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「英国王 給仕人に乾杯!」

a0051234_23342079.jpg「Obsluhoval jsem anglického krále」...aka「I Served the King of England」2006 チェコ・リバブリック/スロヴァキア

チェコ・プラハを舞台に、涙と笑いのコメディ・ドラマ。

青年期のヤン・ジーチェにイヴァン・バルネフ。
老年期のヤン・ジーチェにオルドジフ・カイゼル。
リーザに「ベルリン、僕らの革命/2004」「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々/2005」のユリア・イェンチ。
ヴァルデンに「スイート・スイート・ヴィレッジ/1985」のマリアン·ラブダ。
スクシーヴァネク給仕長にマルチン・フバ。
監督、脚本は「スイート・スイート・ヴィレッジ」のイジー・メンツェル。
原作はボフミル・フラバルの“英国王 給仕人に乾杯!”。

1963年、チェコのプラハ。共産主義体制の刑務所から出所したヤン・ジーチェはドイツ国境にあるズデーテン山中に向かう。そして、彼は若い頃を懐かしく思い出す...
ヤンは億万長者になりホテルのオーナーになる事を夢みていた。彼の最初の給仕は駅でのソーセージ売り。やがて田舎町のホテル・レストランの給仕見習いとなり、ユダヤ系の行商人ヴァルデンと出会う。その後どんどん出世していったヤンはプラハの越一流レストラン“ホテル・パリ”の主任給仕となる。一方で、ヒトラーが台頭しナチスの占領下となったプラハ。そんな折ヤンはズデーデンのドイツ人女性リーザと出会い恋に落ちる...
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老年期のヤンが語る手法でストーリーは展開。登場人物の台詞は少なく、時に無声映画のようにバックの音楽がシーンを盛り上げ、まるでチャップリンの無声映画のようにも感じる。おまけに主人公のヤンがチビで、鼻下にもヒゲがありチャップリンを彷彿とさせ、監督の演出は素晴らしい!の一言。
田舎のホテル・レストランで出会った娼婦から始まり、ヤンを取り巻く女性たち(決して彼がもてるわけではない)がファンタジーのように描かれているのも美しい。女性たちの時代物ファッションもお洒落。
「スイート・スイート・ビレッジ」もほのぼのとした素晴らしいドラマだったが、この作品も素晴らしいコメディに仕上がっている。
なんてったって主人公ヤンを演じたイヴァン・バルネフが最高!
“私は英国王に給仕した”というのが原タイトル。給仕をしたのはヤンではなく“ホテル・パリ”のスクシーヴァネク給仕長なんだけど...
スクシーヴァネク給仕長はナチスに抵抗し続けやがてゲシュタポに逮捕される。ヤンが恋をしたリーザはドイツ人でヤンと結婚後軍服を着る。そして運命的に出会う行商人ヴァルデンはユダヤ人で、収容所に送られる列車の人となる。こういったナチス・ドイツを背景に、素晴らしいコメディ・タッチの人間ドラマとなっている。

今、一年中で一番忙しく、年末ぎりぎり迄仕事に明け暮れなくてはならない。なもので、後2本「懺悔」と「ラースと、その彼女」を観ているのだが、多分レビューは来年になりそう。
日比谷シャンテ・シネにて...
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by margot2005 | 2008-12-30 23:50 | スペイン | Trackback(13) | Comments(6)

「永遠のこどもたち」

「El Orfanato」...aka「The Orphanage」 2007 メキシコ/スペイン

子供をなくした母親の狂気とも思える姿を描いたミステリアス・サスペンス・ホラー。

ラウラに「美しすぎる母/2007」のベレン・ルエダ。
ラウラの夫カルロスにフェルナンド・カヨ。
息子シモンにロジェール・プリンセプ。
霊媒師に「ドクトル・ジバゴ/1965」「トーク・トゥ・ハー/2002」のジェラルディン・チャップリン。
監督はスペイン人のフアン・アントニオ・バヨナ。
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孤児院で暮らすラウラは数人の孤児たちと楽しい日々を送っていた。里親に引き取られた後大人になったラウラは医師と結婚し男の子を養子に迎える。そして30年前に暮らした海辺の孤児院を買い取り移り住む。彼女はそこで障害を持つ子供たちの施設を始めようと計画していた。一方で、一人息子シモンには空想上の友だちが存在し、彼らと遊ぶ事で喜びを見いだしていた。シモンの言動が気になるラウラだったが、やがて施設の開園を祝うパーティの最中シモンが行方不明になる...
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ホラー映画って好きじゃなくて基本的に観ない。しかし最近のホラーものって「1408号室/2007」もそうだけど、恐怖シーンが売りのかつてのホラー映画とは趣が異なり、ミステリアス+ファンタジックで惹き付けられる。
原タイトルは“孤児院”。
母と息子の強い絆を描いた物語で、ヒロインがある日突然行方不明となった息子探しに奔走する姿は狂気とも思えるくらい凄まじい。
私自身一人息子の母親なのでこのヒロインの気持ちは良く分る。映画の中で狂ったように子供を探す母親に対し、殆どあきらめの境地で冷静な父親の姿が描かれるが、これも母と子の深い絆には父親の出番はないと言う事なのかも知れない。
自分の生んだ子供に愛情をかけることが出来ない昨今の若い母親に観てもらいたいものだ。
舞台となる、海辺にひっそりと建つ古い館がストーリーを盛り上げているのは言うまでもない。
映画の中に登場し、重要な役目を果たす“だるまさんが転んだ”という遊び。この子供の遊びがスペインにもあるなんて驚いたけど、以外に子供の遊びって万国共通なのかも?
監督がインタビューで“ヒロインは大人になれない子供。”と語っていたのは当たっている。
「パンズ・ラビリンス/2006」のギレルモ・デル・トロが製作した作品。wowowで放映していた「パンズ・ラビリンス」を見た。なんか共通するものを感じるミステリアスなファンタジー。
ヒロインの母親ラウラを演じたベレン・ルエダが素晴らしい!
霊媒師を演じたジェラルディン・チャップリンはとても懐かしい。随分お年を召されおばあさん化してしまってる彼女にビックリしたが、少ない出番ながらさすが名女優の存在感はバッチリ。
シネカノン有楽町1丁目にて...
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by margot2005 | 2008-12-28 01:33 | 中・南米 | Trackback(21) | Comments(4)

「アラトリステ」

「Alatriste 」 2006 スペイン

17世紀のスペインを舞台に、架空の人物アラトリステの愛と冒険を描いた歴史スペクタクル・ドラマ。
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ディエゴ・アラトリステに「ヒストリー・オブ・バイオレンス/2005」のヴィゴ・モーテンセン。
イェゴに「コレラの時代の愛/2007」「美しすぎる母」のウナクス・ウガルデ。
マリアに「ベルエッポック/1992」「パンズ・ラビリンス/2006」のアリアドナ・ヒル。
アンヘリカに「美しすぎる母/2007」のエレナ・アナヤ。
グアダルメディーナ伯爵に「ヴァンテージ・ポイント/2008」のエドゥアルド・ノリエガ。
オリバーレス伯爵に「あなたになら言える秘密のこと/2005」のハビエル・カマラ。
監督、脚本は「ウェルカム!ヘヴン/2001」のアグスティン・ディアス・ヤネス。
原作はアルトゥーロ・ペレス・レベルテの小説“アラトリステ”。

17世紀スペイン。フランドルの戦場で命を落とした友人の息子イェゴを引き取り育てるためディエゴ・アラトリステはマドリッドに戻る。そして彼は過去に愛し合った女優のマリアと再会する。既に夫のいるマリアだったが、二人は逢瀬を重ね愛を確かめ合う。その後思いもよらぬ陰謀に巻き込まれながらも剣をとるディエゴだった...
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原作はとても長い物語らしい。ディエゴとイェゴ。ディエゴとマリア。そしてイェゴと王妃の侍女であるアンヘリカ。彼らの出会いや恋がかなり端折ってあるので物足りない。本を読めばもっと、もっと面白いのであろうと切に感じた。
ヴィゴ・モーテンセンの剣さばきも見応えあり...なんて書いてる記事もあったが、それほどの剣さばきかな?...と言うのも悲惨な戦場の場面の方が剣で闘うシーンより多く致し方ない。wowowで観た「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のヴィゴがとてもクールだったので「イースタン・プロミス/2007」が公開された時観に行こうと思ったが、結局観れなかった。こちらも「イースタン〜」と同じくシャンテで公開中。平日の最終回ヴィゴ ファンの女性で賑わっていた。彼のファンて多いんだと知ったヴィゴ主演作品。
ヴィゴ・モーテンセンの“ロード・オブ・ザ・リング”シリーズを観てないので、シアターで初めて観たのか?この俳優と思った所、「クリムゾン・タイド/1995」「デイライト/1996」「GIジェーン/1997」etc.とハリウッド大作に毎年のように出演している。DVDで観たヴィゴ映画の中で印象的だったのは「ダイヤルM/1998」でのヒロインの愛人役や、ブレンダン・フレーザーの「聖なる狂気/1995」でも強烈な個性を見せつけていた。
ヴィゴ・モーテンセンについては殆ど知らなくてデンマークとのハーフというのも初めて知った。どこかデンマーク人俳優マッツ・ミケルセンに似ているような気がする。
ヨーロッパ諸国の言語が堪能な彼、スペイン語映画に出演するのも納得。若く見えるし、若い役柄が多い彼も今年50才と言う。でもとても、とてもSexyな俳優。
「イースタン・プロミス」も機会があればDVDで見てみたい。
日比谷シャンテシネにて...
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by margot2005 | 2008-12-21 23:52 | スペイン | Trackback(12) | Comments(11)

「ブロークン・イングリッシュ」

「Broken English」 2007 USA/フランス/日本

“もう恋はしない!”...と思っていたノラの前に現れたのは年下のフランス人青年ジュリアン。二人の恋の行方を描いた素敵な、素敵なラヴ・ストーリー。
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ノラに「スーパーマン・リターンズ/2006」のパーカー・ポージー。
ジュリアンに「ぼくを葬る/2005」「ゼロ時間の謎/2007」「ブロークン/2008」のメルヴィル・プポー。
ノラの親友オードリーにドレア・ド・マッテオ。
ノラの母親ヴィヴィアンに「グロリア/1980」「きみに読む物語/2004」「パリ、ジュテーム/2006」のジーナ・ローランズ。
監督、脚本はジョン・カサヴェテス&ジーナ・ローランズの娘ゾーイ・カサヴェテス。

NYのホテルで働くノラは30代独身。ある日、ハリウッドからやって来た俳優に誘われ、飲んだ勢いで一夜を共にしてしまう。親友オードリーや母親にボーイフレンドが出来たと告白するもつかの間、TVに出演するその俳優にはガールフレンドがいることが判明し落ち込むノラ。その後何人かの男とデートするがどうも上手く行かない。“私ってどうしてこんなに男運が悪いの!”と嘆くノラ。そんな折、誘われたパーティに出かけたノラはそこで、押しの強いフランス人ジュリアンと出会うのだった...
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とても現実的なんだけど、とてもロマンティックでもあるとっても、とっても素敵なラヴ・ストーリー。
パリのシーンが少なくてちょっと残念だった。
ノラがジュリアンに“なぜニューヨークに来たの?”と聞くと“君に出会うため!”と答えるジュリアン。フランス人て上手いなぁ女性をクドくの...なんて思ってしまう。
ノラがパリで出会うフランスの男たちは皆ナイスな人ばかりなのに、ニューヨークで出会うアメリカンの男たちが皆ヒドいという設定がgood。でもパリのバーでノラが中年紳士と出会うシーンはちょっと出来過ぎかも?
ラスト近くのパリの地下鉄で偶然出会う(これはかなり出来過ぎだが...)シーンがこの映画の中で一番好き。
ヒロイン、ノラ役のパーカー・ポージー。インディペンデントの女王と呼ばれる女優。ノラ役はナイス・キャスト。「スーパーマン リターンズ」ではケヴィン・スペイシー演じるレックスの情婦キティ役。彼女にはハリウッド大作よりインディペンデント作品の素敵な役の方が似合う。
予告を何度も観、大好きなフランス人俳優メルヴィル・プヴォーも出演しているしで楽しみにしていた作品。今迄観たプヴォー作品の中で一番素敵な彼が観られる(あくまで私的にだが...)。「ブロークン」の彼も中々素敵だったが出番が少なかったし...「ブロークン」のギョーム役では流暢な英語を話していた彼も、コレではタイトル通りの話し方でとてもキュート。ホントはきっと英語上手いんでしょうね?
ゾーイ・カサヴェテス初監督作品。女性ならではの作品。とても素敵な感性の持ち主かと感じるゾーイ・カサヴェテスの次作品に期待したい!
銀座テアトルシネマにて...
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by margot2005 | 2008-12-19 00:25 | MINI THEATER | Trackback(10) | Comments(8)

「未来を写したこどもたち」

「Born Into Brothels: Calcutta's Red Light Kids」 2004 USA

フォトジャーナリスト、ザナ・ブリスキによるインド舞台のドキュメンタリー。
アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作品(2004年度)。
文部科学省特別選定作品。
製作、監督、撮影にロス・カウフマンとザナ・ブリスキ。
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インド、カルカッタにある巨大なる売春窟。そこには売春を仕事にする女たちの家族が住んでいる。一定の年齢に達した女の子は母に習って客を取るため何れ街頭に立つことになる。
アメリカ人のフォトジャーナリスト、ザナは、そこで暮らす少年や少女たちにインスタント・カメラを買い与え、彼らのために写真教室を開く。生まれて初めてカメラを見、初めてシャッターをきった彼らの写真の中には素晴らしい作品がたくさんあった...

ドキュメンタリーって殆ど観ない。しかし予告を何度か観て少々気になっていたこの作品。週末に家族で銀座で遅めの夕食会の日、時間が大幅にあまりシネスイッチへGO!してしまった。いや良かった観て、素晴らしい!ドキュメンタリーだった。
インドって国を良く知らない(全くと言っても良いかも?)。21世紀の今、子供たちによるこんなにも過酷な世界があるなんて...信じられない、衝撃的な現実を過今見ぞっとする。
売春婦の女たちの会話が凄まじい(字幕スーパーで侮蔑の言葉が並ぶ)。その言葉を聞いている子供たち。普通子供の前で親は汚ない言葉はひかえるものだが、彼女たちはそんなことおかまいなしだ。もう一つ思ったのは、この地域に住む男たちはどうやら働かないようである。昼間から麻薬(ハッシッシ)なんか吸引しダラーっとしている男(父親)。女(妻)が飲み代をよこさないと怒り暴力を振るう男。呆れ返るスゴイ現実。
売春や麻薬が日常的なものとして受け入れられる世界で育つ子供たち...運命に翻弄されながらも笑顔を忘れず生きている子供たちの姿に感動を覚える。
写真教室に参加する10才〜14才の、まだあどけない8人の少年と少女たち。彼らを救おうと奔走するザナ・ブリスキがマザー・テレサに見えた。
ザナ・ブリスキが2002年に設立した“子供支援基金/KIDS WITH CAMERAS”にチケット代の一部が寄付されるというのも嬉しい。
シネスイッチ銀座にて...
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by margot2005 | 2008-12-15 22:37 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(6)

「ブラインドネス」

「Blindness」 2008 カナダ/ブラジル/日本
全世界、失明...のパニック・サスペンス・ドラマ。
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医者の妻に「美しすぎる母/2007」「アイム・ノット・ゼア/2007」のジュリアン・ムーア。
医者に「夫以外の選択肢/2004」「ゾディアック/2006」「帰らない日々/2007」
のマーク・ラファロ。
最初に失明した男に伊勢谷友介。
最初に失明した男の妻に木村佳乃。
サングラスの女に「シティ・オブ・ゴッド/2002」アリシー・ブラガ。
黒い眼帯の老人に「ドリームガールズ/2006」「ザ・シューター/極大射程/2007」のダニー・グローヴァー。
バーテンダー/第三病棟の王に「キング 罪の王/2005」「恋愛睡眠のすすめ/2005」「バベル/2006」ガエル・ガルシア・ベルナル。
泥棒(脚本も)にドン・マッケラー。
監督は「シティ・オブ・ゴッド」「ナイロビの蜂/2005」のフェルナンド・メイレレス。
原作はノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの「白い闇」。
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ある日、車を運転中の男が突然視力を失う。彼の車を運転し家に送っていった男は泥棒だった。視力を失った男は妻に急かされ眼科医を訪ねる。しかし彼の目に異常はなく原因不明であった。
そして最初に視力を失った男から感染し次々と失明していく人々。政府は彼らを隔離しようと、かつて精神病院だった隔離病連に強制収容する。しかし失明した人々の中に唯一目が見える女である医者の妻がいた。なぜか失明しなかった彼女はただ一人隔離病連の想像を絶する惨状を目の当たりにするのだった...
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日本人俳優も出演している巷で話題のこの映画。
ジュリアン・ムーアが頑張っている。ただ一人目が見える女という設定なので、頑張らざるを得ないのだが...
「フォーガット/2004」や「フリーダムランド/2006」といったちょっと変わった趣向のサスペンスのヒロインが似合うジュリアン・ムーアには適役かと思える。
ガエル・ガルシア・ベルナル演じる第三病棟の王が食糧と引き換えに女を出せ...という展開からちょっと??になってしまったが...ガエルは相変わらずクレージーな役柄似合い過ぎ。「ヴエノスアイレスの夜/2001」や「アマロ神父の罪/2002」ではとっても繊細でキュートだった彼も、今では強烈な個性を放つ俳優となった。
目が見えなくなった夫に子供のように接する妻、それが耐えられない夫は思わずサングラスの女とsexするシーンが登場する。
極限状態になると人間てとんでもない欲望に走ってしまうのだろうか?
日本人俳優二人、特に最初に失明する男を演じた伊勢谷友介は存在感ありで頑張っている。
原因不明の失明、それがどんどん感染して行くなんてぞっとするが、ラストは救える展開で良かった。
何となく観に行ってしまったがこういうジャンルの作品はあまり好きではない。でも原作の「白い闇」には興味を覚えた。いつか読んでみたい。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2008-12-12 00:46 | USA | Trackback(8) | Comments(0)

「スイート・スイート・ヴィレッジ」

a0051234_2032898.jpg「Vesnicko má stredisková」...aka「My Sweet Little Village」 1985 チェコスロヴァキア

オチクにヤーノシュ·バーン。
パヴェクにマリアン·ラブダ。
ドクトル、スクルジュニーにルドルフ·フルシンスキー。
監督はイルジー·メンツェル。

プラハの南に位置する美しく小さな村クシュベッツ。
村のドクトル、スクルジュニーは詩を口ずさみながら美しい村に見とれて朝から木に車をぶつけている。そこへ通りかかったのは集団農場の運転手デブのパヴェクと、彼の助手でのっぽのオチク。両親を亡くした知恵おくれのオチクの父親代わりであるパヴェクは、ドジばかりし、取り柄と言えばトラックを磨く事しか脳のないオチクに手を焼いていた。そしてある日、又してもドジってしまったオチク。パヴェクは彼の面倒はもう見れないと村長に直訴しに行く...





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12/20(土)にチェコの巨匠イルジー·メンツェル監督の「英国王 給仕人に乾杯!/2006」が日比谷シャンテで公開される。その前に(12/6〜12/12迄)期間限定で公開しているこの作品。たまたまシャンテで予告を観た。予告を観なきゃとても観に行かなかった小さな、小さな、地味な、地味な作品。1988年に日本でも一般公開している。
パヴェク役のマリアン·ラブダと、ドクトル役のルドルフ・フルシンスキーが「英国王 給仕人に乾杯!」に出演するのも楽しみ!
モントリオール国際映画祭審査員特別賞(1986年度)受賞作品であるのも当然の事。
チェコスロヴァキアは1993年1月1日にチェコ共和国とスロヴァキア共和国に分離された。これは分離前チェコスロヴァキア共和国時代の物語。
こんなにほのぼのとした映画って過去に観た?かな?と思えるくらいほのぼのとした田舎の人々をテーマにした佳作。
演じた俳優たちは地元の人々か?と思えるくらいに、チェコスロヴァキアの名もない、小さな村にとけ込んでいる様が素晴らしいなぁ!と感嘆する。
日比谷シャンテ・シネにて...
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by margot2005 | 2008-12-09 20:39 | スペイン | Trackback(1) | Comments(2)

「BOY A」

「Boy A」 2007 UK

犯罪を犯した少年が大人になって出所し、新たな生活を始めるヒューマン・ストーリー。
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ジャックに「大いなる陰謀/2007」のアンドリュー・ガーフィールド。
ジャックの保護司(ソーシャルワーカー)テリーに「トゥモロー・ワールド/2006」のピーター・ミュラン。
ミッシェルにケイティ・ライオンズ。
クリスに「華麗なる恋の舞台で/2004」「フローズン・タイム/2006」のショーン・エヴァンス。
少年エリックにアルフィー・オーエン。
少年フィリップにテイラー・ドハーティ。
監督は「ダブリン上等!」のジョン・クローリー。
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青春時代の殆どを刑務所で過ごし出所したエリックは24才になっていた。ソーシャルワーカー、テリーの勧めで彼は名前を変えジャックと名乗る。テリーの計らいでマンチェスターの運送会社で働き始めたジャックは同僚のクリスと親しくなり、事務を担当するミッシェルとも親密な関係になっていく。ある日事故にあった車の中から少女を救助したジャックとクリス。彼らの美談を地元新聞に載せようと記者がやって来る。写真と共に掲載された記事にミッシェルは満足だった。しかしその記事がきっかけとなりジャックの過去が暴かれて行く...
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「大いなる陰謀」では何事にも無関心な大学生を演じたアンドリュー・ガーフィールド。身につまされる辛い、辛いこのストーリーの主人公ジャックを演じたガーフィールドがすっごく上手い!彼はジャックになりきっている。その人物になりきってしまう俳優ってスゴイなぁと、こういった作品を観る度、演じる俳優を尊敬してしまう。
UK舞台のUK映画だがガーフィールドはUK人ではなくアメリカン。この作品の後「大いなる陰謀」に続き「ブーリン家の姉妹/2008」にも出演しているようだが「ブーリン家の姉妹」での彼は端役で記憶にない。
ソーシャルワーカー、テリーを演じたピーター・ミュランがコレまた上手い!ジャックを更正させようと必死になる姿に感動を覚える。
タイトルの“Boy A”はそのものずばり、未成年である少年が犯罪を犯すと実名ではなく“少年A”となる。そこから由来するタイトルはなんとなく哀しい。
少年時代母親が重い病気にかかり、その存在すら疎んじられた少年Aエリックは持って行き場のない寂しさや惨めさから、同級生フィリップと共に悪事を働き殺人にまで発展する。フィリップは17才で自殺してしまったが、エリックは名前変え、働き、社会にとけ込もうとする。しかし世間は彼を受け入れてはくれなかった。
ラスト近くでミッシェルが“私たち二人だけの問題ではないのよ。又ね。”と去って行くシーンの後、橋の欄干に捕まるジャックはきっと川(運河)に飛びこんだだろう。
どこかの雑誌で映画評論家のおすぎが絶賛していたが、彼が絶賛するのも無理はない。私も絶賛したい!
渋谷シネ・アミューズにて...
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by margot2005 | 2008-12-05 23:26 | UK | Trackback(10) | Comments(8)

「ブロークン」

「The Brøken」 2008 フランス/UK

鏡の中の世界はもう一人の見知らぬ(自分)を映し出す...シンメトリー・サスペンス。
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ジーナに「フェイス/1997」「300/2007」のレナ・へディ。
ジーナの父に「スタンドアップ/2005」のリチャード・ジェンキンス。
ジーナの恋人ステファンに「ぼくを葬る/2005」「ゼロ時間の謎/2007」のメルヴィル・プポー。
ジーナの弟ダニエルにアシエル・ニューマン。
ダニエルの恋人ケイトに「つぐない/2007」のミシェル・ダンカン。
精神科医に「ある愛の風景/2004」のウルリク・トムセン。
監督、脚本は「フローズン・タイム/2006」のショーン・エリス。
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ロンドンに暮らすX線技師ジーナ。ある夜、ジーナ、ジーナの弟ダニエル、そしてそれぞれの恋人ステファンとケイトがジーナの父親のバースディを祝っていた。食事の最中突然部屋の壁にかけてある大鏡が割れ落ちる。彼らは口々に“鏡が割れると7年間不幸が続く”と言う。その翌日、ジーナは職場からの帰り道自分と瓜二つの女(自分)が自分と同じ赤いチェロキーを運転する姿に遭遇する。反射的に後をつけた彼女は、自分のアパートと同じ部屋に辿り着く。もう一人の自分がいることに驚いたジーナは、帰り道自動車事故に遭い病院へ運ばれる...
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監督のショーン・エリスは1970年イングランド生まれで世界的なファッション・フォトグラファー。ヒロイン、レナ・へディのミステリアスな美しさはもちろんの事、シーン、シーンの映像美が堪能出来る。
「フローズン・タイム」はDVDで観た。コメディながら何とも変な?作品で、私的には余りお勧めではない。しかし、こちらは打って変わってお洒落なミステリー・サスペンス。映画の中へしっかり引き込まれてしまったのは言うまでもない。
ヒロインのレナ・へディはお気に入りの女優だし、レナの恋人を演じたフランス人俳優メルヴィル・プポーも出演しているしで、楽しみにしていた作品だった。
西洋では“鏡が割れると7年間不幸が続く”と言い伝えられている。日本でも“鏡が割れると不吉な事が起きる”と言う迷信があるような気がする。
自動車事故が起き、それによりヒロインが記憶の一部をなくしてしまうと言うストーリー展開。
事故の衝撃により記憶を失った脳(全ての記憶ではない)は“カプクラ症候群”という病気に陥る事があるという。それは自分の家族や恋人を別人(替え玉)だと信じ込む病気。
もう一人のジーナが、家族や恋人を別人と信じ込み殺人に発展していく様はとてもミステリアスで、スリリングであった。
レナ・へディはヒロイン、ジーナ役にぴったり。
オープニングにエドガー・アラン・ポーの短編小説の一説が紹介される。この小説から発想を得たという作品だが、怖い、怖いポーの小説が読みたくなった。
新宿テアトルタイムズスクエア にて...
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by margot2005 | 2008-12-03 00:33 | フランス | Trackback(3) | Comments(0)