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「ブーリン家の姉妹」

「The Other Boleyn Girl」2008 UK/USA
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イングランド王ヘンリーに愛されたブーリン家の二人の姉妹による愛と葛藤の歴史ドラマ。

アン・ブーリンに「宮廷画家ゴヤは見た/2006」のナタリー・ポートマン。
メアリー・ブーリンに「私がクマにキレた理由(わけ)/2007」のスカーレット・ヨハンソン。
ヘンリー・チューダー(8世)に「ミュンヘン/2005」「ラッキー・ユー/2007」のエリック・バナ。
ジョージ・ブーリンに「アクロス・ザ・ユニバース/2007」
「ラスベガスをぶっつぶせ/2008」のジム・スタージェス。
レディ・エリザベス・ブーリンに「イングリッシュ・ペイシェント/1996」「ルパン/2004」のクリスティン・スコット・トーマス。
トーマス・ブーリン卿にマーク・ライランス。
兄妹の叔父トーマス・ハワード(ノーフォーク公爵)に「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ/1998」「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」のデヴィッド・モリッシー。
メアリーの最初の夫ウイリアム・ケアリーに「つぐない/2007」のベネディクト・カンバーバッチ。
王妃キャサリン・オブ・アラゴンに「血と砂/1989」のアナ・トレント。
メアリーの二番目の夫ウイリアム・スタフォードに「グッド・シェパード/2007」「美しすぎる母/2007」のエディ・レッドメイン。
監督はジャスティン・チャドウィック。
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16世紀のイングランド。王妃キャサリンとの間に男の子が生まれず焦り始めていた国王ヘンリー。新興貴族のトーマス・ブーリンは妻の兄トーマス・ハワードと手を組んで長女アンを王の愛人に仕立て上げようと考える。しかしヘンリーの目に留まったのは心優しい妹のメアリーだった。ブーリン一家を宮中に住まわせたヘンリーはメアリーを愛人にする。ヘンリーの寵愛を受けたメアリーは念願の男の子を産むが、その頃ヘンリーの心は既にアンに移っていた...
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自称ヨーロッパ宮廷オタクなので、映画を観る前にフィリッパ・グレゴリーの書いた翻訳本を読んだ。メロ・ドラマ風のストーリーで大変読みやすく一気(文庫本上下2冊)に読み上げた。
エリザベス1世の生母アン・ブーリンは有名だが、彼女の1才年下のメアリーのことは知られていない。「1000日のアン/1969」ではもちろんメアリーも登場している。しかし相当前に観た映画なのでほとんど記憶がない。主演のジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが颯爽と馬を走らせるシーンと、リチャード・バートン演じるヘンリーとアンが抱き合うシーンくらいしか記憶に...是非観たい今一度「1000日のアン」!!
映画の冒頭でアンが自分のことを“The Other Boleyn Girl”という台詞があるが、原作の“The Other Boleyn Girl”はメアリーのこと。
本はメアリーを一人称にして語られ、ブーリン家の3兄妹を軸にヘンリーを始めとした宮廷生活が描かれているが、映画では兄ジョージの出番が少ない。
監督のジャスティン・チャドウィックは“映画は史実にフィクションを絡めて描いた。”といっているように所々映画だなぁと思えるシーンが登場する。上下2冊の本を2時間弱の映画にしたのだからかなり端折ってあるが、それほど違和感はなく素晴らしい宮廷愛憎劇。
アンを演じたポートマン...どうも好きになれない女優だが、アン役は素晴らしかったと思う。メアリー役のスカーレットも本から出て来たようにぴったりの役柄で、アンとメアリーにそれぞれの女優を選んだのは大正解。
世継ぎが出来ない事に苦悩するヘンリー役のエリック・バナ...彼は笑顔がチャーミングな大好きな俳優だが、メアリーを捨てて以来苦虫をかみつぶした顔ばかりで残念。
ハリウッド俳優のナタリー、スカーレット、エリック、そしてスペイン女優のアナ・トレント。彼ら以外は皆UK俳優。それぞれの役柄は、それぞれにとてもマッチしていたが、ただ一人ミス・キャストはジム・スタージェス。彼に古典は似合わない。
18才で5才年上のキャサリンと結婚以来、56年の生涯で6人の妻がいたヘンリー8世って今でいうセックス依存症だったのか?3番目の妻ジェーン・シーモアと結婚式をあげたのはアンの処刑後10日後だったという。
例によってこの手の映画は登場人物の衣装や、撮影に使われた建物や景色が素晴らしく美しい!英国のお城はヘンリーお気に入りの居城ハンプトン・コートを訪れた事があるのだが、買ったばかりのデジカメをハンプトン・コート・フラワー・フェスティバルでなくしてまった。この時すっごいショックで、フェスティバルの開催者に“カメラはあきらめるからメモリー・カードだけ返して!”なんておバカなお願いをした記憶あり。あのデジカメにはリヴァプールの写真も一杯入っていたのに...
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気になるアンの娘エリザベスのその後だが、ヘンリーの6番目の心優しい妻キャサリンが宮廷に呼びよせ、エリザベスに最高の教育を受けさせたとのこと。
ロッチフォードで戯れるメアリーの娘と息子、そしてアンの娘エリザベス。3人が無邪気に遊ぶ姿を夫ウイリアムと見守るメアリーのシーンでエンディングを迎える。
メアリーはエリザベスが王位に就く(1558年)前に30代(1543年)で亡くなっている。メアリーの国王ヘンリーとの間に出来た息子ヘンリー・ケアリーは、後のエリザベス1世に仕え、娘のキャサリンも貴族と結婚の後エリザベス王朝の基礎を築いたという。
都内はシネコンを始めたくさんのシアターで公開している。初日、シネコンの席は以外に空席が目立っていた。コレ系の映画って好み別れるのかな?
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2008-10-27 00:09 | UK | Trackback(32) | Comments(2)

「ボーダータウン/報道されない殺人者」

「Bordertown」2006 USA
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アメリカとの国境の街メキシコ、フアレスで起こった、連続殺人事件を追う社会派クライム・サスペンス。

シカゴの新聞記者ローレルに「アウト・オブ・サイト/1998」「シャル・ウィ・ダンス?/2004」のジェニファー・ロペス。
ローレルの元同僚ディアスに「レジェンド・オブ・ゾロ/2005」「レッスン!/2006」のアントニオ・バンデラス。
少女エバに「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬/2005」のマヤ・サパタ。
ローレルのボス ジョージに「地獄の目次録/1979」「ディパーテッド/2006」のマーティン・シーン。
エバを保護するテレサに「エンジェル・アイズ/2001」のソニア・ブラガ。
監督、脚本は「フリーダ/2002」の脚本家グレゴリー・ナヴァ。



メキシコの街フアレスは、北米自由貿易協定により急速に進み、拡大してきた外国資本の工場が建ち並んでいる。しかしそこで働く女性たちがレイプの後殺されるという悲惨な事件が後を絶たなかった。シカゴ新聞社で働くローレルはボスのジョージに命じられ現地へと向かう。ローレルはそこで以前同僚だったディアスと再会する。しかし反政府系の新聞社エル・ソロを経営するディアスは事件解決に非協力的だった。そうこうするうち、レイプの後埋められた砂漠から生還した16才の少女エバはエル・ソロに助けを求めてやって来る。エバに会ったローレルは彼女を助けようと誓うのだった...
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国際人権団体アムネスティ・インターナショナルも立ち上がったというが、捜査は進まずこの連続殺人は今だ未解決という。
レイプの後殺され砂漠に埋められる女性たち...それらの家族が棒を突いて遺体を探す姿は非情に痛ましい。
取材の後書き上げたローレルの記事はボスの元に送られ掲載を待つばかり、しかし上からの圧力で掲載にストップがかかるというとんでもない結果に終わる。
なんの罪もない女性たちが殺され、砂漠に埋められるという現実はあまりにも惨い。強者と弱者(金持ちと貧乏人)の落差が強烈なメキシコ社会の現実を改めて知った。
J. Loのこういった作品は珍しい。「ウエディング・プランナー/2001」や「メイド・イン・マンハッタン/2002」のようなロマコメ映画が似合う女優だが、社会派ドラマの彼女も中々イケてる。
J. Lo生まれはN.Y.ブロンクスで、彼女の両親はヨーロッパ系。てっきりプエルトリコ生まれのプエルトリコ人だとばっかり思っていた。
とても、とても地味な作品で、J. Loやバンデラスが出演してなきゃDVDスルー映画かな?
日比谷 シャンテ・シネにて...
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by margot2005 | 2008-10-24 23:26 | MINI THEATER | Trackback(14) | Comments(6)

「P.S.アイラヴユー」

「P.S. I Love You」2007 USA
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亡くなった夫の書いた手紙に導かれ再生して行く妻の姿を描いたロマンティック・ラヴ・ドラマ。


ホリーに「ブラック・ダリア/2006」「フリーダム・ライダーズ/2007」のヒラリー・スワンク。
ホリーの夫ジェリーに「300/2007」「幸せの1ページ/2008」のジェラルド・バトラー。
ホリーの母親パトリシアに「ミザリー/1990「恋するレシピ 〜理想のオトコの作り方〜/2006」のキャシー・ベイツ。
パトリシアのお店で働くダニエルに「リトルマン・テイト/1991」のハリー・コニックJr.
ホリーの親友デニースにTVドラマ”フレンズ シリーズ”や「ロミーとミッシェルの場合/1997」のリサ・クドロー。
同じくシャロンに「インサイダー/1999」のジーナ・ガーション。
ホリーがアイルランドで出会うウイリアムにジェフリー・ディーン・モーガン。
監督、脚本は「マンハッタンで抱きしめて/1999」「パリ、ジュテーム/2006」「フリーダム・ライターズ」のリチャード・ラグラヴェネーズ。
原作はアイルランド人セシリア・アハーンの処女作「P.S.アイラヴユー」。

ニューヨーク。アイリッシュ男ジェリーと結婚したホリーは些細な事で喧嘩をしながらも幸せな日々を送っていた。しかしジェリーはある日突然、脳腫瘍により35才の若さで亡くなってしまう。
最愛のジェリーの死を受け入れられないホリーはジェリーの遺骨をベッド・サイドに置き、寝ても覚めても彼の事が忘れられず泣き暮らす日々。
そんなある日、30才の誕生日に届いたバースディ・ケーキにはジェリーの声で録音されたテープが入っていた。その後“P.S.アイラヴユー”と書いた消印のない彼からの手紙が送られてくるようになる。そして手紙に書かれたメッセージ通りに行動するホリー。やがて彼の手紙に導かれホリーは親友二人とジェリーの故郷アイルランドへと向かう...
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ジェラルド・バトラー大好きなので、かなり期待して観に行ってしまった。大ベストセラー小説が元になっているこのドラマ...少々コメディ タッチも入っていて、泣けるなんてドラマではない。わざとこのような描き方をしたのだろうけど...ロマコメって感じでもないしなんか中途半端。
ヒロインのヒラリー・スワンクは「ボーイズ・ドント・クライ/1999」や「ミリオンダラー・ベイビー/2004」が似合う強い女性のイメージ。「マリー・アントワネットの首飾り/2001」では中世の女性っぽくなかったし、それでこの役柄も今いち...嘆き悲しむ可愛い女性はH.スワンクには似合わない。でも以外やヒラリー スタイル抜群!
ジェラルド・バトラーはスーパー ゴージャスでお持ち帰りしたいくらい。彼の「ディアー・フランキー/2004」が好きだけど、こういったキュートな感じのバトラーも中々素敵。またまた彼のファンが増えそうな気配。
ハリー・コニックJr.とリサ・クドローには懐かしさを覚えてしまった。
リサ・クドロー演じる未婚のデニースが男と出会う度に“独身?ゲイ?仕事はある?”と確認してからアプローチするシーンは最高。
アイルランドの景色は素晴らしく美しかったが、物語は感動を覚えるような展開ではなくがっかりだった。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2008-10-23 00:58 | USA | Trackback(19) | Comments(4)

「その土曜日、7時58分」

「Before the Devil Knows You're Dead 」USA/UK 2007
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金に困った兄弟が郊外の宝石店を襲撃し、その後破滅へと向かって行くクライム・サスペンス。

不動産会社の会計士アンディに「カポーティ/2005」
「M:i:III/2006」のフィリップ・シーモア・ホフマン。
アンディの弟ハンクに「恋人までの距離(ディスタンス)/1995」「ビフォア・サンセット/2004」のイーサン・ホーク。
父親チャールズに「エリン・ブロコビッチ/2000」「プロヴァンスの贈りもの/2006」のアルバート・フィーニー。
アンディの妻ジーナに「イン・ザ・ベッドルーム/2001」「アルフィー/2004」のマリサ・トメイ。
母親ナネットに「華麗なる恋の舞台で/2004」のローズマリー・ハリス。
監督は「12人の怒れる男/1957」やアル・パチーノの「狼たちの午後/1975」、そしてポール・ニューマン主演の「評決/1982」のシドニー・ルメット。




会計士のアンディは妻ジーナと幸せな生活を送っているように見えたが、実際は金に困っていた。弟のハンクは別れた娘の養育費を元妻に催促される日々。
ある日、アンディはハンクに強盗計画の話を持ちかける。襲う宝石店は他でもない彼らの両親が経営する郊外にある小さな店だった。店には保険がかけてあり、両親も損はしないと言うアンディ。しかし土壇場で怖じ気づいたハンクはバーで知り合った男を金で雇い彼に襲撃させ、自分は車で待つことに。だが、襲撃は失敗し男は殺されてしまう...
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久しぶりに観たハリウッド発の第一級サスペンス。
犯した罪を消そうと奔走する兄弟、やがて追いつめられてジワジワと破滅へと向かう様は見応えがある。さすがシドニー・ルメット!彼は既に80才を越えているが、こんなエネルギッシュな映画を作るなんてスゴ過ぎる。
2時間あまりスクリーンに目と耳が釘付けされた。
強盗を計画する兄弟、犯行に及ぶ事件現場...過去に戻したそれぞれのシーンを違ったアングルで再び映し出すし手法はとてもニクい。
ラスト、父親が息子に取る行動にはあっと驚く。
P.S.ホフマン、イーサン・ホーク、アルバート・フィーニー、マリサ・トメイ、4人の真に迫る演技は素晴らしい!の一言。
権力を振るう兄、頼りなく情け無い弟の組み合わせ。ホフマン&ホークの兄弟役、顔は似てないけど滅茶good。
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オスカー俳優のホフマンの妻ジーナを演じるマリサ・トメイも「いとこのビニー/1992」でのオスカー女優。マリサ・トメイは「イン・ザ・ベッドルーム」でも印象的だったアンハッピーな役がとても似合う女優。
アルバート・フィーニーの60年代の映画といえば「トム・ジョーンズの華麗なる冒険/1963」や、オードリー・ヘプバーンと共演したロード・ムーヴィー「いつも二人で/1967」。若かりし頃のフィーニーはかなりクールだけど、21世紀の今でもハリウッド大作に出演する粋なUK俳優。
毎度思う事...このような素晴らしいサスペンス、なぜに?ミニ・シアターなのか?東京(関東)では恵比寿でのみ。
“悪魔がおまえの死んだことを知る前に”という原タイトルはこのサスペンスにとてもマッチしている。邦題の“その土曜日、7時58分”は強盗事件が始まる時刻から来ている。
恵比寿ガーデン・シネマにて...
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by margot2005 | 2008-10-19 00:44 | MINI THEATER | Trackback(21) | Comments(16)

「ゲットスマート」

「Get Smart」2008 USA
60年代のTV映画「それいけスマート」をリメイクしたアクション・コメディ。
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マックスウェル・スマートに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」「エヴァン・オールマイティ/2007」のスティーヴ・カレル。
エージェント99に「ブロークバック・マウンテン/2005」「プラダを着た悪魔/2006」のアン・ハサウェイ。
“コントロール”のチーフに「ノエル/2004」「リトル・ミス・サンシャイン」のアラン・アーキン。
エージェント23に「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド/2001」のドウェイン・ジョンソン。
“カオス”のリーダー シーグフリードに「ウォンテッド/2008」のテレンス・スタンプ。
“コントロール”の一員ブルースにマシ・オカ。
合衆国大統領に「ミザリー/1990」「フォー・ザ・ボーイズ/1991」のジェームス・カーン。
「ダージリン急行/2007」のビル・マーレィがエージェント13役で出演している。
監督にドリュー・バリモア&アダム・サンドラーの「50回目のファースト・キス/2004」のピーター・シーガル。


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アメリカの極秘諜報機関“コントロール”に所属する敏腕分析官マックスウェル・スマート。
ある日、国際犯罪組織“カオス”に襲撃された“コントロール”はエージェントたちの顔と身元がバレてしまう。そこでチーフはただ一人身元がバレていないマックスウェル・スマートをエージェントに昇格させる。整形し顔を変えたエージェント99とコンビを組んだマックスウェル・スマートは”カオス”の陰謀を阻止すべく立ち上がる...
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60年代に「それいけスマート」というTVシリーズがあったらしい...タイトルは聞いた事があるが、残念ながら見た事がない。そのシリーズを元に作られた作品で、キャラクター創造に「それいけスマート」の脚本家メル・ブルックス&バック・ヘンリーの名前あり。
あのスティーヴ・カレル映画なので、きっとくだらないストーリーで、下ねた炸裂か?と想像していたが、以外やそれほどでもなくマジのシーンも多くて、逆に笑えてしまう。
エージェント99役のアン・ハサウェイがクールに決めちゃってナイス!
テレンス・スタンプは年老いても、駄作にでも出演する貴重な名優の一人。「ウオンテッド」に続きバッチリの存在感。
ブルース役の日本人俳優マシ・オカも頑張っている。
大統領役のジェームス・カーンや、ワンシーンのみでビル・マーレイまで登場させている。さすがハリウッド娯楽大作!
モスクワの赤の広場、モスクワ川、ゴーリキー・ストリートと撮影に使われている。
ライトアップされた赤の広場は一見の価値があるなぁとため息。機会があれば是非一度見て見たい!

どんどん“ハリウッド映画を観よう!”が加速してしまっている...邦画を始めとして、基本的にアジア映画を観ないので、ヨーロッパ映画が公開されないと後はアメリカン(ハリウッド)しかない。まぁでもアメリカンは基本的に好きなので、家でもせっせと見ている。古き良き時代のアメリカ映画は素晴らしい作品がいっぱいあって...ヨーロッパの古典も含め、それらのレビューを毎日書く事が出来れば嬉しいが時間に限りがあるので無理...で、またシアターで観て来たハリウッド映画。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2008-10-16 22:26 | USA | Trackback(18) | Comments(8)

「私がクマにキレた理由(わけ)」

「The Nanny Diaries」 2007 USA
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N.Y.、上流階級の家庭でナニーとなった大卒女性の子育て奮戦記。

ナニーのアニーに「ママの遺したラヴ・ソング/2004」
「理想の女/2004」「マッチポイント/2005」「タロット・カード殺人事件/2006」「ブラック・ダリア/2006」のスカーレット・ヨハンソン。
ミセスXに「ルイーズに訪れた恋は.../2004」「イカとクジラ/2005」「アメリカを売った男/2007」のローラ・リニー。
アニーのママに「ファウンテン 永遠に続く愛/2006」のドナ・マーフィ。
アニーの親友リネットに歌姫アリシア・キース。
ハーヴァードのイケメンに「セルラー/2004」のクリス・エヴァンス
ミスター&ミセスXの息子グレイヤーにニコラス・リース・アート。
ミスターXに「サイドウェイ/2004」「幻影師アイゼンハイム/2006」のポール・ジアマッティ。
監督、脚本はポール・ジアマッティ主演の「アメリカン・スプレンダー/2003」のシャリ・スプリンガー・バーマン。
原作は全米ベスト・セラーとなったエマ・マクローリンの小説“The Nanny Diaries(ティファニーで子育てを)”。

大学を卒業したものの仕事がないアニー。ある日、セントラル・パークで出会ったミセスXに請われ、彼女の息子のナニーとなる。
スーパー級に手のかかる息子グレイヤーの世話をするアニーは、振り回される日々の中、次第に彼と心を通わせていく...
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ナニー役のスカーレット・ヨハンソンはとてもキュートな女優で大好き。マダム役のローラ・リニーもお気に入り女優の一人で、二人が出演していなきゃ観なかったかも知れない。他愛ないストーリーだがまぁそれなりに楽しめる。初日のシアター女性客で混んでいた。
スカーレット・ヨハンソンはキュートなコメディが似合うし、グラミー、シンガー アリシア・キースがナイス!
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例によっての凄まじい邦題。原作の翻訳版タイトルの“ティファニーで子育てを”は絶妙なのに...
クマにキレるナニーに拍手を送りたい!映画はやや誇張しているだろうが、きっとこのような現実があるのだろう。
そして、NYの上流階級のマダムたちにも華やかな生活の中にも寂しい現実がある。
リッチな夫の愛をつなぎ止めようと奮戦するマダムたち。それは夫の浮気をも許してしまうくらいのスゴさ。それって時代が違わない??
彼女たちの生活って、かつてのヨーロッパの貴族階級のマダムたちの生活に酷似していると思う。マダムたちよ!働かない(家事、育児も含めて)とダメ!
しかし、ラストでマダムXは異常なる現実から目覚める結果となり安心した。
“ナニー&ママの会”なるものが存在し、ママたちとナニーが意見交換する。ナニーの意見は殆ど通らないって感じだけど...アメリカンって会合が好きな人種だなといつも感じる。同じ境遇の人が集まって悩みを分け合うというのか...こういった場は日本にはないかな?
ベスト・セラーとなった原作小説をN.Y.の金持ちマダムたちは読んだのだろうか?彼女たちの感想が是非聞きたいものだ。
日比谷 みゆき座にて...
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by margot2005 | 2008-10-13 00:59 | MINI THEATER | Trackback(25) | Comments(2)

「宮廷画家ゴヤは見た」

「Goya's Ghosts」2006 USA/スペイン
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18世紀末〜19世紀にかけ激動のスペインを舞台に、宮廷画家フランシスコ・デ・ゴヤの目を通して描かれた人間ドラマ。

ロレンソ神父に「「コレラの時代の愛/2007」「ノーカントリー/2007」のハビエル・バルデム。
裕福な商人の娘イネス(娘のアリスとダブル・キャスト)に「パリ、ジュテーム/2006」「ダージリン急行、ホテル・シュヴァリエ/2007」
「マイ・ブルーベリー・ナイツ/2007」のナタリー・ポートマン。
宮廷画家フランシスコ・デ・ゴヤに「奇跡の海/1996」「グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち/1997」のステラン・スカルスガルド。
異端審問所長に「そして、デブノーの森へ/2004」
「ミュンヘン/2005」のミシェル・ロンズデール。
スペイン国王カルロス4世に「ブロークバック・マウンティン/2005」のランディ・クエイド。
裕福な商人トマス・ビルバトゥアにホセ・ルイス・ゴメス。
監督、脚本は「アマデウス/1984」「恋の掟/1989」のミロス・フォアマン。


18世紀末のスペイン。
ある夜、居酒屋で料理に出された豚肉に手をつけなかった裕福な商人の娘イネス。その事によりユダヤ教徒と疑われた彼女は異端審問に呼ばれ拷問の後投獄される。
カトリック教会では、ロレンソ神父が指揮する異端審問が行われていた。
帰って来ない娘を案じた父親のトマス・ビルバトゥアは、娘の肖像画を描いた画家フランシスコ・デ・ゴヤに彼女の救済を依頼する。ゴヤはロレンソ神父の肖像画も描いていた。そこで彼はロレンソ神父にイネスを親の元へ戻すよう懇願する。
そして、牢獄でイネスを見つけたロレンソ神父は、必ず助け出すと彼女を強く抱きしめるのだった...
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全編スペインで撮影されたが台詞は英語。
スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤ。彼は自称天才画家だったらしい。
ゴヤの名前は知っているがどのような絵を描いた人なのかあまり知らなかった。
彼は宮廷画家(映画中、カルロス4世の妃の絵を描くシーンあり)でありながら、街の風景や、居酒屋でのスケッチを多く描いている。
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“オスカー作品賞に輝いた「カッコーの巣の上で/1975」や「アマデウス」の巨匠ミロス・フォアマンが描く、人間の真実と愛の本質を、天才画家ゴヤの目を通して描く...”と言った宣伝がされていたが、とても、とても宗教的、かつ政治的な色が濃く、生々し過ぎる展開でちょっと違和感ありだった。
カトリック教会の異端審問と言われても全然現実味がないし、宗教がらみの映画はピンと来ない。
政治的背景としては、カルロス4世の従兄弟にあたるフランス国王ルイ16世が処刑され、ナポレオン・ボナパルトが政治を握るようになったフランスがこの時期スペインに侵攻している。
観る前はハビエル・バルデムがゴヤを演じるのか?なんて思っていたが、ハリウッド大作「キング・アーサー/2004」でも印象的だったスエーデン人俳優ステラン・スカルスガルドがゴヤ役。
J・バルデムは勿論だが、S・スカルスガルドやM・ロンズデール、そして久しぶりにお目にかかったR・クエイドも存在感ありで素晴らしい。
ヒロイン イネスを演じたナタリー・ポートマンは、今だ「レオン/1994」と「S.Wシリーズ」のイメージが抜けない。汚れ役といってもかなりのメイクなので熱演とまではいかない。
バルデム映画は「コレラの時代の愛」の前に「ノーカントリー」が公開され、「ノーカントリー」は観に行こうと思いつつなぜか?行けなくてレンタルDVDで観た。
バルデムは「ノーカントリー」が最高!シアターで観なかったのが悔やまれる。
有楽町 スバル座にて...
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by margot2005 | 2008-10-07 21:35 | MINI THEATER | Trackback(21) | Comments(4)

「最後の初恋」

「Nights in Rodanthe」2008 USA/オーストラリア
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美しいビーチを舞台に繰り広げられる大人のロマンティック・ラヴ・ストーリー。

外科医ポールに「綴り字のシーズン/2005」「ハンティング・パーティ/2007」
「アイム・ノット・ゼア/2007」のリチャード・ギア。
二児の母エイドリアンに「理想の恋人.com/2005」
「ハリウッドランド/2006」のダイアン・レイン。
ポールの息子マークに「トリスタンとイゾルデ/2006」
「告発のとき/2007」のジェームス・フランコ。
ローダンテに住む妻を亡くしたロバートに「ライトスタッフ/1983」「フリーダム・ライダーズ/2007」のスコット・グレン。
エイドリアンの親友ジャンに「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー/2002」のヴィオラ・デイヴィス。
エイドリアンの別居中の夫ジャックに「プリティ・ブライド/1999」のクリストファー・メローニ。
監督はジョージ・C・ウルフ。
原作は「君に読む物語/2004」のニコラス・スパークスの小説“最後の初恋”。
ニコラス・スパークスの書く小説って、「君に読む物語」、先だってお亡くなりになったポール・ニューマンも出演している「メッセージ・イン・ア・ボトル/1999」、マンディ・ムーアの「ウォーク・トゥ・リメンバー/2002」と、どれもこれもロマンティック。

浮気した夫と別居中のエイドリアン。彼女は思春期の反抗的な娘と、幼い息子と3人で暮らしている。
一方で、優秀な外科医のポールは、同じくドクターの息子とそりが合わず、一人の女性患者を手術の失敗で死なせていた。
ノースカロライナ州ローダンテのビーチに建つ友人のコテージを数日間まかされたエイドリアンは、そこで客として宿泊したポールと運命的な出会いをする。
それぞれに悩みを抱えた二人は、折しも来襲した嵐の夜に互いを求め合うのだった...

観たくとも公開されないヨーロッパ映画。
だんだん“ハリウッド映画を観よう!”になって行ってどうしましょう??
BSやwowowではヨーロッパ映画を観る機会が多いのだがレビューまで書く時間はない。
でまたシアターで観たハリウッド映画のレビューを書く事に...
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“最後の初恋”とはまたコレも素晴らしい邦題。
ノースカロライナのビーチで撮影された景色がBeautiful!!
嵐が来たら一溜まりもないであろう位置に建つあのビーチはマジで素敵だった。
かなり「マディソン郡の橋/1995」が入っていると思う。“マディソン郡の橋”は小説が素晴らしく、映画はやはり小説には適わない。
ニコラス・スパークスの小説は読んだ事がない。映画のみ...なので小説を読めば素晴らしい世界が展開されるのかも知れない。読んでみたいなぁと切に願う。読書は時間との戦いになるが...
ロマンティックな大人のラヴ・ストーリーだが、二番、三番煎じって感じは否めない。
ラスト近くでウルウルきちゃってる若い女性が側にいたけど...泣けるほどの展開でもなかったかと思える。
ギア&レイン、「運命の女/2002」ではオリヴィエ・マルティネス演じるフランス青年ポールが絡む大不倫サスペンス映画だった。ひょっとして?不謹慎ながら、ジェームス・フランコ演じるマークとギア&ダイアンの三角関係?なんて良からぬ事を想像していたが、マークはギア演じるポールの息子以外の何ものでもなかった。
ギア様は相変わらず素敵だが、やはりお年だなぁ。スコット・グレンと共にアップになった顔はほぼ変わらなくどちらもシワが...
ダイアン・レインは「トスカーナの休日/2003」以来ロマンティック・ラヴ・ストーリーが似合う女優だが、同じようなキャラなのでだんだん新鮮味がなくなっていくのは残念なこと。
Tomatometerは26%とちょっと哀しい。
有楽町 サロンパス ルーブル丸の内にて...
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by margot2005 | 2008-10-04 00:59 | USA | Trackback(8) | Comments(4)

「イントゥ・ザ・ワイルド」

「Into the Wild 」2007 USA
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裕福な家庭に育った青年が文明を捨て荒野へと旅立つロード・ムーヴィー。

クリスに「卒業の朝/2002」のエミール・ハーシュ。
母親ビリーに「ポロック2人だけのアトリエ/2000」「ルイーズに訪れた恋は/2004」のマーシャ・ゲイ・ハーデン。
父親ウォルトに「キング 罪の王/2005」
「グッド・シェパード/2006」のウイリアム・ハート。
妹カリーンに「プライドと偏見/2005」のジェナ・マローン。
クリスが出会うジャンに「マルコヴィッチの穴/1999」「カポーティ/2005」のキャサリーン・キーナー。
老人ロン・フランツに「マジェスティック/2001」のハル・ホルブルック。
大農場を経営するウェインに「Mr.&Mrs.スミス/2005」
「ハニーVSダーリン 二年目の駆け引き/2006」のヴィンス・ヴォーン。
少女トレーシーに「パニック・ルーム/2002」のクリステン・スチュワート。
製作、監督、脚本は「ゲーム/1997」「21グラム/2003」のショーン・ペン。
原作はジョン・クラカワーのノン・フィクション小説“荒野へ”。


1992年、アメリカ。
ハーヴァードにも入学出来るほど優秀な成績で地方大学を卒業したクリス。
蓄えた学資金2万ドルを“世界の恵まれない子供たち”に寄付し、クレジット・カードにハサミを入れ、車に乗る。
両親には勿論、仲の良い妹カリーンにも告げす旅に出たクリス。
やがて車を乗り捨てた彼は、ポケットに残っていたドル札も焼き捨てヒッチハイクを始める。ひたすら荒野を目指して...
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カリーンのナレーションで物語は進む。
主演のエミール・ハーシュ作品はケヴィン・クラインの「卒業の朝/2002」と、未公開映画「ガール・ネクスト・ドア/2004」を過去にwowowで観た。
veryキュートな青年のイメージがあったので、この役での彼...特にラストはメイクもあるけど、役になりきっていて素晴らしかった!
ラストに出て来た本人の写真はとても、とても衝撃的で、久しぶりにエンド・クレジットが出た後席を立つのが辛かった。
この映画は賛否両論映画だろうなと強く感じる。
頭が良く、本の虫で、なんでもリサーチするクリスが、あのような荒野で野生の動植物を食べて暮らせるなんて思ったのは浅はかで考え甘い。
春になれば雪解け水で、川の水かさが増えるなんてことも考えなかったのだろうか?
でもなぜか?この青年の生き方に感動したのも事実。あこまで信念を貫く人間てそういないだろう。そういう意味ではスゴイ人!
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離婚にまで発展しそうな形だけの夫婦である両親。
父親が母親を罵る大げんかを見る度身体を震わせて泣いていた妹。
彼女を守ろうと少年期のクリスは必死だった。
金銭に固執する両親にも嫌悪感を抱き、精神的に辛い少年期を送った彼は、心のよりどころを見つけようと旅に出たのだろうか?
父親との葛藤に苦しんできた息子。その息子の死を知った父親が道路にへたり込んで哀しみを表現しているシーンは辛い。
ラストに書く日記“幸せは誰かと分かち合うもの=一人では幸せになれない"あのラインは胸に沁みる。

クリスが旅したアメリカの荒野。広い国土を持つアメリカのそれぞれの景色には素晴らしい!の一言。
見渡す限り雪に覆われた山々を見つめるクリスの目には、さぞや美しい景色と映っただろうが、そこで都会人が生きるのには余りにも過酷な現実。
映画を観る限り、アラスカの荒野に辿り着いた時のヒッチのドライヴァーを始めとして、クリスが出会った人々は、彼が荒野で生きる事に忠告(反対)している。
彼らの言葉に耳をかさず、ひたすら荒野へと入っていったクリスの気持ちは本人にしか分らない。
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老人との出会いと別れは素晴らしいエピソードだったが、同時にジャンとの出会いのエピソードにも強く惹かれた。
ジャンが語る別れた息子の話に“ここに座って一晩中話を聞こうか?”と優しく囁くクリス。他人にはあんなに優しくなれるのになぜ親には??まぁそんなものなのだけど...
体重も落として挑んだクリス役のエミール・ハーシュは大熱演。
キャサリーン・キーナーはお気に入り女優の一人でワケありの女が似合う。
老人ロン役のハル・ホルブルックは新聞の映画評でも絶賛していた通りとても良かった。もうちょっと出番あれば良かったのに...
ショーン・ペンは顔がダメで彼の映画は殆ど観てない。
これは彼が出演しないで監督のみ...是非観たいなぁと思い期待した作品だが、期待通りの素晴らしい映画。
ペンは俳優より監督の方がgoodかも知れない?
日比谷 シャンテ・シネにて...
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by margot2005 | 2008-10-01 00:49 | MINI THEATER | Trackback(24) | Comments(8)