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「華麗なる恋の舞台で」

a0051234_043732.jpg「Being Julia」2004 カナダ/USA/ハンガリー/UK
監督はハンガリー出身のイシュトヴァン・サボー。
イシュトヴァン・サボーは、レイフ・ファインズ主演、ハンガリーを舞台に、歴史に翻弄されるユダヤ人の壮絶なる人生を描いた「太陽の雫/1999」の監督。
「太陽の雫」は過去に観た事があり、これは全く違ったテイストの作品なのでとても楽しみにしていた。
ジュリア役のアネット・ベニング最高!で素晴らしい映画である!!
ジュリアの夫マイケルに 「ヴェニスの商人/2004」 のジェレミー・アイアンズ。
ジュリアの大ファン、トムにショーン・エヴァンス。
ウイリアム・サマセット・モームの“劇場”がベースになっている。
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1938年、ロンドン、ウエスト・エンドにかかる劇場の人気女優ジュリア(ベニング)は45才。彼女の夫マイケル(アイアンズ)は元俳優だが、今ではジュリアのプロデューサー。
ある日マイケルの友人の、友人の息子である、アメリカ人のトム(エヴァンス)が訪ねて来る。
トムはジュリアの大ファンだと言い、ジュリアに“僕のアパートに来ませんか?”と誘いをかける。まるで自分の息子ロジャー(トム・スターリッジ)と同年代のトムの誘いに戸惑うが、誘いを受けるジュリア。
来る日も、来る日も、舞台でパフォーマンスすることしかないジュリアは疲れ果て、嫌気もさしてやけっぱちになっていたが、トムとの出会いが刺激となり、心ときめく日々が今や始まろうとしていた。
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アネット・ベニングはこの作品でオスカー主演女優賞(2004年度)にノミネートされ、ゴールデン・グローヴ/女優賞(2004年度)に輝いている。
アネットは「アメリカン・ビューティ/1999」で有名な女優だが、ハリソン・フォードと共演の「心の旅/1991」や、マイケル・ダグラスと共演した「アメリカン・プレジデント/1995」でも素晴らしい彼女を観る事が出来る。
そして、アネットは本国で舞台に出演し、喝采を浴びた女優のようだが...コレを観て納得!
ジュリアの夫マイケル役のジェレミー・アイアンズは相変わらずゴージャスで素敵。
この作品今頃日本で公開?...いつものことだが...
原題の「Being Julia」のごとく、ラストの舞台でのパフォーマンスが最高!!
もうラストはとにかく最高でシアター中で笑った感じ。
私的には拍手を送りたいくらいだったが...
ウイーク・ディの午後、渋谷bunkamuraのシアターはほぼ満員。
今月初め、このシアターでジュディ・デンチの「ヘンダーソン夫人の贈り物/2005」
を観たが、最近bunkamuraって中高年御用達シアターと化しているような気がする。
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by margot2005 | 2007-02-28 00:38 | MINI THEATER | Trackback(16) | Comments(14)

「母たちの村」

a0051234_22312364.jpg「Moolaade」2004 セネガル/フランス/ブルキナファソ/カメルーン/モロッッコ/チュニジア
監督、脚本は“アフリカ映画の父”と呼ばれるウスマン・センベーヌ。

主演のコレ・アルドにファトゥマタ・クリバリ。クリバリはアフリカ、マリ共和国のTV局に勤めている女性とのこと。主要キャストの殆どがブルキナファソ人。
まるでドキュメンタリーのようなヒューマン・ドラマ。
カンヌ国際映画祭・ある視点部門・グランプリ受賞(2004年)
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西アフリカ、とある村。ある朝、コレ(クリバリ)の元へ4人の少女がやって来る。彼女たちは村の長老らが言い伝える“イスラムの教え”である“割礼”から逃れるためだった。
コレは少女たちを家に入れ守ろうとする。彼女は7年前、娘アムサトゥ(サリマタ・トラオレ)にも割礼を受けさせなかった。それは自分自身が割礼のため、流産やお産の苦しみを味わったからであった。
コレが少女たちを保護している事が知れ渡り、村に騒動が起きる。
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21世紀のこの時代...映画の世界が現実だとはすぐに理解出来ない。
今でも重婚がOKなアフリカ。主人公コレは第二夫人である。第一、第三夫人とまるで姉妹のように助け合って一つ屋根に暮らしている。夫は絶対的であり、逆らう事は許されない。
余りにも時代錯誤でなんとも歯がゆいが、あのような世界が今だ存在しているとはマジで驚く。
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監督は今でも、一部のアフリカ諸国で残る悪しき風習“割礼”を無くそうと訴えるため、この映画を作ったと言う。
映画を観た後、泣き叫ぶ少女たちの姿が脳裏に残り哀しい。
しかしラストで、コレたち女性が“イスラムの教えに割礼は存在しない!”と主張し、“二度と娘たちを切らせない”と宣言し、歌うシーンには感動する。
昨年の夏、神田神保町・岩波ホールにこの映画の大看板がかかっていたのを思い出した。
女性たちが着ている衣服がとてもカラフルで、彼女たちの肌の色とマッチしていてナイスである。
原題の“モーラーデ”と言う言葉には“聖域/避難場所”と言った意味があると言う。
邦題の“母たちの村”は正にズバリのタイトルかと思える。
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by margot2005 | 2007-02-24 23:07 | フランス | Trackback(8) | Comments(10)

「野生のエルザ」

「Born free」1965 UK
マット・モンローが歌うテーマ「Born free」が大ヒットした思い出の作品。
作曲したジョン・バリーがアカデミー賞に輝いている。
原作はジェイ・アダムソンが書いたノンフィクション小説。
先月あたりからだったと思うが、wowowがアカデミー特集をしている。
運良くこの映画も放映していたので観ることが出来た。
一番最初観たのは、たぶんリヴァイヴァルでシアターに架かっていたのを観たと記憶する。
それもかなり前の話だが...映画を観た後感動してしまって原作を読んだ覚えがある。
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監督はジェームス・ヒル。
アダムソン夫妻役。ジェイにヴァージニア・マッケンナ。ジョージにビル・トラヴァース。

ケニア在住の動物保護官ジョージ(トラヴァース)は、ある日人食いライオンを射殺する。
そして、彼は殺された母ライオンの3匹の子供を家に連れ帰る。
ライオンの子供を我が子のように育て始める妻のジェイ(マッケンナ)。
ジェイは一番小さなライオンの子に、エルザと名付け、片時も離れない生活を送り始める。
しかしライオンたちは成長し、手放す時が日に日に近づいて来ていた。
エルザを我が子のように可愛がるジェイを知っているジョージは、エルザだけ動物園に送らず家に連れ帰る。
大人になったエルザは獲物を捕獲する力も、気力もなく、遊び相手という感覚しかない。
エルザを動物園に送りたくないアダムソン夫妻は、野生で行きて行けるようエルザを特訓する。

「Born free」のテーマが流れるラストは感動で泣ける...ライオン映画で泣けるなんてこの映画くらいだろうか?
映画のテーマ・ミュージックの重みを感じる1作。
ジェイが何度も、エルザは“生まれながらに自由”であると主張するシーンにはジーンとくる。
ジェイ・アダムソンは1980年にアフリカ、ケニアで亡くなっているが、確かライオンにアタックされたと記憶している。
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by margot2005 | 2007-02-21 23:04 | UK | Trackback | Comments(2)

「ドリームガールズ」

a0051234_19323445.jpg「Dreamgirls」2006 USA
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化。
監督はビル・コンドン「ゴッド・アンド・モンスター/1998」
主演は敏腕マネージャー、カーティス・テイラーJr.に「Ray/2004」「マイアミ・バイス/2006」のジェイミー・フォックス。
歌姫ディーナにビヨンセ・ノウルズ。
シンガー、ジェイムス・アーリーにエディ・マーフィー。
もう一人の歌姫エフィーにジェニファー・ハドソン。
「リーサル・ウエポン」シリーズのダニー・グローヴァーの出演が懐かしい。
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1962年アメリカ、デトロイト。中古車販売をしているカーティス・テイラーJr.(フォックス)はある日、エフィー(ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)、ディーナ(ビヨンセ)と言う名の3人組“ドリーメッツ”に出会う。彼女たちの才能を買った彼は、地元で人気絶頂のジェームズ・アーリー(マーフィー)のバック・コーラスに抜擢する。バック・コーラスの3人組は、今や落ち目のアーリーよりも人気を呼び、センセーションを巻き起こす。そこでカーティスは“ドリームガールズ”と命名しエフィー、ローレル、ディーナを大々的に売り出そうとする。
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ブロードウェイのミュージカルを元に映画化されたと言うが、これはいきなり歌いだすミュージカル映画ではない。歌のパフォーマンスと台詞が結構はっきりと別れていて、時に、語る代わりに歌で表現すると言う場面がある。もろミュージカルではない感じが私的には好き。ミュージカルはキライって訳ではないのだが...
ディーナ演じるビヨンセは体重を減らして、モデルになったと言われるダイアナ・ロスに似せたと言う(若い頃のダイアナ・ロスはガリガリに痩せている)。映画の中に登場するディーナのポートレートはダイアナにそっくり!
まぁ、ディーナとダイアナはどう想像してもかぶらないが...
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とにかく“ドリームガールズ”のパフォーマンスが最高!
ジェニファー・ハドソンの歌唱力もコレまたスゴイ!文句なしに楽しむ事が出来る。
傲慢なマネージャー、カーティスを演じたジェイミー・フォックスはクールでナイス!
落ち目で女たらしの中年歌手アーリー役のエディ・マーフィーがコレ又また素晴らしく、歌姫ビヨンセを食ってしまったジェニファー・ハドソンの存在にはスゴイものがある。
こういった映画を観ると、演技だけではなく、歌えるハリウッド俳優てさすが!だなと感嘆する。
映画を観終わって家に帰り“ザ・シュープリームス”の「Stop! In the Name of Love 」を懐かしく聞いてしまった。
ビヨンセは文句なしにゴージャスで美しい!
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by margot2005 | 2007-02-18 19:46 | USA | Trackback(31) | Comments(14)

「幸せのちから」

a0051234_22363614.jpg「The Pursuit of Happyness 」2006 USA
巷で話題のこの作品。観に行くつもりはなかったのだが、なんとなく数人の友人たちと観に行ってしまった。いや観て来て良かった...
主演のクリス・ガードナーにウィル・スミス「最後の恋の始め方/2005」。妻リンダ役は「クラッシュ/2004」のタンディ・ニュートン。
息子クリストファーにジェイデン・クリストファー・サイア・スミス。
監督はイタリア人のガブリエレ・ムッチーノ。
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1981年、サンフランシスコ。“骨密度測定器”を医療機関にセールスし始めたクリス・ガードナー(スミス)。しかし、高級医療機器は思うように売れず、商売は暗礁に乗り上げてしまう。生活費を稼ぐため、妻リンダ(ニュートン)は一日16時間も働くはめになり、とうとうある日不満が爆発し家を出て行ってしまう。
そして、それから、クリスの子育てと新しい仕事への戦いが始まる。
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“Dreams come true!”の国アメリカは、ホームレスでも努力すればミリオナーになれる。
アメリカならではのサクセス・ストーリー。実話なのだが、マジ??って感じ...
ストーリーは最初から解っている(成功する事)。しかし、終盤にはなんか感動してしまって...やはり子供の姿(力)が大きいこの作品。
でもでも、成功した後日談とか、少しで良いから映像で描いて欲しかったな。妻と再会して仲直りしたとか...実際はどうなのでしょう??
主演のウイル・スミスは中々素敵だった。
ウイル&ジェイデン・クリストファーが演じる、本当の親子の姿が余計感動を生んだ作品かなと思える。
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「最後の恋の始め方」でのウイルは、素敵なplay boy役とっても似合っていたが、やはり“地”であるこういった役も似合うのだ。
タイトル「幸せの追求」の“Happyness〜”...息子クリストファーが通う、中国人が経営する妖しい保育園(のようなもの...)の看板に書かれた“Happyness”...yがiと書かれ、間違っているとクリスが何度か主張するあのシーン。
映画を観終わってから、あのシーン、あの字の間違いにこだわるクリス・ガードナーはホントに“Happyness”になりたかったんだなぁと切に感じた。
しかしウイルは走る、走る、サンフランシスコの街を、鞄抱えながら、あれかなりキツかったのじゃないだろうか?
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by margot2005 | 2007-02-13 23:28 | USA | Trackback(17) | Comments(0)

「黒衣の花嫁」

a0051234_1944174.jpg「La Mariée était en noir」...aka「The Bride Wore Black」1968 フランス・イタリア
監督、脚本「隣の女/1982」「柔らかい肌/1964」のフランソワ・トリュフォー。
“黒衣の花嫁”ジュリーに「死刑台のエレベーター/1958」「ぼくを葬る/2005」のジャンヌ・モロー。
原作はコーネル・ウールリッチの“黒衣の花嫁”。この本は過去に読んでいる。
ある復讐のため場所を変え、次々に男を殺害していく女ジュリー...
映画の中でなぜ?見ず知らずの男たちを殺害していくのか?過去の映像を見せながらストーリーは展開していく。
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最後の最後迄とことんリヴェンジを果たし、全うする女ジュリーの復讐魂にはスゴイものがある。ラストのラストでの殺しは圧巻...言う事無し。
ジュリー役のジャンヌ・モロー...殆ど笑顔を見せない、そして衣装はほぼ黒&白。
神秘的な役がしっくりくるモローならではのこの役であろう。
この時ちょうど40才のモロー。少々お腹が出て太り気味であるが、モローはバディを売りにする女優じゃないのだとあえて納得。
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ただ一人殺されないコレー役に「女は女である/1961」のジャン・クロード・ブリアリ。
殺される男の一人、コラル役のミッシェル・ブーケはアラン・ドロンの「ボルサリーノ/1969」「暗黒街の二人/1973」に出演していて、顔はかなり記憶にある俳優。
同じくジュリーの餌食になるルネ・モラン役のミッシェル・ロンズデールは「ふたりの5つの分かれ路」「ミュンヘン/2005」それぞれでパパ役の彼。

皆に祝福されながら、白いウエディング・ドレスを着たジュリーが花婿と結婚式を終えて教会から出て来るシーン...やがて教会の鐘が響き渡る...
このシーンが映画の中に何度か登場する。コレがとっても劇的で映画を思い切り盛り上げてくれる。
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by margot2005 | 2007-02-12 20:34 | フランス | Trackback(2) | Comments(8)

「モーツァルトとクジラ」

a0051234_124175.jpg「Mozart and the Whale」2005 USA
モーツァルトが好きなイザベルと、クジラが好きなドナルドの、ちょっとノーマルでない(アスペルガー症候群)ラヴ・ストーリー。
主演の二人はジョッシュ・ハーネット「ホワイト・ライズ/2004」「ブラック・ダリア/2006」
&ラダ・ミッチェル「フォーン・ブース/2002」「メリンダとメリンダ/2004」。
監督はノルウェー/オスロ出身のペッター・ネス。
脚本は「レインマン/1988」のロナルド・バス。
日本人て西洋人(ヨーロッパ/アメリカ)に比べて、驚くほど偏見に満ちた人種なので、こういったテーマの映画はどうかな?と思ったが、案の定土曜日の夜の銀座なのに、シアターはガラガラだった。
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公開初日銀座に行ったので観てきた。
「レインマン」のお兄ちゃん、ダスティン・ホフマンを思い出してしまう作品。
ジョッシュ・ハーネットのそぶりがどうもダスティン・ホフマン入ってた感じがしたので...
ジョッシュ・ハーネットは実に適役。
相手役のラダ・ミッチェルはお気に入りの素敵な女優の一人。
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ごく普通の日常生活を営む事が困難なドナルド(ハーネット)は“アスペルガー症候群”という障害を持っている。
同じ障害を持つ仲間のリーダー的存在のドナルドは、ある日集会を開き、そこでやはり同じ障害を持つイザベル(ミッチェル)と出会う。イザベルはドナルドと正反対で、思ったとことは口にしないでいられない自由奔放人間であった。
出会った二人は互いに引かれ合う...
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オープニングで“実話に基づいている”という字幕が出る。ラストで感動するのは実話だと解っているからかも知れないが...観終わってこの二人の主人公に益々拍手を送りたくなった。
こういった障害を持った人に遭遇した事がないので、なんとも解らないが、いや現実は大変だと思う。絶対変人扱いされることだろう。
しかし、ノーマルな人間として生きたいと願う彼らの姿には涙ぐましい感動を覚える。
観る前“モーツァルトとクジラ”というタイトルは...なぜに??と思ったが、観れば解るこの意味が...
とにかくジョッシュは良い感じ!他にこの役って誰が??
ジョッシュは「ホワイト・ライズ」の役がすっごいチャーミングだったが、これでも彼の魅力が生かされているような気がする。
ラダ・ミッチェルもいろんな役を演じてはいるが、私的には「メリンダとメリンダ」以来のハマり役かな?なんて思う...ラダはマジで変?な役似合う女優。
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by margot2005 | 2007-02-11 01:31 | MINI THEATER | Trackback(26) | Comments(12)

「ヘンダーソン夫人の贈り物」

a0051234_0484161.jpg「Mrs Henderson Presents 」2005 UK
主演のヘンダーソン夫人に「007/カジノ・ロワイヤル/2006」のジュディ・デンチ。
劇場の支配人ヴィヴィアン・ヴァンダムにボブ・ホスキンス「メイド・イン・マンハッタン/2002」。
劇場のスター、モーリーンにケリー・ライリー「ロシアン・ドールズ/2005」
監督はスティーヴン・フリアーズ「堕天使のパスポート/2002」。
巷で評判のこの作品...前から観に行こう、行こうと思っていたのだが、行けなくて...やっと...
シアターは中高年の方々で一杯。
ジュディ・デンチ主演だからか?作品がオールド・ファッションぽいからか?は解らないが...
期待していたように素晴らしい作品で満足。
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1937年、舞台はロンドン。夫が他界し、莫大な財産を相続した未亡人ローラ・ヘンダーソン(デンチ)は、家で刺繍やおしゃべりに満足しているタイプではない。夫の死後しばらくして、街に出かけたローラはウエストエンド、ソーホーにある“ウインドミル劇場”を買い取り改装する。
ここのオーナーとなったローラは劇場の支配人としてヴィヴィアン・ヴァンダム(ホスキンス)を雇い入れる。
ローラが考えだした“ヌード・レビュー”により劇場はセンセーションを巻き起こす。
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あの時代、フランスではOKなヌード・レビューが、英国では上演が許可されなかったというが、これもお国柄なのか?
紳士、淑女の国英国で、あのようなレビューを考え、演じさせたローラ・アンダーソンってスゴイ人。70才になっても女性って恋をしたいのだ、と思わせるローラ役のジュディ・デンチが可愛い。
ローラの劇場を完全に仕切ったヴィヴィアン・ヴァンダムも、さぞかし才能ある人物であったことだろう。ヴァンダム役のボブ・ホスキンスも最高に適役である。
映画の中、劇場でのパフォーマンスはどうってことは無かったが、ミセス・ヘンダーソンとヴァンダムのやり取りは素晴らしかった。
あの時代、フランスまで小型飛行機で飛んだり、ボートを漕いでストレスを発散させたりしているローラ・ヘンダーソンって逞しい女性だったんだなぁ!と感動してしまった。
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by margot2005 | 2007-02-07 00:57 | UK | Trackback(9) | Comments(8)

「見つめる女」

a0051234_2244951.jpg「La spettatrice」...aka「The spectator」2004 イタリア
2006年イタリア映画祭で上映された作品。
シアターで公開されずにいきなりDVDとなった。
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監督、脚本はパオロ・フランキ。
物語は北イタリア、トリノの街から始まる。
窓越しに見つめる“隣の女”ならぬ“向かいの女”。
向かいのマッシモ(アンドレア・レンツィ)に一方的な恋をするヴァレリア(バルボラ・ボブローヴァ)のラヴ・ストーリー。
毎日窓越しにマッシモを見つめることで満足しているヴァレリアだが、ある日犬を抱いてタクシーを捕まえようとしているマッシモと出くわし、彼をタクシーに乗せる。そして、その後、ヴァレリアは同時通訳の仕事を通してマッシモを知る事になる。彼と遭遇することに動揺を覚えたヴァレリアは、仕事場から立ち去る。
しかし、見つめること以上の欲望を覚えたヴァレリアは、突然ローマに旅だったマッシモを追いかけるため列車に乗る。ローマに着いたヴァレリアはひょんな事から、マッシモの恋人フラヴィア(ブリジット・カティヨン)と運命の出会いをする。
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もしかして?とは思っていたが...アメリカ映画ならあのようには描かないだろうな?と少々哀し過ぎるのだが...監督あれで良いのでしょうか??
窓から見つめる...という手法は映画にしやすいのだろうか?
フランス映画では「隣の女/1982」 「仕立て屋の恋/1989」...
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この映画のヒロインにはストーカーに近いものを感じる。ヒロインの目がスゴイ。
ヒロイン役のバルボラ・ボブローヴァも、見つめられる男アンドレア・レンツィも初めてお目にかかった。
レンツィは英国俳優アラン・リックマンに似てるなぁ実に...レンツィの方がう〜んと若いが...
フラヴィア役のブリジット・カティヨンは「ムッシュ・カステラの恋/1999」でベアトリスを演じている。
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by margot2005 | 2007-02-06 00:21 | イタリア | Trackback(3) | Comments(4)

「愛より強く」

a0051234_19434922.jpg「Gegen die wand」...aka「Head-on」2004 ドイツ/トルコ
監督、脚本はファティ・アキン。
主演のジャイト役はターキッシュ俳優のビロル・ユーネル。シベル役はジャーマン俳優のシベル・ケキリ。
ドイツ、ハンブルグとトルコ、イスタンブールが舞台の果てしなく激しいラヴ・ストーリー。
ベルリン国際映画祭・銀熊賞受賞/2004
全米批評家協会賞・外国語映画賞受賞/2005
ヨーロッパ映画賞・作品賞受賞/2004
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愛する妻カタリーナを亡くして以来、生き甲斐を無くしたターキッシュ・ジャーマンのジャイト(ユーネル)。掃除夫をしながら、パンク・ロック、ビール、コカインの日々。ある日自ら壁に車をぶつけ病院へ運ばれる。
そこで手首を切って自殺を図ったシベル(ケキリ)と出会う。
シベルの家族もトルコからの移民である。
出会う早々ジャイトにいきなり“結婚して!”と迫るシベルには理由があった。自由恋愛を許さない保守的なイスラム教徒の親元から逃れるには、彼女にとって偽装結婚しかなかったのである。
結婚式を済ませた二人は一風変わった同居生活を始める。それは世間的には夫婦なのに、二人の間にセックスは存在しなかった。
夫ジャイトは美容師のマレン(カトリン・シュトリーベック)と気が向いたらセックスをしている。シベルは飲んで、ダンスをしているうち知り合った男と片っ端からセックスする日々。それぞれが気ままにセックスを謳歌する日々であったが...
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昨年の夏に、確か渋谷のミニシアター系で公開された。観に行きたかったのだが...残念だった。やはりシアターで観れば良かったと後悔の一作。
全編を通して流れる、ロックとトルコの民族音楽が妙にマッチしてとってもお洒落。
しかしハンブルグの街はすっごい汚い落書きだらけ。反面、後半から舞台となるトルコ、イスタンブールの景色はいやホント美しい!!
ジャイト役の ビロル・ユーネルとシベル役のシベル・ケキリが、絶妙の配役で映画は素晴らしいものになったと思う。40才のoyaji役ユーネルは実際に40過ぎで、ヌードの場面多々あり...余り見たくないのだが...
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121分映画だが、観てる者を飽きさせない素晴らしいストーリー。監督、脚本 のファティ・アキンの手腕もさることながら、主演カップルの二人の存在が大きいかと思える。
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by margot2005 | 2007-02-05 20:02 | ドイツ | Trackback(8) | Comments(8)