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「チェンジリング」

「Changeling」 2008 USA

“どれだけ祈れば、あの子は帰ってくるの──?”...名匠クリント・イーストウッドが描く感動のミステリー・ドラマ。
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クリスティン・コリンズに「マイティ・ハート/愛と絆/2007」「ウォンテッド/2008」のアンジェリーナ・ジョリー。
グスタヴ・ブリーグレブ牧師に「リプリーズ・ゲーム/2002」「クリムト/2006」のジョン・マルコヴィッチ。
J・J・ジョーンズ警部に「恋愛依存症/2006」のジェフリー・ドノヴァン。
キャロル・デクスターに「カポーティ/2005」「その土曜日、7時58分/2007」のエイミー・ライアン。
息子ウォルターにガストン・グリフィス。
製作、監督に「真夜中のサバナ/1997」「ミリオンダラー・ベイビー/2004」のクリント・イーストウッド。

1928年、L.A.。クリスティン・コリンズは電話会社で働くシングル・マザー。女手一つで9歳の一人息子ウォルターを育てている。ある休暇の日、ウォルターと映画を観に行く約束をしていたクリスティンは同僚に頼まれ出勤するハメになる。気になりながらも息子を残し家を出るクリスティン。仕事を終え急ぎ足で家に戻ったがウォルターは忽然と消えていた。警察に捜索願を出し、やがて彼女の元に戻って来たウォルター。しかしその男の子は彼女の息子ではなく全く別人の少年だった...
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実話の映画化。ウォルターを始めとして数人の少年が誘拐された事件も絡めて描いている。ウォルターが見つからないまま映画はエンディングを迎えるが、彼女はきっと生涯をかけて息子を捜したに違いない。
この役のため痩せたかどうか定かではないがアンジェリーナが激痩せしている。1920年代のシングル・マザーってかなりの小数派だっただろうな?電話会社で働きながら9歳の息子を育てるクリスティンを演じるアンジーは適役。
クリント・イーストウッド映画はどれも、これも映像が美しい!この作品も20年代のファッションやL.A.の風景がとても美しく描かれている。
クリスティンや他の女性を、理不尽極まるやり方で精神病院に閉じ込めた警察の行動には呆れ返る。それと闘ったクリスティンは本当に強い女性で拍手を送りたい。でも彼女はただ疾走した息子を取り戻したかっただけなのだが...
違う子供を連れて来、ごり押しで母親に認めさせる警察って?何考えているんだろう?ハリウッド映画で時々お目にかかるジェフリー・ドノヴァンは、クリスティンの声に全く耳を貸さず太々しいまでに憎らしい警部役が似合っている。
いつも強烈な個性を放つ、お気に入りの性格俳優ジョン・マルコヴィッチもさすがの存在感。
精神病院でクリスティンが出会うキャロル役のエイミー・ライアン。出番は少ないがきらりと光る演技は素敵だ。
アンジェリーナは“静かな作品もハードなアクション満載の作品もどちらも好き。”と語っているが、やはり彼女には「Mr.&Mrs.スミス/2005」や「ウォンテッド」のような激しい役柄が俄然マッチしている。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2009-02-27 22:39 | USA | Trackback(31) | Comments(2)

香港島のお洒落な街ソーホー

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ソーホー(SOHO)ってニューヨークにもロンドンにもあり。ニューヨークは行った事ないけど、ロンドンのソーホーはモチ英国旅行の際に行った。
ソーホーって一言で表現すればお洒落な若者の街って感じかな?私級のobasan(地元民は別)は殆ど歩いていなかった気がする。
バーやイタリアンのお店がやたら多く、レヴァノン料理のお店もあった。
多々あるバーに座っている若者は白人系男性がとても多い。
ちょっと横町に入ると地元のojisan&obasanが露天商(野菜や果物を売っている)をやっていたりと不思議な雰囲気の街。中国語で多分“買わないかい?とか美味しいよ?とか...”とobasanに声かけられたが、さすが露天商のドリアンには手が出なかった。
ソーホーに行った夕方はちょうどヴァレンタイン・ディーと重なった。是非このお洒落な街で食事をしたかったが、どこもここも予約で満員。イタリアンならまだしも、香港でレヴァノン料理は気が進まなかったのでここでの夕食は諦めてホテルに戻った。
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お洒落なお店が軒を連ねる中、偶然入ったお店”リーファン・チャイナウェア(Lee Fung China Ware Co. Ltd.)”はソーホーの Shelly Streetにある。今一度ガイドブックを観たらやはり掲載されていたこのお店。
中國景徳鎮の文字入り、MADE IN CHINAのラーメン鉢。元値は75HKドルながら値下げ価格はなんと15HKドル(約180円)。このお店お安い物からちょっとお高い食器まで山ほど置いてあった。
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by margot2005 | 2009-02-23 01:26 | TRIP | Trackback | Comments(0)

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

「The Curious Case of Benjamin Button」 2008 USA

80歳で生まれどんどん若返って行く男ベンジャミンの姿を描いた、感動のファンタジー・ドラマ。

ベンジャミン・バトンに「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」のブラッド・ピット。
ディジーに「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」のケイト・ブランシェット。
エリザベス・アボットに「フィクサー/2007」のティルダ・スウィントン。
キャロラインに「チェ 28歳の革命/2008」のジュリア・オーモンド。
ベンジャミンの育ての母クイニーに「ハッスル&フロウ/2005」のタラジ・P・ヘンソン。
監督は「セヴン/1995」「ファイト・クラブ/1999」「ゾディアック/2006」のデヴィッド・フィンチャー。
原作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説“The Curious Case of Benjamin Button”。
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第一次世界大戦終結時のニューオーリンズ。富豪のバトン家に男の子が生まれる。夫に“赤ん坊を育てて!”と頼み妻は亡くなる。生まれた男の赤ちゃんの風貌は80歳の老人。とても育てられないと感じた父親は老人ホームの玄関に捨て子する。老人ホームで働くクイニーは、玄関で見つけた捨て子をベンジャミンと名付け育てようと決心する...
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公開されたら一番に観に行くつもりが、香港旅行もあったのでシアターに行けずやっと観る事が出来た。
最近ハリウッド大作は東武練馬のワーナーマイカル板橋で観ることが殆ど。しかしこの作品上映時間が長いせいか、最終上映が仕事帰りに間に合わず、時間の合う有楽町で観た。お勤め帰りの若い女性が圧倒的で、観終わって彼女たちの会話が聞こえて来た...“ダラダラしてちょっと長かったわね。途中で寝てたかも...”なんて...でも分る、分る。確かに長かった。私的にはブラッド ファンなので飽きることはなかったけど、主人公がブラッド・ピットじゃなきゃ私も途中で居眠りしたかも知れない。
ディヴィッド・フィンチャーらしからぬ、人間ドラマ+ラヴ・ストーリーで楽しめた。ブラッド・ピットもとっても良かったな。デイジーと娘を残し家を出たベンジャミンが突然戻って来る。ディジーが“またこんなに若くなって...”というシーンは「ジョー・ブラックをよろしく/1998」のブラッドそのもの。
ベンジャミンがどんどん若くなって行くのに反してディジーはどんどん老けて行く。娘キャロラインに見守られながら死の床に付くディジーのオープニングで始まるこの物語。20代〜80代の彼女を演じるケイト・ブランシェットはさすがの演技。しかし彼女に南部のニューオーリンズ女は似合わない。ダンサーって役もしっくり来ないし。
ベンジャミンがロシアで出会う英国人女性エリザベスとのエピソードがとても良い。エリザベスを演じたティルダ・スウィントンは言うまでもなく素晴らしい。
物語的には実の父親が偶然にベンジャミンを見つけ、彼に全ての財産を残し死んで行く展開が少々出来過ぎだが、お葬式のシーンが幾度か登場するこの物語は“生と死”をテーマにした感動のドラマと感じる。
丸の内ピカデリーにて...
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by margot2005 | 2009-02-22 22:53 | USA | Trackback(23) | Comments(2)

「ディファイアンス」

「Defiance」2008 USA

ナチス・ドイツのユダヤ人狩りに“抵抗”し生き延びたユダヤ人たちの戦争ドラマ。

トゥヴィア・ビエルスキに「007/慰めの報酬/2008」のダニエル・クレイグ。
ズシュ・ビエルスキに「コレラの時代の愛/2007」のリーヴ・シュレイバー。
アザエル・ビエルスキに「リトル・ダンサー/2000」のジェイミー・ベル。
リルカに「リディック/2004」のアレクサ・ダヴァロス。
監督、脚本は「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い/1994」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」のエドワード・ズウィック。
原作はネハマ・テクの“Defiance: the Bielski Partisans”。

1941年、第二次世界大戦下、ナチス・ドイツによりユダヤ人大量虐殺が行われていた。ドイツ軍に侵攻されたベラルーシでもユダヤ人狩りが始まる。トゥヴィア、ズシュ、アザエルのユダヤ人3兄弟は、子供の頃の遊び場だった森に逃げ込む。そして、この後の生きる手だてを模索する兄弟。やがて彼らの元へ逃げ惑うユダヤ人たちが続々と集まって来る...
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ロケ地はリトアニア。
原タイトル“Defiance”が示すようにドイツ軍に“抵抗”したユダヤ人たち。ビエルスキ兄弟の長男トゥヴィアがリーダーとなり、男も女も武器を取る。
実際のトゥヴィア・ビエルスキはきっとカリスマ的な資質を持っていた人に違いない。そして、ダニエル・クレイグはその役が似合っている。
ズシュ役のリーヴ・シュレイバーはいつも味なハリウッド俳優。
「リトル・ダンサー」のイメージが今なお残るアザエル役のジェイミー・ベルが懐かしい。
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実際にあった出来事をベースに描いたドラマ。映画なので少々オーバーに描いているとは思えるが、ナチス親衛隊と地元警察に妻子、親、兄弟、を殺されたユダヤ人たちがリヴェンジするさま。そして、ドイツ軍と闘い、タンク(戦車)をも破壊するシーンには驚く。
彼らはユダヤ人狩りから逃れ、身を隠した森にコミュニティを築き、学校や病院まで作りあげたという。その森を見つめ“この森は実に美しい!”と語るトゥヴィアの言葉が胸に沁みる。
戦争終結後トゥヴィアとズシュ兄弟はニューヨーク(実際多くのユダヤ人がアメリカに渡った)に渡り、トゥヴィアはリルカと30年間連れ添ったという。
過去にジェームズ・ボンドを演じてきた俳優たち。彼らにはそのイメージがつきまとい、“ジェームズ・ボンド俳優”と呼ばれたりしたが、ダニエル・クレイグは違う。彼はどんな役もサマになる素敵なUK俳優。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2009-02-20 01:04 | MINI THEATER | Trackback(8) | Comments(4)

香港最高!

初めて行った香港。
2月の激安価格で香港島の最高級ホテルの一つコンラッド香港に一泊、一部屋(二人)朝食付き約2万円で泊まれるなんて...驚く安さの上、サービスもバッチリ。おまけに47階の部屋から見える景色も美しくで大満足。
北京ダックと、飲茶とアフターヌーン・ティーの予定が、ショッピングに走ってしまい、“買い物天国香港”満喫の旅と化してしまった。
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by margot2005 | 2009-02-18 01:03 | TRIP | Trackback | Comments(4)

「ロルナの祈り」

「Le Silence de Lorna」...aka「Lorna's Silence 」2008 ベルギー/フランス/イタリア/ドイツ

“この愛だけを、私は信じる。”...名匠ダルデンヌ兄弟が描く、国籍売買をテーマにした愛の物語。

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製作、監督、脚本は「息子のまなざし/2002 ロゼッタ/1999」「ある子供/2005」のジャン・ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ。
ロルナにコソヴォ共和国出身の新進女優アルタ・ドブロシ。
クローディに「イゴールの約束/1996」「ある子供」のジェレミー・レニエ。
ファビオに「ある子供」のファブリツィオ・ロンジョーネ。
ソコルにアウバン・ウカイ。

ベルギー国籍を取得するためアルバニアからやって来たロルナ。彼女はタクシー運転手でブローカーのファビオの手引きにより麻薬中毒者のベルギー人クローディと偽装結婚する。偽装結婚と知りながらもロルナを慕うクローディは、彼女を希望の糧とし麻薬を断とうとする。
ロルナを利用し国籍売買で儲けようとしているファビオは、ロルナが国籍を得た後、彼女を未亡人にし、国籍を欲しがるロシア人と結婚させようと企んでいた。
同郷人の恋人ソコルとバーを開く夢を持つロルナ。彼女は一日も早くクローディと別れたいと思うが、ファビオがそれを許さない。ロルナには未亡人になってもらわなくてはならないのだ。しかしロルナを頼る哀れなクローディの姿に、彼女の気持ちはぐらつき始める...
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ダルデンヌ兄弟が描く初めての“ラヴ・ストリー”。
しかしこの兄弟の描く世界は単なるラヴ・ストーリーであるワケがない。もちハッピー・エンディングなんてものでもない。
あのラスト...あの後どうなるのだろう?すっごく気になるエンディング。
終始暗い表情を見せるロルナがバイクで走るクローディを追いかけるシーンで一瞬笑顔を見せる。劇中、ただ一度だけ。このロルナのはじける笑顔は、暗いテーマの、暗い物語の中で希望が見える素敵なシーン。
国籍を得る(売買)ためには人の命をも引き換えにする現実に驚くと共に、ロルナを演じるアルタ・ドブロシ自身も隣国コソヴォ共和国出身ということで、作品に対する思い入れにも強いものがあったかと思える。
弱々しくて、打ちひしがれた人間役が似合うジェレミー・レニエ。彼は元々痩せているがジャンキー役のため激やせした姿が痛々し過ぎる。
どの作品にもエンディングに音楽を使わないダルデンヌ兄弟の世界。映画のエンディングに流れるヴェートーヴェンのピアノ・ソナタが心に染みる一作。
恵比寿ガーデンシネマにて...
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by margot2005 | 2009-02-11 22:38 | フランス | Trackback(11) | Comments(2)

「チェ 39歳別れの手紙」

「Che: Part Two」 ...aka「Guerrilla」 2008 スペイン/フランス/USA

39歳で銃殺されたチェ・ゲバラのボリビアでのゲリラ作戦を描いたドラマで、「チェ 28歳の革命/2008」の後編。

エルネスト・チェ・ゲバラにベニチオ・デル・トロ。
モイセス・ゲバラにカルロス・バルデム。
フィデル・カストロにデミアン・ビチル。
ボリビアのバリエントス大統領に「エネミー・ライン/2001」のヨアキム・デ・アルメイダ。
他、”ボーン・シリーズ”や「プリンセス・アンド・ウォリアー/2000」のドイツ人女優フランカ・ポテンテ、フィリピン出身のハリウッド俳優ルー・ダイアモンド・フィリップス、そしてマット・デイモンがワン・シーンに出演。
監督はスティーヴン・ソダーバーグ。

1965年、3月。キューバ共産党中央委員会で、忽然と姿を消したチェ・ゲバラからの手紙をカストロが公表する。チェは禿げた髪の中年男に変装し、妻子とひと時を過ごした後南米ボリビアへ入国する。ボリビアはアメリカの支援を受けるバリエントス大統領の独裁政権下にあった。圧政と貧困に喘いでいた農民やインディオたちの中から、革命に燃える若者たちがゲバラの元へ集まって来る。しかしボリビア共産党の援助が絶たれ、食べる物も底をついた彼らには地元民の裏切りさえ待っていた。やがて、ゲリラ部隊は孤立していく...
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この手紙を読まねばならないとき、
お父さんはそばにいられないでしょう。
世界のどこかで誰かが不正な目にあっているとき、
いたみを感じることができるようになりなさい。
これが革命家において、最も美しい資質です。
子供たちよ、いつまでもお前たちに会いたいと思っている。
だが今は、大きなキスを送り、抱きしめよう。
お父さんより
(チェ・ゲバラ 1965年 子供たちへの最後の手紙より)

こんなかっこいいお父さんきっと世界中探しても彼以外にはいない...

ゲリラ戦の合間、野営で休息をとるチェ。彼は常に本を読んでいるか、日記を書いている。フランスの哲学者ジャン・ポール・サルトルがチェを“20世紀で最も完璧な人間であった。”と評したということだが、サルトルに手紙を送るよう手配するシーンも登場する。
ボリビアでゲリラ部隊に入った若者たち。チェはラモンと異名を使っていたため、後に、本人である事が分った若者たちは感動する。
“カストロは今頃ハバナで優雅なランチを楽しんでいるというのに、貴方はなぜここにいるのか?”とボリビア軍の大佐が言う...
キューバで政治家となり、家族と共に愛に満ちた平和な暮らしを捨て、再びジャングルに戻ったチェ・ゲバラという人は、名誉、地位、権力など一切必要としない究極の理想主義者だったのだろう。
“かつて、本気で世界を変えようとした男がいた...。”と書かれた映画の宣伝文句を思い出す。
家族とも別れ、ボリビアの密林で、ひたすら人々の暮らしを良くしようと闘ったチェ・ゲバラの最期があまりにも悲惨で、観終わって言葉も出なかった。
チェ・ゲバラに関しては映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観ただけで、彼の本を読んだ事もないし、全く知らないに等しいかと思える。しかし今回“チェの2部作”を観て彼の素晴らしい軌跡を知る事が出来た。
殺伐とした静かなジャングルの中で孤立していくゲリラ部隊。ラスト、チェ・ゲバラが捕まり、殺される事は承知の事実なのだが、ぜんそくに苦しみながら、ゲリラ部隊の兵士が一人、一人亡くなって行く中、闘い続けるチェ・ゲバラの姿に感動する。
ジョン・レノンが“あの頃世界で一番かっこいい男だった”と語ったように、鳥肌が立つくらいかっこいい男チェ・ゲバラの姿を目に焼き付けた。
“カンヌが絶賛した”という演技のベニチオ・デル・トロと、監督したソダーバーグはやはりスゴイ!チェ・ゲバラを良く知らない人に迄感動を与えてくれる。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2009-02-08 20:25 | スペイン | Trackback(6) | Comments(6)

「キャラメル」

「Sukkar banat 」...aka「Caramel」 2007 フランス/レバノン

ベイルートの小さなエステサロンに集まる5人の女性たち。彼女たちにはそれぞれに秘密があった...
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ラヤールにナディーン・ラバキー。
二スリンにヤスミン・アル・マスリー。
リマにジョアンナ・ムカルゼル。
ジャマルにジゼル・アウワード。
ローズにシハーム・ハッダード。
監督、脚本もナディーン・ラバキー。

エステサロンのオーナー、ラヤールは両親、弟と同居中。親からは“いつ結婚するの?”と言われる日々の30歳。妻子ある男と不倫中だが、彼に振り回されてばかり。
サロンのヘアーを担当する二スリンはイスラム教徒で婚約中。しかし、過去に男性と関係を持ったことをフィアンセには打ち明けられない。
いつもジーンズで、決してスカートをはかない男っぽいシャンプー担当のリマ。彼女はサロンの顧客で黒髪の美女に心惹かれる。
サロンの常連客ジャマルは夫と別居中。年を重ねる自分を受け入れられず、若い娘に張り合って女優志願のオーディション通い。
年老いた姉の面倒を見る中年の独身女性ローズは仕立て屋。自分の人生を諦めかけていた彼女は、ある日、自身の店でフランス人老紳士と出会う。
彼女たちの行く末は...
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世界130カ国で絶賛されたというこの作品。でも130カ国ってスゴイ数字。観た130カ国の人々が魅了されたとあるが、やはり私も魅了されてしまった。
タイトルの“キャラメル”とは砂糖と水とレモン汁を煮詰めた脱毛剤の事。
脱毛シーンがあるけど、とても痛そう!
中東レバノンと言えば戦争(内戦)のイメージだが、この作品にはその描写は一切ない。女性の友情物語で、レバノンの街で逞しく生きる、アラビアン・ビューティの彼女たちがとても素敵に映る。

19世紀、ベイルートは、レバノン山付近で産出する絹の輸出によって繁栄したという。フランスの船でマルセイユに運ばれ、フランスの影響力が大きかった。かつて、中東のパリと呼ばれたベイルート...しかし映像(街のほんの一部しかスクリーンに登場しないが...)で見る限りその面影はゼロ。
フランスの影響力が大きかったこの街。“Bonjour!”“Merci!”といった言葉だけはフランス語で交わす彼女たち。劇中“フランス語も話せないくせに...”なんて言われながら、二スリンがクリニックの受付でフランス風の異名を名のるのが可愛い。
宗教も雑多で、キリスト教系(ローマやギリシャ、プロテスタントetc.)とイスラム教系。ラヤールやローズ姉妹はキリスト教徒だが、二スリンはイスラム教徒で、彼女のイスラムの結婚式風景でエンディングを迎える。
イスラム教徒の二スリンはバージンではなく、クリニックで処女膜再生手術を受けようとする。彼女をサポートする3人組(ラヤール、リマ、ジャマル)。不倫相手の誕生日を祝う支度をしたラヤール。しかし彼は現れなかった。
ラヤールを慰める3人組(二スリン、リマ、ジャマル)。こんな関係の女友だちてとてもナイス。
ナディーン・ラバキーは完璧なる中東美人。
出演する女性たちの装身具...髪に触れる度にじゃらじゃらと音がするデカイ イヤリングやブレスレット。あれって邪魔じゃないのかな?と思うくらいスゴイ!でもアラビアン・ビューティの彼女たちにとてもマッチしている事は間違いない。
渋谷ユーロスペースにて...
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by margot2005 | 2009-02-03 01:10 | フランス | Trackback(10) | Comments(4)

「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」

「Revolutionary Road」2008 USA/UK

夢と現実の狭間で揺れる若い夫婦の運命を描いたドラマ。
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夫フランクに「ディパーテッド/2006」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」「ワールド・オブ・ライズ/2008」のレオナルド・ディカプリオ。
妻エイプリルに「リトル・チルドレン/2006」「ホリデイ/2006」のケイト・ウィンスレット。
ヘレンに「ミザリー/1990」「フライド・グリーン・トマト/1991」 「P.S.アイラヴユー/2007」のキャシー・ベイツ。
ヘレンの息子ジョンに「その土曜日、7時58分/2007」のマイケル・シャノン。
監督は「アメリカン・ビューティ/1999」「ロード・トゥ・パーディション/2002」のサム・メンデス。
原作はリチャード・イエーツの小説“Revolutionary Road/家族の終わりに”。

1950年代、アメリカ、コネチカット州。
フランクとエイプリル夫婦は、郊外に建つ瀟洒な家に二人の子供たちと暮らしている。彼らは近隣でも評判の、絵に描いたように、美しくて幸せなカップル。
しかし現実の彼ら...エイプリルは舞台女優を目指していたが、その舞台は酷評され、女優になる事を断念、今や専業主婦。
フランクは亡くなった父親と同じ会社に勤める営業マン。妻と子供を養うためつまらない仕事に明け暮れる日々。
そして、フランクの30歳の誕生日を祝う夜、”わたしたちパリで人生やり直しましょう!”といきなり言い出すエイプリル。エイプリルの言葉に戸惑うフランクだったが、彼女の意見に賛同しパリ行きを決意する...
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こんなに後味の悪い映画は久しぶり。あまり予告を観なかったので、ここまでの物語?とは想像していなかった。
同じく夫婦の崩壊を描いたサム・メンデスの「アメリカン・ビューティ」の方がまだまし。「アメリカン・ビューティ」は元々ブラック・ユーモアも入った破壊的ストーリーなので、スーパー級に破壊的なラストも意外ではなかった。しかしこちらは外から見れば誰もが羨む理想的な夫婦が主人公なのだから...
妻エイプリルに不倫の事実を明かした夫フランク。エイプリルの返答は“誰とでもf--kして!私は気にしないから...”なんて言われる始末。夫婦の間でこんなに悲しい会話はない。そして、大喧嘩の後、一晩明ければフランクに“愛してるわ!”なんて言うエイプリルの精神は普通じゃない。
パリ、エッフェルを背景に微笑むフランクの写真を見つけ、ある日突然“パリに移住しましょう!”と宣うエイプリル。“私たちは他の人とは違うの、何かもっと特別なことが出来るの!あなたはつまらない営業マンに甘んじてはならないわ!”と、決めるつけるこの妻。彼らには幼い二人の子供がいる。普通、親ってまず子供のことを考えやしないだろうか?
彼らがパリに移住する事に驚きを隠せないヘレンや隣人夫婦。しかしヘレンの息子ジョンだけはこれに賛成する。この突拍子もない計画にただ一人賛成したのは精神を病む男だった。というのも、それは現実を見つめる事が出来ない彼ならではの意見なのかも知れない。
“私たちは色んな可能性を秘めた何かを持っている、他の人とは違うのよ!”。と、まるで妄想に取り憑かれてしまったようにしか見えないエイプリル。あげく、悲惨な結末を迎える彼女は自業自得。しかしながら、フランクが気の毒でならなかった。

ゴールデン・グローヴをゲットし、オスカーにもノミネートされているウインスレットの演技はgoodだったけど、レオ君はどうもダメ。「太陽と月に背いて/1995」なんか良かったのに、最近の彼は「ブラッド・ダイアモンド」「ディパーテッド」「ワールド・オブ・ライズ」どれもこれも同じレオ。30代の彼なんだが、童顔が災いしているのだろうか?子持ちの父親にはとても見えない。
NYに移ったフランクが子供たちを公園で遊ばせているシーンでエンディングを迎えるのかな?とも思ったが、それじゃつまらなくて、さすがのサム・メンデスは、キャシー・ベイツ演じるヘレンの二枚舌...そんな話など聞きたくない!とばかり補聴器の音量を下げる夫のドアップ顔ストップ・モーションをエンディングにした。で、益々後味悪かった。
オスカー女優のキャシー・ベイツと、精神を病む息子ジョン役のマイケル・シャノンがダントツで存在感あり。まぁでも美味しい役柄のせいもある。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2009-02-01 23:46 | USA | Trackback(13) | Comments(2)