンティング・パーティ/2007」のダイアン・クルーガー。
兵士フレデリック・ツォラーに「青い棘/2004」「ラヴェンダーの咲く庭で/2004」「戦場のアリア」「サルバドールの朝/2006」「ボーン・アルティメイタム/2007」「パリ、恋人たちの2日間/2007」「クラバート - 謎の黒魔術/2008」のダニエル・ブリュール。
アルドの部下でユダヤ人のスミッソン・ウティヴィッチにB・J・ノヴァク。
ディーター・ヘルストロム少佐に「青い棘」「ヒトラーの贋札/2007」「ブッデンブローク家の人々/2008」のアウグスト・ディール。
アドルフ・ヒトラーにマルティン・ヴトケ。
ヨーゼフ・ゲッベルスに「わが教え子、ヒトラー/2007」のシルヴェスター・グロート。
居酒屋の経営者エリクに「ワルキューレ/2008」のクリスチャン・ベルケル。
英国軍のエド・フェネシュに「オースティン・パワーズ/1997」のマイク・マイヤーズ。
ナレーションはサミュエル・L・ジャクソン(ノークレジット)。
監督、脚本に「パルプ・フィクション/1994」「ジャッキー・ブラウン/1997」「キル・ビル/2003」のクエンティン・タランティーノ。
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1941年、フランス、ナンシー。“ユダヤ・ハンター”と呼ばれる冷血なるハンス・ランダ大佐により家族を皆殺しにされた少女ショシャナは、ハンスの追跡から逃れ一人生き延びる。
一方で、連合軍の極秘部隊“イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)”と呼ばれ、ユダヤ系アメリカ人を率いるアルド・レイン中尉は、カリスマ的な指導の下ナチスの敵兵を血祭りにあげている。
1944年、ショシャナはミミューと名を変えパリで叔母から引き継いだ映画館を経営している。ある日、彼女はドイツ人兵士フレデリックに言寄られる。やがて無理矢理ゲッペルズに引き合わされ、家族を皆殺しにした憎き敵ハンス・ランダ大佐と再会するハメになる...

面白くなかったら返金!と言ったタランティーノ。いやいやすっごく!!面白かった!!マイベストに入れたい!!
血がドバ!!もそうだし、Musicは正にタランティーノの世界!!無着苦茶なストーリーも許せちゃちゃうし最高!!これはタランティーノの傑作!!!
むちゃくちゃ極まりないナチス・ドイツの物語にたくさんのドイツ人俳優が出演しているのもご機嫌。
タランティーノ映画はジョン・トラボルタが復活した「パルプ・フィクション」しかシアターで観た事がない。「フォー・ルームス/1995」「ジャッキー・ブラウン」は良かった。「キル・ビル」はあまりのくだらなさに呆れた。しかしながらこの映画を観てタランティーノの才能を再認識した感じ。
カンヌ映画祭で最優秀男優賞を獲得したクリストフ・ヴァルツの怪演は大いに映画を盛り上げている。ドイツ語、フランス語、英語を操りながら冷酷な笑いを浮かべ、この映画には欠かせないコメディアンぶりもさすが!である。
オープニング、ショシャナの家族を匿うナンシーの酪農家でのシーンや、パリのレストランでミミューと名乗っているショシャナとケーキを食べるシーンは見事。
今やInternational俳優となった兵士フレデリック・ツォラー役のダニエル・ブリュールや、ハンスに絞め殺されちゃう人気女優ブリジットを演じたダイアン・クルーガーも今だかつてない面白さで楽しめる。
どのシーンも見応えがあるが、ラストは血祭りになる事請け合いの居酒屋でのシーンは素晴らしかった!こちらではクリストフ・ヴァルツに負けぬ怪演ぶりのヘルストロム少佐演じるアウグスト・ディールが見事。
ヒトラーとゲッベルス役の両者による成りきりぶりは語るまでもないし、「わが教え子、ヒトラー」で笑えるゲッベルスを演じたシルヴェスター・グロートはタランティーノの世界でもイケてる。
今年の12月で46歳になるブラッド・ピットも年を重ねる毎に味な俳優になって行く。
ワーナー・マイカルシネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2009-11-29 22:26 | USA | Trackback(33) | Comments(0)

「千年の祈り」

「A Thousand Years of Good Prayers」 2007 USA/日本
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シー氏に「ロミオ・マスト・ダイ/2000」のヘンリー·オー。
イーランに「ジョイ・ラック・クラブ/1993」のフェイ·ユー。
マダムにヴィダ·ガレマニ。
ボリスに「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」のパシャ·リチニコフ。
監督は「ジョイ・ラック・クラブ」「スモーク/1995」のウェイン・ワン。
原作と脚本はイーユン・リー。

シー氏は中国よりはるばるアメリカに暮らす娘イーランを訪ねる。10数年ぶりに再会した親子。シー氏は妻に先立たれ一人暮らし。イーランもまた離婚し一人で暮らしている。気がかりな父親は娘の私生活をあれこれと詮索するが、彼女は沈黙を守ったまま語ろうとしない。
ある日、公園へ出かけたシー氏はイラン人のマダムと出会う...
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上映時間は短かい(83分)。父と娘の食卓での会話&シー氏とマダムの公園での会話。静かに流れるストーリーはまるでTVドラマを観ているようだった。
食卓に並ぶ中華料理は実に美味しそう!だったな。

“百世修来同舟渡、千世修来共枕眠(同じ舟に乗り合わせるならば百世もの前世の縁がある。枕を共にして眠るのであれば千世もの縁がある)”という中国のことわざから付けられたタイトル。
“親と子として出逢った縁も、また同じ。長い祈りの積み重ねだからこそ、何度ひびが入っても、必ず修復できる。”という事だそうだ。
上のことわざはなるほどと思う。でも、親子の葛藤って以外に多いような気がする。縁は決して切れないけれど...
仕事一筋で家庭を顧みなかった父親。母親が亡くなった途端急接近して来た父親に戸惑う娘の気持ちも良く分る。心配とは言いつつ、30代(多分)の離婚した娘の行動を詮索する父親ってちょっとアブノーマルじゃないかな?
ラスト、現役時代常に不在だった父親の秘密が明かされる。二人は許しあえたことだろう。

モルモン教の布教にアパートにやって来た青年たちに共産主義を説くシー氏。
映画には登場しないが、イーランの元夫も中国人。父親に見つかってしまった交際中のボリスはロシア人で、“交際相手がロシア人で満足?”と父親に問う娘。アメリカに暮らしながらアメリカ人の恋人(夫)を持たないイーランにもそれなりのポリシーがあるのだろう。

同じ言語で話す父と娘の会話は成り立たないのに、互いの母国語である中国語とペルシャ語を使いながら、片言の英語で話すシー氏とマダムが、心を通わせて行く過程がほのぼのとしていて良い感じ。
しかしながら、親子の愛情を感じる感動のドラマってわけでもなく、全体的に辛気くさくてあまりお勧めではない。シアターはやはりガラガラだった。

香港出身のウェイン・ワンはジェレミー・アイアンズの「チャイニーズ・ボックス/1997」や、J.ロペスのロマコメ「メイド・イン・マンハッタン」そしてクイーン・ラティファ主演の「ラスト・ホリデイ/2006」など素敵な映画を作っている。
恵比寿ガーデンシネマにて
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by margot2005 | 2009-11-25 23:03 | MINI THEATER | Trackback(10) | Comments(2)

「ロフト」

「Loft」 2008 ベルギー 

a0051234_0381568.jpgビンセントにフィリップ・ペータース。
マルニクスにケーン・デ・グラーヴェ。
ルクにブルーノ・ヴァンデン・ブルーク。
クリスにケーン・デ・ボーウ。
フィリップにマティアス・スーナールツ。
アンにヴェルル・バーテンス。
サラにマリエ・ヴィンク。
監督にエリク・ヴァン・ローイ。
脚本にバルト・デ・パウ。






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ある日、妻を伴ったビンセント、マルニクス、ルクとクリスの4人は、友人仲間で一番年下であるフィリップの結婚式に参列する。妻たちの目を盗みポケットからマンションの鍵を取り出したビンセントは“ペントハウスにあるロフトを皆で共有し情事を楽しまないか?”と提案する。それは建築家ビンセントが設計した新築マンションのロフトだった。
そして1年後、ロフトにやって来たルクは謎の女性の惨殺死体を発見する。やがて連絡を受けた男たちが次々に現れる...
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映画のTagline...“アリバイに騙されるな!”とあるが、IMDbの“Five friends. One loft. One body.”は意味深でgood。
密室内での犯罪。5人の男たち以外に合鍵を持つ人物はいない。他の者が侵入したとも考えられない。彼らの中に犯人が絶対いるはず。それは誰なのか?
中盤以降で彼らの妻たちが、男たちを陥れたのか?という疑問まで飛び出す。二転三転するため、観ている者も最後の、最後まで犯人は誰だか全く分らない。ぐいぐい引き込まれて行くとても見応えのあるミステリー・サスペンス。
ロフトから人が落下するシーン...その後、男たちは警察で尋問を受ける。話は過去に戻り、なぜ彼らはロフトを共有するようになったのか?そして殺された女性と出会った過程などが詳細に描かれて行く。
男たちは自身を守るためそれぞれ嘘をつきながらアリバイ工作に必死になる。5人全員に妻や子供がいるため、浮気に走り、はめられた?彼らは自業自得。結婚式その日に情事を提案し、それにのってしまう男たちって浮気しないでは生きられない生きものなのか?

ベルギー、アントワープの街が舞台。
ベルギー映画なので台詞はてっきりフランス語かと思っていたら、ベルギーのもう一つの公用語オランダ語でもなく、ベルギーの北部の方で使われているというフラマン語。
ロフトを共有する男たち5人とその妻たち。そして彼らの若い恋人たち。最初、妻たちと恋人たちの顔がごっちゃになって困った。
観終わって、今一度最初から観たい!と思ったけど...。
ベルギーで10人に一人は観たというヒット作で、今年の大阪ヨーロッパ映画祭オープニング作品。
渋谷 シネマ・アンジェリカにて
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by margot2005 | 2009-11-24 00:53 | フランス | Trackback(7) | Comments(2)

「ドゥーニャとデイジー」

「Dunya & Desie」 2008 オランダ/ベルギー
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ドゥーニャにマリアム·ハッソーニ。
デイジーにエヴァ·ヴァンダー·ウェイデーヴェン。
ドゥーニャのママ、ナビルにマフーブ·ベンムーサ。
デイジーのママ、モニークにクリスティン·ヴァン·ストラーレン。
モニークの恋人ジェフにテオ·マーセン。
監督はダナ·ネクスタン。

アムステルダムに暮らすモロッコ移民のドゥーニャとオランダ娘デイジーは親友同士。
ある日、ドゥーニャはイスラム教徒の親が決めた相手と見合いのためモロッコへ帰郷する。
一方で、自由奔放に生きるデイジーは妊娠している事に気づく。実の父親がモロッコにいる事を知ったデイジーは、ドゥーニャの家に押し掛け彼女を伴い父親探しの旅に出る...
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舞台はオランダ、アムステルダムとモロッコ。モロッコのロケーションに期待したが、山岳地帯(田舎?)っぽい所が多くて期待はずれ。
ドゥーニャを演じるマリアム·ハッソーニは両親がモロッコ移民でオランダ、アムステルダム生まれ。
敬虔なるイスラム教徒の家庭に育ったドゥーニャ&シングル·マザーに育てられた奔放なオランダ娘デイジーは親友同士と言う所が味わい深い。
ドゥーニャのママはデイジーとつき合う事に難色を示すが、デイジーのクレイジーっぽいママはドゥーニャのバースディにケーキを用意する開けた女性。
親が勝手に決めた結婚相手に会うためモロッコへ連行されるドゥーニャと、愛していると思ってsexした男が、妊娠を告げた途端逃げ腰になり焦るデイジー。この対照的な人生の二人が親友で、双方の家族大集合(ほぼドゥーニャの一族)で盛り上がるモロッコでのエンディングはとてもナイス。
オランダのTVシリーズで、お子ちゃまポイかな?と想像しながら観にいったが、大人の鑑賞にたえ中々good。
人種と宗教を越えた素敵な作品だった。

新宿のミニシアターK's Cinemaには初めて足を踏み入れた。多分邦画や韓国映画を上映しているシアター。
新宿三丁目、甲州街道を挟んで新宿タカシマヤと新宿三越アルコットの真ん中あたりに位置し、大塚家具にほど近いビルの3階。初めてだったのでシアターを探したが、あたりは居酒屋が林立し少々分り辛かった。
雨の影響もあったろうが最終上映の回は観客なんと3人。いくらミニシアターでも3人だけで映画観たなんて初めて。それも私以外はoyaji。まるっきりoyaji映画じゃないのに、場所のせい?
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by margot2005 | 2009-11-21 00:12 | スペイン | Trackback(2) | Comments(2)

「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男」

Part 1 ノワール編
「L'instinct de mort」...aka「Mesrine: Killer Instinct」 2008 フランス/カナダ/イタリア
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ジャック·メスリーヌに「アレックス/2002」「スパイ·バウンド/2004」「オーシャンズ13/2007」のヴァンサン·カッセル。
ジャンヌに「ロシアン·ドールズ/2005」「モンテーニュ通りのカフェ/2005」のセシル・ドゥ・フランス。
ギドに「DISCO ディスコ/2008」のジェラール·ドパルデュー。
ソフィアに「アラトリステ/2006」「美しすぎる母/2007」のエレナ·アナヤ。
幼なじみポールに「世界でいちばん不運で幸せな私/2003」「ナルコ/2004」「ラヴ·イズ·イン·ジ·エアー/2005」
「パリ/2008」のジル·ルルーシュ。
ジャン·ポール·メルシエに「みなさん、さようなら/2003」のロイ·デュプイ。
父親に「サン·ピエールの生命(いのち)/1999」「親密すぎるうちあけ話/2004」のミシェル·デュショーソワ。
シルヴィアに「ぼくの妻はシャルロット·ゲンズブール/2001」「情痴アヴァンチュール/2005」「パリ、ジュテーム/2006」のリュディヴィーヌ·サニエ。
監督、脚本に「アサルト13 要塞警察/2005」のジャン·フランソワ·リシェ。

1959年。アルジェリア戦争からパリに戻ったジャック·メスリーヌ。幼なじみのポールにギャングのボス、ギドを紹介され、犯罪の道に足を踏み入れる。強盗に成功したメスリーヌはポールとスペインに高飛びし、美しいスペイン女性ソフィアと出会い結婚、子供をもうける。しかしソフィアとの堅気の生活は続かず、銀行強盗に失敗し服役の後出所した彼は妻子を捨てて悪の世界に戻る事になる。後に娼婦ジャンヌと出会ったメスリーヌは次々に犯罪を重ねて行く...

実在の人物であり、原作者はジャック·メスリーヌ本人。
しかしながら映画冒頭に“全ての映画にはフィクションの要素があり、一人の男の人生を忠実に描くことは出来ない..”という案内が出る。
映画解説に“大西洋を股にかけ、“社会の敵No.1”と呼ばれた伝説のギャング、ジャック·メスリーヌの壮絶な人生を映画化した犯罪ドラマ...”とある。フランスでは有名な人物らしい。メスリーヌ役のヴァンサン·カッセルはパーフェクト級に適役。
カッセル以下、Part1で殺されてしまうジェラール·ドパルデューを始めとして、Part2で登場するマチュー·アマルリック、オリヴィエ·グルメ、サミュエル·ル·ビアンにジェラール·ランヴァン。そして女性陣はセシル·ドゥ·フランス、リュディヴィーヌ·サニエ、アンヌ·コンシニとフランス映画界人気俳優がこぞって出演しているのも見応えあり。
セシル·ドゥ·フランスはこの上なくキュートだった「モンテーニュ通りのカフェ」とは別人。髪の色がブルネットなのでますます違って見える。メスリーヌが愛した女性は皆ブルネットの髪。ブロンドはキライだったのか?
32回の強盗と4回の脱獄を果たしたメスリーヌはフランスでは神話化した人物であるそう。次々と女性に愛された彼にはカリスマ的な魅力があったように見える。
女性にもてる男だったメスリーヌ。スペインで出会ったソフィアと結婚の後、彼に堅気生活が続くはずもなくギャングに戻って行く。しかしソフィアと別れた後3人の子供は自身の両親に預けている。刑務所に娘が訪ねて来るシーンで、子供の成長を気にし、愛していたメスリーヌに父親の姿を見た。
ソフィアと別れなかったら彼は堅気の生活を守れたかも?なんて思ったりもした。
50年代の終わりから始まる物語は、昔流行ったフランスのフリック・ストーリー(刑事もの)を彷彿とさせる。

Part 2 ルージュ編
「L'ennemi public n°1」...aka「Mesrine: Public Enemy No. 1」2008 フランス/カナダ
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フランソワ·ベスに「キングス&クイーン/2004」「ミュンヘン/2005」「潜水服は蝶の夢を見る/2007」「007/慰めの報酬/2008」のマチュー·アマルリック。
チャーリー·ボーエルに「輝ける女たち/2006」「シークレット·ディフェンス/2007」のジェラール·ランヴァン。
ミシェル·アルドワンに「DISCO ディスコ」のサミュエル·ル·ビアン。
ブルサール警視に「ロルナの祈り/2008」「ゴー·ファースト 潜入捜査官/2008」のオリヴィエ·グルメ。
メスリーヌの弁護士に「灯台守の恋/2004」「愛されるために、ここにいる/2005」「潜水服は蝶の夢を見る」のアンヌ·コンシニ。
誘拐される大富豪に「愛されるために、ここにいる」のジョルジュ·ウィルソン。

1973年。カナダよりフランスに戻ったメスリーヌは銀行強盗を繰り返し、またもや捕まってしまうが脱走に成功する。しかし、メスリーヌを執拗に追いかけるブルサール警視によって隠れ家を襲撃され逮捕される。法廷で20年の刑を言い渡され、刑務所でフランソワ·ベスと出会う...

映画はとにかく過激、過激。メスリーヌが殺されるシーンはオープニングより繰り返し映し出される。
囚人に虐待を繰り返す看守たちがいるカナダの刑務所。脱獄したのその刑務所を襲撃するシーンは皆殺し状態で圧巻!
変装の名人で“千の顔を持つ男”と呼ばれたメスリーヌが、死の床につく父親の病院にドクターの変装で現れるシーンはよくぞバレなかったと関心する。
Part2で40代を演じたヴァンサン・カッセル(本人も40過ぎだが...)やけにお腹が出てるなぁと思いきや...なんと20キロも増量したそう。顔はあまり変化してなかったが、中年おやじの雰囲気は出ていた。
捕まっても、捕まっても、脱走し、また犯罪に手を染めるって何か彼なりのポリシーがあったのか?メスリーヌ?
フランソワ·ベス役のマチュー·アマルリック。この方はホントにスクリーンにいるだけで絵になる俳優。寡黙で、脱獄の名人ベスが似合っているのは語るまでもない。
シアターにはかつてのフリック・ストーリー(ジャン・ギャバンやアラン・ドロンの世界)ファンのojisamaも多くいた。
映画サイトにも同時上映と書いているように二本立て映画ではない。一日に二回(Part1とPart2)しか上映していない。Part1とPart2を違う日に観るなんて考えられないので一気に観るしかない。シアターにはきっと同じ人が座っていたに違いない。
TOHOシネマズ 日比谷シャンテにて
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by margot2005 | 2009-11-17 23:20 | フランス | Trackback(10) | Comments(0)

ハリウッド、ヒット作3本...「私の中のあなた」「あなたは私の婿になる」「きみがぼくを見つけた日」

「私の中のあなた」
「My Sister's Keeper」 2009 USA
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“病気(難病)もの”は好きではないので観るつもりはなかったが、シネコンのポイントがたまっていたので、買い物ついでに出かけでしまった。
巷では評判良いみたい。しかしながら、どうもあの母親サラの行動が分らなかった。あこまでして子供を守りたいのは同じ母親として良く分る。しかし他の子供たちを完全に犠牲にしてしまっている。“Sister's Keeper”として生まれたアナは勿論の事、完璧に阻害されている息子ジェシーが気の毒でならなかった。
サラはケイトの病気を治す事に全身全霊をかけ、それに陶酔しているようにも見えた。
サラを演じたキャメロンは全くもって母親って感じじゃなくてミスキャスト。キャメロンからは安っぽいドタバタ・コメディのイメージが抜けないで困る。
父親役のジェイソン・パトリックはとても良かった。
判事を演じたジョーン・キューザックは最高だし、弁護士役のアレック・ボールドウィンもgood。
ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァ、そしてアナ役のアビゲイル・ブレスリン、二人共上手いなと思った。
「リトル・ミス・サンシャイン/2006」から少し成長したアビゲイル・ブレスリンは将来楽しみな女優。
上のポスターには違和感ある。サラがあのような優しいまなざしで一度でもアナを見つめだろうか?

「あなたは私の婿になる」
「The Proposal」 2009 USA
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サンドラ・ブロックは「スピード/1994」以来好きなハリウッド女優。サンドラの代表作といえばやはり「スピード」かな?その後公開された映画はシアターやDVDで殆ど全て観てきたが、これって言う映画はない。「クラッシュ/2004」は素晴らしい作品だったが、群像劇でサンドラの出番は少ない。
ちょっと前彼女がドイツのTV番組か何かに出演し、女優になったのは“人を笑わせたいため..”と語ったそう。コメディで精彩を放つサンドラのこの映画は久々の大ヒット作品。
上司マーガレットの婿に選ばれたアンドリュー役のライアン・レイノルズはとても、とても良かったな。この映画を観て彼のファンになってしまった。
アンドリューのママ役のメアリー・スティーンバージェンも良かったし、後、アンドリューの実家がアラスカって設定も大胆で面白かった。
40代半ばのサンドラのスタイルはゴージャス。
いつも履いている高いヒールには仰天する。あのヒール15cm位はありそう。
結末見え見えの他愛ないストーリーながら楽しんでしまった。
上下の作品と比べるのもなんだが、こちらの作品が私的には一番のヒットとなった。

「きみがぼくを見つけた日」
「The Time Traveler's Wife」 2009 USA
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エリック·バナ ファンだし、かなり期待して観に行ってしまった。しかし映画から感動を受けることは全く出来なかった。ロマンティックなストーリーながら“Time Traveler” なるものが良く分らなくて...映画は少々説明不足。
ブラッド・ピットの“Plan B”が製作会社だったとは残念な事。でもこれって本国では流行ったみたい。
タイム・マシーンとか好きそうなアメリカンとは感覚がずれてるのかも知れない私にはダメだった。でもシアターもガラガラだった。
原作が翻訳されているので読んでみたい。本ならもうちょっと感動できるかも?

ワーナー・マイカルシネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2009-11-13 00:05 | USA | Trackback(25) | Comments(0)

「パイレーツ・ロック」

「The Boat That Rocked」2009 UK/ドイツ/USA/フランス
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ザ・カウント/伯爵に「カポーティ/2005」「M:i:III/2006」「その土曜日、7時58分/2007」「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「ダウト 〜あるカトリック学校で〜/2008」のフィリップ・シーモア・ホフマン。
クエンティンに「Jの悲劇/2004」「ナイロビの蜂/2005」「あるスキャンダルの覚え書き/2006」「ワルキューレ/2008」のビル・ナイ。
カールに「華麗なる恋の舞台で/2004」のトム・スターリッジ。
ギャヴィンに「Jの悲劇」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」のリス・アイファンズ。
デイヴに「キンキー・ブーツ/2005」「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!/2007」のニック・フロスト。
マークに「300/2007」のトム・ウィズダム。
大臣ドルマンディに「魔笛/2006 」「スルース/2008」「ワルキューレ」の ケネス・ブラナー。
ドルマンディの部下トゥワットに「クロコダイルの涙/1998」「リプリー/1999」「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト/2006」のジャック・ダヴェンポート。
カールのママ、シャーロットに「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」「主人公は僕だった/2006」のエマ・トンプソン。
他に「007/慰めの報酬/2008」「ロックンローラ/2008」のジェマ・アータートンetc.UK俳優多数出演。
監督、脚本は「ラブ・アクチュアリー/2003」のリチャード・カーティス。

1966年、高校を退学になったカールは母親シャーロットの望みで、彼女の旧友であり、カールのゴッド・ファーザーであるクエンティンの元へ送られる。クエンティンは24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局“ラジオ・ロック”のオーナーで、船は英国の法律が及ばない北海に浮かんでいる。問題を起こしたカールの更正のため送り込んだ場所だったが、そこには不道徳極まりないDJたちが多数存在。次第にカールは彼らに洗脳されて行く。一方で大臣ドルマンディは海賊ラジオ局“ラジオ・ロック”を取り締まるため立ち上がる...
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世界中でブリティッシュ・ロックが人気を得ていた1966年。当時民放ラジオが存在しなかった英国では国営放送であるBBCがポップ・ミュージックを流す時間を制限していた。それも一日たった45分。全く知らなかった。このような現実があったなんてスゴい驚き。その頃日本のラジオ局の方が断然進んでいた模様。
アメリカからやって来たDJザ・カウントと、アメリカから戻って来た人気DJギャヴィンを中心に135分ブリティッシュ・ポップス(アメリカン・ポップスもあり)流れまくりで、長い上映時間にも関わらずあっと言う間の2時間15分だった。

登場するDJが多いので、最初彼らの名前と顔がごっちゃになって困った。まぁ別段顔と名前が一致しなくとも観ていて困りはしなかったが...。
イケメンDJマークは常にモテモテなのは理解出来るが、なぜか?女性にもてるデブのデイヴが摩訶不思議。
自由奔放に生きて来た雰囲気のカールのママが乗船して来たり、誰だか分らなかったカールの実の父親は×××だったとか...騒動も織り交ぜて実に楽しく、可笑しく描いている。
ビル・ナイは60年代のファッションもバッチリ似合って、この方ホント素敵なUK俳優で大好き!
大臣ドルマンディ&トゥワット コンビがコレまた良いのだ。ジャック・ダヴェンポートのコメディぽい役は初めて観た気がするが、結構イケてる。

ブリティッシュ・サウンド大好き人間にはたまらない映画だった。60年代のサウンドは古いけど今聞いてもナイス!
予告は何度か観ていたが、ビル・ナイとP.S.ホフマン以外、誰が出演しているのかあまり気にしてなかったので、ビル・ナイは勿論の事、リス・アイファンズ、トム・ウィズダム、そしてジャック・ダヴェンポートとお気に入りUK俳優が出演しているのに嬉しい悲鳴。
エマ・トンプソンと、絡みはないが、彼女の元夫ケネス・ブラナーがそれぞれの役柄実にgood。

“When I said, I needed you You said you would always stay It wasn't me who changed, but you And know you've gone away〜♪”で始まるダスティ・スプリングフィールドの名曲“You Don't Have To Say You Love Me/この胸のときめきを”はホント名曲。DJが最高の白人ソウル・シンガーって言っていたけどその通り。
サウンド・トラックが欲しい!
平日の夜のシアターは若い人〜中高年まで結構入っていた。
日比谷 みゆき座にて
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by margot2005 | 2009-11-09 00:40 | UK | Trackback(21) | Comments(4)

「THIS IS IT」

2009 USA

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監督は「ホーカス ポーカス/1993」のケニー・オルテガ。
リハーサルをあれほどまでに撮影していたなんて...とビックリした。マイケルのライヴ・ショーをシアターで観ているくらい迫力満点で素晴らしかった!
1996年〜1997年にかけての“History Tour”から10数年。スゴい場面続出のスゴいライヴが展開される予定だっただけに彼の死は本当に残念な事。
50歳と言えば世間じゃoyajiだが、マイケルのダンスは相変わらずゴージャス。とても50歳には見えない。
でも痛々しいほどやせ細っていたのが目に焼き付く。
ケニー・オルテガの発する言葉からマイケルに対する尊敬の念が感じ取られる。
マイケルってとてもソフトな優しい口調で話す人だが、彼がダンサーや、バンド、スタッフに話す時も同様。マイケルって良い人なのだ。
“Thank you!”の変わりに、回りの人たちに“God bless you!”を連発するマイケル。オルテガが“まるでロックン・ロール・チャーチだ!”なんてコメントしていたが、寡黙なマイケルが発する“God bless you!”には“Thank you!”も“I Love You!”の意味もあるに違いない。
世界中からオーディションに集まり、メイン・ダンサーに選ばれた人たちと、マイケルとのダンス・パフォースもド迫力。
ラスト、円陣を組み、オルテガに促されて中に入ったマイケル...“観客を喜ばせるため皆で最高のパフォーマンスをしよう!”と訴える...そう、マイケル・ジャクソンこそ真のエンターテーナーなのだ。
“誰も見たことのない彼に逢える...”というTagline通り、素晴らしい!パフォーマンスのMJを見る事が出来る。
初日に観に行こうと思いつつ、中々行けずでようやっと観る事が出来た。上映期間が延ばされたので出来たらもう一度観たい!!
で、またブカレストの“History Tour”のDVDでも見るとしよう。
ワーナー・マイカルシネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2009-11-05 22:47 | USA | Trackback(15) | Comments(4)

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」

「Becoming Jane」2007 UK    
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ジェイン·オースティンに「プラダを着た悪魔/2006」「レイチェルの結婚/2008」「パッセンジャーズ/2008」「ゲットスマート/2008」のアン·ハサウェイ。
トム·レフロイに「つぐない/2007」「ウォンテッド/2008」のジェームズ·マカヴォイ。
オースティン牧師に「クィーン/2006」「ブッシュ/2008」のジェームズ·クロムウェル。
オースティン夫人に「リトル·ダンサー/2000」「マンマ·ミーア!/2008」のジュリー·ウォルターズ。
レディ·グレシャムに「美しき家、わたしのイタリア/2003」「ラヴェンダーの咲く庭で/2004」のマギー·スミス。
レディ·グレシャムの甥ウィスリー氏に「穴/2001」のローレンス·フォックス。
ジェインの姉カサンドラに「Jの悲劇/2004」のアンナ·マックスウェル·マーティン。
監督に「キンキー·ブーツ/2005」のジュリアン·ジャロルド。

1795年、英国ハンプシャー。ジェインの家は貧しく、両親は彼女を裕福な家に嫁がせようと躍起になっている。しかしジェインは財産や家柄による結婚ではなく、愛のある結婚に憧れる進歩的な考えを持っていた。
両親が設定した地元の名士レディ·グレシャムの甥ウィスリー氏との結婚計画にもうんざり気味のジェインは、ある日、若いアイルランド人のトム·レフロイと出会う。始め反撥を感じた二人だが互いに理解し合い、やがて二人は惹かれあって行く...
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時代物大好きなので楽しみにしていた1作。
開演前シアターには“ぴあ”の調査員も陣取っていたけど、初日最終回、半分以上の空席。観る人限られそうな映画かも。

共に20歳の時に出会ったジェインとトム。ジェイン最初で、最後の恋だそうだが、現実でもあのようにロマンティックだったのかな?映画は最高にロマンティックかつドラマティックに描かれている。

ジェイン·オースティンは「プライドと偏見/2005」のヒロイン、エリザベスとかぶる。仲の良い姉や、リッチマンとの結婚に熱心な両親(特に母親だが、「プライドと偏見」ほど見苦しくない)。そしてプライドの高いレディ·グレシャムの存在や、全然眼中にないその甥からのプロポーズ云々...
ジェインとカサンドラが鏡の前で“マリー·アントワネットもこんなドレスを着たかしら?”と姉妹で話しているシーンがあったが、この時代(フランスでは2年前にルイ16世&マリー·アントワネットがギロチンで刑死)の女性が自立(仕事を持つ)するなんて考えられない事だった。
映画解説でも“家は貧乏で...”と記されている。しかしオースティン家、英国では中流階級で召使いもいた。ただ女性は稼げないから男性に頼らざるを得ない現実が非情にお気の毒である。
トムは長男で養う家族がいたため、駆け落ちして迄の結婚には至らなかった。弁護士修行中のトムはジェインとの結婚を断念したが、後に成功し、生まれた娘にジェインと言う名前を付けた。
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「ジェイン·オースティンの読書会/2007」を観た後“説得”と“分別と多感”を読んだ。それ以前に“高慢と偏見”と“エマ”は読んでいた。残りの作品“マンスフィールド·パーク”と“ノーサンガー僧院”もいつか読んでみたいと思う。
ジェイン·オースティンは1775年生まれ。そう考えるとかなり古い時代の作家なんだと改めて思う。
女性が小説を書くなんて考えられない時代だったため、小説は匿名で発表されたらしいが、映画のエンディング...あの付けたしみたいなあれ...余分じゃなかったかな?

今迄読んだオースティンの小説に出て来る人物はヒロインの家族と親戚、それと近所の人々。なのでロケーションもそれほど広くない。それだけの材料で良く何作も本が書けたものだと尊敬する。
“分別と多感”はケイト·ウィンスレット&エマ·トンプソンで映画化された「いつか晴れた日に/1995」を観ていたのですんなりと物語に入っていけたが、“説得”は辛気くさくて途中で何度も挫折した。
「ジェイン·オースティンの読書会」を観てアメリカ人のオースティン好きに少々驚き、ハリウッド映画でヒロインが“説得”を読むシーンなども思い出す。しかし日本ではあまり読まれない気がする。私の回りにはオースティンの小説読んでるなんて言っても“えっつそれ誰?”みたいな返答が返って来る。
オースティンの小説、女性の心理を深く掘り下げ展開する様は中々興味深いが、やはり時代が時代故辛気くさく感じるのでしょうね?
ハンプシャー(州都はウィンチェスター)はイングランドの南東岸に位置する海沿いのリゾート地。しかしながら撮影されたのはアイルランド。その景色はため息が出るくらい素晴らしくBeautiful!
英国俳優に囲まれてのハリウッド女優アン·ハサウェイも遜色はない。
2007年製作映画なのでジェームス·マカヴォイは「つぐない」以前の映画。マカヴォイすっごくキュート!
TOHOシネマズ 日比谷シャンテにて
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by margot2005 | 2009-11-03 23:45 | UK | Trackback(16) | Comments(0)

「アンナと過ごした4日間」

「Cztery noce z Anna」 ...aka「Four Nights with Anna 」2008 ポーランド/フランス
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製作、監督、脚本に「イースタン・プロミス/2007」の俳優イエジー·スコリモフスキ。
レオンにアルトゥール・ステランコ。
アンナにキンガ・プレイス。

ポーランドの地方都市。病院の火葬場で働くレオンは、病気で年老いた祖母と二人暮らし。数年前、病院の看護師アンナがレイプされる場を目撃したレオンは警察に通報する。しかし容疑者として逮捕されてしまう。やがて釈放されたレオンはアンナを遠くから見守るようになる。
リストラにより病院を解雇され、祖母も亡くなってしまったレオンは寂しさからアンナの部屋を覗き見するようになる。覗くだけでは物足りなくなったレオンは、ある夜アンナの部屋に忍び込む...
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地面に雪が残る季節。職場は病院の火葬場。同居していた祖母が亡くなり天涯孤独となる。そしてアンナの部屋に忍び込むのは当然ながら夜中、で、とにかくとても暗い映画だった。

レオンはアンナの部屋から持ち出した砂糖ツボ(瓶)に、かつて祖母に飲ませてやった睡眠薬を混ぜ込む。毎晩お茶に砂糖を入れて飲むアンナの習慣を覗き見して知っていたからだ。窓から眠りこけるアンナの部屋に入る。いびきをかいて熟睡するアンナを見つめるレオン。ボタンが取れかかったアンナのユニフォームを見つけ繕い始める。別の夜にはアンナの足にペデュキアしたりしする。そしてアンナの誕生日の夜。パーティが終わった彼女の部屋にスーツを着て現れる。病院からもらった退職金で買ったダイヤモンドの指輪がポケットに入っている。それをアンナの指にそっとはめる...

レオンは結局警察に見つかり裁判にかけられる。“なぜ部屋に忍び込んだ?”と聞かれ、彼はただ一言“愛だ!”と主張する。愛一筋にアンナの部屋に忍び込み、見つめるだけだったレオン。このようなとてつもなく、笑えるくらい歪んだ愛の表現をしたレオンの気持ちを世の男性たちは理解できるだろうか?
映画は日本で起こった小さな事件を元に書かれたと言う。
東京国際映画祭審査員特別賞受賞(2008)の、ブラック・ファンタジーのような、コメディのような一風変わった、究極の片想いラヴ・サスペンス。
ポーランドの舞台俳優であるアルトゥール・ステランコのレオン役はハマっている。
アンナはレオンの顔を一度も見ていない。あり得ないけど、もしこんな事が自分の身に起こったら気持ち悪い以外の何ものでもないなと身震いしそうだった。

幻の巨匠と呼ばれる監督のイエジー·スコリモフスキについては良く知らなくて、ロマン・ポランスキーの「水の中のナイフ/1962」の共同脚本家だったり、過去に観たバレエ·ダンサー、ミハイル·バリシニコフの「ホワイトナイツ/白夜/1985」にも出演している。
渋谷 シアター・イメージフォーラムにて
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by margot2005 | 2009-11-01 22:00 | スペイン | Trackback(8) | Comments(2)