<   2009年 03月 ( 18 )   > この月の画像一覧

「いとしい人」

「Then She Found Me 」2007 USA

“私の<しあわせ>って一体何?”...オスカー女優ヘレン・ハントが描くハートウォーミングなラヴ・ストーリー。
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エイプリルに「恋愛小説家/1997」「理想の女/2004」のヘレン・ハント。
フランクに「高慢と偏見/1995」「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」「秘密のかけら/2005」のコリン・ファース。
バーニスに「ローズ/1979」「フォエバー・フレンズ/1988」「フォー・ザ・ボーイズ/1991」「ファースト・ワイフ・クラブ/1996」etc.のベット・ミドラー。
ベンに「プロデューサーズ/2005」のマシュー・ブロデリック。
フレディに「理想の恋人.com/2005」のベン・シェンクマン。
監督、製作、脚本はヘレン・ハント。
原作はエリノア・リプマンの“Then She Found Me”。
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エイプリルは39歳の小学校教師。ある日突然、年下の夫ベンに別れを告げられ、翌日養母が亡くなる。
一方でエイプリルの教え子の父親フランクはアメリカ人女性と結婚した英国人。彼は4週間前妻に逃げられ、9時間前夫に逃げられたエイプリルと小学校で出会う。
そんな折、エイプリルの前に実の母親だと名乗るTVタレントのセレヴ、バーニスが出現。まるでストーカーのようにつきまとうバーニスに振り回されうんざり状態のエイプリル。やがて彼女は妊娠している事に気づくのだった...
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久しぶりに初日に観に行った。オスカー女優のヘレン。グラミー・シンガーのベット。そしてコリン...私的に出演陣で観る映画を決めちゃう傾向がある。ヘレン・ハント、ベット・ミドラー、コリン・ファースときたら一番に観に行かねばならない。
アンハッピーな役が似合うヘレン・ハント(ラストではハッピー・エンディングもあり)。「恋愛小説家」でオスカーをゲットしたヘレン。「ツイスター/1996」で初めて彼女を知ったが、その後、演じる役は地味な女性が多い。彼女の映画は「理想の女」のアメリカ人女性アーリン役が最高かと思う。
エイプリル役も素敵だが、年齢的にちょっと無理かな?ヘレンのアップはとても39歳には見えない。
反してベットの若さには驚愕。60歳過ぎてもあんなにゴージャスでお洒落なobasanでいられるなんて羨ましい!
ベット・ミドラーはアメリカでは国民的女優&シンガーなのに、日本では全然メジャーじゃない。騒がしいobasanを演じると天下一品のベットも、今回は静かな母親役。ヘレンとベットは全然似てないので親子の設定は相当違和感ありだが、まぁ良しとしよう。
コリン・ファースは妻に逃げられた二人の子持ちパパ役ながら、“ブリジット・ジョーンズ”のマーク・ダーシーばりの雰囲気で、“ぼくってどのくらいセクシー?”なんて尋ねる台詞は彼だからこそ言えるのかも?
土曜日、初日の最終回。シアターはガラガラで貸し切り状態だった。確かにインディペンデント系で、女性映画だし、出演者もそれなりにで...しかし、この映画これほどまで観る人限られるのかな?と驚いた次第。
地味な女性映画だけど、こういう映画は好き。
恵比寿ガーデン・シネマにて...
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by margot2005 | 2009-03-31 23:01 | MINI THEATER | Trackback(6) | Comments(4)

「パッセンジャーズ」

「Passengers」2008 USA/カナダ

“その真相を追ってはいけない──”...飛行機事故をめぐる不可解な謎に迫るサスペンス・ドラマ。

セラピスト、クレアに「ブロークバック・マウンテン/2005」「プラダを着た悪魔/2006」「ゲットスマート/2008」のアン・ハサウェイ。
エリックに「リトル・チルドレン/2006」「いつか眠りにつく前に/2007」のパトリック・ウイルソン。
アーキンに「ダンサー・イン・ザ・ダーク /2000」のデヴィッド・モース。
トニに「I am Sam アイ・アム・サム/2001」のダイアン・ウイースト。
ペリーに「ポセイドン/2006」のアンドレ・ブラウアー。
シャノンに「17歳のカルテ/1999」のクレア・デュヴァル。
監督は「彼女を見ればわかること/1999」「美しい人/2005」のロドリゴ・ガルシア。
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飛行機事故で生き残った5人の人々。彼らのカウンセリングを担当するセラピストのクレア。
グループ・カウンセリングを拒否したエリックはクレアを家に呼び寄せ奇妙な行動を取る。
航空会社のアーキンもクレアに不審を抱かせる行動を取るばかり。
クレアは上司ペリーに相談するが事は一向に進まない。
クレアにつきまとう中年女性トニ。
やがて、グループ・セラピーに参加した人々が謎の疾走を遂げる...

“その真相を追ってはいけない──”そして“結末は決して語ってはならない!”映画。しかしあの結末には唖然。この手の映画はネタばれしたくてもしちゃったらマズい?かと思うので、書きたいところをジッと我慢した。
最初アンとパトリックのラヴ・ドラマで終わってしまうのかと?それじゃとても許せないお金返して!映画になってしまうと思いつつ観ていたが...ラストの展開は監督ロドリゴ・ガルシアの世界??
フランス映画祭初日、ラスト上映作品の前に時間があったので、時間潰しに観に行った。シアターにぎりぎりで飛び込んだので映画は既に始まっていた。セラピストのクレアが病院のエリックを訪ねる所から観始めたが、その前に飛行機が墜落するシーンはあったのだろうか??
映画の終盤で飛行機墜落の機内の様子が描かれる。あのあたりから??状態となり、えっつ!!どういう展開になるのコレ?で一気にラストへ...ほのぼのとしたラストは良かった。いつもニコニコ笑って変なobasan以外の何ものでもなかったトニの出現にあっと驚く。
エリックが飼っている犬の出現もgoodだし、いつも空港にいるアーキンは一番怪しい謎の人物で、ラストで成る程なぁと感嘆する。
エリックが執拗にクレアに言寄る訳もラストを観れば理解できる。
時間潰しに観たわりには、以外な展開に面白くて満足、満足だった。
日比谷みゆき座にて...
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by margot2005 | 2009-03-29 22:51 | USA | Trackback(11) | Comments(4)

「オーストラリア」

「Australia」2008 オーストラリア/ USA

広大なる大自然のオーストラリアを舞台に“愛と冒険”を描く壮大なドラマ。

サラに「コールド・マウンテン/2003」「インベージョン/2007」のニコール・キッドマン。
ドローヴァーに「タロット・カード殺人事件/2006」「ファウンテン/2006」「彼が二度愛したS/2008」のヒュー・ジャックマン。
キング・カーニーに「F/X 引き裂かれたトリック/1986」のブライアン・ブラウン。
ニール・フレッチャーに「300/2007」「あぁ、結婚生活/2007」のデヴィッド・ウェンハム。
監督/製作/原案/脚本に「ムーラン・ルージュ/2001」のバズ・ラーマン。
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1940年代のオーストラリア。
第二次世界大戦前夜、英国人貴族サラは夫を追ってロンドンからはるばるオーストラリアへやって来る。しかし迎えたのは夫ではなく無骨なカウボーイ、ドローヴァー。彼に伴われ大陸奥地に所有する広大な牧場にたどり着いたが、夫は何者かに殺され、おまけに屋敷は荒れ果て領地は抵当に入っていた。サラは領地を守るため立ち上がる...

こちらも公開後2週目くらいに観た映画。
オーストラリアの広さを改めて実感。1500頭の牛を追うシーンには圧倒される。
こういった映画は絶対大画面でなきゃダメ。
汚れた格好から一変して真っ白なタキシードを着てパーティに現れるヒュー。遠いショットからカメラが彼に近づいて行きアップとなる。相変わらずヒュー・ジャックマンはクールでかっこい!
あの時代、チャイナ・ドレスが流行していたのか、サラが纏うドレスがとってもファッショナブルでお洒落。
ニコール・キッドマンってあまり好きじゃない。お金払ってシアターでニコールの映画を観たのは「白いカラス/2003」以来。「インベージョン」はたまたま試写に当選し、ダニエル・クレイグが出演していたから...こちらもヒューが出演していたから観に行ったようなもの。
“見て!見て!カンガルー!可愛い!!”なんて台詞ニコールには全然似合わない。彼女からはツンとすましたイヤな女のイメージが払拭されないで困る。
それはさておき、景色が素晴らしい!壮大なるドラマ。
新聞の映画評にもあまり良くは書いてなかったけど、「風と共に去りぬ/1939」思い出しながら、全然期待しないで観に行ったので以外や、以外感動してしまった。
若い頃のトム・クルーズが主演した「カクテル/1988」でバーテンダーを演じていたブライアン・ブラウンは実に懐かしい。
先住民アボリジニとのハーフ、ナラを演じたブランドン・ウォルターズが可愛いかった。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2009-03-27 23:31 | UK | Trackback(9) | Comments(2)

「ダウト 〜あるカトリック学校で〜」

「Doubt 」 2008 USA

ニューヨーク、ブロンクスのカトリック・スクールで起こった“ある疑い”を暴く心理ドラマ。

シスター・アロイシアスに「プラダを着た悪魔/2006」「大いなる陰謀/2007」「いつか眠りにつく前に/2007」のメリル・ストリープ。
フリン神父に「カポーティ/2005」「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「その土曜日、7時58分/2007」のフィリップ・シーモア・ホフマン。
シスター・ジェイムスに「魔法にかけられて/2007」「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー」のエイミー・アダムス。
ミラー夫人に「最後の初恋/2008」ヴィオラ・デイヴィス。
監督/原作/戯曲/脚本に「月の輝く夜に/1987」の脚本家ジョン·パトリック·シャンリー。
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1964年、N.Y.ブロンクス。
カトリック・スクールの校長シスター・アロイシアス。彼女は非常に厳格で古い人間。一方で生徒の人望も篤いフリン神父は進歩的な考えを持っていた。
ある時、新人教師のシスター・ジェイムスはスクール唯一の黒人生徒ドナルドとフリン神父の行動が不可解と感じシスター・アロイシアスに相談する。シスター・アロイシアスは即座に二人は“不適切な関係”にあると疑い、フリン神父とシスター・ジェイムスを自分の部屋に呼びつける...

フランス映画祭の前に観た映画。
先だってのオスカー授賞式で、“メリル·ストリープ!あなたはオスカーに15回ノミネートされてますね?”とソフィア·ローレンがイタリア語なまりで語ったのを思い出した。さすがメリル!貫禄たっぷりの演技で圧倒される。
メリル演じる鬼のようなシスター·アロイシアス。校長である彼女は常に厳しい目で生徒に接する。若いシスター·ジェイムスに対しても。しかし老シスターに対しては優しいとまではいかないが、いたわりの態度を示すあたりの彼女の心境は...
同じくオスカー俳優フィリップ·シーモア·ホフマンとメリルとの密室での会話。それは重厚なドラマを最高に盛り上げる。
原作が舞台の戯曲だけあって、映画でも二人のシスターと一人の神父。この3人が演じる舞台を見ているような雰囲気がある。
F.S.ホフマンに詰め寄るメリル·ストリープの凄みは、やはりメリルの勝ちか?
神に仕える身でありながら、”私は疑った。”とシスター·ジェイムスに“懺悔”するかのようなシスター·アロイシアスの告白で物語は終結するが、久方ぶりに観る重厚なドラマに大満足。
受賞こそしてないが、今年度オスカーにノミネートされた俳優たちが4人出演していたためか?平日の昼下がりのシアターはほぼ満席。会話で成り立つこのドラマ。眠りの世界に誘われた方も回りにいたけど...もったいない!このような見応えのあるドラマを観ないで寝ちゃうなんて...
オスカー助演にノミネートされたミラー夫人役のヴィオラ·デイヴィス。少ない出番ながらこの方も存在感あり!彼女は「最後の初恋」とは打って変わった役柄で最初同一人物だとは信じられなかった。
メリル・ストリープにはシリアスなドラマが似合う。
「魔法にかけられて」で脳天気なプリンセスを演じたエイミー・アダムスもシリアスな役も中々good。
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お気に入りのコリン・ファースやステラン・スカルスガルドが出演していたので、公開されてすぐ、メリルがはじけちゃう「マンマ・ミーア!/2008」を観たけどレビュー書いてない。
娘ソフィー役のアマンダ・セイフライドのみまともで、他の出演者の歌がへたくそ過ぎで参った。気分転換にはナイスな映画だったけど。
TOHOシネマズ シャンテにて...
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by margot2005 | 2009-03-24 00:41 | MINI THEATER | Trackback(11) | Comments(2)

フランス映画祭2009...「西のエデン」

「Eden à l'Ouest 」...aka「Eden Is West 」2008 フランス/ギリシャ/イタリア

社会派の巨匠コスタ・ガヴラスが描く現代の“オデュッセイア”。
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エリアスに「輝ける青春/2003」のイタリア人俳優リッカルド・スカマルチョ。
“エデン”で出会うドイツ人マダム、クリスティーナにドイツ人女優ジュリアンヌ・コーラー(ユリアーネ・ケーラー)。
“エデン”のゲイの支配人ジャックに「顧客/2008」のフランス人俳優エリック・カラヴァカ。
マジシャンに「善き人のためのソナタ/2006」のドイツ人俳優ウルリッヒ・トゥクール。
監督はイヴ・モンタンの「Z/1969」や、ジェシカ・ラングの「ミュージッボックス/1989」のコスタ・ガヴラス。ガヴラスはギリシャ出身。
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密入国を企てるため貨物船に乗りこんだエリアス。しかし、コーストガードに発見されとっさに船から海に飛び込む。やがて彼が泳ぎ着いた海岸はリゾート・アイランド“エデン”のヌーディスト・ビーチ。エリアスはそこで出会ったドイツ人女性クリスティーナの援助を受けフランス、パリを目指す...
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ギリシャのエーゲ海から、フランス、アルプスを越えてパリを目指す壮大な旅。
ヨーロッパの言語はフランス語しか話せないエリアス。世界共通語って英語だなぁと実感する。
辿り着いた所はエーゲ海のリゾート・アイランド“エデン”。ドイツ人女性クリスティーナと出会い、ひと時を過ごした後、彼女と別れヒッチを始める。労働の代償として農村の女性に一晩泊めてもらったり、アルプスではリッチな中年夫婦の車に拾ってもらうが、夫婦喧嘩のあげく雪が残る道路に置き去りにされてしまう。フランス国境近くまで彼を運んだのはドイツ人が運転するトラック。
祖国を捨て、アイデンティティを捨て、あの広いヨーロッパをヒッチで行くなんて無茶苦茶だけど、密入国を企てる人間なら何でもありなのだろう。
最初のヒッチで車に乗せてもらうどころか、反対にお金を巻き上げられたエリアス。でも、パリのカフェでは残り料理を食べさせてもらったり、道を聞いたマダムにジャケットをもらったりと...彼の人懐っこい人柄に同情する人々とのエピソードはとても素敵。
“エデン”で出会ったマジシャンに“パリに着いたらLIDOに来なさい。”とカードを貰う。ラスト、やっと再会できたパリでマジシャンとのシーンはせつな過ぎる。
不法移民、密入国という全く縁のない世界を描いたロード・ムーヴィー。社会派巨匠と呼ばれるコスタ・ガヴラスが作った現代の“オデュッセイア”。クロージングにふさわしい素晴らしい!作品だった。
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主人公エリアスを演じるのはイケメンのイタリア人俳優リッカルド・スカマルチョ。
リッカルドはどう見てもsexyで魅力的なイタリアンだが、ゲイの支配人に迫られたり、クリスティーナにもベッドに連れ込まれたりして、うぶでシャイな不法難民エリアスを好演している。
彼の映画を検索した所、モニカ・ベルッチとエロティックな映画で共演している。ちょっと見て見たい。

初日の夜に「ジョニー・マッド・ドッグ/2007」を観て以来今年は8本観る事が出来た。
その中で一番良かったのは「西のエデン」。
「ジョニー・マッド・ドッグ」は21:15〜の上映にも関わらずほぼ満席だった。
“リベリアの元少年兵たちを起用し、アフリカ史上まれに見る過酷な内戦における恐怖を描く。”と解説にあるが、15歳の少年が主人公の、余りにも過激な戦争映画でレビュー書くのはやめにした。

観てない4本のうち「夏時間の庭/2008」は銀座テアトルシネマで、「サガンー悲しみよこんにちはー/2008」は渋谷Bunkamura・銀座シネスイッチで、「ミーシャ/ホロコーストと白い狼/2007」はTOHOシネマズ シャンテにてそれぞれ初夏に公開予定。
「ミーシャ/ホロコーストと白い狼」は「リリィ、はちみつ色の秘密/2008」を観た時予告編が上映されていた。
TOHOシネマズ六本木ヒルズにて...
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by margot2005 | 2009-03-23 00:15 | 映画祭 | Trackback(1) | Comments(4)

フランス映画祭2009...「華麗なるアリバイ」

「Le Grand Alibi」2007 フランス

アガサ・クリスティの「ホロー荘の殺人」を映画化したサスペンス・ドラマ。
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精神科医ピエールに「ラクダと針の穴 /2002」ランベール・ウイルソン。
ピエールの妻クレールに「灯台守の恋/2003」「愛されるために、ここにいる/2004」のアンヌ・コンシニエ。
上院議員アンリに「プロヴァンスの恋 /1995」「コード/2008」のピエール・アルディティ。
アンリの妻エリアーヌに「輝ける女たち/2005」「恋愛睡眠のすすめ/2005」のミュゥ・ミュゥ。
彫刻家エステルに「ラクダと針の穴 」「5 x 2 / ふたりの5つの分かれ路/2003」 「ぼくを葬る/2004」のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。
酒びたりの作家フィリップに「恋は足手まとい/2005」のマチュー・ドゥミ。
妖艶な女優レアに「コルシカン・ファイル /2003」のカテリーナ・ムーリノ。
刑事に「パリ/2007」のモーリス・ベニシュー。
監督、共同脚本は「Mの物語/2003」「ランジェ公爵夫人/2007」の脚本家パスカル・ボニゼール。
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上院議員のアンリと妻エリアーヌはフランスの小さな村ヴェトゥイユの大邸宅に住んでいる。ある日、彼らに招待された客は次々と到着し、最後に現れたのはイタリア人女優のレア。レアを見て驚いたのはピエール。レアは一時期ピエールと愛し合っていた。
一方でエステルもピエールと恋愛中。ピエールには美しい妻クレールと二人の子供がいる。
そんな折、一発の銃声と共に殺人事件が起こる。人々が駆けつけた時、屋敷のプールには銃で撃たれたピエールとその妻クレール、そしてエステルの姿があった...
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アガサ・クリスティの小説は大好きで、映画の原作である「ホロー荘の殺人」は読んでいる。
「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵/2005」「ゼロ時間の謎/2007」に続きフランス版クリスティもの3作目。
「ゼロ時間の謎」はとても面白かった。この作品はそれほどでもなかったかな?しかしフランス人気俳優が多々出演し、リッチな人々を背景に描く映画は、撮影に使われた豪邸や、女性たちのファッションがとても素敵で見ていて楽しめる。
邦題の“華麗なるアリバイ”って?どこが華麗なのか??殺されたピエールの愛人関係が華麗であるからかな?まぁ仮題なので、一般公開の際には違ったタイトルになってるかも知れない。原題の“大いなるアリバイ”というのもピント来ない。
フランス人は大人の楽しみには子供を伴わない。「コード/2008」では、集まった夫婦にはそれぞれ子供が存在したが、一切子供の姿は映らなかった。この作品でもピエールとクレールの子供たちがワンシーン登場しただけ。大人たちが楽しんでいる間、小さな子供たちはどうしているのだろうか?ちょっと気になるけど、大人の世界と子供の世界をきっちりとわけているフランス人て羨ましいことこの上ない。

映画祭のオープニングは観てないのでジュリエット・ビノシュの姿は見れなかったが、アンヌにはお目にかかれた。映画での形相とは全く違うとってもチャーミングなフランス女優。
2010年に渋谷Bunkamuraル・シネマにて公開予定。
TOHOシネマズ六本木ヒルズにて...
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by margot2005 | 2009-03-22 20:27 | 映画祭 | Trackback(9) | Comments(2)

フランス映画祭2009...「ヴェルサイユの子」

「Versailles」2008 フランス
“天使のように愛らしい子供と紡ぐ美しい絆の物語!”
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ダミアンに「ランジェ公爵夫人/2007」のギョーム・ドパルデュー。
エンゾにマックス・ベセット・ドゥ・マルグレーヴ。
シングル・マザーのニーナにジュディット・シュムラ。
ダミアンの父親ジャン・ジャックにパトリック・デカン。
ジャン・ジャックの妻ナディーヌにオーレ・アッティカ。
監督、脚本はピエール・ショレール。
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5歳の息子エンゾと路上生活するニーナはシングル・マザー。ある夜、保護された二人はヴェルサイユ近郊の施設に収容される。
次の日、仕事を見つけにパリに行こうと駅に向かっていた二人は道に迷い、そこでホームレスのダミアンと出会う...
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昨年8月、37歳の若さで亡くなったギョーム・ドパルデューの映画...過去に「ポーラX/1999」「天使の肌/2002」「ランジェ公爵夫人/2007」この3本しか観ていない。
どの作品も繊細で、優しい心を持つ男。本当の彼もそうだったのだろうか?観た作品は全て悲劇で、哀しみに耐える役が似合うギョーム・ドパルデュー。
ギョームはもちろん!7歳のエンゾ役マックスが素晴らしい!
病気になったダミアンに促され、ベルサイユの衛兵に助けを求めたり、ダミアンの入院する病院前でひたすら待つエンゾが健気で愛しくなる。
10代で子供をもうけ家族に見捨てられたニーナも、ドラッグ中毒者だったダミアンも社会からはみ出した人間同志。
ヴェルサイユの森で偶然出会った二人。ニーナは息子を置き去りにした分けではないが、ダミアンはエンゾを捨てて逃げ出したと理解してしまう。
ニーナは子供の将来を考えパリで介護の仕事を見つけ働き始める。
一方で、エンゾを育てようと決心したダミアンが父親の家を訪ねる。最初、家に入れることを拒否した父親もエンゾの姿を見て二人を家に入れる。やがて、父親と息子との確執も幼いエンゾによって緩和されて行く姿にジーンと来る。
エンゾを自分の息子として育て生きて行こうと決心したダミアンは肉体労働に従事するが、ヒドい扱いに逃げ出してしまう。
エンディングは語れないが、ダミアンはあの後どうしたのだろう?きっと彼は今迄の孤高の人生を選んだに違いない。
フランスが誇る世界遺産ヴェルサイユの森に多くのホームレスが棲んでいる事実に驚く。
5月シネスイッチ銀座にて公開予定。
TOHOシネマズ六本木にて...
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by margot2005 | 2009-03-21 00:00 | 映画祭 | Trackback(7) | Comments(4)

フランス映画祭2009...「WEAPONS/シークレット・ディフェンス」

「Secret défense」...aka「Secrets of State」 2007 フランス

“テロリストと諜報部員の終わりなき戦い...”を描くスパイ・アクション。
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アレックスに「輝ける女たち/2006」のジェラール・ランバン。
ディアーヌにヴァヒナ・ジョカンテ。
ピエールに「情痴アヴァンチュール/2005」「マルセイユの決着/2007」のニコラ・デュヴォシェル。
アル・バラドに「007/カジノ・ロワイヤル/2005」のシモン・アヴカリアン。
監督はフィリップ・ハイム。
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諜報局とテロリスト・グループのバトルが繰り広げられる今日...
女子学生ディアーヌは、ある日スパイにスカウトされる。彼女は反テロ運動のリーダーであるアレックスの指揮により、レバノンで活動するテロ組織指揮者アル・バラドの元へ送られる。アル・バラドは最も恐ろしい人間兵器を使い戦っていた。
一方で刑務所を出所したピエールはテロ活動に救いを見いだそうとする。やがて、彼は逃れる事の出来ない罠に捕われて行く。
二人の運命は...
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フランスのスパイ・アクションとは思えないくらいハリウッドっぽい作品。とてもスタイリッシュで迫力満載で、こんなフランス発スパイ・アクションは初めてお目にかかった。
大学でアラビア語を学んだディアーヌ。スカウト後、フランス情報局で徹底的に教育を受けレバノンへ送られる。彼女の任務はアル・バラドの愛人となり彼の身辺を探ることだった。それはとてつもなく危険な上、過酷な仕事。しかし決して後戻りは出来ない...ディアーヌ役のヴァヒナ・ジョカンテは凄まじい役に体当たりで頑張っている。女アサシン「ニキータ/1990」を思い出す。
親子共々貧しい暮らし。愛する母親にも哀訴をつかされたピエールの末路は哀し過ぎる。
「輝ける女たち」でしがない中年マジシャン、ニッキーを演じたジェラール・ランバン。ひたすら国のため働くシークレット・エージェント役のジェラール・ランバンは滅茶クール。
TOHOシネマズ六本木にて...
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by margot2005 | 2009-03-20 01:07 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

フランス映画祭2009...「コード」

「Le Code a changé」...aka「Change of Plans 」2008 フランス

“楽しいはずの夕食会に集まった人々の本音とは?”...
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ピョトルに「ぼくの大切なともだち/2006」のダニー・ブーン。
マリーに「美しき運命の傷痕/2005」「パリ/2007」のカリン・ヴィアール。
アランにパトリック・ブリェル。
メラニーにマリーナ・フォス。
ルーカスに「ディディーヌ/2007」「モンテーニュ通りのカフェ/2006」のクリストファー・トンプソン(脚本も)。
サラに「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜/2007」のエマニュエル・セニエ。
イーワンに「愛されるために、ここにいる/2005」「潜水服は蝶の夢を見る/2007」のパトリック・シェネ。
ジュリエットに「レディ・チャタレー/2006」のマリナ・ハンズ。
ジャン・ルイにローラン・シュトッカー。
マニュエラにブランカ・リ。
マリーとジュリエットの父親アンリにピエール・アルディティ。
監督、脚本は「モンテーニュ通りのカフェ」のダニエル・トンプソン。
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失業中のピョトルと弁護士の妻マリー夫婦が夕食会を開催する。
訪問したメンバーは、ガン専門ドクターのアランと産婦人科医のメラニー夫婦。弁護士のルーカスと主婦サラ。ジュリエットとイーワンのカップル。そして室内装飾家ジャン・ルイとダンサー、マニュエラ。
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“コード”とはアパルトマンの門を開ける際の暗唱番号。舞台になったのは多分パリのど真ん中に建つアパルトマンの1室かと想像する。
パリの街では大道りに面したビルの壁にアパルトマンの門を良く見かける。それはかなり大きな門(ドア)で、そこから一歩入ると花が植えられた中庭があり、通り抜けるとそれぞれの家の玄関が存在する。
パリに住むちょっとリッチな人々の夕食会。
マリーは室内装飾家と、メラニーは乗馬のインストラクターとそれぞれ浮気中。
ルーカスとサラは上手くいってなくて、車の中で大喧嘩。
数年ぶりに夕食会で再会したピョトルとサラはとっさにバスルームで互いに求めあう。
ジュリエットとイーワンは年の差30歳のカップルで愛し合っている。
こんな人々が集まって食事をするものだから、腹の探りあいっていうのか、話が合うわけない。
フランス人気俳優総出演ブラック・コメディで中々楽しめる。
TOHOシネマズ六本木ヒルズにて...
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by margot2005 | 2009-03-19 01:25 | 映画祭 | Trackback(2) | Comments(0)

フランス映画祭2009...「顧客」

「Cliente」... aka 「A French Gigolo」  2008 フランス

“<運命の出会い>はいつ、どこで起こるか分らない”...
出会い系サイトで知り合った中年女性と、妻帯者の30男。それに男の妻がからみ、あり得ない??三角関係に発展するユーモア・タッチのラヴ・ドラマ。
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ジュディットに「映画に愛をこめて アメリカの夜/1973」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン/2002」のナタリー・バイ。
パトリック(マルコ)に「ストーン・カウンシル/2005」のエリック・カラヴァカ。
ファニーに「愛してる、愛してない.../2002」「チャーリーとパパの飛行機/2005」のイザベル・カレ。
イレーヌに「美しすぎて/1989」のジョジアーヌ・バラスコ。
監督もジョジアーヌ・バラスコ。

51歳のTVプロデューサー、ジュディットはある日、インターネットの出会い系サイトで見つけた男パトリックと密会する。出会い系サイトの男ながら、優しくて、誠実な彼に惹かれて行くジュディット。“夜も逢いたい!”という彼女に“夜はダメだ!”と断るパトリック。実は彼にはファニーという妻がおり深く愛していた。しかし携帯電話を家に忘れたためジゴロ生活がバレてしまう...
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妻にバレて二度と顧客を取らないと誓ったマルコ。しかし彼らの生活は苦しい。やがてファニーは“もう一度顧客に連絡してみてはどう?”なんて言う始末。マルコはジュディットと再び逢い、互いに惹かれあって行く。ジュディットと過ごすマルコに嫉妬心を燃やすファニーはとうとう彼女に会いに行く。それを知ったマルコはファニーを許す事が出来ない。やがて夫婦の間にヒビが入り二人は別れる事になる。
嫉妬に狂ったファニーがジュディットの帰りを待ち伏せ“マルコを愛しているの!”と訴えたり、男と無縁だった姉イレーヌが、ある日突然仕事で知り合ったネイティヴ・アメリカンの男に恋をしてしまったりして、所々にユーモアとペーソスが入った展開が楽しめる。
マルコはそれほどハンサムでもなく、それほどナイスバディでもないごく普通の男。ジュディットが彼に惹かれたのは、そんな普通の誠実な男だったからと思える。
そしてパトリック(マルコ)を演じるエリック・カラヴァカが決してイケメン・マッチョ・タイプでなく、どこにでもいそうな男の風貌でジゴロを演じても嫌みなく感じる所が良い。
びっくりしたのはナタリー・バイ実際は60歳。とてもエレガントな独り身の寂しい女を好演している。
TOHOシネマズ六本木ヒルズにて...
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by margot2005 | 2009-03-17 23:11 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)