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「画家と庭師とカンパーニュ」

a0051234_2103455.jpg「Dialogue avec mon jardinier」...aka「Conversations with My Gardener」2007 フランス

40年ぶりに再会した男たちの友情物語。

画家に「そして、デブノーの森へ/2004」「ぼくの大切なともだち/2006」「N-私とナポレオン/2006」のダニエル・オートゥイユ。
庭師に「サン・ジャックへの道/2005」「ダニエラという女/2005」のジャン・ピエール・ダルッサン。
画家の妻エレーヌに「エレベーターを降りて左/1988」のファニー・コタンソン。
庭師の妻に「マリア/2006」のヒアム・アッバス。
画家の元モデルで若い恋人マグダにアレクシア・バルリエ。
監督、脚本は「クリクリのいた夏/1999」のジャン・ベッケル。
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妻と別居中の画家はパリの喧噪を離れ、生まれ故郷であり、亡くなった両親の家に戻ってくる。
荒れ果てた庭を管理してもらうため雇った庭師。彼はフランス国鉄(SNCF)の線路作業員で、退職した今は妻と団地で質素な生活を送っている。
画家と庭師は元同級生で、40年ぶりに再会した二人は友情を育んで行くのだった...
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ストーリーの結末はわかるのだが、ほのぼのとしていて、こういったフランス映画は大好き!
オートゥイユが二匹目のどじょうを狙ったかと思える“男の友情”物語は「ぼくの大切なともだち」より素敵に映る。
オートゥイユとダルッサンそれぞれが役に似合っていて...コレが逆の役などあり得ない。
ダルッサンは「サンジャックへの道」の時もぴったしの役立ったが、少々くたびれた中年オヤジか実に似合う。オートゥイユはオートゥイユで、成功したパリジャン役ぴったしだし...
のんびりしたフランスの田舎が、二人と解け合って素晴らしい!
ラスト、個展を開いた画家の絵がこの物語である“男の友情”を語っている。
画家が庭師をパリのルーヴル美術館に案内するシーンで、ルーヴルの大回廊が映画に登場する。
公開されたら一番に観にいこうと思っていながら、やっと観れた素敵な作品。
フランス映画は大好き!
来月の5日から有楽町の朝日ホールで開催されるフランス映画の秘宝も楽しみにしている。
渋谷Bunkamuraル・シネマにて...
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by margot2005 | 2008-08-31 21:41 | フランス | Trackback(13) | Comments(12)

「12人の怒れる男」

a0051234_22502347.jpg「12」 2007 ロシア

養父殺人で終身刑を言い渡されたチェチェンの少年を有罪にするか、無罪にするかを審議する陪審員12人の姿を描いた法廷ドラマで、「12人の怒れる男/1957」のリメイク作品。

監督、脚本は「シベリアの理髪師/1999」のニキータ・ミハルコフ。
ミハルコフは俳優出身で陪審員2(陪審員長)役で出演している。
陪審員役の俳優人は当然ながら知らない役者ばかりで、陪審員5役のアレクセイ・ペトレンコのみ「シベリアの理髪師」と「ラフマニノフ ある愛の調べ/2007」でお目にかかっている。
他の陪審員を演じる俳優たちはこちら
チェチェン少年ウマル役のアプティ・マガマイェフは本作品で映画デビューとのこと。

21世紀、ロシア、モスクワ。
養父であるロシア人将校殺人の罪で終身刑を言い渡されたチェチェン少年ウマル。
モスクワの裁判所に隣接する学校の体育館に12人の陪審員が集まる。
陪審員1は研究者であり会社CEO。
陪審員2は芸術家。
陪審員3はモスクワのタクシー・ドライバー。
陪審員4はユダヤ人。
陪審員5には賭博に溺れ犯罪者となった叔父がいる。
陪審員6はTV会社の取締役。
陪審員7はカフカス出身の外科医。
陪審員8は旅芸人。
陪審員9は墓地の管理者。
陪審員10は論理的で理屈っぽい。
陪審員11は建築家。
そして陪審員12は大学の学部長。
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いつものように最終回。本編開始は19:20。耳慣れないロシア語とチェチェン語の台詞が繰り返され、最初眠くて、眠くて...隣の隣のojisamaはやはり居眠りしていた。しかし陪審員たちがそれぞれの身に起きた過去を語り始めたあたりから目が離せなくなり、彼らが事件を再現する場面に至っては興味しんしんで物語にどんどん惹き込まれて行く。
2時間40分の心理ドラマは実に長い。しかし映画の中に戦争の場面をフラッシュ・バックさせ、長々と語られる台詞も中盤以降は展開が気になり、上映時間の長さは消されてしまう。
会社CEOが現在の妻と出会うエピソード、タクシー・ドライバーの妻と息子のエピソード、賭博に溺れた叔父のエピソード等、それぞれが語る話は少々オーバーだが真に迫る。まぁ映画なので致し方ない。
彼らのエピソードを聞く度、陪審員たちの気持ちが有罪か?無罪かと?コロコロと変わっていくのもなんだか頷ける。
しかしロシアの人々っておしゃべりなのか?皆すっごい勢いで口から泡を飛ばしつつしゃべりまくる。ロシア語の語調が少々強い(キツい)ってこともあるかも知れないが...
日本も来年の5月から裁判員制度が始まる。観終わって、こういったドラマが生まれるのか?なんて思ったりした。

a0051234_2244221.jpgシドニー・ルメット&ヘンリー・フォンダ版(右)では、陪審員長役のフォンダが力説する場面が多かった気がするが、この作品でのミハルコフ演じる陪審員長は寡黙で皆の意見に耳を傾ける立場を貫いている。

しかし、脚本も書いた監督が考えたあのラスト...さすが自分で書いた脚本だなと感服する。
ロシアの巨匠と呼ばれるミハルコフ作品は「シベリアの理髪師」しか観ていない。マルチェロ・マストロヤンニ主演の「黒い瞳/1987」はBSで放映されていたのを録画した覚えがある。探して見てみたい。
ジュリア・オーモンド主演の「シベリアの理髪師」は、広大なるシベリアの平原を舞台に描かれる素晴らしい映画で監督のミハルコフも出演している。
日比谷 シャンテ・シネにて...
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by margot2005 | 2008-08-27 23:15 | スペイン | Trackback(14) | Comments(12)

「セックス・アンド・ザ・シティ」

a0051234_21563427.jpg「Sex and the City」 2008 USA

10年前に作られたTVシリーズの、最終話から4年後のヒロイン4人の姿を描いたラヴ・コメディ。

キャリーに「幸せのポートレート/2005」のサラ・ジェシカ・パーカー。
サマンサに「虚栄のかがり火/1990」のキム・キャトラル。
シャーロットにクリスティン・デイヴィス。
ミランダに「アマデウス/1984」のシンシア・ニクソン。
キャリーの恋人ビッグに「キャスト・アウェイ/2000」のクリス・ノース。
「ドリームガールズ/2006」のジェニファー・ハドソンがキャリーのパーソナル・アシスタント ルイーズ役で出演している。
監督はTV版「セックス・アンド・ザ・シティ」製作総指揮のマイケル・パトリック・キング。
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雑誌のセックス・コラムニスト キャリーは3冊のベストセラーを出版し、10年越しの恋人ビッグとの生活も充実した日々。ハリウッドに渡り若い俳優をプロデュースするサマンサ。養女を向かえ夫と幸せな結婚生活を送るシャーロット。そして、敏腕弁護士ミランダは夫と息子をもうけたものの相変わらず仕事漬けの毎日。
ある日、とうとうキャリーが結婚するという。“Girls”たちは驚きを隠せない中、キャリーの結婚準備に奔走する...
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時間がないので海外ドラマは見ない。この映画が上映される前にwowowでTV版「セックス・アンド・ザ・シティ」を字幕版で一挙放映していた。とりあえず録画をしておいた1エピソード〜見始めたが、3エピソード目で既に挫折...シアターにかかるのを待っていた。
登場する人物の関係は単純なのでTV版を見ていなくともどうってことはない。
この手の映画はストリーなんてどうでも良いし、必ずハッピー・エンディングは間違いなしだし...頭を空っぽにしてストレス解消にはもってこいの映画。
キャリーを始めとして4人の女性が、まるで着せ替え人形のように次から次へと着変えるドレスがお洒落で...靴やバッグも...
キャリーが何人もの有名デザイナーのウエディング・ドレスを纏って撮影するシーンはとっても素敵。
男顔気味(エラ張ってるし...)のサラ・ジェシカ・パーカー。ノー・メイクのシーンがあるが、やはり女優ってメイクでもっているか?と実感する。
キャリーのパーソナル・アシスタント役にオスカー女優のジェニファー・ハドソンの出演はとても光っている。そして“All Dressed Up in Love”を熱唱している。
雑誌の編集長役でキャンディス・バーゲンが出ているが、この方も何才になってもハリウッド映画に出演していて懐かしい。
キャリー、シャーロット、ミランダは40代(実際も)。サマンサは50才の役だが演じるキム・キャトラル52才。皆さんほんとファッショナブル&チャーミングでナイス!!
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2008-08-24 22:26 | USA | Trackback(24) | Comments(2)

「この自由な世界で」

a0051234_22274369.jpg「It's a Free World...」2007 UK/ドイツ/イタリア/スペイン/ポーランド

監督は「やさしくキスをして/2004」「明日へのチケット/2005」「麦の穂をゆらす風/2006」のケン・ローチ。
脚本はケン・ローチ作品でおなじみのポール・ラヴァーティ。
主演のアンジーにカーストン・ウェアリング。
アンジーのルーム・メート ローズにジュリエット・エリス。
アンジーが出会うポーランド移民のカロルにレズワフ・ジュリック。
息子ジェイミーにジョー・シフリート。
父親ジェフにコリン・コフリン。
アンディにレイモンド・マーンズ。
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ロンドンに住むシングル・マザー アンジー。一人息子ジェイミーを両親に預けて働く日々。
ある日、アンジーに昇進を約束した上司は、彼女にセクハラ行為をする。キレたアンジーはその場を後にする。そして、上司はアンジーを昇進させるどころか解雇してしまう。
やがて、ルーム・メートのローズと職業斡旋所を立ち上げたアンジーは、仕事仲間アンディの警告にも耳を貸さない。しかしそこにはやはり落とし穴があった...
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数年前に英国に行った際、税関の列にイスラム系の人々がたくさん並び、英国にはこんなにたくさんのイスラム人が入国(旅行ではない)するのか?と驚いた。
この映画ではイスラム人の他、ポーランドを始めとした東ヨーロッパの人々が安い賃金で働く姿が描かれている。
観ているものをストーリーの中にぐいぐいとひき込んで行くケン・ローチの映画ってやはりスゴイ!
まるでマザー・テレサのように不法移民家族に手を差し伸べたかと思えば、一転して不法移民の住処を警察に密告するアンジーの気持ちは複雑極まる。
そのアンジーを演じるカーストン・ウェアリングはハリウッド女優のパメラ・アンダーソンにちょっと似た...パメラよりかなり若いが...とてもクールな女優。皮ジャンでバイクにまたがり疾走するのは多分スタント・ウーマンだろうが、かっこいいのだカーストン・ウェアリング。
両親に預けた一人息子と一緒に暮らそうと頑張りまくる母の姿には泣ける。
ここまでして息子との生活を守りたいか?と問われれば母は“YES!”というであろう。
30年間同じ仕事に就いた父親と、33才にして30回転職した娘。時代が違うのはどうしようもないが、このように価値観の違う父親と娘。父親に“自分と息子のことしか頭にないのか?”と責められながらも、ラストでは息子との生活を守るためアンジーの取る行動は凄まじい。
あのラスト、安いお金で雇える移民を求めウクライナ、キエフに向かったアンジー。そのキエフで自らの職業斡旋所を宣伝後、面接した女性との対話でラストを迎える。あのエンディングは”絶句”だった。シアター、一瞬シーンとしたような気配が漂った。きっと皆唖然としたであろういきなり唐突に迎えたあのラストに...
立場は逆だが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争によりサラエボから英国に移民して来た母子の姿を描く「こわれゆく世界の中で/2006」を思い出し、今一度見てしまった。
渋谷シネ・アミューズ イースト/ウエストにて...
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by margot2005 | 2008-08-22 22:35 | UK | Trackback(9) | Comments(10)

「アクロス・ザ・ユニバース」

a0051234_2332851.jpg「Across the Universe」2007 USA

ビートルズのヒット曲をバックにリヴァプールからNYに渡った青年の青春ミュージカル・ドラマ。

ジュードに「ラスベガスをぶっつぶせ/2008」のジム・スタージェス。
ルーシーに「シモーヌ/2002」のエヴァン・レイチェル・ウッド。
マックスに「敬愛なるベートーヴェン/2006」のジョー・アンダーソン。
セディにデイナ・ヒュークス。
Jo-Joにマーティン・ルーサー・マッコイ。
プルーデンスにT・V・カーピオ。
おまけでラスト近くに「フリーダ/2002」のヒロイン サルマ・ハエックが怪しいナース役で出演している。
監督は「フリーダ」のジュリー・テイモア。
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1960年代のUK、リヴァプール。
造船所で働くジュードは母と二人暮らし。彼の父親は第二次世界大戦下、英国に従軍していたアメリカの兵士だった。
ある日、ジュードは未だ見ぬ父親探しにアメリカへと向かう。
ニュージャージーのプリンストン大学に向かったジュードは、そこで用務員として働く父親を見つけ出す。
ひょんな事から出会ったプリンストンの大学生マックス(マックスウエル)と意気投合したジュードは、彼に誘われるままNYへと向かう...
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主演のジュードを始めとして、ルーシー、マックスウェル、セディ、Jo-Jo、プルーデンスと、ビートルズ・ソングに登場する名前がつけられている。
“Dr.Robert”役のU2のボノが“I Am The Walrus”を歌い、エンディングの“Lucy In The Sky With Diamonds”も歌っているし、浮浪者役のジョー・コッカーが“Come Together”を歌ったりしてファンにはたまらない。
とにかくジュード役のジム・スタージェスを始めとして皆歌上手過ぎ!!
セディ役のディナ・ヒュークスはティナ・ターナーばりのノリで“Helter Skelter”“Oh!Darling”“Don't Let Me Down”を歌っている。
ビートルズがロンドンのビルの屋上で“GetBack”を演奏したシーン。それを彷彿とさせるNYのビルの屋上でのパフォーマンスは最高に素敵。
ジュードがリヴァプールのビーチで“Girl”を歌うシーンから、ラスト ビルの屋上で“All You Need Is Love”を歌うシーンまで目(耳)が離せない。
映画ポスターのイチゴの絵。ビートルズといえばアップルなのだが、この“Strawberry Fields”のイチゴは、セディがデビューしたレコード会社のシンボル。
プルーデンスがジュードやマックスが住むグリニッジ・ビレッジのアパートにいきなり現れるシーンでジュードが“She Came In Through The Bathroom Window”と表現したり、ビートルズ・ソングが台詞にも隠されていてナイス。
映画は60年代のアメリカを背景に描かれており、ベトナム戦争やドラッグ満載。
“Magical Mystery Tour”真っ青のサイケな場面も楽しい。
ビートルズ ファンにはたまらない映画だが、彼らの歌を知らない人は「アイム・ノット・ゼア/2007」のように観てもちょっと?かも知れない。
リヴァプールを過去に旅しているので、あのキャヴァーン・クラヴも撮影に使われていて大満足だった。
世代を超越し世界中の人々に今でも愛されているジョン、ポール&ジョージの曲ってホントに素晴らしい!
シネカノン有楽町1丁目にて...
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by margot2005 | 2008-08-18 00:43 | MINI THEATER | Trackback(20) | Comments(6)

「コレラの時代の愛」

a0051234_135678.jpg「Love in the Time of Cholera」2007 USA

“51年9ヶ月と4日”、一人の女性を待ち続けた男のロマンを描いたラヴ・ストーリー。

フロレンティーノ・アリーサに「ノーカントリー/2007」のハビエル・バルデム。
フェルミーナに「向かいの窓/2003」のジョヴァンナ・メッツォジョルノ。
フェルミーナの夫となるウルビーノ医師に「キャット・ウーマン/2004」のベンジャミン・ブラッド。
フェルミーナの友人イルデブランダに「パリ、ジュテーム/2006」のカタリーナ・サンディノ・モレノ。
フェルミーナの父親に「ロミオ&ジュリエット/1996」のジョン・レグイザモ。
他に「プリティ・ウーマン/1990」のヘクター・エリゾンドや「僕の大事なコレクション/2005」を作ったハリウッド俳優のリーヴ・シュレイバーと豪華な出演陣。
監督は「フォー・ウェディング/1994」「狂っちゃいないぜ/1999」のマイク・ニューウェル。
原作はガブリエル・ガルシア・マルケスの“コレラの時代の愛”。
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20世紀の終わり、コロンビア、カルタヘナ。
母と二人暮らしの青年フロレンティーノは電報の配達をしている。
ある日、彼は商人の美しい娘フェルミーナに一目惚れをする。ラヴ・レターで彼女に思いを告白し、フロレンティーノはフェルミーナと結婚したいと願う。
しかし商人の父親は、このように美しい自分の娘を、貧しい配達人に嫁がせるなぞ言語道断だと二人の中を引き裂いてしまう。
哀しみで身を引き裂かれる思いのフロレンティーノはフェルミーナを忘れようと、出会った女性と愛のないsexに身を任せて行く。
一方で、ヨーロッパ帰りの医師ウルビーノのプロポーズを受けたフェルミーナは、彼と結婚するのだった...
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この映画も予告を何度も、何度も観て“51年9ヶ月と4日”の台詞は耳にタコだったが、ちょっと期待していた。
大ロマンス映画かな?と想像していたが、意外に滑稽なシーンも多く、展開はそれほどロマンティックではない。
しかしココ迄一人の女性を愛する事に固執した男に愛され続けた女性って、少々うざいのではなかろうか?
仲を裂かれて離ればなれになった後も、フェルミーナが結婚した後も、フロレンティーノは彼女の姿を追い求め密かに会いに行く。
それも、これもフェルミーナとなんとか添い遂げたいと言う気持ちがあるからこそなのだが...まぁ時代が、時代だけど、21世紀の今なら考えられない“ひとすじの恋”..いや“ストーカー”かもしれない?
600数十人の女性と関係を持ったフロレンティーノが、一人、一人の女性たちの名前と特徴をリスト・アップしてる姿はかなり笑える。
とにかく、観終わってコレは小説を読んだ方が面白いだろうなと感じた。
70代を演じた二人...歩く姿が老人ぽくて微笑ましい。
DVDになったので見たいなぁと思いつつ「ノーカントリー」は未だ見てない。
ハビエル・バルデムの映画は殆ど見ていないので、今秋公開の「宮廷画家ゴヤは見た/2006」は是非観たいなぁと思っている。
日比谷シャンテ・シネにて...
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by margot2005 | 2008-08-17 01:17 | MINI THEATER | Trackback(13) | Comments(10)

先行上映で観たハリウッド発ドタバタ・ラヴ・コメディ&ジェット・コースター・ムーヴィー

「べガスの恋に勝つルール」
「What Happens in Vegas 」2008 USA
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「ホリデイ/ 2006」のキャメロン・ディアスと「守護神/2006」のアシュトン・カッチャー コンビによるドタバタ・ラヴ・コメディ。
キャメロンもアシュトンもドタバタ・コメディがとっても似合う。
アシュトンの「ジャスト・マリッジ/2003」「ゲス・フー/招かれざる恋人/2005」はどちらも素晴らしいドタバタ・コメディだった。シアターで観たい映画ではないけど...
原題は“What Happens in Vegas”...このタイトル絶妙!エンディングで、このタイトルが暴かれる。
例によってストーリーは見え見えでハッピー・エンディング間違いなし。余りにもくだらないストーリーながら大笑いして、気分転換にはお勧めかも?
キャメロンは相変わらずナイス・バディで、センスの良さも抜群の女優だと改めて拍手を送りたくなる。おまけに、この方30代半ばにも関わらずベイビー・ドール風ファッションも似合うキュートな女性。
アシュトンもコメディでは定番のドジ男を演じて笑顔が素敵なナイスな俳優。
丸の内ピカデリーにて...


「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」
「The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor」 2008 USA/ ドイツ/カナダ
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「ハムナプトラ/失われた砂漠の都/1999」「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド/2001」に続く3作目。
“mummy(ミイラ)”が主役のこのシリーズ。
今回も“mummy”は出て来るけど、邦題の”ハムナプトラ”は中国ではない...しかし、このシリーズ物の邦題はああネーミングするよりなかったのかも知れない。

リック・オコーネルに「クラッシュ/2004」のブレンダン・フレーザー。
エヴリン・オコーネルに「ジェイン・オースティンの読書会/2007」のマリア・ベロ。
古代中国の皇帝に「ロミオ・マスト・ダイ/2000」のジェット・リー。
エヴリンの兄ジョナサンに「スライディング・ドアー/1997」のジョン・ハナー。
「SAYURI/2005」のミシェル・ヨーが呪術師ツイ・ユアン役で出演している。

“mummy”となった古代中国の皇帝が蘇るストーリー。
皇帝役のジェット・リーはとてもかっこよいクールな俳優なのだが、少々変身し過ぎで笑えてしまう。
CGIを駆使し、ヒマラヤで戦うシーンには“雪男”まで出て来て勘弁して状態だった。
シリーズを重ねる毎にどんどんお子様向きになって行くのがどうも許せないけど“ジェット・コースター・ムーヴィー”なのでこんな物なのだろう??
ラスト、ジョナサンが語る言葉で、多分次作もアリを臭わせている。

今年40才のブレンダン・フレーザー。なぜか?大好き俳優で、彼の出演する映画は公開されない物が多く、AmazonやeBayで殆ど全作ビデオ・ソフトを買って見た。今ではゴミ状態のビデオ・ソフトだが...
ブレンダンも「きっと忘れない/1994」で共演し、昨今では中年王子様のパトリック・デンプシーのようなロマコメに出演しないかな??
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2008-08-16 01:02 | USA | Trackback(21) | Comments(6)

「インクレディブル・ハルク」

a0051234_0105672.jpg「The Incredible Hulk」 2008 USA

怒りを覚えると緑色の巨人に変身するスーパー・ヒーロー“ハルク”の物語。

ブルース・バナーに「「幻影師アイゼンハイム/2006」のエドワード・ノートン。
ベティ・ロスに「オネーギンの恋文/1999」のリヴ・タイラー。
エミル・ブロンスキーに「アメリカ,家族のいる風景/2005」のティム・ロス。
ロス将軍に「ヴァンテージ・ポイント/2008」のウイリアム・ハート。
ドクター、サミュエル・スターンズに「庭から昇ったロケット雲/2007」のティム・ブレイク・ネルソン
監督は「トランスポーター」シリーズのルイ・レテリエ。
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事故の後、科学者のブルース・バナーは恋人ベティとも別れブラジルのリオでひっそりと暮らしている。
ジュース工場で働くある日、指を怪我したブルースの血がアメリカに送られたジュース瓶に入り込みロス将軍に住処を発見される。
ロス将軍の屈強なる部下エミル・ブロンスキーと戦った後アメリカに戻ったブルースはベティと再会するのだった...
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エリック・バナの“ハルク”はもっと身体が緑色だったような記憶があるが、エドワード・ノートン版は緑色ではなく、なんとなく“ハルク”っぽくなくて困った。
アン・リー監督のエリック・バナ版“ハルク”の方がブルースとベティの描き方が素敵だったように記憶しているが、これは監督が「トランスポーター」シリーズのルイ・レテリエなのだと納得してしまった。
とにかく無性にアン・リーのエリック・バナ版が観たくなる。
“バットマン”や“スパイダーマン”と違って、怒りを覚えると変身するこのアメコミ・ヒーロー“ハルク”役のエドワード・ノートン。「幻影師アイゼンハイム」のイメージが新鮮だったノートンは私的にはちょっと違和感あり。
脚本にも参加したというノートンだが、“ハルク”に変身して戦うシーン(CG)が壮絶過ぎで、ストーリー的にはそれほどでもなく...なんか....ちょっと物足りない気がした。しかしティム・ロス演じるブロンスキーの変身ぶりには大いに笑える。ティム・ロスは似合うなぁこういった役。
マイ・ウエィをひたすら走る、ベティの父親でもあるロス将軍役のウイリアム・ハートもハマり役。
エドワード・ノートン&リヴ・タイラーはとっても素敵なカップルなので、違った形の、違った映画で二人を観てみたいなぁと痛切に思った。
大昔日本では確か“超人ハルク”というネーミングの漫画本だったアメリカン・コミック。
場所(有楽町の有楽座&スバル座はなぜか?oyajiが多い)も影響しているが、シアターは昔少年だった人々が多く観に来ていた。
有楽町 スバル座にて...
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by margot2005 | 2008-08-10 00:24 | USA | Trackback(11) | Comments(6)

「帰らない日々」

a0051234_174462.jpg「Reservation Road」2007 USA/ドイツ
自動車事故による被害者の父親が加害者に復讐するまでを描いたサスペンス・ドラマ。

大学教授イーサンに「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道/2005」のホアキン・フェニックス。
弁護士ドワイトに「夫以外の選択肢/2004」「ゾディアック/2006」のマーク・ラファロ。
イーサンの妻グレースに「リトル・チルドレン/2006」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」のジェニファー・コネリー。
ドワイトの別れた妻ルースに「誘惑のアフロディーテ/1995」のミラ・ソルヴィーノ。
イーサンとグレースの娘エマに「ドア・イン・ザ・フロア/2004」のエル・ファニング。
監督、脚本は「ホテル・ルワンダ/2004」のテリー・ジョージ。
原作はジョン・バーナム・シュワルツの“Reservation Road”
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コネチカットの小さな町ケイナン。ある夜、大学教授のイーサンは自動車事故で息子を亡くす。息子を跳ねた車のドライヴァーは一瞬の後に走り去っていった。
警察の捜査も空しく犯人は見つからない。いたたまれなくなったイーサンは、地元の弁護士事務所を訪ねる。しかしそこは、他でもない息子を跳ねて逃亡したドワイトが働く弁護士事務所だった...
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息子をひき逃げされた父親。彼が町に一つしかない弁護士事務所に調査を依頼する。しかしそこの弁護士がひき逃げ犯人だったというとんでもないストーリー。
都会じゃ考えられないが、田舎町であるがゆえ出会った被害者と加害者。
事故で亡くなった息子と、事件の調査を依頼された弁護士の息子は同じ学校に通う生徒。
いささか話が出来過ぎているが、小説を元にした映画なので致し方ない。
“弁護士の国”アメリカだけあって小さな町にも弁護士事務所は存在する。
被害者と加害者、それぞれ10代の息子を持つ父親。
被害者の父親が加害者を追いつめ、ラストで被害者の息子が十字架を背負うシーンで終わる。
いわゆる復讐劇なのだが、息子を亡くした父親が、最後には加害者の息子に復讐しているようにも見え哀しい。
被害者の父親を演じたホアキン・フェニックス。大学教授には見えないが、苦悩する父親役を熱演している。
加害者の弁護士役のマーク・ラファロはお気に入り俳優の一人。
役柄としてはホアキン・フェニックスが美味しい役なので、ラファロの陰は薄い。
被害者の母親役のジェニファー・コネリーは「砂と霧の家/2003」でもそうだったが、この方打ちのめされ、傷ついた役柄がとても似合う。
重苦しくも哀しいドラマと相反して、舞台となったコネチカットの田舎町の景色が美しい。
原タイトルの“Reservation Road”の“Reservation”って“危惧/疑問”の意味合いで付けられたかと思うが、イーサンとドワイトが事故のあった場所(Reservation Road)で会うシーンは自動車事故の辛さを物語っている。
日比谷 シャンテ・シネにて...
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by margot2005 | 2008-08-01 01:21 | MINI THEATER | Trackback(10) | Comments(6)