<   2006年 05月 ( 10 )   > この月の画像一覧

パリの橋

数年前に隔年で2回パリに行った際、とても絵になって素敵なので橋の写真を撮った。
一番上の橋の左に見えるのはかつて駅舎だったオルセイ美術館。
その下の橋の左奥はノートルダム寺院。
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下3枚が「アンジェラ/2005」の舞台となった“アレクサンドラ三世橋”。
映画の中で2回飛び込むシーンがあったが、あの汚い川(あれだけ頻繁に船が航行するのだから、どう考えても川が汚染されない訳がない)に飛び込むなんて...かなり勇気がいる。ホントに飛び込んだのはスタントマンかも知れない??
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又また下3枚は、後フランスを代表する世界的な女優となったジュリエット・ビノシュがヒロインを演じた「ポンヌフの恋人/1991」で有名なポンヌフ。ちなみに映画「ポンヌフの恋人」の“ポンヌフ”はセットで撮影された。橋の後ろに見える建物はサマテリーヌ(デパート)。“ポンヌフ”に関してはパリ最古の石橋として有名なので橋の案内板(看板)まで撮ってしまっている。パリジェンヌ御用達のデパート・サマテリーヌは日本人観光客が殆どいない(エトランゼに浸れる)穴場デパートではあるが、品的にはちょっと満足出来なかった。でもさすが“フランス刺繍”の国...刺繍関係(ボタンや、リボン、糸)の種類が多くってびっくり納得であった。
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一番下はサリー橋の文字で名前は解るが、一番上2枚の橋の名前は不明(調べれば解るのだが...sorry)。
セーヌに架かるパリの橋は全部で35個あるということだが、市の境界にある2つの橋と、鉄道専用の”pontSNCF”は除いて数えると書いてある本もある。
ということで半端じゃないほど橋は架かっているのだが、バトー・ムーシュ(遊覧船)でセーヌを遊覧すれば、たっぷりと楽にその橋たちを見る事が出来る。
全てなんか全然美しくない画像(数年前にnikomatで撮ったのをスキャンした)ばかり...アレキサンドラ三世橋はバトー・ムーシュより撮った。
ちなみに「橋の上の娘/1999」の橋は、映画の解説では、パリの名もない橋ということだが、どの橋なのだろう??

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by margot2005 | 2006-05-31 23:24 | TRIP | Trackback(1) | Comments(6)

「アンジェラ」

a0051234_231467.jpg「Angel-A」2005フランス
監督、脚本は「ジャンヌ・ダルク/1999」のリュック・ベッソン。
主演のアンドレに「アメリ/2001」のジャメル・ドゥブーズ。
アンジェラにコペンハーゲン出身のスーパー・モデル、リー・ラスムッセン。
ベッソンはスーパー・モデルが好みらしい...“ジャンヌ・ダルク”役もキエフ出身のミラ・ジョボヴィッチだった。
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パリを舞台にモノクロで撮ったアンジェラとアンドレのラヴ・ストーリー。
原題から“アンジェラ”は多分...と想像していたがやはり...
ギャングに借金返済を迫られ、今にもエッフェルの上から突き落とされそうになるアンドレ(ドゥブーズ)。危機一髪でその場を逃れパリの街をうろついていた。警察に駆け込んで“2.3日牢屋に入れてくれ!”と懇願するが、追い出される始末。絶望の果てセーヌに架かるアレキサンドル三世橋の上から飛び込もうと思いつく。しかし覚悟を決め飛び込もうと思った矢先、端の欄干にいきなり女が現れセーヌに飛び込んだ。焦ったアンドレは自身も飛び込み、夢中で女を助ける。女は180cm位の背丈で、抜群のプロポーションの美女であった。彼女はアンジェラ(ラスムッセン)と名乗り、アンドレと行動を共にしたいと言い出す。
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観る前ファンタジーなのか?なんて想像していて、でもベッソンとファンタジーはなんとなく似合わないかな?なんて思いながら...観てのお楽しみ映画としておきましょう。
パリのセーヌに架かる橋はホント絵になる。初めてパリに行った時、セーヌに架かる橋の写真を何枚も撮った。アンジェラとアンドレが、セーヌ、エッフェル、ノートルダム寺院、サクレクール寺院、コンコルド広場とパリの名所を映画の中で案内してくれる。
「橋の上の娘/1999」と「ブルース・オールマイティ/2003」を合体したような??映画かな??なんて思ったが...ラストはちょっとだけ感動。
リーは「ファム・ファタール/2002」でも上半身宝石だけを身に付けたゴージャスな姿でカンヌ映画祭に現れるヴェロニカを演じていたが、この作品でもスーパー級のプロポーションを見せてくれる。下はモデル・フォトのリー。
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by margot2005 | 2006-05-30 23:20 | フランス | Trackback(15) | Comments(10)

「ダ・ヴィンチ・コード」

「The Da Vinci Code」2006 USA
監督と脚本は「ビューティフル・マインド/2001」のロン・ハワードとアキヴァ・ゴールドマン。原作はダン・ブラウン。主演のロバート・ラングドンにトム・ハンクス、ソフィー・ヌヴォーにオドレィ・トトゥ「ロシアン・ドールズ/2004」、ベズ・ファーシュにジャン・レノ、シラスにポール・ベタニー、リー・ティーピングにイアン・マッケラン、そしてマヌエル・アリンガローサにアルフレッド・モリーナと言う豪華な俳優人。a0051234_2454390.jpg映画を観る際、基本的に前知識はなしで、出来たら原作は読みたくない。しかしこの映画ほど原作を読んでおいて良かったと思ったことは過去にない気がする。原作の単行本上下2冊を2時間30分の映画にした脚本家アキヴァ・ゴールドマンってスゴイ!と思った。ただし満足はしていない。まあ2冊の単行本を2時間30分の映画にすること自体が無理だと思ったが...これも仕方がない...とにかく映画は限られた時間内で描くので...だがしかし、“ダ・ヴィンチ・コード”については全然語れていない。踏み込めていないのだ。ダン・ブラウンの小説を一気読みした後、バルセロナの歴史研究家マーティン・ランの書いたノン・フィクション“ダ・ヴィンチ・コード・デコーデッド”を読んだ。わたしのように頭の中で“ダ・ヴィンチ・コード”が出来上がった状態で映画を観た人は滅茶満足に欠けるでしょう...まあこれも仕方ないが...出演俳優はそれぞれ適役で良かったと思う。
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ルーヴル美術館館長ジャック・ソニエール(ジャン・ピエール・マリエール)が何ものかに殺害された。ソニエールの死体はレオナルド・ダ・ヴィンチのウィトルウィルス的人体図を彷彿とさせる形で横たわっていた。捜査が開始され、ちょうどパリで講演をしていたハーヴァード大学のロバート・ラングドン(ハンクス)が殺害現場ルーヴルに呼ばれる。宗教象徴学の権威であるラングドンを出迎えたのはフランス司法警察のベズ・ファーシュ警部(レノ)。ソニエールが殺害された、正にその夜ソニエールとラングドンが会う約束をしていたと言う事を知ったファーシュはラングドンを疑い始めていた。そうこうするうち、フランス司法警察暗号解読官ソフィー・ヌヴォー(トトゥ)が現れる。ソニエールはソフィーの祖父で、彼はソフィーになら解けるであろう暗号を、自身の身体や、ルーヴルの名画周辺に残していた。
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その後映画はサスペンス・タッチでイエス・キリストの“聖杯”探しが描かれるのだが、何せ英語とフランス語がごちゃ混ぜの上...オプス・ディ、悪魔崇拝、シオン修道会、秘密結社、ウィトルウィルス的人体図、フィナボッチ数列、黄金比、クリプッテックス...と耳慣れない言葉の嵐で...おまけに聖書の言葉も引用され、非日常的この上ない会話(字幕)の連続で、ミステリーを楽しむと言うにはちょっと...本ではもちろんこれらにについて詳しく説明してあるので、興味しんしんで読み進める。しかし映画では余りにも説明が割愛されているので、本のそれらの箇所を何度も、思い出し、考えずにいられない状態であった...終始...なものでサスペンスに浸ると言う気分ではなかった。
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ルーヴルで撮影したということだが、“モナ・リザ”と“岩窟の聖母”の他は、さらっと映るのみで、階段途中にある、かの有名な“サモトラのニケ”が一瞬映ったかと思ったらルーヴルは終わりで..少々物足りない気がした。
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それぞれの人物の描写についても乏しく、特にティーピング(マッケラン)の従僕であるレミー・ルガリュデ(ジャン・イヴ・バーテルロ)やチューリッヒ保管銀行パリ支店長アンドレ・ヴェルネ(ユルゲン・プロフノウ)の描き方(彼らの行動)がとても短絡的で困った。観ていて、なんでいきなりそんな行動にでるの...みたいな...
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主演のトム・ハンクス、この作品ではほとんど笑わない...真剣そのもののトム・ハンクスの顔って余り見かけない気がする...
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ヒロインのオードレは「アメリ/2001」のイメージがいつも付いてくるが、いや中々良かった。ジャン・レノは相変わらず存在感あり!!イアン・マッケラン、ポール・ベタニー、アルフレッド・モリーナはそれぞれ適役でgood!
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ディレクターズ・カット版で5時間位の作品が作られたら観たいなぁ。
わたしはクリスチャンではないが、神イエスが人間であり、マグダラのマリアとの間に子供をもうけ、子孫がいる...その子孫は...と言うのはちとキツいなと思った...。
ラスト・シーン...ルーヴル・ピラミッドのガラスから下を見入るラングドン...その下にはあの像が...コレは原作にはない。原作はソフィーとの再会の約束である...ラングドンが見入るその像はマグダラのマリア???
ああ又パリに行きたくなって来た!!
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by margot2005 | 2006-05-25 19:51 | USA | Trackback(49) | Comments(14)

「ロシアン・ドールズ」

a0051234_1591199.jpg「Les Poupées russes」...aka「The Russian Dolls」2004フランス/UK
セザール賞、助演女優賞2005/セシル・ドゥ・フランス。
フランス映画祭上映作品/2005
「スパニッシュ・アパートメント/2002」から5年後の物語。ユーモアとセックスをたっぷりと描いた素敵なラヴ・コメディ。
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主演のグザヴィエにロマン・デュリス「ルパン/2003」。元彼女マルティーヌにオドレィ・トトゥ「ダ・ヴィンチ・コード/2006」。ウエンディに「プライドと偏見/2005」のケリー・ライリー、イザベルにセシル・ドゥ・フランス「ぼくセザール10才半1m39cm/2003」。監督、脚本はセドリック・クラピッシュ「パリの確率/1999、スパニッシュ・アパートメント/2002」。
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スペイン、バルセロナで過ごした多国籍友人たちとの、思い出深い日々から5年の年月が経過したグザヴィエ(デュリス)は現在30才。夢であった小説家にはほど遠く、くだらないTVドラマの脚本を書くことで生計をたてている。元彼女マルティーヌ(トトゥ)はシングル・マザー。彼女は、今の仕事に甘んじているグザヴィエを批判するが...
ある日、アパルトマンから追い出されたグザヴィエは、レズビアンのイザベル(フランス)の所に転がり込む。ショッピングに行ったブティックで出会ったカッシア(アイザ・マイガ)とベッド・インしたり、レズビアンのイザベルを自分のフィアンセだと祖父に紹介したりで、今だ理想の恋人を見つけられないグザヴィエ。そんな折、イギリスBBC放送のドラマを書く事になったグザヴィエは、バルセロナで一緒に過ごしたウィリアム(ケヴィン・ビショップ)の姉ウエンディ(ライリー)に会うためユーロスターに乗ってロンドンへ行く。一方パリでは、若いセレヴで元モデルと言うセリア(ルーシー・ゴードン)の自叙伝のゴースト・ライターとしてグザヴィエが選ばれる。スーパー級にゴージャスなセリアに夢中になりながら、ウエンディにも気持ちが傾くグザヴィエ...
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いやロマン・デュリスは素晴らしい!とても存在感のある俳優で、ユーモア精神抜群の素敵な俳優だ。この作品おまけでロマン君のストリーキングも登場する。
パリとロンドンが舞台となっているため、景色も楽しめ...もう何も言う事がない。文句無しに楽しめるロマンティック・コメディここにあり映画である!!
ユーロスターはパリ、ロンドンを結ぶ重要な役を果たしている。この作品でも登場するが、このユーロスターでパリ、ロンドンを往復するシーン...「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」にも登場していたのを思い出した。
フランス映画、ロマン・デュラス万歳!!
正直言ってロマン・デュリスの顔は余り好みではないのだが、素晴らしい俳優である事は間違い無しである。今後の彼に益々期待したい!!
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by margot2005 | 2006-05-21 02:28 | フランス | Trackback(15) | Comments(13)

「ナイロビの蜂」

a0051234_2113620.jpg「The Constant Gardener」2005 UK/ドイツ
オスカー助演女優賞(2005)/レイチェル・ワイズ

監督はブラジル出身のフェルナンド・メイレレス「シティ・オブ・ゴッド/2002」。主演の英国外交官ジャスティン・クエイルにレイフ・ファインズ「メイド・イン・マンハッタン/2002」「上海の伯爵夫人/2005」、妻テッサにレイチェル・ワイズ「ニューオリンズ・トライアル/2003」。原作はジョン・ル・カレ「テーラー・オブ・パナマ/2001」。
久々のレイフ主演映画で楽しみにしていた。多分、レイチェル・ワイズがオスカーをゲットしたので??大きな劇場で公開に至ったのかもしれない?なんて勝手に想像して...有楽町の丸の内プラゼールで観た...土曜日...雨の午後だったもので、普段映画観ない人とかもいたし...初日だしで...シアターは満員であった。
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この作品はやはり...“冒険小説の巨匠ジョン・ル・カレの同名ベストセラー”と言うことで納得した。やはりコレは冒険映画だったのだ。常に前知識ゼロで映画を観るため...観る前は、ストーリーを語るしっとりとした作品か??なんて思っていたのが大きな間違いであった。ハリウッド映画ばりの大スペクタクルである。
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ある講演で偶然知り合った英国外交官ジャスティン・クエイル(ファインズ)と学生テッサ(ワイズ)。二人は結婚しアフリカ、ケニア、ナイロビに移り住む。ガーデニングが趣味の温和で無欲な夫ジャスティンに対し、妻のテッサは行動力の固まりのような女性で、地元での救援活動に明け暮れていた。ある日、テッサはアフリカ人医師アーノルド(ユベール・クンデ)と出かけたまま帰らぬ人となる。陰謀事件に巻き込まれた後、テッサは殺されたと確信したジャスティンは、一人で事件解明に乗り出す。
レイチェル演じるテッサは前半で死んでしまうのだが、その後ジャスティンがテッサとの過去を思い出す回想シーンでしばし登場する。
原題が語るように主人公はこよなく緑を愛するガーデナーである。
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最近冒険活劇は食傷気味なので私的にはおすすめではないが、アフリカの地ケニア、スーダン...ラストに登場する広大な湿地帯は素晴らしく美しい!
劇場の入り口にrottentomatoesの記事が掲載されている。アメリカでは評判良かったみたい...オスカーも受賞したし...。
しかしレイフ・ファインズは「シンドラーのリスト/1993」や「イングリッシュ・ペイシェント/1996」の頃と比べて、余り変化してないのがスゴイ!
「Jの悲劇/2004」のビル・ナイが黒幕で出演している。
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by margot2005 | 2006-05-14 02:21 | UK | Trackback(53) | Comments(18)

「家の鍵」

a0051234_02403.jpg「Le Chiavi di Casa」...aka「The Keys to the House」2004 イタリア/フランス/ドイツ
ヴェネチア映画祭(2004)パジネッティ賞主演男優賞/キム・ロッシ・スチュアート
イタリア映画祭(2005)オープニング作品

監督、脚本はジャンニ・アメリオ。主演の父親ジャンニにキム・ロッシ・スチュアート、息子パオロにアンドレア・ロッシ。ニコルにシャーロット・ランプリング「スイミング・プール/2003」。
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15年前ジャンニ(スチュアート)の恋人ジュリアは、19歳で障害のある子供を産んだ後亡くなった。伯母夫婦に引き取られたその男の子パオロ(ロッシ)は15才に成長していた。ミュンヘンで15年ぶりに初めて息子と会ったジャンニ。彼はベルリンのリハビリ施設へパオロを連れて行くため列車に乗る。パオロの扱いにと惑うジャンニ。リハビリ施設で出会ったニコル(ランヴリング)はパオロより重度な障害を持った娘ナディン(アッラ・ファエロヴィック)の母親であった。ニコルと出会ってから、ジャンニに“息子を愛している”という気持ちが芽生え始める。
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観終わって何とコメントしてよいのやら??言葉が浮かばない...周りに健常者しかいない世界で生活している人々にとって、この映画の世界は人事でしかないが、やはり感動...とにかくジーンと来る。
パオロ役のアンドレアが名演技である。ニコル演じるシャーロット・ランプリング、押さえた静かな演技ながらも圧倒的な存在で、相変わらずブラヴォー!シャーロットである。ジャンニ役のスチュアートについての知識は皆無で、今回初めてお目にかかった。スーパー級に素敵なイタリア俳優が又一人増えた感じ...キム・ロッシ・スチュアート
映画のラストは感動ものである!
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イタリア映画祭の時もそうだったが、この映画を上映した岩波ホールを満員にした80%は中高年である。往年のイタリア映画が懐かしいのか??フランス映画だとこれほど、中高年は集まらない気がするが...なぜに??
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by margot2005 | 2006-05-14 00:14 | イタリア | Trackback(20) | Comments(14)

「輝ける青春」

a0051234_105217.jpg「La Meglio gioventù」...aka「The Best of Youth」2003 イタリア
昨年の夏に神保町の岩波ホールで上映の際、前売りチケットを購入したにもかかわらず、体調不良でチケットを無駄にした。その後都内随所で公開されていたが、観に行く事は叶わなかった。そして今回DVDになったので観る事が出来た...良かった。
イタリア映画祭で映画を観る前に、この作品を観る事が出来たのは実にラッキーだった。
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イタリアに住む中流階級の家族の模様を描いたヒューマン・ドラマ。
監督はマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ。主演のニコラ&マッテォ兄弟にルイジ・ロ・カーショ&アレッシオ・ボーニ(心の中の獣/2005)。ジョルジアにジャスミン・トリンカ(恋愛マニュアル/2005)。トリンカは「息子の部屋/2001」に出演していたようだが、どうも記憶にない。
オープニングは、かの有名な60年代の大ヒット曲「朝日のあたる家」である。

1966年、イタリア、ローマに住むカラーティ家には大学生のニコラ(カーショ)とマッテォ(ボーニ)という仲の良い兄弟がいた。辛抱強く努力家のニコラに対し、マッテォは繊細な夢想家であった。ある日、精神を病んでいるジョルジア(トリンカ)を、不当な扱いを受けている施設から連れ出して来るマッティオ。ニコラは友人カルロ(ファヴリッツィオ・ジフーニ)とヴィターレ(クラウディオ・ジョエ)と共にノルウェー旅行に出る予定であったが、マッテォが連れて来たジョルジアを故郷に送り届けるはめになる。
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全編6時間でDVDモチ2枚だが、1本観たら止まらなくて...結局一気に観た。観終わったら朝であった。

ノルウェーを皮切りにトリノ、ミラノ、パレルモ、トスカーナとイタリア周遊旅行のように景色が楽しめる。しかしこの作品2003年作であるが、時代設定、最初は1960年代である。さすがイタリア...40年前と風景が変わらないというのもスゴイ!なと感じた。
対照的な性格のニコラ、マッティオ兄弟を中心に、彼らの両親、姉、妹..そして友人たち...後にニコラが出会い、互いに愛し合うジュリア(ソニア・ベルガマスコ)。マッテォが偶然知り逢うミレッラ(マヤ・サンサ)を登場させながら、素晴らしいストーリーが展開して行く。観終わってとにかく感動!!であった...いやマジで感涙してしまった。
難を言えば、主演の二人は現在かれこれ40才なのだが、大学生の役を演じていて少々違和感あり...でもこのドラマを観た人は皆許すでしょう!
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by margot2005 | 2006-05-08 01:26 | イタリア | Trackback(1) | Comments(2)

イタリア映画祭2006...「心の中の獣」

a0051234_1403985.jpg「La bestia nel cuore」...aka「The Beast in the Heart/Don't Tell 」2005 イタリア/フランス/スペイン/UK
国際ベネチア映画祭主演女優賞(2005)/ジョヴァンナ・メッゾジョルノ
監督はクリスティーナ・コメンチーニ。彼女は「ブーベの恋人/1963」の監督ルイジ・コメンチーニの娘と言うことである。「ブーベの恋人」は懐かし過ぎ!
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主演のサビーナにジョヴァンナ・メッゾジョルノ。
サビーナの兄ダニエレにルイジ・ロ・カーショ。
恋人フランコにアレッシオ・ボーニ。二人は「輝ける青春/2003」のコンビ。


声優のサビーナ(メッゾジョルノ)には俳優であるフランコ(ボーニ)という恋人がおり、互いに愛し合っていた。子供が欲しいと願っていたサビーナは妊娠に気ずく。しかしサビーナに遠い昔の悪夢が蘇り、アメリカに住む兄ダニエレ(カーショ)を訪ねる決心をする。両親は既に亡くなっており、残された彼女の家族は兄だけであった。兄の家で過ごすうち、頑なだった兄も、妹の妊娠を知って心揺さぶられる。そして彼は過去に起きた衝撃的な事実をサビーナに告白するのだった。
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サビーナの親友である、盲目でレズビアンのエミリア(ステファニア・ロッカ)、フランコが俳優として出演するTVドラマの撮影監督ネグリ(ジュゼッペ・バッティストン)、そして声優サビーナのディレクターであるマリア(アンジェラ・フィノッキアーロ)らを随所に絡ませながら素晴らしい作品となっている。
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トラウマをただ引きずるだけの暗い映画なのか?と想像していたが、イタリア人はここでもユーモアを忘れない。所々に笑いを入れながらストーリーは展開して行く。コレが又絶妙である。アレッシオ・ボーニの笑顔はほんと爽やかで素敵!
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by margot2005 | 2006-05-07 02:17 | 映画祭 | Trackback(4) | Comments(6)

イタリア映画祭2006...「恋愛マニュアル」

a0051234_0365368.jpg「Manuale d'amore」2005 イタリア
有楽町の日劇で開催されているイタリア映画祭...今回初めて行ったイタリア映画祭。
3月にフランス映画祭を観て、今回はイタリア映画祭...ヴィヴァ・イタァーリア!!
フランス映画祭に比べて会場はなぜか??スゴイ人!!
フランス映画祭とは、上映会場数も上映回数も上映作品数も違うので比較にはならないと思うが...人が多くてちょっとビックラ。
大昔、マルチェロ・ストロヤンニやソフィア・ローレンのファンであった人々が多々観に来ていて大盛況であった。若者も一杯観に来てましたが...
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とにかくイタリア人のユーモアには脱帽!
これはジョヴァンニ・ヴェロネージ監督が描くスーパー・コメディ。
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始まりは“恋”...
結婚してからの”危機”“浮気”“別離”を順番にコメディタッチで描いていく...
“恋”バージョンでは、仕事もなく、彼女もいないトンマーゾ(シルヴィオ・ムッチーノ)が、偶然出会ったジュリア(ジャスミン・トリンカ)に猛烈にアタックする...
“危機”バージョンでは、倦怠期を迎えたマルコ(セルジョ・ルビー二)とバラバラ(マルゲリータ・ブイ)夫婦。二人の間には既に情熱はなく、バラバラにはマルコの嫌な面しか見えない...
“浮気”バージョンでは、婦人警官のオルネッラ(ルチアーノ・リッティゼット)が実直な夫の浮気現場を目撃した後、腹いせに職場で職権乱用を繰り返し、仕返しに憧れていた男と一夜を共にする...
“別離”バージョンでは、妻に逃げられた小児科医ゴッフレート(カルロ・ヴェルドーネ)が自棄になってとてつもない行動を起こす...
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それぞれのバージョンが巧く繋がっていて、ラストは...良くぞここまで繋がっていた!!と感動!!
素晴らしいハートフル・コメディである。
観ていた観客は皆(わたしも含めて)笑いまくりで...映画観て、こんなに笑ったのって久方ぶり。
小児科医ゴッフレート演じるカルロ・ヴェルドーネは、イタリアでは国民的コメディアンと言う事で滅茶納得。
ジュリア役のジャスミン・トリンカは「輝ける青春/2003」
で精神を病んだジョルジアを演じた。この作品では別人のように爽やかでキュートである。
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とにかくこの映画は映画祭の後、多くのシアターで公開して欲しいと切に願う!!!
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by margot2005 | 2006-05-06 01:13 | 映画祭 | Trackback(3) | Comments(0)

「隠された記憶」

a0051234_0542394.jpg「Caché 」...aka「Hidden」2005 フランス/オーストリア/ドイツ/イタリア
カンヌ国際映画祭監督賞受賞/2005
ヨーロッパ映画賞(作品、監督、主演男優)受賞/2005

監督、脚本は「ピアニスト/2001」のミヒャエル・ハネケ。
主演のジョルジュ、アンヌ夫婦にダニエル・オートゥイユ「王妃マルゴ/1994、メルシー人生/2000」とジュリエット・ビノシュ「ダメージ/1992」「綴り字のシーズン/2005」。
マジッド役にモーリス・ベニショー「アメリ/2001」。
「ピアニスト」でヒロインの母親を演じているアニー・ジラルド「若者のすべて/1960」が本作品でもジョルジュの母親役。
「ぼくを葬る/2005」で主人公の父親を演じたダニエル・デュヴァル「夜風の匂い/1999」が夫婦の友人ピエール役で出演している。
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TV 局の人気キャスター、ジョルジュ(オートゥイユ)は、出版社で働く美しい妻アンヌ(ビノシュ)、息子ピエロ(レスター・マクドンスキ)と平和に暮らしていた。しかしある日不気味な絵とともにジョルジュの元にビデオ・テープが送られて来る。そこにはジョルジュ家族の日常が映し出されていた。繰り返し送られて来るビデオや、不信な電話にアンヌはヒステリックになるが、ジョルジュは“警察は事件でも起こらない限り、何もしてくれない”と言うばかり。
だが、やがてジョルジュの脳裏に遠い過去の記憶が蘇り始める。そしてジョルジュはビデオの映像に映し出された街の名前をたどって、ある団地を訪れる。そこに住むマジッド(ベニショー)は、40年前ジョルジュと子供時代を一緒に過ごした人物であった。
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“ラスト・カットに全世界が驚愕!”と言う宣伝文句。心理サスペンスドラマである、この映画のラストをずっと楽しみに観ていた。盛り上がりも何もない、はっきり言って辛気くさいドラマである。まあこういったドラマは私的には好きなので飽きないでラストまで来た。しかしこのラストが...これを作った監督は“好きに理解してくれ!”と言うことなのだろうか?ここのとこフランス映画を何本も観ているが、久方ぶりでラストで悩んだ。移民問題がテーマなので、又また日本人にはピントこない題材だが素晴らしい映画であった。
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コメディが似合うオートゥイユの真面目な顔も堪能できるし、最近ハウス・ワイフ役が多いビノシュも素敵である。
アルジェリア移民がテーマとなっているこの作品...フランス人俳優はアルジェリア生まれの有名人が多々いるようだが、映画を観終わって、主演のオートゥイユも、モーリス・ベニショーもアルジェリア生まれということを知った。
この作品には音楽がない。映画と音楽は共同体のようなものだと思うが、この映画ではそうではない。映画はとても静かに、静かに...台詞のみで進行する。観ている観客も画面に釘つけ状態...。渋谷bunkamura近くの“ユーロ・スペース”で上映されていた。本当に映画を観たい人だけが、観に来ているというシアターでお気に入りとなった。原題は“隠し場/隠れ場”。
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by margot2005 | 2006-05-01 01:19 | フランス | Trackback(28) | Comments(19)