<   2006年 06月 ( 9 )   > この月の画像一覧

「キングス&クイーン」

a0051234_21421758.jpg
「 Rois et Reine」...aka「Kings and Queen」2004 フランス
監督、脚本はアルノー・デプレシャン。ヒロイン、ノラにエマニュエル・ドゥヴォス。ノラの二番目の恋人イスマエルにマチュー・アマルリック「ミュンヘン/2005」
マダム・ヴァッセにカトリーヌ・ドヌーヴ「ロバと王女/2003」
監督デプレシャンもヒロイン、ドゥヴォスも知らなくて、彼らの初めての作品であった。
末期ガン患者の父親を介護するノラ。誰かの陰謀で精神病院へ収容されてしまうイスマエル。この二人を主人公に展開される2時間半ドラマ。フランス映画お得意の、とてもとても重い、暗い人間ドラマだが、喜劇的な場面を織り交ぜながら、ラストはとても素敵であった。IMDbによるとコメディ・ドラマとなっている。
膨大な台詞を喋りまくる俳優て、凡人にはとても出来ないな?といつも思う。基本的にフランス映画って台詞で構成されているので、どの作品も台詞が多いが、コレは本当に膨大な台詞で、脚本かなり分厚いのではないかと想像した。
a0051234_21425924.jpg

35才のノラ(ドゥヴォス)は一番最初の恋人と死別し、二番目の恋人とも数年で別れ、今、三度目の相手ジャン・ジャック(オリヴィエ・ラヴルダン)と交際中。彼女はパリで画廊を経営する女実業家である。ある日、父親ルイ(モーリス・ガレル)の誕生日プレゼントを携え、グルノーブルを訪れる。ノラの一人息子エリアス(ヴァランタン・ルロン)は事故で亡くなった最初の夫ピエール(ジョアサン・サランジュ)との間の子供で、ノラの父親が育てていた。ルイは自分の身体の不調を、訪ねて来た娘に訴え、病院で検査を受ける。ルイの身体は末期ガンに侵されていた。どうすれば良いのか...今何処で何をしているのかも解らない妹クロエ(ナタリー・ブトゥフー)は当てにならない。一人途方に暮れるノラだが、父親の最期は家で迎えさせてやりたいと決心する。
a0051234_21424492.jpg

一方で、ノラ、エリアスと一時期暮らしていたヴィオラ奏者のイスマエル(アマルリック)。国税局から逃げ回り、自堕落な日々を送っている。あろう事か何者かの陰謀によって、ある日突然精神病院へ強制入院させられる。
映画では、エリアスが一番懐いているイスマエルに、養子にして欲しいとノラが病院へ頼みに行くシーン。それとラストシーン。この二つにノラとイスマエルを一緒に登場させている。
ノラの世界は果てしなく辛く、逃れ用がない。イスマエルの世界は閉鎖され、逃れようがないのだが、彼はそれを楽しんでいるようにも見える。
a0051234_21445383.jpg

エリアスの父親であるピエールをノラの妄想の中に登場させたり、過去の思い出として登場させているので、ピエールだけは若いままである。過去のシーンで、ドゥヴォスが20代を演じているのには少々無理があると思えたが...
エマニュエル・ドゥヴォスはそんなに美人でもなく、華やかな女優でもないのだが、とても存在感のある素晴らしいフランス女優だ。イスマエル役のマチュー・アマルリックは適役で素晴らしかった。短いシーンでしか登場しないが、病院のカウンセラー、マダム・ヴァッセ役のドヴーヴが相変わらず美しい。
フランスって、まさか合法な訳ないと思うのだが、ドラッグが良く登場する。タバコの感覚でコカインや、この映画ではヘロイン(インドシナの名残か...)と言う台詞も登場しびっくりする。
ヘンリー・マンシーニの名曲“ムーン・リヴァー”で始まり“ムーン・リヴァー”で終わるmusicがgood!
映画の解説によると、ノラはこれから戴冠(やっと巡り会った相手との結婚)に臨み、イスマエルは誤って精神病院に収容されてしまい廃位となる...“キングス&クイーン”。
a0051234_21535015.jpg

[PR]
by margot2005 | 2006-06-29 23:55 | フランス | Trackback(6) | Comments(6)

「M:i:III」

a0051234_22422776.jpg「Mission: Impossible III」2006 USA
先、先行ロードショーになんとか間に合ったので観て来た。トム・クルーズは最近食傷気味であるが、ちまたで噂のこの映画。台場で催されたプロモーションには、トムちんなんと海からやって来た!
この方俳優というよりビジネスマンの方が似合うかも??
a0051234_22434094.jpg

一番始めのブライアン・デ・パルマが監督した「ミッション・インポッシブル/1996」はストーリーもあって見応えあったと記憶する。ジョン・ボイド、エマニュエル・べアール、クリスティン・スコット・トーマス、ジャン・レノと出演者が滅茶豪華だった。
ジョン・ウーの二作目はタンディ・ニュートンとダグレー・スコットだけは記憶に残る。今回の作品はどうだろう?記憶に残るだろうか??
これはトムの、トムによる、トムのための大エンタティンメント映画である!
a0051234_22432727.jpg

まずビルの大爆発から始まり、風力発電の風車の中でのヘリコプターのシーン。橋の上でミサイル攻撃から辛くも逃げ切るシーンとか、ラストの上海でのビルのシーンはまるで“スパイダーマン”か??
不可能なミッションを次々に片付けていくイーサン、トム!
ちょっと“007”入ってるんじゃないの?と思ったが...
ド派手シーン満載、スーパー級ハリウッド娯楽映画ここにあり!
彼にかかればヴァチカンの隠しカメラもなんのその、ヴァチカンの壁に登って、神父に成り済ましてしまうのだから...
トム以外の出演者はワル役ディヴィアンにオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン。IMFのメンバーにヴィング・レイムス、マギー・Q、ジョナサン・リース・マイヤーズ「ベッカムに恋して/2003、アレキサンダー/2004」。イーサンの妻ジュリア役にミッシェル・モイナハン。監督はJ.J.エイブラムズ。
a0051234_22431441.jpg

ハワイ出身のマギー・Qがスッゴイ妖艶な魅力満載で素敵だった。アイルランド、ダブリン出身のジョナサンも大好きな俳優なので楽しめた。ジョナサンはウディ・アレンの「マッチポイント/2005」が公開されるようで又また楽しみである。
しかしなんだかんだ言いながら、トム・クルーズの映画ってシアターで観てる...やはり彼のオーラには負けるのかも??
この映画、監督が決まらず、ヒロインも決まらずで難航していたと記憶しているが、監督はトム・クルーズ、ヒロインはトムのパートナーであるケイティ・ホームズがすれば!と思ってしまうのはわたしだけか??
ほとんどレビューになっていないレビュー...sorry
a0051234_22423948.jpg

[PR]
by margot2005 | 2006-06-26 23:53 | USA | Trackback(12) | Comments(10)

見逃してしまった単館系、DVDで...「スパングリッシュ」

a0051234_012834.jpg「Spanglish」2004 USA
公開時タイトルは「スパングリッシュ/太陽の国から来たママのこと」。
今年1月、単館系シアターで上映しているのは解っていて、観に行こう、観に行こうと、思ってる間に終了してしまった素敵なハートフル・コメディ。
アダム・サンドラーはハリウッドでは滅茶大物だが、日本ではどうも受けないのか??単館系で上映ってことになるのね??
a0051234_012216.jpg

主演はアダム・サンドラー。彼の妻に「さよなら、さよならハリウッド/2002」のティア・レオーニ。
家政婦役に「カルメン/2003」のスペイン女優パス・ヴェガ。
監督、脚本はジェームス・L・ブルックス「恋愛小説家/1997」。
ヴェガはハリウッド・デビュー作品との事である。ヴェガの「カルメン」はもちろん観た。スッゴイ官能的で、妖艶な“カルメン”がぴったしであったが、この作品では家政婦役で、女優てメイクアップと衣装で、こうも変化するのかと??驚きであった。
a0051234_0124990.jpg

成功したレストランのシェフ、ジョン・クラスキー(サンドラー)は、妻デボラ(レオーニ)、娘、息子、そして、元歌手で、今やアル中の妻の母親エヴェリン(クラリス・リーチマン)の5人家族。ここへヒスパニック系の家政婦フロール(ヴェガ)がやって来る。シングル・マザー、フロールは新天地を求め、故郷メキシコを捨て、愛する娘クリスティーナ(シェルビー・ブルース)とアメリカ合衆国L.A.へと移住して来たのである。
映画によると、L.Aはヒスパニック系が48%もの割合で居住して来ているとの事...
一見リッチで平和に見えたクラスキー家の家族も、それぞれが問題を抱かえていた。クラスキー家で働くうち英語が解らないフロールは、流暢に英語を話す娘クリスティーナに英語を教えて欲しいと頼む。
デボラの計らいで、夏の間マリヴの海岸で過ごす事になったクラスキー家。デボラはフロールにも一緒に住んで欲しいと依頼する。いったん断ったフロールだが娘を連れてマリヴに移り住む。チャーミングなクリスティーナに会ったデボラは、我が娘を無視し、クリスティーナに夢中になる。案の定クリスティーナもデボラに夢中に...
a0051234_0123476.jpg

“スパングリッシュ”とはイングリッシュとスパニッシュの合体言葉。
ネタバレになるので書けないが...この後の展開が滅茶楽しめる。
ティア・レオーニは大騒ぎする女優NO.Ⅰあげたい!レオーニはいつも映画の中でわめいているような気がする。しかし似合うコレが...相手がサンドラー(穏やかで、やり込められる役が多い)なので余計インパクトがあるかな?なんて思ってしまう。
”カルメン”を演じたヴェガは妖艶な魅力を内に秘めて、てな感じの演技で適役だった。
クリスティーナ役のシェルビー・ブルースとエヴェリン役のクラリス・リーチマンの存在が素晴らしかった気がする。いやでもこれはヒロイン、パズ・ヴェガが素敵な作品だ。
a0051234_0452532.jpg

[PR]
by margot2005 | 2006-06-24 00:46 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(9)

「カサノバ」

a0051234_23335122.jpg「Casanova」2005 USA
監督は「サイダー・ハウス・ルール/1999」「シッピング・ニュース/2001」のスエーデン人ラッセ・ハルストレム。ハルストレムの作品は少々暗いイメージがあるが、コレは滅茶軽快なドタバタ・ラヴ・コメディ(IMDbによると、アドベンチャー、ロマンス、ドラマ、コメディとの事)。
”カサノバ”にヒース・レジャー。
カサノバに絡む人物に「アルフィー/2004」のシエナ・ミラー、 「ヴェニスの商人/2004」の ジェレミー・アイアンズ、オリヴァー・プラット、おまけで大好きなレナ・オリン(監督夫人)も出演している。
過去にヒース・レジャーが主演した、14世紀フランスが舞台の「ロック・ユー/2001」を思い出してしまった。
ヒースは以外に?時代もの似合う。
a0051234_2335993.jpg

映画のサイト観ないで映画観る習慣なので...でも想像以上にコメディ度が激しくびっくりした...なにせ監督が、監督なので...
18世紀イタリア、ヴェネチアが舞台。かれこれ250年前が舞台なのだが、撮影場所(景色)は現在と同じというのには驚き!
a0051234_23345392.jpg

この作品はヒースが好きか?ヨーロッパの景色(ヴェネチア)が見たいか?古典もの(仮面舞踏会etc.)ファンか?以上、好みでない人にはおすすめではない。
私的には来月念願のイタリア旅行に行くのでヴェネチアの下見って感じであった。
a0051234_23472370.jpg

巷で噂のジャコモ・カサノバ(レジャー)は修道女との“愛”の現場を役人に見つかり捕らえられる。が、総督(ティム・マッキナリー)の計らいで無罪となる。しかし総督は“そろそろ良家の子女と身を固めれば...”とカサノバに促す。その後ひょんな事から出会った、剣の達人で、密かに小説も書いているフランチェスカ(ミラー)。彼女にマジで惚れてしまうカサノバだったが...
a0051234_23352558.jpg

ストーリーはかなりハリウッド的なんだろうか??...本当の“カサノバ”物語はどうなんだろう??まぁでもこれはこれでハリウッド映画なのだから許してしまおうと思った。
a0051234_23353860.jpg

やはりヴェネチアが舞台の、キャサリーン・マコーミック主演の「娼婦ベロニカ/1998」を思い出したが、“ベロニカ”が生きた時代は16世紀ということで、この映画の時代より2世紀も前の設定だったことに驚き!
2世紀たってもイタリアの女性はちっとも進歩していない(進歩させてもらえないが正解だが...)
a0051234_04858.jpg

[PR]
by margot2005 | 2006-06-18 00:06 | USA | Trackback(31) | Comments(18)

「インサイド・マン」

a0051234_132381.jpg「Inside Man」2006 USA
監督は「マルコムX/1992」のスパイク・リー。
配役は刑事キース・フレージャーに「マルコムX/1992」「ペリカン文書/1993」のデンゼル・ワシントン。銀行強盗ラッセル・ダルトンに「グリーン・フィンガーズ/2000」のクライヴ・オーエン。二人に絡む金持ち弁護士マデリーン・ホワイトに「フライト・プラン/2005」のジョディ・フォスター。
「イルマーレ/2006」のクリストファー・プラマーが強奪される銀行の会長ケイス役。そして、警部ダリウス役に「イングリッシュ・ペイシェント/1996」のウイレム・デフォーという豪華な配役。
a0051234_1375352.jpg

ニューヨーク、マンハッタン信託銀行に4人組の武装強盗が人質を取って占拠する。頭脳明晰の首謀者ラッセル・ダルトン(オーエン)は周到な計画をたてており、次々に実行していく。通報を受けたNY市警のプレージャー(ワシントン)は相棒ミッチェル(キウェテル・イジョフォー)を伴って現場に急行する。一方で、事情を知ったマンハッタン信託銀行会長のケイス(プラマー)は、敏腕弁護士ホワイト(フォスター)に電話をし、秘密裏に頼み事を聞いて欲しいと依頼する。
a0051234_1334565.jpg
デンゼル大ファンであります!もうどの作品(一部ダメなのもあるが...)観てもかっこ良い!!アフリカン・アメリカン俳優NO.1であります。
a0051234_1493262.jpg

この作品はとても楽しみしていた、クライヴ・オーエンも、ジョディーも出演するしで...
クライヴは武装強盗役なのでほとんど生顔見えないのが残念である。
リッチ弁護士役のジョディーは、すってきなデザイナーズ・スーツと、ピン・ヒールというファッションでyodareが出そう。
ミッチェル役のキウェテル・イジョフォー「キンキー・ブーツ/2006」ではゲイを演じていたが、どんな役を演じても素敵な俳優で好きである。
a0051234_132546.jpg

アメリカは今でもやはりあのtwin towerの事が脳裏から拭い去れないのかも知れない。この映画でも執拗に痛めつけられ、アラヴ人に間違われるシーア派の男が滅茶怒るシーンが登場する。アメリカの人種問題って底深いなと感じるのは、やはり映画の中でスペイン系(南アメリカ)に対する発言にも現れている。
だがしかし、この作品は今迄にちょっとない、素晴らしい展開の、素晴らしい銀行強盗映画である。さすがスパイク・リー!!
a0051234_1335850.jpg

[PR]
by margot2005 | 2006-06-14 01:53 | USA | Trackback(34) | Comments(12)

「親密すぎるうちあけ話」

a0051234_23381027.jpg「Confidences Trop Intimes」...aka「Intimate Strangers」2004 フランス
監督は「仕立て屋の恋/1989」「橋の上の娘/1999」のパトリス・ルコント。ヒロインにサンドリーヌ・ボネール「灯台守の恋/2004」
やはりサンドリーヌ・ボネールが主演の「仕立て屋の恋/1989」を思い出させる作品。
アンナ演じるボネールの相手役ウイリアムにはファブリス・ルキーニ「マックス・モン・アムール/1985」。ウイリアムの妻ジャンヌにアンヌ・ブロシェ「Mの物語/2003」。
粋な大人のラヴ・ストーリー。
a0051234_23384079.jpg

精神科医の治療を受けるため、パリのアパルトマンを訪れた女アンナ(ボネール)は部屋を間違える。そこはモニエ医師(ミシェル・デュショーソワ)の部屋ではなく、税理士ウイリアム(ルキーニ)の部屋だった。精神科の治療室によくあるカウチが置いてあったため勘違いしたアンナ。そのアンナに間違いを説明するウイリアムだが、聞く耳を持たないアンナ...アンナはウイリアムに自身のセックス・ライフを打ち明け始める。
a0051234_23385477.jpg

まあ映画だから...現実にあんなこと起こる訳ないだろうが...
ウイリアムには妻がいるが、妻ジャンヌ(ブロシェ)は他の男に走り、ウイリアムを捨てようとしている。そこに突然現れた素敵な人妻アンナ。ウイリアムの心は揺れ動く...しかしこのウイリアムが実に冷静で...フランス人てすぐSEXに至る人種が多いと認識しているが、そうではない人種(男)もいるのだと再納得した。
a0051234_2339726.jpg

しかしボネールは憂い顔が似合う。ウイリアム演じるルキーニもなんとなく「仕立て屋の恋」の中年男イールとかぶってしまう。パトリス・ルコントが描く男と女の世界は、いずれも哀愁を帯びていて素敵。
邦題は原題直訳。
最近ハリウッド映画を観てるもので、こういったフランス映画を観ると、マジでお金かかってないなと感じる。前にエマニュエル・べアールが、ハリウッド映画1本のお金でフランス映画10本作る事が出来ると発言していた事を思い出した。同じハリウッドものでも、大作ならフランス映画の10倍どころか、50倍位製作費かかってるかも??この作品ホント見事お金かけてないのだが、いや素敵な映画は素敵だ!!
a0051234_23382356.jpg

[PR]
by margot2005 | 2006-06-13 23:57 | フランス | Trackback(15) | Comments(8)

「プルートで朝食を」

a0051234_1332727.jpg「Breakfast on Pluto 」アイルランド/UK 2005
「クライング・ゲーム/1992」「ことの終わり/1999」のニール・ジョーダンが作った、素敵な母親探し物語。ジョーダンの「クライング・ゲーム」は傑作だと思う。フォレスト・ウイテカーとジェイ・デビッドソン(かなりバイセクシュアルな女性でモデル出身)の怪しい“LOVE”が強烈だったが...
「ことの終わり」はレイフ・ファインズとジュリアン・ムーアが演じる、世界的有名な不倫小説の映画化だが、映画はそれほどgoodではなかった。
ジョーダンはトム&ブラッドの「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイアー/1994」の監督でもある。
こうやってジョーダン作品並べてみると暗い映画ばかりである。
しかし...この作品はコメディの要素が入っていてとても楽しめる。
a0051234_1334140.jpg

主演は「ダブリン上等/2003」「真珠の首飾りの少女/2003」のキリアン・マーフィー。神父役にリーアム・ニーソン。他にアイルランド、ダブリン出身の名脇役ブレンダン・グリーソン。
とにかくこの作品は主演のキリアン・マーフィーに演技賞あげたい!!女になりきっている...そして...musicの素晴らしい事...案の定と言うか、シアターでしっかりサウンド・トラックCD販売していた。
a0051234_133576.jpg

アイルランドの小さな街に生まれたパトリック(マーフィー)は教会の門前に捨て子される。後にブレイデン家の養子として育てられたパトリック...しかし彼はノーマルではなかった。ドレスを着たり、化粧をしたり...
結局育ての母(ルース・ネッガ)に愛想を尽かされたパトリックは小さなトランクを抱え実の母親探しの旅にでる...ロンドンへと...
a0051234_1341113.jpg

コメデイである。かなり哀愁を帯びているのだが笑える。マーフィー滅茶いけるOkama役。
musicは“シュガー・ベイビー・ラヴ”から始まってエンディングの「風のささやき」までmusic好きにはたまらない。60年代の「子犬のワルツ」や70年代?かな?「フィーリング」とか懐かしいミュージック満載!
70年代が舞台の作品なので、IRA(アイルランド独立闘争)のテロ活動など織り交ぜながら、心に染みる素晴らしい作品となっている。
タイトルの“プルート”はギリシャ神話プルトーン(冥王星)の意味。これについては映画の中で説明してくれる。
a0051234_134531.jpg

[PR]
by margot2005 | 2006-06-11 01:52 | UK | Trackback(36) | Comments(23)

「13才の夏に僕は生まれた」

a0051234_2333697.jpg「Quando sei nato non puoi più nasconderti」...aka「Once You're Born You Can No Longer Hide 」
イタリア/フランス/UK 2005
GWに有楽町で開催されたイタリア映画祭で上映された。
監督、脚本は「輝ける青春/2003」のマルコ·トゥリオ·ジョルダーナ。
主演はサンドロを演じたマッテオ·ガドラ。
サンドラの父親ブルーノ役はアレッシオ·ボーニ「心の中の獣/2005」
「家の鍵/2004」のキム·ロッシ·スチュアートも、この作品のアレッシオも共にとても若い父親を演じている。これが妙に素敵で、最近のイタリア映画ブレイクもこの辺が狙いなのかもしれない??
a0051234_2330557.jpg

イタリア北部のブレシャ(ミラノの東に位置する、ほぼヴェローナ(ロミオとジュリエットの舞台で有名)とミラノの中間にある小都市)に住むサンドロ(ガドラ)は工場を経営する裕福な父親ブルーノ(ロッシ)の一人息子。13才の夏、父ブルーノ(ボーニ)と彼の親友ポーピ(ロドルフォ・コルサト)に連れられ、サンドロは地中海ギリシャへヨット・クルージングに出かける。航海中のある夜、眠れないでデッキに出たサンドロは誤って海に転落する。助けを求めて息絶え絶えになったいたサンドロを助けたのは違法移民たちを乗せた船だった。そこに乗船していた、ルーマニアから逃げて来たラドゥ(ヴラド・アレキサンドラ・トーマ)とアリーナ(エステル・ハザン)兄妹に助けられながらなんとかイタリアへと帰り着く。
a0051234_23275477.jpg

いきなりのラスト・シーン...この後はどう理解すれば良いのだ??と悩んだが...「隠された記憶/2005」のようにそれぞれが解釈すれば良いのかと思う。
「13才の夏に僕は生まれた」というタイトルは中々goodだと思う。13才のサンドロは裕福な家庭で、両親の絶大なる愛を受けて育ってきた...なんの苦労もなしに...しかし海に落ちたことから、難民たちに救われ、彼らの惨めな人生を知る事となる。13才と言えば“魔の中学生”で、子供から、大人へと変わる狭間...この時期にとんでもない世界を見て、知ってしまったサンドロの心は乱れに、乱れたことだろう。
このサンドロ役のマッテオ·ガドラは、ぴったりの配役である。ラドゥとアリーナ役の二人も素晴らしい!
a0051234_23274043.jpg

移民問題がテーマである、この映画を観てイタリアもこういった問題を抱えていると言う事を知った。移民を望む人々はアフリカや東ヨーロッパから祖国を捨ててやって来たのである。彼らを乗せた船が巡視船に保護された時、船に乗り込んで来た係官は“誰か英語を話すものはいるか?フランス語は?スペイン語は?”と質問して行く、そこでサンドロが“イタリア人だ!”と手を挙げる。こういったシーンを観ると当たり前なのだが、ヨーロッパってホント多数の人種、多数の言語が混在しているのだと再納得してしまう。
冒頭のシーン、サンドロが駅でアフリカ人と出会う。彼が発した言葉を理解する事は出来なかったが、ラストでその言葉の意味を知ることになる...それは“生まれたからには逃げも隠れもできない”と...この言葉が映画のタイトルとなっている。
現在市庁舎に使われていると言う、ブレッシャの街のシンボルと呼ばれている建物“ロッジャ”が映画のシーンに登場していた。
アレッシオ・ボーニは相変わらずゴージャス!!
[PR]
by margot2005 | 2006-06-08 01:00 | イタリア | Trackback(13) | Comments(10)

「ポセイドン」

a0051234_2336171.jpg「Poseidon」2006 USA
監督は「トロイ/2004」のウオルフガング・ペーターゼン。出演はカート・ラッセル、ジョッシュ・ルーカス、リチャード・ドレイファス、エミリー・ロッサム、ジャシンダ・バレットetc.
前回の主人公はジーン・ハックマン演じる神父だが、本作ではカート・ラッセル演じる元消防士でNY市長でもあったロバートと、ジョッシュ・ルーカス演じるギャンブラー、ディランが主人公。
a0051234_23361796.jpg
大西洋上を航行中の豪華客船“ポセイドン”。ニュー・イヤーのカウントダウンが始まり、ボール・ルームに集まった人々は新年を迎える事に狂喜していた。そこへ突然大津波が押し寄せ、ポセイドンは瞬く間に船底を上に転覆してしまい、多くの乗船客が命を奪われる。ボール・ルームにいて生き延びた数百名の人々を前に船長は言う“救助が来る迄ここに留まろう!”と。
a0051234_23364982.jpg

船長の言葉に疑問を感じたディラン(ルーカス)は、逆さまになったボール・ルームにいては助からないと直感し行動を起こす。彼の直感を信じたロバート(ラッセル)も後へと続く。ロバートは一緒に乗船していた娘ジェニファー(ロッサム)がボール・ルームにいないため、彼女を捜そうと決めていた所だった。この後は観てのお楽しみ。
a0051234_23371744.jpg

前作品と大きく違う所は...当たり前だが...CGを駆使してあるので滅茶迫力がある。しかし反面ストーリー性には欠けている。ロバート、ジェニファー親子の葛藤も殆ど描かれていないし...リチャード・ドレイファス演じるリチャードも、ディランとマギー(バレット)の関係も...しかしあの上映時間では人間ドラマは描けないだろうと思った。観ていてハラハラどきどき、水攻めのオンパレード...これで良いのだこの映画はと思った。カート・ラッセル張り切ってます!ジョッシュ・ルーカスも頑張ってます!二人共(他の俳優も)ホントに息絶え絶えで水攻めに耐えていたのが解ります。エンド・クレジットでスッゴイ数のスタントマンの名前がクレジットされていたのが興味深かった。
a0051234_2337494.jpg

1972年度版「ポセイドン・アドベンチャー」はもちろん観ている。1972年度版より2006年版は20分も上映時間が短いのだが、これは監督の意図のようである。逆さまにひっくり返った船がいつまでたっても沈まない訳がないということである。確かにあれだけひっくり返った船がラストまで沈まなかった1972年版は??だが、“パニック映画”の名作としてあれはあれで良いのだと思う。
a0051234_2336322.jpg

[PR]
by margot2005 | 2006-06-07 00:25 | USA | Trackback(37) | Comments(11)