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「人生に乾杯!」

「Konyec」2007 ハンガリー
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エミルにエミル・ケレシュ。 
へディにテリ・フェルディ。
アギに「反恋愛主義/2005」のユーディト・シェル。
アンドルにゾルターン・シュミエド。
監督はガーボル・ロホニ。

1950年代に運命的な出会いをしたエミルとへディ。50年後、81歳と71歳になった彼らは年金で細々と暮らしている。アパートの家賃取り立てに居留守を使うエミル。やがて立ち退き命令が来る。滞納家賃の支払いにへディはダイアモンドのイヤリングを差し出す。それは二人の出会いとなった大切な、思い出の品だった。見かねたエミルは愛車チャイカにガソリンを入れ郵便局へと車を走らせ強盗を決行する...
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予告編を何度も観て、これは公開されたら是非観に行かなきゃと思っていた作品。予想通り面白かった。今年二本目ハンガリー発の粋なコメディ。
強盗と、それを追っかける刑事たち。まさか?「俺たちに明日はない」のような結末になるわけはないだろう?と思いつつ観ていたが、あのオチは最高!
50年代、ハンガリーが社会主義国だった頃にエミルが手に入れた旧ソ連製のチャイカは政府要人用リムジン。追っかける刑事たちの車が追いつけないくらいチャイカのパワーが凄くって、古い車なのにマジ?と思わずにはいられない。
wikipediaによると“1945年、ハンガリーの全土はソビエト連邦に占領され、1946年、名目上の王制は廃止されてハンガリー王国は滅亡した。”とある。その後も共産主義国家としてソ連の衛星国だったというハンガリー。
かつて政府の役人だったエミルが旧ソ連製のチャイカに乗っていても不思議ではない。
年金だけでは生活出来ず強盗に発展した老夫婦。彼らの起こした強盗事件を非難するどころか賛同する人まで出て来て年金暮らしの厳しさが浮き彫りになる。
この強盗夫婦の爺さん実にクールでかっこいい。
エミルとへディの逃避行を追っかける刑事アギとアンドル。彼らは恋人同士ながら上手くいかずで別れたばかり。強盗老夫婦逃避行の合間に若いカップルのエピソードも織り込んでクライム+ラヴ・コメディの展開が楽しめる。
「反恋愛主義」で、ピンヒールにミニスカートで闊歩するスタイリッシュなヒロインを演じたユーディト・シェル。こちらの作品ではくたびれたジーパン姿の刑事役というのも中々似合っている。
「反恋愛主義」と同じくこちらも今年度のマイベストに入れたい。
シネスイッチ銀座にて...
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by margot2005 | 2009-06-26 23:47 | スペイン | Trackback(13) | Comments(4)

「愛を読むひと」

「The Reader」 2008 USA/ドイツ
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ハンナ・シュミッツに「リトル・チルドレン/2006」「ホリデイ/2006」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」のケイト・ウィンスレット。
マイケル・バーグに「上海の伯爵夫人/2005」「ナイロビの蜂/2005」「ある公爵夫人の生涯/2008」のレイフ・ファインズ。
青年時代のマイケル・バーグに「クラバート - 謎の黒魔術/2008」のデヴィッド(ダフィット)・クロス。
ユダヤ人、ローズ・メイザー/イラナ・メイザーに「存在の耐えられない軽さ/1988」「ショコラ /2000」「カサノバ/2005」のレナ・オリン。
若き日のイラナ・メイザーに「トンネル/2001」「ヒトラー〜最期の12日間〜/2004」のアレクサンドラ・マリア・ララ。
ロール教授に「ベルリン・天使の詩/1987」「ヒトラー〜最期の12日間〜」「クライシス・オブ・アメリカ/2004」「僕のピアノコンチェルト/2006」のブルーノ・ガンツ。
監督は「リトル・ダンサー/2000」「めぐりあう時間たち /2002」のスティーヴン・ダルドリー。
原作はベルンハルト・シュリンクの“朗読者”。
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1958年、ドイツ。高校生のマイケルはある日ハンナという女性と出会う。独身で一人暮らしのハンナのアパートを訪ねたマイケルは、21歳も年上の彼女の魅力と肉体に溺れて行く。ベッドでマイケルが本を読んでハンナに聞かせる事がメイク・ラヴ前の習慣となり、マイケルは学校を終えるやハンナのアパートに直行する日々。しかしある日突然ハンナは姿を消す。8年後、大学で法律を学ぶマイケルは実習で裁判を傍聴する機会を得る。彼が傍聴した裁判で被告席に座ったのはかつてマイケルが心から愛したハンナだった...
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これは是非原作の“朗読者”を読んでみたい。きっと素晴らしい小説かと想像する。で、早速買ってきた“朗読者”。
ドイツ舞台のドイツ人の物語。ヒロインはナチスの戦犯の一人。やはりドイツ語で作って欲しかった。
朗読者であるマイケル。彼は最初にラテン語の一説を唱え、次にギリシャ語の一説を唱える。そしてハンナにも解る国語(ドイツ語)で朗読を始める。しかしコレがドイツ語じゃなく英語。どうも違和感ありだが仕方がない。
ミステリアスで美しい女性にケイト・ウィンスレットは少々釣り合わないかと感じた。最初ニコール・キッドマンが演じる予定だったハンナ役。ニコールだとミステリアスで美しいという条件にはぴったりとハマる。しかし映画を観てケイトがナイス・キャスティングだと感じた。
30代から60代を演じたケイト・ウィンスレット。60代はシワやたるみが露骨で見え見えのメイクアップだったが、ケイトは役になりきっている。
ラスト近く刑務所で再会する二人。マイケルは手を握ってくるハンナに少々戸惑う。長年逢わなくともやはり女性の方が大胆で積極的。マイケルが躊躇したのは、かつて夢中になった女性がおばあさん化したからだろうか?いや、彼は過去に恐ろしいことをしたこの女性に触れられるのが嫌だったのかも知れない。
実年齢18歳で15歳〜20代前半を演じるダフィット・クロス。彼は童顔なためホントに15歳に見えてしまう。「クラバート - 謎の黒魔術」で初めてお目にかかったダフィット。コレから期待したいとてもキュートなドイツ人俳優。
教授役のブルーノ・ガンツと、ホロコーストでの生き残りユダヤ人役のレナ・オリンの二人が重厚な存在感で素晴らしい。
弁護士となったマイケルを演じるレイフ・ファインズ。2,3日前「ことの終わり/1999」をwowowで放映していた。21世紀の今、限りなく悲恋が似合う男優って彼以外にいるだろうか?すぐには思い浮かばない。
悲恋が似合うレイフ・ファインズの出演で印象に残る1作となった。
ワーナー・マイカル 板橋にて...
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by margot2005 | 2009-06-23 23:35 | USA | Trackback(19) | Comments(2)

「レスラー」

「The Wrestler」 2008 USA/フランス
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ランディ・ロビンソンに「白いドレスの女 /1981」「 ナインハーフ /1985」「エンゼル・ハート /1987」「 レインメーカー/1997」のミッキー・ローク。
キャシディに「アルフィー/2004」「その土曜日、7時58分/2007」「さよなら。いつかわかること/2007」のマリサ・トメイ。
ステファニーに「アクロス・ザ・ユニバース/2007」のエヴァン・レイチェル・ウッド。 
監督は「π /1997」「レクイエム・フォー・ドリーム /2000」「ファウンテン 永遠につづく愛/2006」のダーレン・アロノフスキー。
音楽はブルース・スプリングスティーン。
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80年代にプロレスの世界で大活躍したランディ・ロビンソン。しかし20年後の今や落ちぶれ、どさ回りの合間スーパーで働きながらトレーラー・ハウスで孤独な一人暮らし。
ある日、試合の後突然倒れたランディは病院へ運び込まれる。長年のステロイド常用から心臓発作を起こしたのだ。ドクターからは二度とリングには立てないと宣言される。引退を決意したランディは馴染みの店のストリッパー、キャシディに自身の不安を訴え、一方で長年疎遠だった一人娘ステファニーを訪ねる...
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都内では数カ所で公開している。池袋、初日(ラスト)のシアターはかなりの入りだった。
男のエゴイズム炸裂ストーリーながら少々感動してしまった。
ミッキー・ロークにオスカー ゲットしてもらいたかった。私的には「ミルク/2008」のショーン・ペンより全然良い。
全く持って自分自身のことしか考えないで生きてきた男。病に冒され落ちぶれ果てた今、自ら捨てた娘や心寄せるストリッパーに寂しさを募らせるなんて言語道断。しかしなぜか?この男憎めない。
一時期プロ・ボクサーだったミッキー・ローク。売れない時期のロークはまさか?映画のようにスーパーで野菜や肉を売っていなかっただろうが、なんか彼の実生活とだぶって見えてしまう。
いつもアンハッピーなシングル・マザーが似合うオスカー女優マリサ・トメイのポール・ダンスには女優根性炸裂。いやいやこの方スゴい!
監督のダーレン・アロノフスキーの描く世界は分けのわからないストーリーが印象的だが、こちらの作品はアロノフスキー・ワールドではない至ってシンプルなヒューマン・ドラマで感動的に描かれている。
身も心もズタズタのランディがリングのコーナーに登るラストシーン。エンド・クレジットが始まるや流れるブルース・スプリングスティーンの“The Wrestler”。
「グラン・トリノ/2008」のエンディング“Gran Torino”にもガツンとやられたが、今年二本目の感動Music。
ブルース・スプリングスティーンはトム・ハンクスの“Streets Of Philadelphia「フィラデルフィア /1993」でも然り。あの映画は泣けた。彼のしゃがれたヴォイスが男の悲哀をよりいっそう盛り上げる。スプリングスティーン上手いなぁ。
整形手術、肥満、薬物中毒の結果ゆえ、若い頃の風貌とは全く変わりまるで別人のようにも見えるミッキー・ローク。つい最近wowowでウイリアム・ハートの「白いドレスの女 」が放映されていて見たが、その頃の彼はイケメンの部類に入る事間違いなし。「ナイン・ハーフ」のキム・ベイシンガーとの官能的ラヴ・シーン思い出してしまった。
シネ・リーブル池袋にて...
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by margot2005 | 2009-06-17 00:05 | MINI THEATER | Trackback(22) | Comments(10)

「幸せのセラピー」

「Bill 」...aka「Meet Bill」 2007 USA

中年の冴えない逆玉男が人生再生に挑戦するコメディ・ドラマ。

ビルに 「抱擁/2002」「カンバセイションズ/2005」「ブラック・ダリア/2006」「サンキュー・スモーキング/2006」「幸せのレシピ/2007」「ダークナイト/2008」のアーロン・エッカート。
ジェスに「ブッシュ/2008」のエリザベス・バンクス。
ルーシーに「イン・トゥ・ザ・ブルー/2005」のジェシカ・アルバ。
チップに「ガール・ネクスト・ドア/2004」「ダイ・ハード4.0/2007」「ヒットマン/2007」のティモシー・オリファント。
高校生に「ナンバー23/2007」のローガン・ラーマン。
監督、脚本にメリッサ・ウォーラック&バーニー・ゴールドマン。
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地方銀銀行の名門ジャコビー家の女婿ビル。彼は妻ジェスにも、頭取である義父にも頭が上がらない中年ダメ男。ある日いけすかないTVリポーター、チップと妻の浮気現場を目撃したビルは、反撃を始める...

味な俳優アーロン・エッカート主演でこんなに裏切られた映画って初めて。
今年の“お金返して!”映画N.O.1に選びたい。
JR新宿駅前(東口、ルミネエスト側)、対面にアーロン&ジェシカのツー・ショットのデカい看板が掲げてあり、若くてチャーミングでSexyなジェシカとデキちゃう中年男アーロン...みたいな宣伝の仕方(ポスター)にも偽りあり!
今頃(2007年作)よくぞ公開されたとビックリもしたがこれはDVDで十分。
邦題も「幸せのレシピ」をもじったのかどうか?配給会社が大好きな“幸せ”が付いていて、適当に付けたタイトルとしか考えられない。映画には“セラピー”なんてどこにも登場しないし、高校生とルーシーをダシになんとか描き上げたつまんないコメディ。
本当に贅肉つけたのだろうか?CGで処理したのだろうか?アーロンのデブぶりに驚き!
ジェシカ狙いのoyajiが多かったウイークディの昼下がり。近い席に70代後半くらいかと思える老夫人が一人で観に来ていた。つまんないのか?彼女途中で帰っちゃったけど...アーロン、ファンのおばあちゃまかと想像した。私的にあんな年になってもシアターで映画観たいなぁとしみじみ思った。
新宿武蔵野館にて...
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by margot2005 | 2009-06-16 00:22 | MINI THEATER | Trackback(3) | Comments(2)

「サガン−悲しみよこんにちは−」

「Sagan」2008 フランス
スキャンダラスで波瀾万丈の人生を送ったフランスの小説家フランソワーズ・サガン。愛と孤独を描いた自伝的ヒューマン・ドラマ。
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フランソワーズ・サガンに「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜/2007」のシルヴィー・テステュー。
ジャックにピエール・パルマード。
ペギーに「ランジェ公爵夫人/2007」のジャンヌ・バリバール。
アストリッドに「宮廷料理人ヴァテール/2000」のアリエル・ドンバール。
サガンの兄ジャックに「ナルコ/2004」「モンテーニュ通りのカフェ/2006」のギヨーム・ガリエンヌ。
ベルナールに「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」「愛されるために、ここにいる/2005」のリオネル・アベランスキ。
最初の夫ギイに「隠された記憶/2005」ドゥニ・ポダリデス。
監督、脚本に『年下のひと/1999」「ソフィー・マルソーの愛人〈ラマン〉/2003」のディアーヌ・キュリス。

18歳の夏休みに書いた小説“悲しみよこんにちは”が世界的ベストセラーとなり、富と名声を得たフランソワーズ・サガン。その後、次々に新作を発表し時代の寵児となる。派手なスポーツカーを乗り回し、ルーレットで当てたお金でノルマンディに瀟洒な家を買う。
アメリカでの新作のサイン会。フランス人編集者のギイと出会い後に結婚する。しかし彼らの結婚は直ぐに破局を迎える...
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アルコール依存症であり、ドラッグ中毒でもあったフランソワーズ・サガンは2004年、69歳で亡くなった。彼女の死は新聞等でも報じられ覚えている。ドラッグや脱税で逮捕されたニュースも報道された。
映画はどこまで真実を伝えているか定かじゃないが、とても繊細で孤独な女性だったサガン。小説に描かれる世界と、私生活がダブって見える。
映画では一人息子とは上手く行かず、臨終の時も息子を拒絶したと描いてある。
ジャック、ベルナール、兄のジャック、そしてペギーと、常に友人たちを側に置き一緒に暮らす日々。ペギーが亡くなった時“これから誰が私と寝てくれるの?”と叫んだサガンはレズビアンだったのだろうか?
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最近映画祭以外の二本立てはほとんどないが、先週の土曜日、日比谷&銀座で二本立て。最初に日比谷で観た「路上のソリスト」は満席状態だったが、銀座で公開中のこの作品、初日の最終回は半分も入ってなかった。観る人限られる映画なので致し方ない。
観客はフランソワーズ・サガン ファンかと思える中高年のobasamaたちが殆ど。私もその中の一人だが...高校生の時初めて出会ったサガンの小説“悲しみよこんにちは”にいたく感動したのは言うまでもない。その後50年代から60年代にかけて出版された“ある微笑”〜“冷たい水の中の小さな太陽”まで読みまくった。それらは映画化され運良く全て観ている。戯曲として書かれた“スエーデンの城”も素晴らしい映画。
「さよならをもう一度/1961」というタイトルで映画化された“ブラームスはお好き”はレビューを書いている。
ヒロインを演じたシルヴィー・テステュー。アンニュイな雰囲気と、ブロンドのショート・カットがサガンを彷彿とさせる。
1976年に発行された“フランソワーズ・サガン はじめて自己を語る”と本の帯に書かれた“愛と同じくらい孤独”という本。家の本棚で発見。今一度読んでみたい。
シネスイッチ銀座にて...
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by margot2005 | 2009-06-11 00:33 | フランス | Trackback(11) | Comments(6)

「路上のソリスト」

「The Soloist 」2009 UK /USA/フランス

“奏で続ければ、いつかきっと誰かに届く...”ホームレスとコラムニストの友情を描くヒューマン・ドラマ。
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ナサニエル・エアーズに「Ray/レイ/2004」「ドリームガールズ/2006」「マイアミ・バイス/2006」のジェイミー・フォックス。
スティーヴ・ロペスに「チャーリー/1992」「ゾディアック/2006」「ラッキー・ユー/2007」「インクレディブル・ハルク/2008」のロバート・ダウニー・Jr.。
メアリー・ウェストンに「カポーティ/2005」「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」のキャサリン・キーナー。
グラハム・クレイドンに「プライドと偏見/2005」「プロヴァンスの贈りもの/2006」のトム・ホランダー。
ジェニファー・エアーズ・ムーアに「彼が二度愛したS/2008」にリサゲイ・ハミルトン。
監督は「プライドと偏見/2005」「つぐない/2007」のジョー・ライト。
原作はスティーヴ・ロペスの“The Soloist ”。
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L.A.タイムズの記者スティーヴ・ロペスは、ある日、路上で2本弦のヴァイオリンで美しい音を奏でるホームレスと出会う。彼に興味を持ったロペスは記事にしようと考え始める。ホームレスの名はナサニエル・エアーズ。彼はジュリアード音楽院で学んだことがあるという。ロペスは早速ジュリアードに電話をしナサニエルが在籍していた事を突き止める。取材の後自身のコラムに記事を載せた所大きな反響を呼び、ロペスはナサニエルをホームレス生活から救おうと奔走する...
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初日のラスト、例によって予告上映開始ぎりぎりにシアターに行った所、既に全席完売!
マジ??って感じで帰るよりなかったが、なぜに?それほど評判なのか?
リヴェンジで1週間後の土曜日、夕方の回、上映時間40分前にチケット売り場に到着。で、40分も前に行ったのにA列(最前列)とB列しか残っていなかった。
しかし観て納得。とても感動的なドラマで、実話って訴えるものが大きいのかとまたまた実感。
“ 偶然出会ったホームレスの天才音楽家ナサニエル・エアーズとの交流を現在進行形で綴り全米で話題となった連載コラムを映画化した感動ドラマ...”とある。現在進行形で読んだ読者はそりゃ感動することだろう。
ホームレスでもジュリアード音楽院出身の天才音楽家となると世間は放っておかない。まず始めに読者の一人がナサニエルにチェロをプレゼントする。ロペスはナサニエルに住まいを用意し、音楽家グラハム・クレイドンと引き合わす。一方で、市長が立ち上がりホームレス支援に多額のお金を投じると約束する。
しかし、ロペスがどんなに努力しようともナサニエルの生活は変わらない。彼は自身の生活を変える事が出来ない。人とのコミュニケーションが苦手なナサニエルにアプローチするロペスも最後は引くしかなかった。しかしながら二人は今でも友人だと言う。このドラマ、ハッピーエンディングに成らないところが良い。
ナサニエル役のジェイミー・フォックスは「Ray/レイ」や「ドリームガールズ」のサウンドの方がしっくりきて、ベートーヴェンとはイメージが合わないがチェロを弾く姿は様になっている。
いつもの事ながらクラッシックには疎いので、曲名など解る分けがないが、バックに流れるベートーヴェンの美しい曲に酔いしれる。
「ゾディアック」ではアル中の記者役だったロバート・ダウニー・Jr.。この作品では離婚し人生にも仕事にも行き詰まる冴えない男。だがナサニエルと出会った事で俄然頑張り始める記者役を好演している。ロバート・ダウニー・Jr.っていいな。
メアリー役のキャサリン・キーナーはお気に入り女優の一人。お気に入りのロビン・ライト・ペンと同じく影のある寂しげな表情が似合う女優で好きである。
それぞれの配役が素晴らしくて見応えのあるドラマとなっている。
日比谷 TOHOシネマズ シャンテにて...
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by margot2005 | 2009-06-09 00:22 | UK | Trackback(9) | Comments(0)

「お買いもの中毒な私!」

「Confessions of a Shopaholic」 2009 USA
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レベッカ・ブルームウッドにアイラ・フィッシャー。
ルーク・ブランドンに「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜/2005」「美しすぎる母/2007」「ジェイン・オースティンの読書会/2007」「いつか眠りにつく前に/2007」のヒュー・ダンシー。
レベッカの親友スーズに「幸せになるための27のドレス/2008」のクリステン・リッター。
レベッカの母ジェーンに「スクール・オブ・ロック/2003」「セックス・アンド・マネー/2006」のジョーン・キューザック。
レベッカの父グレアムに「ビヨンドthe sea〜夢見るように歌えば〜/2004」「エバン・オールマイティ/2007」のジョン・グッドマン。
ルークの母アレットに「ルパン/2004」「ブーリン家の姉妹/2008」のクリスティン・スコット・トーマス。
ルークの上司エドガー・ウェストに「愛についてのキンゼイ・レポート/2004」「ドリームガールズ/2006」のジョン・リスゴー。
監督に「ミュリエルの結婚/1994」「ベスト・フレンズ・ウェディング/1997」のP・J・ホーガン。

ニューヨーク、地味な園芸雑誌の編集部で働くレベッカは華やかな一流ファッション誌の記者になるのが夢。日々のストレスは“お買い物”で解消している。しかしカード会社から支払いの督促が来て、やっと自分の懐具合を知る事となる。そうこうするうち勤める会社が倒産し職を失って焦るレベッカ。転職活動を開始した彼女は何かの間違いでお堅い経済誌に雇われることに...
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25歳役のアイラ・フィッシャーは小柄で、ベビー・フェイスゆえ30過ぎだというのにとっても可愛い。
「魔法にかけられて/2007」のエイミー・アダムスと同じく脳天気っぽいキュートなキャラがぴったりハマっている。
アイラ・フィッシャーの映画は本邦初公開かと思える。
ヒュー・ダンシーがとても素敵な役柄で、彼ってこんなにチャーミングな男性だったのか?と再認識してしまった。
脇を固める俳優たちもジョーン・キューザック〜ジョン・リスゴーまで性格俳優勢揃いで楽しめる。
映画そのものはどうって事のないストーリーだが、気分転換には持ってこいで楽しむ事が出来た。
毎度の事ながらアメリカンって集団セラピーがお好きな人種。“買い物中毒”に打ち勝つため集まるセラピーなんてものまで存在するってスゴ過ぎ。
過去に少々お買い物中毒だった私もレベッカの気持ちは良く解る。お買い物でストレス晴らすのって最高だし、今でもストレス解消にはやはりお買い物かな?カードにサインする時って、その時点では支払いの事など考えないから後から大変な事になってしまうのだけど...。
物語の中で重要な役割を果たす緑のスカーフ。あのスカーフお洒落!
有楽町マリオンの丸の内OL御用達デパート西武&阪急。ゴールデン・ウイークに両デパートの間にまたがってこの映画の巨大な天幕ポスターが出現した。マリオンで観ようと有楽町に向かったが、上映時間に間に合わず諦め、後日いつものシネコンで観た。
ワーナーマイカル 板橋にて...
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by margot2005 | 2009-06-07 18:35 | USA | Trackback(9) | Comments(0)

「消されたヘッドライン」

「State of Play」2009 USA/UK/フランス
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新聞記者カル・マカフリーに「プロヴァンスの贈りもの/2006」「アメリカン・ギャングスター/2007」「ワールド・オブ・ライズ/2008」のラッセル・クロウ。
下院議員スティーヴン・コリンズに「ハリウッドランド/2006」のベン・アフレック。
ブログのライター、デラ・フライに「幸せのポートレート/2005」「あぁ、結婚生活/2007」のレイチェル・マクアダムス。
編集長キャメロン・リンに「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜/2005」「クィーン/2006」のヘレン・ミレン。
スティーヴン・コリンズの妻アンに「こわれゆく世界の中で/2006」のロビン・ライト・ペン。
広告PRマン、ドミニク・フォイに「JUNO/ジュノ/2007」のジェイソン・ベイトマン。
下院議員ジョージ・ファーガスに「イカとクジラ/2005」のジェフ・ダニエルズ。
スティーヴン・コリンズの個人秘書ソニア・ベーカーにマリア・セイヤー。
監督は「運命を分けたザイル/2003」「ラストキング・オブ・スコットランド/2006」のケヴィン・マクドナルド。
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アメリカ、ワシントンD.C.。
ある日、黒人少年とピザ配達中の白人青年が何ものかに襲われ、少年は銃で撃たれて亡くなり、青年は意識不明で病院に収容される。一方で、ある朝下院議員スティーヴン・コリンズの個人秘書ソニア・ベーカーが出勤時地下鉄で謎の死を遂げる。ソニア・ベーカーの悲報に公の前で涙を流したスティーヴン・コリンズ。マスコミはコリンズとソニアの不倫を疑い始める。
ワシントン・グローブの敏腕記者カル・マカフリーはコリンズと大学時代からの親友で、マスコミから逃れる彼を家に匿う。コリンズはソニアの死は決して自殺ではないと訴える。
黒人少年殺害事件を追っていたマカフリーは、少年とソニアの結びつきを突き止め、デラと共に事件解決に奔走する。しかしそこには巨大な陰謀が渦巻き彼らの身にも危険が迫って来るのだった...
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ぐいぐい引き込まれる面白いストーリー展開でとても楽しめる。
ワシントン・グローブの敏腕記者カル・マカフリーは上司で編集長のリンから売れる記事を書けと迫られる日々。同じく、若き記者デラはリンの信頼も厚くブログに記事を書いている。
入念に調査し納得のいく記事を書く記者魂の固まりのマカフリーと、簡単な調査ですぐウェブに記事を載せるデラ。しかしデラの記事には読者が多い。マカフリーはリンに“あなたは書くのが遅くでサラリーが高い!”と言われる始末。
最初ブログの記事など信用しないマカフリーが、デラとコンビを組んで真相究明に乗り出す。二人が協力し取材した記事を仕上げてリンに託す。あのシーンは素晴らしかった。
巨大な陰謀に絡む人物を見つけ、ホテルに閉じ込め尋問し、ビデオ撮影するなどかなり違法かと思えるが、観ているものは楽しめる。
警察を出し抜いて捜査する新聞記者。記者ってあこまでするのか?と少々驚いたがまぁこれはあくまでもドラマ。
ラッセルが頑固一徹の敏腕記者役がハマっているのは言うまでもない。ベンはベンでダーク・スーツに身を固めた議員がイケてる。
ラフでダサイ格好のラッセルと、スーツでびしっと決めたベン。この配役が逆だったら...いやいや、ダメダメ。ベン・アフレックはスーツが似合うし、ダサイ格好のベンは、見たくないし、ダサイ格好が似合うラッセルはやはり適役。
今迄同じような役柄で、同じようなイメージだったが、「ハリウッドランド」以来、味のある、重厚な俳優に変化したベン・アフレック。彼って前から好きだけど益々好きになる。ラッセルもお気に入りの俳優の一人なので、この二人の競演は私的に満足だった。
お気に入り女優のロビン・ライト・ペンは毎度ながら素敵な女優。
観たくて初日(5/22)に観に行ったのに観てから10日以上もたってしまってのレビュー。
日比谷 スカラ座にて...
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by margot2005 | 2009-06-03 00:47 | USA | Trackback(11) | Comments(0)