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「リプリーズ・ゲーム」

a0051234_2151650.jpg「Ripley's Game」2003 イタリア、UK、USA
パトリシア・ハイスミスの「アメリカの友人」が原作。
「リプリー・The Talented Mr. Ripley/1999」の十数年後の物語。
ダーク・ボガート&シャーロット・ランヴリングの「愛の嵐/1973」のイタリアン人女性監督リリアーナ・カヴァーニが作っている。30年の歳月が経つと著名監督もこんな駄作を作るのか?と驚く。
ただし、北イタリア、ベネト州の景色とエンリオ・モリコーネの音楽が美しい!
ドイツ、ベルリンの街も登場する。
トム・リプリーに「危険な関係/1988」のジョン・マルコヴィッチ。
リプリーに利用される額縁職人ジョナサンに「エニグマ/2001」のUK人ダグレー・スコット。ダグレー・スコットは好きな俳優。
リプリーの相棒リーヴスに「ディパーテッド/2006」「こわれゆく世界の中で/2006」のUK俳優レイ・ウインストン。
ジョナサンの妻サラに「 抱擁/2001」のレナ・へディが出演している。
モチ日本未公開で現在DVDとなっている。
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トム・リプリー(マルコヴィッチ)は、北イタリア、ベネト州にある広大な敷地を持つ瀟洒な邸宅に、チエンバロリストの妻ルイーザ(キアラ・カゼッリ)と住んでいる。
美術品のディーラーであるリプリーは、持ち込んだ貴重な素描の売値で画商と口論し、彼のボディガードを殺してしまう。画商が用意していた120万ドルと、売るはずだった素描も奪い逃走する。
奪った金を相棒のリーヴス(ウインストン)に預け、素描も120万ドルの数倍の値段で売り払うことに成功する。
数年後、リプリーの元へリーヴスが突然訪ねて来る。
彼はロシアン・マフィア殺しを依頼して来たのだ。プロの殺し屋ではないと断るリプリー。しかしリプリーはある事を思いつく。
それはある夜、額縁職人ジョナサン(スコット)の家で催されたパーティ。そこでジョナサンから侮辱を受けたリプリー。リヴェンジのためジョナサンに殺しの手伝いをさせようとする。
ジョナサンは白血病を患っており、先は長くない。美しい妻サラ(へディ)と一人息子のため、殺人の報酬5万ドルを受け取る...そしてここに危険な“リプリーのゲーム”が始まろうとしていた。
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監督、脚本リリアーニ・カヴァーニという事でこの作品観たのだが、サスペンスものとしてはとても満足出来ない。景色がきれいなお洒落な映画といったイメージしか残らなかったのだが...ジョン・マルコヴィッチは素晴らしい俳優で、彼の作品は「危険な関係」以来何作も観ている。どの作品でもマルコヴィッチのオーラが感じとれるのだが、これはどうもダメだった。
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by margot2005 | 2007-05-27 23:01 | イタリア | Trackback(1) | Comments(2)

「主人公は僕だった」

a0051234_20203257.jpg「Stranger Than Fiction」...aka「Killing Harold Crick」2006 USA
タイトルとしてはworking titleの「Killing Harold Crick」の方がストレートで好きかも??
コメディ俳優ウィル・フェレル主演のファンタジー・ドラマ。
どこかのサイトにコメディという表記があったが、ブラック・コメディの分類であろうか?
フェレルの映画を大画面で観るのは初めて。
大好きなエマ・トンプソン「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」が出演してなきゃ観なかったかも...Sorry Will!
フェレルの映画はニコール・キッドマンの「奥様は魔女/2005」とウディ・アレンの「メリンダとメリンダ/2004」をDVDで観ている。
フェレル、トンプソン以下出演者は豪華で、「ネバーランド/2004」のダスティン・ホフマン、「ワールド・トレード・センター/2006」のマギー・ギレンホール、そして「シカゴ/2002」のクイーン・ラティファ。
それぞれ精神科医役で、ブレンダン・フレーザーの「風と共に去る20ドル!?/1992」の個性派女優リンダ・ハントと、「アマデウス/1984」のトム・ハルスが出演している。トム・ハルス変わり過ぎ...
監督は「チョコレート/2001」「ネバーランド/2004」「ステイ/2005」のマーク・フォスター。3本とも観ているが、ハル・ベリーがオスカーをゲットした「チョコレート」は胸にグサリと来るスゴイ作品。
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シカゴに住む国税庁の会計検査官(タックスマン)ハロルド・クリック(フェレル)は、妻子もいなければ、恋人もいない一人暮らし。来る日も、来る日も、一人で起き、一人で食事をし、一人で眠る。
ハロルドはいわゆる数字フェチで、歯磨きは毎朝数えながら同じ回数ブラッシングする。バス停へ行く際も数えながら同じ歩数で歩く。職場に着くやいなや、同僚が暗算では困難なかけ算を用意して待ち構えているが、難なく正解するハロルド。
ある朝、そんなハロルドに異変が起こる。ブラッシングの最中、英国アクセントの女性のナレーション(トンプソン)が耳に聞こえ始めたのである。それはまるでハロルドを主人公に書かれた小説の様に聞こえて来たのだ。困惑したハロルドは文学教授ジュールズ・ヒルバート(ホフマン)を訪ねる。
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ウィル・フェレルってアメリカじゃかなり人気のコメディ俳優。しかし日本ではあまり知られていない。共演者が日本でもメジャーな俳優をそろえていなきゃ単館公開(もしくは忘れた頃にいきなりDVD)になったかも知れないなぁなんて思ってしまった。ストーリーとしては中々面白い。エマ、ダスティン、マギー、ラティファがそれぞれに存在感ありで物語は盛り上がっているように思える、特にエマ・トンプソンがgood!
マギー・ギレンホールって癖があって好きじゃないのだが、フェレルが個性的過ぎて、マギーが普通に素敵に見えてしまった。
エンディングはVery アメリカ映画である。
日比谷みゆき座にて...
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by margot2005 | 2007-05-23 21:09 | USA | Trackback(23) | Comments(8)

「終着駅」

a0051234_2304099.jpg「Stazione Termini 」...aka「Indiscretion of An American Wife」1953 イタリア・USA
監督は「ひまわり/1970」のヴィットリオ・デ・シーカ。
主演の二人にモンゴメリー・クリフト「陽のあたる場所/1951」「私は告白する/1953」&ジェニファー・ジョーンズ「慕情/1955」「タワーリング・インフェルノ/1974」。
ローマ、テルミニ駅を舞台に繰り広げられる別離のドラマ。

舞台はテルミニ駅のみ。オープニングで、ヒロインのマリアがジョヴァンニのアパートを訪ねるシーンがあるが、すぐに駅のシーンとなり、その後は駅のみでドラマは展開する。
アメリカでのタイトル“アメリカ人妻の無分別”というタイトルが笑える。そのものズバリなので...

アメリカ人の主婦マリア(ジョーンズ)は、ローマに住む姉を訪ねる。スペイン広場(この場面は映画の中には登場しない)で道を訪ねたイタリア人青年ジョヴァンニ(クリフト)とお茶を飲み、彼に惹かれる。
ローマを去る日が来た。ジョヴァンニのアパートまで行ったマリアだが、彼の家のチャイムを押す事は出来なかった。駅に戻ったマリアは甥ポール(ベイマー)に電話をかけ、テルミニ駅に身の回りの物を持って来て欲しいと依頼する。鞄を持って現れたポールと別れを惜しんでいたその時いきなりジョヴァンニが現れる。黙って去って行くメアリーを攻めるジョヴァンニ。パリ行きの列車が走る迄一緒にいようと懇願するジョヴァンニ。カフェに入る二人。ジョヴァンニはなんとかマリアをアメリカに返さないよう必死に説得する。ジョヴァンニに猛烈な未練を残しながらも、アメリカに残して来た夫と一人娘が気がかりなマリア。やがてパリ、ガー・デ・リヨン行きの列車の発車時刻が迫って来る。
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このドラマは21世紀の今観るとあまりにも、もどかしく、愚かでばかばかしいなんて思ってしまうが、俳優二人の盛り上がる感情表現にはスゴイものがある!
あこまで別れが辛いならなんで、それも異国で、年下の男(主演の二人は1才しか違わないが、ジェニファーがやはり貫禄あり)と不倫なんてするの?と言いたいが、まぁそれが人間の性なのだから致し方ない。
ディヴィッド・リーンが作った「逢びき/1945」に匹敵するドラマを作ろうとして、製作者がヴィットリオ・デ・シーカを監督に抜擢したという。残念なことに「逢びき」を観てない...これは是が非でも「逢びき」を観ないわけには行くまい。
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以前から何度も書いてるが、50年代の映画にはメイク・ラヴ・シーンはいっさい登場しない。ひしと抱き合ってキスするのみ。究極の不倫映画なので二人が結ばれなかったなんてことは絶対にあり得ない。なので想像力が必要となってくる。想像力にかけては誰にも負けないと自負しているので、こういった映画も楽しむ事が出来るのかな??なんて思ってしまう。
モンティの映画を3作観て、正統派美青年と言う言葉にぴったりの俳優だと納得した。
しかしその美青年もエリザベス・テーラーやマリリン・モンローと浮き名を流したのではなく、彼女たちは心を許した友人であって、同性のパートナーがいたという事実には驚く。
「ウエスト・サイド・ストーリー/1961」のリチャード・ベイマーがマリアの甥役で出演している。ベイマーとモンティの年齢は近いと思っていたが、モンティがかなり年上である。50年代ベイマーはまだ少年。
白黒映画。台詞は英語。
イタリア語もOKなモンティが、劇中に少しだけ話すイタリア語...もう少し話して欲しかったイタリアン。
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by margot2005 | 2007-05-20 23:56 | イタリア | Trackback(2) | Comments(4)

「陽のあたる場所」

a0051234_04567.jpg「A Place in the Sun」1951 USA
監督はジョージ・スティーヴンス。
主演のカップルはモンゴメリー・クリフト「私は告白する/1953」&エリザベス・テイラー。
シェリー・ウインタースが捨てられる女を好演している。
ウインタースはありとあらゆるハリウッド映画に出演しているが、思い浮かぶのは1972年度版の「ポセイドン・アドヴェンチャー」。
「ポセイドン〜」では元水泳選手役のobachan役で、率先して水に潜って行く役だったが、コレでは泳げない女...それが災いしてしまう...
撮影時、モンティ(モンゴメリーはそう呼ばれているらしい)31才、リズ(テイラー)は21才。リズの貫禄はこの頃からあったのか??私生活でも10才年上のモンティの保護者のような存在だったらしい。

原作はセオドア・ドライザーの“アメリカの悲劇”。小説はもちろん読んでいる。が、この映画の原作であったとは知らなかった。1931年に作られた「アメリカの悲劇」のリメイクとの事。
白黒映画である。
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伝道活動をする貧乏な母親ハンナ(アン・リーヴェル)に育てられたジョージ(クリフト)は、ある日、裕福な叔父アール・イーストマン(キーフェ・ブラゼール)を訪ねる。叔父イーストマンは水着製造があたり大もうけしたリッチマンであった。
彼の経営する工場で仕事を始めたジョージは、そこで働くアリス(ウインタース)と交際を始める。叔父イーストマンの掲げる社訓の一つに、“同僚との恋愛は禁じる”という項目があった。しかしこれを破った二人は密会を重ねる。
そんな折、ジョージは叔父が主催したパーティで富豪の令嬢アンジェラ(テイラー)と出会う。二人は一目で恋に落ちる。アンジェラとの未来を夢見るジョージだったが、アリスに妊娠したと告げられる。
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美形の貧困青年が、富豪で美しい令嬢と出会い、貧乏な恋人が邪魔になる...
今こういったストーリーの映画を作っても誰も見向きはしないだろうが、この時代の映画ファンはうっとりと観たのだろうか?
互いに交わす台詞が滅茶kusai...“貴方をどれだけ愛していることか!”“いやそれ以上にぼくは君を愛している!”...この台詞男と女逆だったかも...
そしてヒシ(必死って感じ)と抱き合う。
21世紀の現在、車椅子のリズがめちゃめちゃBeautiful!!
捨てられる女アリス役のシェリー・ウインタースが実に似合って、この作品を盛り上げているような気がする。
心の奥底に秘めた誰にも言えない悩み、苦しみの表情を顔、正に顔で演じるモンティはスゴイ!令嬢アンジェラ役のリズも正に適役。よくぞ配したそれぞれの役と関心する。
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オスカーの作品、主演男優(モンティ)、主演女優(シェリー・ウインタース)、監督(スティーヴンス)etc.賞にノミネートされたが、ゲットしたのは監督賞。
以前、やはり40代で亡くなったフランスの伝説的俳優ジェラール・フィリップにハマった事があるが、なんとなくモンティにハマってしまった感じで、彼の映画が観たくてAmazonでDVD(安いやつ)注文してしまった。
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by margot2005 | 2007-05-15 01:13 | USA | Trackback | Comments(4)

「恋愛睡眠のすすめ」

a0051234_19293297.jpg「La Science des rêves」...aka「The Science of Sleep 」 2006 フランス/イタリア
2007年フランス映画祭上映作品。
「エターナル・サンシャイン/2004」のミシェル・ゴンドリーが描くファンタジー・ラヴ・コメディ。
主演の冴えない青年ステファンに「キング 罪の王/2005」「バベル/2006」のガエル・ガルシア・ベルナル。
ステファンの隣人ステファニーに「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」「フレンチなしあわせのみつけ方/2004」のシャルロット・ゲンズブール。
ステファンのママに「読書する女/1988」のミュウ・ミュウ。
ステファンの職場の同僚ギィに「フレンチなしあわせのみつけ方」のアラン・シャバが出演している。
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メキシコ人の父とフランス人の母の間に生まれたステファン(ベルナル)は、一時、同居していた父がメキシコで他界した後、母クリスティーヌ(ミュウ・ミュウ)の住むパリに戻ってくる。以前住んでいたアパルトマンの部屋で暮らし始めたある日、真向かいの部屋に、彼好みの知的なステファニー(ゲンズブール)が引っ越して来る。
母が見つけてくれた仕事は最高につまらなく、いつしか夢の世界でしか楽しみを見つけられなくなってしまったステファン。隣人のステファニーに思いを告白するが、あっさりと振られてしまい、夢の中で恋愛を成就させようとしているうち、夢と現実の世界がごっちゃになっていく。
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「バベル」や「キング 罪の王」では悪を演じるガエルだが、この作品では打って変わって冴えない能天気男。極端に違う役を演じているのだが、どちらも似合うガエル・ガルシア・ベルナルってやはりスゴイ俳優なのかもしれない。
一つ間違えばまるでおこちゃま映画のようだが、大人が楽しめるメルヘン・タッチのファンタジーとして素敵な映画である。
監督もさることながら、やはり主演のガエル&シャルロット コンビの存在が大きいのではないかなぁと感じる。
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ガエルとシャルロットのコンビ。シャルロットの方が身長デカイし年上。違和感あるこのカップルが奇想天外なこの作品にとても似合っている。
“隣人の美女と夢の中で恋愛を成就させ...”というレビューを読んだが、間違っても美人顔ではないシャルロットは両親(セルジュ・ゲンズブール&ジェーン・バーキン)の正に合作顔で、両親の顔が浮かんで仕方がない。劇中ステファンが、ステファニーは父親に似てる??という台詞もあるが...
渋谷のシネマライズで観たが、何年ぶりだろうか?このシアター。
ビルの谷間にひっそりと残る古くて小さくて正にミニシアター上映映画館。
土曜日の最終回ということでシアターはカップルでほぼ満席だった。
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by margot2005 | 2007-05-13 21:07 | フランス | Trackback(26) | Comments(10)

「私は告白する」

a0051234_21173278.jpg「I Confess」1953 USA
アルフレッド・ヒチコックが監督したサスペンス・ドラマ。
主演のローガン神父に「終着駅/1953」のモンゴメリー・クリフト。
ローガンの昔の恋人ルースに「イヴの総て/1950」のアン・バクスター。
刑事に「シンシナティ・キッド/1965」のカール・マルデン。
白黒映画である。

ある夜、カナダ・ケベックにある教会の神父ローガン(クリフト)は、教会で働くドイツ人移民オットー(O・E・ハッセ)から告解を受ける。それは強盗殺人を犯してしまったという事実であった。懺悔で聞いた言葉は他言してはならないというカトリックの戒律に従って、オットーの言葉を一人心に秘めるが、あろうことかローガンに殺人の嫌疑がかかる。

1950年代の映画なので、芝居が泥くさく、のんびりしているが、21世紀の今観ても全然遜色はない。
これも20世紀ハリウッド名作の中の1本かと思える。
50年代公開のクラシック映画で過去に一度も観てない映画なのに、なんとなく観たシーンが登場する。知らないうちに、何処かでそのシーンの写真なり、映像を観ていたんだと感じる。
モンゴメリー・クリフトは、この作品の神父役が実に似合っている。
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この時代、劇中、濡れ場いっさい無し。
ひしと抱き合って唇を重ねる...スキャンダラスな映像はスティール写真のみ。
ラスト近くで登場する裁判の陪審員も男ばかりだし...時代は物語る。
相手役のアン・バクスターも「イヴの総て」ばりの形相で好演している。
タイトルはバクスター演じるルースの“わたしは告白する”から来ているのだろうか?
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若くして亡くなったハリウッド俳優ジミー・ディーン(20代)よりもうちょっと長く 生きて、30代で亡くなったとばかり思っていたモンゴメリー・クリフト。実際は46才で心臓疾患で亡くなっている。
ハリウッドの伝説的な俳優の一人で、ゲイであり、アルコール&ドラッグ中毒であったようだ。
下、かな〜りゲイっぽい ...
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モンゴメリー・クリフト映画はジェニーファー・ジョーンズと共演した「終着駅」を観ている。母からのお勧めで、多分TV(地上波)で放映された際に観たかと記憶している。その時にモンゴメリー・クリフトを知り、他の作品も観てみたいなぁ...なんて思いながら何年たっただろうか?今回BSで放映されていたのを録画してやっと観ることが出来た。この後も機会があれば観て観たいモンゴメリー・クリフト映画。
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by margot2005 | 2007-05-11 21:59 | USA | Trackback | Comments(2)

イタリア映画祭2007...「わが人生最良の敵」

a0051234_2343858.jpg「IlMio miglior nemico」...aka「My Best Enemy」2006 イタリア
監督、原案、脚本はカルロ・ヴェルドーネ。ヴェルドーネは主演のアキッレ役を演じている。オルフェ役のシルヴィオ・ムッチーニも原案、脚本に参加している。
アキッレの一人娘チェチーリアにアナ・カテリーナ・モラリウ。

妻と義兄が所有する有名ホテルの最高経営責任者アキッレ(ヴェルドーネ)は、ある日、PCを盗んだ従業員のアンナリータ(サラ・ベルテラ)を解雇する。アンナリータの息子で、カフェのウエイターをしているオルフェ(ムッチーニ)は怒り浸透でホテルに乗り込み、アキッレに母親に対するリヴェンジを伝える。
一方で車の事故にあったオルフェ。運転していたのはアキッレの一人娘チェチーリア(モラリウ)だった。
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ドタバタ・コメディで、ストーリーも読めるのだが、しっかりと家族の“アモーレ”を描いており、イタリアン・コメディここにあり!と言った痛快コメディ・ドラマ。
「恋愛マニュアル/2005」コンビのカルロ・ヴェルドーネとシルヴィオ・ムッチーニは最高!
最初から最後迄笑わせてもらった。私的に最後に観たイタリア映画祭の締めくくりとして大満足だった。
シアター、隣に二人のイタリアン(男)が座り、大笑いしていた。ささいなことに対しても笑うのはラティンの血か?
しかしイタリア人の妻はスッゴイ勢いで浮気した夫を攻撃する。浮気をした夫も、とんでもない弁解をして、火に油を注ぐ...こういった映画を観るといつもモンゴロイドの日本人て穏やかなんだなぁとしみじみ感じる。あこまで興奮はしないと思うのだが...やはりラティンの血か??
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1982年ローマ生まれのシルヴィオ・ムッチーニはイケメン顔ではなく、なんか愛くるしくってとってもキュートな俳優。イタリアではきっとファンが多いことでしょう。
上映前、シアター混雑が予想されますというアナウンスがあったがやはり空席はあった。
5作品、パスポートを買って観たのだが、観やすい前の良い席が確保できて満足だった。
また来年のイタリア映画祭に期待したい!
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by margot2005 | 2007-05-06 23:55 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2007...「N-私とナポレオン/ナポレオンの愛人」

「N (Io e Napoleone)」 2006 イタリア、スペイン、フランス、USA
監督はパオロ・ヴィルツィ。
主演のナポレオンに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「隠された記憶/2005」のダニエル・オートゥイユ。教師マルティーノにエリオ・ジェルマーノ。マルティーノの愛人エミリア男爵夫人に「ダニエラという女/2005」のモニカ・ベルッチ。

1814年、エルバ島に流されたナポレオン(オートゥイユ)は熱狂的な島民たちの出迎えを受ける。しかし自由主義者の若き教師マルティーノ(ジェルマーノ)は、ナポレオンを、多くの兵士を死なせた独裁者としてしか見る事が出来なかった。ある日、マルティーノはナポレオンの書記官として採用される。マルティーノはナポレオン暗殺の機会を狙うが...
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ナポレオン役のダニエル・オートィユがずんぐりむっくりのナポレオンに似ている。
現在はパリ、ルーヴルに飾ってある自画像(馬に乗って山を越える絵)が劇中ナポレオンの部屋に飾ってあるシーンが登場する。その絵を映した後、オートゥイユのアップが映し出されるが、なんとなく似てるナポレオンに...カメラのない時代に記録として残した肖像画は、かなり美しく描いてあるに違いないので、本当のナポレオンはあんなにハンサムじゃない気がする。
劇中で、ナポレオンがヴェートーヴェンから贈られたという“皇帝”の話が出るが、事実はそうではなく、崇拝していたナポレオンのために書かれたシンフォニー“英雄”はナポレオンが皇帝となったため献呈を取りやめたという話らしい。このピアノ・コンチェルト“皇帝”はバック・ミュージックとして流れる。
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少々、ドタバタ、コメディっぽい仕立てになっていて、期待して観に行ったため、満足にまでは至らなかった。
男爵夫人とナポレオンはラスト近くで出会い、エルバ島を脱出するシーンのみ。“二人の間をゆれる男爵夫人エミリア...”という宣伝文句は如何なものか?
イタリアの若きロバート・デ・ニーロと呼ばれているマルティーノ役のエリオ・ジェルマーノはコレまたゴージャスで素敵である。
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昨年書店で見つけて読んだ“ナポレオンが選んだ3人の女/フランス皇帝の大奥”と題した本。コレが中々面白くて本棚から引っぱりだして来た。
この映画の舞台1814年は、かつて愛した妻ジョゼフィーヌが亡くなった年で、それ以前に結婚した二番目の妻マリー・ルイーズとの間に男の子が生まれており、映画の中でも早く息子を呼び寄せたいと言っている。ナポレオン一世と息子ナポレオン二世(ローマ王)は現在パリのアンバリッドで一緒に眠っている。
史実では、ナポレオンに寵愛されたポーランドの貧しい貴族の娘マリー・ヴァレフスカ。彼女は家族のため50才年上の伯爵と結婚しており、劇中のモニカ演じるエミリア男爵夫人とかぶってしまう...
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by margot2005 | 2007-05-05 22:27 | 映画祭 | Trackback(1) | Comments(4)

イタリア映画祭2007...「私たちの家で/愛と欲望 ミラノの霧の中で」

a0051234_001573.jpg「A casa nostra」 ...aka「Our Country」2006 イタリア
監督はフランチェスカ・コメンチーニ。
彼女の父親は「ブーベの恋人/1963」の監督ルイジ・コメンチーニ。
ミラノを舞台に、繰り広げられる群像劇。主演のリータに「あるいは裏切りという名の犬/2004」のヴァレリア・ゴリノ。銀行家ウーゴにルカ・ジンガレッティ。

銀行家ウーゴ(ジンガレッティ)を摘発しようとしている財務警察官のリータ(ゴリノ)。スーパーマーケットの店員ジェリー(ルカ・アルジェンテロ)は、ウーゴの若き愛人でモデルのエロディエ(ラウラ・キアッティ)と浮気をする。ガソリン・スタンドの店員オテッロ(ジュゼッペ・バッティストン)は街娼ビアンカを密かに愛している。ビアンカと、リータの恋人マッテオ(ファビオ・ギドーニ)の母親は、後にジェリーの妻が看護士として働く病院に入院することになる。
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それぞれに異なった職業を持ち、暮らしぶりも違う彼らが何処かで出会い、結びつき、少々哀しいラストでエンディングを迎える。
登場人物が多いわりには、繋がっていく人々と、その物語がわかりやすく、上手くまとめてあり混乱しないで観る事ができて良い。

イタリア人にとってサッカーというのは生活の一部なのかもしれない。
銀行家のウーゴがジェントルマン数人でレストランで話すシーン...最近のセリエAにはイタリアンがいなく外人ばかりというオチだったが...
そしてもう一つ、イタリアと言えばオペラの国。劇中、オペラのアリアが流れ、物語を盛り上げる。やはりオペラはイタリア映画に素敵にマッチするなとしみじみ感じる。
ピエトロ・ジェルミの名作「刑事/1959」のテーマ“アモーレ・ミーオ!”も流れ、懐かしい以外の何ものでもない。
「レインマン/1988」以来ハリウッド映画に多々出演しているヴァレリア・ゴリノだが、記憶に残るのは「フリーダ/2002」くらいかな...
大々的に修復中のミラノの大聖堂と路面電車が映画の中に登場する。
「気ままに生きて」のキム・ロッシ・スチュアートは滅茶ゴージャス、イタリアンだが、この作品でもジェリー役のルカ・アルジェンテロがかな〜りゴージャス!(下写真)
G.W谷間の平日最終上映ということもあるが、結構空席ありだった。
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by margot2005 | 2007-05-05 00:32 | 映画祭 | Trackback | Comments(2)

イタリア映画祭2007...「気ままに生きて」

「Anche libero va bene」a0051234_017766.jpg...aka「Along the Ridge」2006 イタリア
「家の鍵/2004」のキム・ロッシ・スチュアート初監督作品。
映画には彼も父親レナート役で出演している。
母親役に「見つめる女/2004」のバルボラ・ポブローヴァ。

英語圏でも公開されたのか、英語の字幕がついていた。
フランスで公開された際ヒットしたというこの作品...フランスでのタイトルは「Libero」。
“リベロ”は“自由に動く(Free)”という意味。
映画のタイトル直訳すれば“リベロも同様(さらに)にOK”という意味。
映画の中、息子トミーが、サッカーのポジションなら“ミッドフィルダーがいい”と言ったところ、父親レナートは自由に振る舞える“リベロがいい”とコメントするシーンが素敵である。
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来日した監督のキムにはお目にかかることは出来なかったが、中々素敵な作品だった。
しかし、イタリア映画祭も、監督なり主演者が舞台挨拶とかサイン会に現れる会場はにぎわいを見せている様だが、二回目以降の上映となると舞台挨拶も、サイン会もない...
てなわけで、私的には「カイマーノ」を除いて、日にち的に二回目上映しか観る事が出来なかったため、逆にぎりぎりにシアターに行っても空いている席が充分にあってナイスであった。
やはりというか、案の定というか、G.Wにも関わらず空席は一杯あって(当日券多々あり...キャンセルが多々あるため)、同じフロアーのシアターで上映されている「スパイダーマン3」に行くお客の多さにあらためてびっくり!
ヨーロッパ映画ってメジャーじゃないんだと又また納得した。
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11才の少年トミー(アレッサンドラ・モラーチェ)と姉ヴァイオラ(マルタ・ノービリ)は父レナート(スチュアート)と3人暮らし。
仕事が上手くいかないレナートは時々かんしゃくを起こす。
そこへ音信不通だった母ステファニア(ポブローヴァ)が突然姿を現す。
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州代表(エミリア・ロマーニャ)の水泳選手を目指して頑張っているボローニャ在住のトミーだが、ホントは彼もサッカーをやりたい!と思っている。
それはやはり、サッカー王国イタリアならではの選択かとも思える。
監督、主演のキム・ロッシ・スチュアートは滅茶イケメン、イタリアンなのだが、「家の鍵」もそうだが、実に父親役が似合う。
しかしイタリア語ってうるさい言語だなとしみじみ感じる。同じラティンでもフランス語は静かなんだが...
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by margot2005 | 2007-05-04 01:30 | 映画祭 | Trackback | Comments(2)