カテゴリ:映画祭( 88 )

イタリア映画祭2017...「どうってことないさ」

Che vuoi che sia2016 イタリア

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酔った勢いでsex動画をネットで公開すると投稿してしまったクラウディオとアンナのカップル。果たして結果は?


監督、出演(クラウディオ)に「おとなの事情/2016」「いつだってやめられる-マスタークラス/2017」エドアルド・レオ。

アンナに「おとなの事情」のアンナ・フォリエッタ。

アンナの義理のおじフランコに「南部のささやかな商売/2013」ロッコ・パパレオ。


ミラノに住むエンジニアのクラウディオと数学教師のアンナは愛しあってはいるが、金銭的不安から子作りに踏切れないでいる。そしてクラウディオが新ビジネスを立ち上げるのにもお金がいる。そんなある夜パーティに出かけた二人はすっかり酔っぱらってしまって、資金が集まれば見返りに自分たちのsex動画を投稿するという宣言動画を撮り、サイトに投稿してしまう。翌朝シラフに戻った二人は投稿の削除を試みるが時既に遅し。あっという間に動画は広がり、企画が評判を呼んで資金額はふくれあがるばかり。


何度も何度も削除のメールを送るが企画は消えない。ついに二人は実行せざるをえなくなってしまう。究極の私生活を売りにするアイデアにメディアも注目しTV出演するまでになった二人は一躍時の人となる。

で、結果は?土壇場になって無理!できない!と言い出したのはアンナ。企画は中止となり二人の関係も危機を迎える。

本作はコメディなのだけどあまり笑えない。大変なことをしでかしてしまったと焦りまくるクラウディオの顔がホラーっぽくて可笑しかったけど

今の時代のドラマだなぁと感心した。


有楽町朝日ホールにて


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by margot2005 | 2017-05-10 00:43 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「甘き人生」

Fai bei sogni…akaSweet Dreams2016 イタリア/フランス

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母を失った男の魂の喪失と再生の物語。


マッシモに「おとなの事情/2016」ヴァレリオ・マスタンドレア。

マッシモ(幼少期)にニコロ・カブラス。

マッシモ(青春期)にダリオ・ダル・ペーロ。

エリーザに「シークレット・オブ・モンスター/2015」ベレニス・ベジョ。

マッシモの父にグイド・カプリーノ。

マッシモの母にバルバラ・ロンキ。

マッシモ(青春期)の友人エンリコにディラン・フェッラリオ。

エンリコの母に「ヴィオレット-ある作家の肖像-/2013」エマニュエル・ドゥヴォス。

大富豪アトスに「人間の値打ち/2013」ファブリツィオ・ジフーニ。

監督は「母の微笑/2002」「夜よこんにちは/2003「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」「眠れる美女/2012のマルコ・ベロッキオ。


トリノに住む9歳のマッシモは地元のサッカーチーム、トリノの大ファン。ある夜、大好きな母がお休みのキスをした後、帰らぬ人となる。やがて父親に連れられて教会へ行き、神父から母の死を告げられるがマッシモは彼女の死を受け入れることができない。そして母の死因を知らないまま大人に成長する。


母の死はマッシモの人生にずっと影を落とし続けていた。ある時、マッシモは呼吸が苦しくなって病院で診察を受け、担当した女性医師のエリーザに惹かれてしまう。母は心筋梗塞で亡くなったとエリーザに告げるが、彼女の返答から母の死因に疑問を抱くようになる。

終盤で母の死因が明かされる。“逝かせてあげなさい。”というエリーザの言葉が胸に染みる。


原作はトリノ生まれのジャーナリスト、マッシモ・グラメッリーニの書いたベストセラー小説。

ドラマは60年代から90年代にかけて描かれる。

ジャーナリストであるマッシモが政治記者時代に取材した政界の構造汚職と検察による汚職捜査や、サラエヴォで取材したボスニア・ヘルツェゴビナの紛争などが描かれることでマッシモの新聞記者としての経歴をたどることができる。そしてスクリーンにサッカーの試合中継がたびたび流れるのはマッシモが一時期スポーツ記者だったから...。60年代に流行ったMusic&ツイストが懐かしい。

ある時、“母を愛せない”と悩む中年男の人生相談投稿に答えるマッシモ。彼は母を亡くした男で、自身の経験を綴った投稿が大評判を呼ぶエピソードはとっても素敵だった。


大人のマッシモを演じるヴァレリオ・マスタンドレアがスゴく良かった。彼のこのようなキャラは初めて見たかも知れない。

出番は少ないながらフランス人女優エマニュエル・ドゥヴォスの存在感は圧倒的。

マッシモに癒しを与えるエリーザ役のベレニス・ベジョも良かったな。


有楽町朝日ホールにて


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by margot2005 | 2017-05-09 22:50 | 映画祭 | Trackback(2) | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「君が望むものはすべて」

Tutto quello che vuoi2017 イタリア

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何一つ接点のない老人と若者が出会い友情を育んでいくヒューマン・コメディ。


ジョルジュに「死刑台のメロディ/1971:監督、脚本」のジュリアーノ・モンタルド。

アレッサンドロにアンドレア・カルペンツァーノ。

クラウディアに「昼下がり、ローマの恋/2011」「海と大陸/2011」ドナテッラ・フィノッキアーロ。

リッカルドにアルトゥーロ・ブルーニ。

アレッサンドロの父親ステファノにアントニオ・ジェラルディ。

監督は「ブルーノのしあわせガイド/2011」フランチェスコ・ブルーニ。


ローマの下町に住む22歳のアレッサンドロは定職もなく父親に養われている。ある日、仲間たちと喧嘩騒ぎを起こし警察沙汰となる。業を煮やした父親はぶらぶらしているアレッサンドロに仕事を見つけてくる。それはアルツハイマー病を抱える85歳の老人ジョルジュの散歩の相手をすることだった。


ピアスもタトゥーも俺が金を出している!と父親に言われるアレッサンドロはいわゆるNEETで仲間たちも皆遊び人。ジョルジュは過去に数々の文学賞を受賞し、大きな名声を得た詩人だったが今では世間からも忘れ去られ、隠遁生活を送る日々。老人相手はいやいやだったが、アレッサンドロは次第に彼の詩や人柄に惹かれるようになる。


ある日、アレッサンドロは部屋の壁一面に書かれたジュルジュの詩を見つける。そして詩と詩の間に十字架の絵も書かれていた。アルツハイマー病のジョルジュは時折ワケのわからないことを言い出す。それは第二次世界大戦下の従軍兵士時代のことでアメリカ兵士の逃亡や贈り物の話が続き、アレッサンドロはジョルジュの奇妙な話に好奇心を刺激される。やがて詩と十字架の絵を手掛かりに宝探しを決行し、仲間を引き連れてジョルジュと共にトスカーナへと向かう。


タイトルの”君が望むものはすべて”は詩に書かれた言葉。

孤独な老人と愛に飢えた青年が心を通わす物語でとっても見応えがあった。しかしながら仲間のリッカルドのママのクラウディアにぞっこんのアレッサンドロはやはりマザコン?

主演のアレッサンドロを演じたアンドレア・カルペンツァーノはキュートなだけではなく演技も素晴らしかった。


有楽町朝日ホールにて


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by margot2005 | 2017-05-08 00:43 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「ピューマ」

Piuma2016 イタリア

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子供を産むことを巡るフェッラとカテとその家族の9ヶ月の物語。仕事も家もない二人の決断は?


フェッラにルイジ・フェデーレ。

カテにブル・ヨシミ。

フェッラの母親カルラに「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」「自由に乾杯!2013」ミケーラ・チェスコ。

フェッラの父親フランコにセルジョ・ピエラッティーニ。

カテの父親アルフレードにフランチェスコ・コレッラ。

リーノおじいさんにブルーノ・スクエッリャ。

ステッラにフランチェスカ・トゥッリーニ。

監督はロアン・ジョンソン。


高校生のフェッラとカテは妊娠をきっかけにそれぞれの家を出るが、結局住むところがなくてフェッラの実家に居候することになる。卒業試験を終えたら友人たちと旅行に出かけようと計画していたがそれも叶わなくなってしまう。子供が生まれても育てて行けるのか?と不安が募るが前向きに生きて行こうと頑張る二人。しかし無計画な二人が気がかりなフェッラの両親は互いの意見が食い違い喧嘩ばかりしている。


現代のイタリアでは子供を持つことは人生の新しいスタートではなく、今までの暮らしの終わりを意味する。まるで人生が終わってしまうかのように感じるのだと監督は語る。それをテーマにした本作はコメディ仕立てで中々面白かった。

映画の背景にはパステル・カラーが多く使われ、主人公のカップルが混乱を極める世界の頭上(ローマのビルの谷間)ををすいすいと泳いで行ったり、風呂に浮かべるプラスティックのアヒルをメタファーに使って大量に海に浮かばせ、荒波にも流されまいと踏ん張る姿が面白い。


タイトルはてっきり動物のピューマだとばかり思っていたらイタリア語で羽という意味で、このような名前の子供はやはり珍しいらしい。

多数のオーディションの中から選ばれたフェッラ役のルイジ・フェデーレが素晴らしい。


有楽町朝日ホールにて



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by margot2005 | 2017-05-06 23:07 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「ジュリアの世界」

La ragazza del mondo…akaWorldly Girl2016 イタリア/フランス

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18歳のジュリアの両親はエホバの証人の敬虔なる信者。日々集会に参加するジュリア自身も模範的な信者で伝道活動に励んでいる。ジュリアが通う学校の教師ドナーティは、数学の才能に秀でる彼女に大学進学を薦めるが、信仰生活を最優先させたいと教師の薦めを固辞する。そんなある日、信者の息子リベロと出会い急速に惹かれて行く


ジュリアにサラ・セラヨッコ。

リベロに「レオパルディ/2014」ミケーレ・リオンディーノ。

ジュリアの父親チェレスティーノに「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード/2003」のマルコ・レオナルディ。

ジュリアの母親コンスタンツァにステファニア・モントルシ。

エホバの証人の長老ジャコモに「ミラノ、 愛に生きる/2009」「孤独な天使たち/2012」ピッポ・デルボーノ。

ジュリアの学校教師ドナーティに「幸せの椅子/2013」ルチア・マシノ。

監督はマルコ・ダニエリ。


ジュリアが信仰する世界では世俗の人間との交際は禁じられている。しかし彼女はリベロに恋をしてしまったのだ。それはもちろんジュリアの初恋。世俗の人間リベロと関わってはならないことはわかっているが、心も身体もそれを拒否することができない。やがてジュリアは葛藤の末家を出てリベロとの同居を決断する。


汚れを知らない世界に生きる少女と、麻薬密売の犯罪歴がある男が出会い激しい愛を募らせて行く。

リベロを選んだことから、教団組織や家族から関係を断絶されたジュリア。二人の恋の行方がとても気になったが、想像通りの展開で、この女性は立ち直るのが早くて強い!と感心した。

テーマがエホバの証人という宗教の世界。スゴく違和感のあるドラマながらとても興味深く見ることができた。何はともあれ主演の二人が素晴らしい。

「レオパルディ」で超イケメンだったミケーレ・リオンディーノが、髪をそり上げていて全く別人で最初誰だかわからなかった。


有楽町朝日ホールにて


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by margot2005 | 2017-05-03 22:22 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「いつだってやめられる-マスタークラス」

Smetto quando voglio: Masterclass2017 イタリア

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「いつだってやめられる/2014」の続編。


ピエトロに「おとなの事情/2016」エドアルド・レオ。

マッティアに「副王家の一族/2007」ヴァレリオ・アプレア。

アルベルトにステファノ・フレージ。

アルトゥーロにパオロ・カラブレージ。

バルトロメオに「バッグにはクリプトナイト/2011」リベロ・デ・リエンツォ。

ジョルジョにロレンツォ・ラヴィア。

アンドレアにピエトロ・セルモンティ。

ジュリアに「錆び/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」ヴァレリア・ソラリーノ。

パオラ・コレッティに「暗黒街/2015」グレタ・スカラーノ。

ヴァルテルに「われらの子供たち/2014」ルイジ・ロ・カーショ。

監督、原案、脚本はシドニー・シビリア。


本作は3部作の第2章で、今年イタリアで公開される第3章「Smetto quando voglio: Ad honorem」と一緒に撮影された模様。


合法ドラッグをめぐる大騒動の後、神経生物学者のピエトロは獄中生活を満喫中。一方で女性刑事のパオラ・コレッティは街にはびこる合法ドラッグを絶滅しようと躍起になっている。ある日、ドラッグがやめられないアルベルトが自動車事故を起こし警察に連行される。そこでコレッティはチームを再結成して警察に協力してくれないかとピエトロに持ちかける…


犯罪歴の抹消を条件にOKしたピエトロたち7人と、新たに加わった解剖医と弁護士の2人。彼らのミッションは警察が直接介入することが出来ない合法ドラッグの取引を非合法化するために、秘密裏にドラッグを入手して、その成分を分析することだった。


前作では学者のピエトロたちがドラッグストアで原材料を買ってドラッグを作って売りまくる話で、痛快でとても面白かった。本作もチームが再結成して警察に協力するという展開は中々面白い。前作に比べるとスケールがかなり大きくなっていて見せ場がたっぷりある。


ピエトロ役のエドアルド・レオはスタントなしで真夏に列車のアクション・シーンに挑んだそう。あのシーンはイタリア映画では中々見られない。とてもハリウッド的だった。そしてその列車のシーンにちょっと怪しいヴァルテル役でルイジ・ロ・カーショが出演している。


「いつだってやめられる」というタイトルは、自分も含めた、タバコや酒をやめられない、人間が心に思っている言葉からついたと、ホールの舞台に現れた主演俳優のエドアルド・レオが教えてくれた。


有楽町朝日ホールにて



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by margot2005 | 2017-05-02 23:54 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2016...「オレはどこへ行く?」

「Quo vado?」 2016 イタリア
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終身雇用の公務員にしがみつく男ケッコを描いた痛快コメディ。

ケッコにケッコ・ザローネ。
ヴァレリアにエレオノーラ・ジョヴァナルディ。
シローニ女史に「輝ける青春/2003」「孤独な天使たち/2012」のソニア・ベルガマスコ。
ケッコの父親ペッピーノにマウリツィオ・ミケーリ。
ケッコの母親カテリーナにルドヴィカ・モドゥーニョ。
マーニョ大臣にニンニ・ブルスケッタ。
ビネット上院議員にリーノ・バンフィ。
ケッコのフィアンセにアッズラ・マルティーノ。
観測隊員に「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」のパオロ・ピエロボン。
監督、原案、脚本はジェンナーロ・ヌンツィアンテ。
原案、脚本、音楽はルカ・メディチ(ケッコ・ザローネ)。

地方都市で公務員の職にあるケッコは38歳のシングルで両親と同居している。フィアンセに結婚をせがまれているが、心から愛するのはマンマだけ。そんなある時、政府が公務員の人員削除に乗り出し早期退職者を募ることになる。ケッコは退職か勤務地変更か?の選択に迫られる。マーニョ大臣の命令によりシローニ女史は次々と早期退職に追い込むことに成功するが、ケッコはだけは絶対に首を縦に振らない。で、彼女はケッコを退職させるべく、嫌がらせでイタリアのあらゆる所に左遷するが全く動じない有様。頭にきたシローニ女史は彼を北極圏にあるノルウェーの離島の観測所に送り込む。やがてケッコはあまりの寒さにイタリアに戻りたい!気持ちが芽生え始めるが、観測所で働くヴァレリアに一目惚れし、彼女の3人の連れ子と共に暮らし始める。

ケッコは一時ヴァレリアとノルウェーで幸せな日々を送っていたが、やはりノルウェーは寒い!ヴァレリアを説き伏せイタリアに戻りプーリアに赴任することになる。とにかくどこまでも公務員なのだ。しかしそんな公務員魂がいやになったヴァレリアはケッコと別れる決断をする。
オープニングとエンディングはアフリカ。予想どうり二人のヨリは戻ったわけ。

主演のケッコ・ザローネはイタリアでは有名なコメディ俳優とのこと。でもケッコ・ザローネの映画は今回初めて見た。日本のお笑い芸人にいそうなタイプで、その中の誰かに顔似ている?なんて思ったりもした。
この方多彩な人で主題歌も歌っている。
氷のようなシローニ女史を演じるソニア・ベルガマスコはシリアスなドラマの「輝ける青春」や「孤独な天使たち」より本作のようなコメディがとても似会う女優。

映画祭のエンディングにふさわしい痛快イタリアン・コメディは、もうとにかく全編笑いっぱなしで…隣の女性はうるさいくらい笑っていてちょっと困ったけど...。
今年は5本しか見ることができなかった。中でも良かったのは、移民問題を扱った「地中海」、同性愛を描いた「私と彼女」、そして過激なストーリーの「暗黒街」はとても見応えがあったし、ラストに見た「オレはどこへ行く?」はもう最高!にくだらなくって面白いイタリアン・コメディで大満足。

有楽町朝日ホールにて
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by margot2005 | 2016-05-10 21:19 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2016...「暗黒街」

「Suburra」2015 イタリア/フランス
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政治家、ギャング、聖職者が複雑に絡み合い、金と欲望に生きる男たちの1週間を描いた壮絶なる暗黒街のスリラー・ドラマ。

フィリッポ・マルグラーディに「家の鍵/2004」「題名のない子守唄/2006」「対角に土星/2007」「セントアンナの奇跡/2008」「天使と悪魔/2009」「気楽な人生/2011」のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。
セバスティアーノに「ナポレオンの愛人/2006」「NINE/2009」「我らの生活/2010」「家の主たち/2012」「無用のエルネスト/2013」「レオパルディ/2014」のエリオ・ジェルマーノ。
ナンバー8にアレッサンドロ・ボルギ。
サムライに「王妃マルゴ/1994」のクラウディオ・アメンドラ。
ナンバー8の恋人ヴィオラにグレタ・スカラーノ。
娼婦サブリーナにジュリア・エレットラ・ゴリエッティ。
マンフレディ・アナクレッティに「ブルーノのしあわせガイド/2011」のアダーモ・ディオニージ。
ベルシェー枢機卿に「ベティ・ブルー/愛と激情の日々/1986」「ニキータ/1990」「王妃マルゴ/1994」「ラクダと針の穴/2003」のジャン=ユーグ・アングラード。
監督、原案、脚本はステファノ・ソッリマ。

原タイトルの「Suburra」とは“古代ローマ時代、売春宿や居酒屋が立ち並び、政治家とゴロツキなど異なる世界の住人が密かに接触した地区の名称”だそう。原タイトルは正にドラマにぴったり!

ドラマは2011年11月5日から12日にかけての1週間を描いており、11月12日にイタリア共和国第60代首相シルヴィオ・ベルルスコーニが辞任する。
過去に日本でもその数々の醜聞が報道されたイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニと、政治家フィリッポ・マルグラーディが被って見える。

ローマ郊外のオスティアを牛耳るナンバー8は“ウオーターフロント計画”と呼ばれる再開発のため、暴力をもって地上げを進めている。一方で議会で再開発計画を推進するマルグラーディはローマの暗黒街を牛耳るサムライと強く結びついている。
ある夜、マルグラーディがホテルに二人の娼婦を連れ込みドラッグとセックスに溺れる最中、一人の若い娼婦がドラッグ中毒で死んでしまう。彼女はまだ17歳だった。あせったマルグラーディは事件をもみ消そうと事を起こす。やがてマルグラーディが犯した罪からナンバー8とロマ(ジプシー)のアナクレッティ一家との抗争が勃発する。

ハリウッド大作にも出演するピエルフランチェスコ・ファヴィーノが、貫禄たっぷりにワル役を演じる一方で、ちょっとキュートなエリオ・ジェルマーノが情けないキャラにぴったり。でも怒りに怒ったラストは痛快だった。
ベルシェー枢機卿を演じるフランス人俳優ジャン=ユーグ・アングラードの老けぶりに驚き。見ていて誰だか全くわからなかった。
スキンヘッドにタトゥでひげ面のアレッサンドロ・ボルギの素顔は超イケメン。実際の彼は髪の毛ありそう。

ドラマのロケーションで、ライトアップされたサンピエトロ寺院や、テヴェレ川にかかる橋の奥に浮かび上がるサンタンジェロ城。そして大統領官邸前広場や、華やかなローマの街が映し出されたロケーションには大満足だったが、この映画ホントにスゴい!強烈なストーリーだった。

有楽町朝日ホールにて
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by margot2005 | 2016-05-09 00:32 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2016...「私と彼女」

「Io e lei」2015 イタリア
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建築家のフェデリカと、ケータリング・ビジネスを展開するマリーナは5年前から恋人として暮らしている。フェデリカはかつては良き妻、良き母で元夫セルジオとの間に24歳の一人息子ベルナルドがいる。しかしかつて女優だったマリーナは同性しか愛したことがなかった...

フェデリカに「母よ、/2015」のマルゲリータ・ブイ。
マリーナに「グレート・ビューティー/追憶のローマ/2013」のサブリナ・フェリッリ。
眼科医マルコに「湖のほとりで/2007」のファウスト・マリア・シャラッパ。
マリーナのアシスタント、カミッラに「はじまりは五つ星ホテルから/2013」のアレッシア・バレーラ。
フェデリカの息子ベルナルドにドメニコ・ディエーレ。
フェデリカの同僚カルロにアントニオ・サバテーリ。
フェデリカの元夫セルジオに「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い/2009」「対角に土星/2007」「あしたのパスタはアルデンテ/2010」のエンニオ・ファンタステキーニ。
映画プロデューサー、ステファノに「あしたのパスタはアルデンテ」「あなたたちのために/2015」のマッシミリアーノ・ガッロ。
監督、原案、脚本は「はじまりは五つ星ホテルから/2013」のマリア・ソーレ・トニャッツィ。

ドラマのオープニングはセルジオの若い妻が生んだ子供の洗礼式。
フェデリカはマリーナと同居しているものの職場では同性愛の関係を隠している。ある時、雑誌のインタビューを受けたマリーナが建築家の女性と暮らしていると告白する。記事は同僚のカルロに知られた上、マリーナは女優業を再開すると言う。二人の中が公になるのを恐れるフェデリカは動揺し戸惑う。しかし女性しか愛したことのないマリーナは“あなたは同性愛を恥じているの?私を愛していないの?”とフェデリカを責める。そうこうするうちフェデリカは昔の友人で眼科医のマルコと出会い関係を持ってしまう。それを知ったマリーナは怒りをあらわにしてフェデリカを家から追い出してしまう。
この辺りの展開にフランス映画「アデル、ブルーは熱い色/2013」を思い出した。女の執念は怖い!?
まぁ結末は読めるけれど、男たちを排除して生きる彼女たちの人生が中々素敵。母親と息子の関係は別だけど…。

撮影されたイタリア、ラツィオ州のラディスポリ(ローマから車で30分くらい)の海岸はとても美しく、二人が乗る車の窓からは素敵なローマの景色が見えて懐かしい。マリーナの事務所はヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂側のロケーション。そして女性二人が住むアパートのインテリアはとてもゴージャスでため息がでる。やはり女性監督だなぁと思わせるシーンや台詞がたっぷりと織り込まれているのが良かったな。
フェデリカのさりげないファッションにも注目だし、何はともあれ主演二人の女優がナイス。
「キャロル/2015」も素敵なレズビアン映画だったけど、本作は21世紀が舞台の上、少々コメディ・タッチのラブ・ロマンスでとっても素敵な作品だった。

有楽町朝日ホールにて
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by margot2005 | 2016-05-07 11:37 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2016...「あなたたちのために」

「Per amor vostro」2015 イタリア/フランス
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ナポリに住むアンナはTVドラマの製作スタジオでプロンプターとして働いてる。夫ジジは花火を売って稼いでいるというが、どうやら怪しい仕事に携わっている様子。二人の娘と、ろうあ者の息子に加え両親の面倒も見なくてはならないアンナは“あなたたち(大家族)のために”生きているといっても過言ではない。家で暴力を振るう夫に耐え、そんな父親を憎む息子を諌める。一歩外に出ればアンナの働く前にプロンプターだったチーロから仕事を取られたと愚痴られ金をせびられる始末。そんなさえない日々のアンナにスター俳優のミケーレが言いよってくる...

アンナに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「私たちの家で(愛と欲望 ミラノの霧の中で)/2006」「湖のほとりで/2007」「バッグにはクリプトナイト/2011」のヴァレリア・ゴリノ。
ジジに「あしたのパスタはアルデンテ/2010」マッシミリアーノ・ガッロ。
ミケーレに「スウェプト・アウェイ/2002」アドリアーノ・ジャンニーニ。
監督、原案、脚本、製作はジュゼッペ・M・ガウディーノ。

子供の頃勇敢だった少女が大人になり結婚して3人の子供の母親となった今、夫の暴力に耐え、子供たちをかばい、頼りにならない兄の代わりに両親の面倒まで見なくてはならない現実が立ちはだかっている。
映画祭の公式カタログに“ジュゼッペ・M・ガウディーノの映画は主に社会的疎外と文化的に排除されるということを題材にしている。”と記されている。本作のヒロイン、アンナが正にそれだ。
ドラマはモノクロで描かれ、アンナの夢と記憶だけはカラーで描いている。そしてドラマのエンディング(現実)もカラー。

この映画はいわゆるアンナの人生再生ドラマ。
マルゲリータ・ブイの「母よ、/2015」にも登場した水のシーン。本作では走行するバスの床が水浸しになる。それは何かの暗示なのかも知れない。
信心深いアンナの母親の姿や、子供の頃“聖母被昇天祭”で天使に扮したなど、宗教色も濃いので少々とっつきにくいドラマではある。
ポスターを見てヒロインの目から下を覆う白い部分は天使の羽であることに気づいた。

ちょっと気になったのはドラマの時代設定が良くわからないこと。ミケーレが携帯電話を持っていたように見えたので現代であるのは間違いない。でもまるで60年代のような雰囲気を感じるのはモノクロのせい?それともアンナのアンティークっぽい服装のせい?そういえばミケーレもレトロな雰囲気を醸しだしている。
さえない子持ちのアンナにスター俳優のミケーレがなぜ?誘惑してくるのか?と、とても不思議だったがなるほどの展開で呆れた。

TV俳優ミケーレ役の俳優はどこかで見た、見たと思っていたらガイ・リッチーの駄作でマドンナ主演の「スウェプト・アウェイ」で船員ジュゼッペを演じた彼だった。かなり老けた感じ。
トム・クルーズの「レインマン/1988」でヒロインを演じたヴァレリア・ゴリノは今年50歳になるがとてもキュート。リッカルド・スカマルチョがパートナーだから?

有楽町朝日ホールにて
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by margot2005 | 2016-05-05 00:46 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)