カテゴリ:MINI THEATER( 227 )

「ナイトクローラー」

「Nightcrawler」2014 USA
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L.A.に住むルイスは定職に就かず、盗みで日銭を稼ぐその日暮らしの日々。毎日観葉植物に水をやり、シャツにアイロンをかける。友人も家族もいない男の楽しみはTVとPC。そんなある夜、“ナイトクローラー”と呼ばれる報道パパラッチ、ジョーと遭遇する。悲惨な映像がTVに売れると知ったルイスは盗んだ高級自転車を、カメラと無線傍受器に交換し夜の街に繰り出す。そして警察無線を盗み聞きし、事件現場へ駆けつけたルイスはショッキングな写真を撮影した後、あるTV局に売り込みに行く…

ルイスに「プルーフ・オブ・マイ・ライフ/2005」「ゾディアック/2006」「マイ・ブラザー/2009」「複製された男/2013」のジェイク・ギレンホール。
ニーナに「トーマス・クラウン・アフェアー/1999」「マイティ・ソー/2011」「マイティ・ソー/ダーク・ワールド/2013」のレネ・ルッソ。
リックに「グアンタナモ、僕達が見た真実/2006」「センチュリオン/2010」のリズ・アーメッド。
ジョーに「ヘイヴン/堕ちた楽園/2004」「エージェント・マロリー/2011」「2ガンズ/2013」のビル・パクストン。
監督、脚本は「落下の王国/2006」「ボーン・レガシー/2012」の脚本家ダン・ギルロイ。

ルイスは私利私欲しか考えず、自分がいかに優秀であるかアピールしまくる。そしてディレクターのニーナも彼の才能を認める。
もし被害者の家族がルイスの行動を知ったら訴えるのではないか?と思ったりもした。嘘が上手くて刑事の追求までかわしてしまう。それはこの男の持って生まれた才能だろう。

ルイスが助手に雇ったリックも社会の底辺で生活している男。日銭が欲しいリックはルイスの助手に採用され一安心。夜になると車の助手席で警察無線から聞いた事件現場へとルイスにナビゲートするのだ。ルイスの要求は完璧で、少しでも間違ったナビをすると怒りが返ってくる。
でも見ていてちょっと驚くと言うか、感心したのは…ルイスは冷酷な人間ながらキレて怒りを爆発することはない。それに意外や言葉も丁寧で、汚い言葉は使わず“Thank You!”や“Please!”がすんなりと発せられる。でもそれがこの男のやり方なのかも知れない。それらの言葉は慇懃無礼とも取れるかも知れないし…。
ひたすら自分の欲望を満たすため、ジョーを騙し、ニーナを手玉に取り、リックを丸め込む姿が恐ろしくもあった。

巷で話題になっている本作のシアターはとても混雑していた。ジェイク・ギレンホールってどうもあのギョロ目がダメで好きになれないのだけど、こういったキャラはもう似合い過ぎる。とにかく彼の怪演と衝撃的な映像に118分があっと言う間だった。
過去の人レネ・ルッソとビル・パクストンの出演が良いな。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2015-09-09 00:34 | MINI THEATER | Trackback(15) | Comments(2)

「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」

「Love & Mercy」2014 USA
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60年代、マネージャーを勤める威圧的な父親との確執から始まり、過酷なツアーと、常にトップにいることにプレッシャーを覚えたブライアンはドラッグとアルコールに救いを求め引きこもりの上肥満化して行く…
80年代、すっかり過去の人となっていたブライアンは、ある日車を買いに自動車販売店を訪ねる。
乗ってみた青いキャデラックをいたく気に入った彼は、セールス・ウーマンのメリンダにも心惹かれデートに誘う…

80年代のブライアン・ウィルソンに「ペーパーボーイ 真夏の引力/2012」「大統領の執事の涙/2013」のジョン・キューザック。
60年代のブライアン・ウィルソンに「キング 罪の王/2005」「リトル・ミス・サンシャイン/2006」「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド/2007」「ルビー・スパークス/2012」「それでも夜は明ける/2013」のポール・ダノ。
メリンダ・レッドベターに「幸せのセラピー/2007」「ブッシュ/2008」「やさしい嘘と贈り物/2008」「スリーデイズ/2010」「崖っぷちの男/2011」のエリザベス・バンクス。
ユージン・ランディに「幻影師アイゼンハイム/2006」「私がクマにキレた理由(わけ)/2007」「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~/2009」「終着駅 トルストイ最後の旅/2009」「それでも夜は明ける/2013」「ウォルト・ディズニーの約束/2013」のポール・ジアマッティ。
マイク・ラブに「ザ・ホスト 美しき侵略者/2013」のジェイク・アベル。
デニス・ウィルソン「フットルース 夢に向かって/2011」のケニー・ウォーマルド。
カール・ウィルソンにブレット・ダヴァーン。
監督、製作は「イントゥ・ザ・ワイルド/2007」「ツリー・オブ・ライフ/2011」「それでも夜は明ける/2013」の製作者ビル・ポーラッド。

ザ・ビーチ・ボーイズもブライアン・ウィルソンももちろん知っている。本作は“ザ・ビーチ・ボーイズ”の伝記ドラマではなく、ブライアン・ウィルソンの栄光と苦悩の半生を描いた人間ドラマ。

映画は見ようかどうしようか?と迷いながら見に行った。全く期待していなかったので見終わってちょっと感動。60年代のあのサウンドを作った天才ミュージシャン、ブライアン・ウィルソンにこのような悲惨な過去があり、彼を支えたメリンダという素晴らしい女性の存在も知った次第。二度と結婚はしないと言いながらメリンダと再婚したブライアンは幸せになれたようだ。

60年代のブライアンと80年代のブライアン...ジョン・キューザックとポール・ダノがブライアン・ウィルソンを演じているということは、二人は似ているのだろうか?そういえばどことなく似てる雰囲気はある。
ドラマの中でポール・ダノも歌っている。あの独特の高音も中々上手い。
カリフォルニアのビーチリゾート、マリブに建つ瀟洒な館にはもちろんプールがあり。リヴィングに置かれたピアノがビーチの砂の上に鎮座している。そして“僕らはサーフィンはやらない。”なんて言っていたのが可笑しかった。

お抱え精神科医ユージン・ランディの異常なる監視とも思える行動や、過剰なまでに処方する薬の数々。ブライアンの屋敷の家政婦が飲みすぎないよう薬を隠していたのには驚いた。やがて金目当てにブライアンに取り憑くユージンは後にメリンダの手によって訴えられ、ブライアンは正気を取り戻すのだった。

映画のタイトルになっているブライアン・ウィルソンの歌う「Love & Mercy」がラストに流れる。
上にも書いたようにメリンダという女性が素晴らしい。80年代のメリンダのファッションもスゴく素敵だし...。演じるエリザベス・バンクスもナイスキャスティング。もちろんブライアン役の二人、ジョン&ポールもナイスだし、ユージン役のポール・ジアマッティも、とにかく配役が素晴らしかった。

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-08-21 22:52 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「ハッピーエンドが書けるまで」

Stuck in Love」2012 USA
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美しい海辺の町で高校生の息子と暮らす小説家のビルは離婚した妻エリカが忘れられず、彼女が新しい夫と暮らす家を覗き見するのやめることができない。一方で隣人のトリシアとはsexフレンドだが、それ以上でも以下でもない関係。娘サマンサは作家志望の大学生で、時々父親の家にやって来る…

ビルに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」「グリーン・ゾーン/2010」「ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)/2011」のグレッグ・キニア。
エリカに「リトル・チルドレン/2006」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」「帰らない日々/2007」「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」「ニューヨーク 冬物語/2014」のジェニファー・コネリー。
サマンサに「しあわせの隠れ場所/2009」「白雪姫と鏡の女王/2012」「シャドウハンター/2013」「あと1センチの恋/2014」のリリー・コリンズ。
ルイスに「幸せのセラピー/2007」「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船/2011」「ウォールフラワー/2012」「ノア 約束の舟/2014」のローガン・ラーマン。
ラスティに「きっと、星のせいじゃない/2014」のナット・ウルフ。
ケイトに「陰謀のスプレマシー/2012」のリアナ・リベラト。
トリシアに「だれもがクジラを愛してる。/2012」のクリステン・ベル。
監督は「きっと、星のせいじゃない/2014」ジョシュ・ブーン。

両親の離婚で愛が信じられないサマンサは深い関係に陥らないようsexだけを楽しんでいる。そんな彼女が大学でチャーミングな青年ルイスと出会う。しかし彼に猛烈にアプローチをかけられ戸惑いまくる。
奥手なラスティはガールフィレンドもいないオタク。父親にけしかけられ、あるパーティで密かに想いを寄せていたケイトと遭遇する。
再婚したエリカの夫婦関係は決して上手くいっているとは言えない状態。
ビルとエリカ、サマンサとルイス、そしてラスティとケイトのLoveの行方は??

一時は売れた小説家のビルは子供たちにも良い作品を書いて欲しいと願っている。
サマンサが処女作を出版する一方で、彼女が内緒で投稿したラスティの作品がスティーヴン・キングに認められたりと、ラストはハッピー!ハッピー!で邦題そのもの。で、少々出来過ぎ?

全く見るつもりはないながら新宿で上映していたのでシアターに行ってしまった。グレッグ・キニアもちょっと好きなハリウッド俳優だし…。
ジョシュ・ブーンの「きっと、星のせいじゃない」の大ヒットと、同じく大ヒットした「あと1センチの恋」のリリー・コリンズの出演にDVDスルーにならずに公開されたのかも知れない。
あのスティーヴン・キングが電話で声だけ出演している。
ロケされたノースカロライナのビーチが美しい。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2015-07-25 20:11 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(4)

「靴職人と魔法のミシン」

「The Cobbler」 2014 USA
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ニューヨークの下町。ユダヤ人街で育ったマックは恋人もいない冴えない中年男で今だ母親と同居している。彼の仕事は代々受け継がれてきた靴修理。日々繰り返されるつまらない仕事にうんざりしつつ今日も愛用のミシンを踏む…

マックに「ウェディング・シンガー/1998」「50回目のファースト・キス/2004」「ベッドタイム・ストーリー/2008」のアダム・サンドラー。
レオンにクリフ・“メソッド・マン”・スミス。
ジミーに「ファーゴ/1996」「パリ、ジュテーム/2006」のスティーヴ・ブシェミ。
エミリアーノに「誘拐の掟/2014」のダン・スティーヴンス。
エミリアーノの恋人タリンにキム・クルーチェ。
カーメンに「僕らのミライへ逆回転/2008」「フルートベール駅で /2013」のメロニー・ディアス。
エレーンに「シー・オブ・ラブ/1989」「オーシャンズ13/2007」のエレン・バーキン。
母親サラに「ミュンヘン/2005」「いとしい人/2007」「ハンガー・ゲーム2/2013」のリン・コーエン。
父親アブラハムに「主人公は僕だった/2006」「新しい人生のはじめかた/2006」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました/2014」のダスティン・ホフマン。
監督は「扉をたたく人/2007:監督、脚本」「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~/2009:出演」のトーマス・マッカーシー。

ある時、マックが修理した客の10.5(The and Half)サイズの靴を履くと、靴の持ち主に変身してしまったのだ。慌てふためきつつ他の靴も試してみると、それは壊れた電動ミシンの代わりに使った、先祖代々の旧式ミシンのせいであることが判明する。つまりそれによって魔法がかけられたのだ。
他人の生活を疑似体験できることを知ったマックはイケメンのエミリアーノに変身してバーへ行った所、案の定の女性に誘われてしまう。ある時、レオンに変身してみたら、なんとまぁこの男がとんでもないワルでとんでもないトラブルに巻き込まれてしまうのだ。

シアターで何度も予告を観て少々気になっていた一作。TOHOシネマズのポイントがたまってたので観ることにした。wowowでたくさんの映画を見たが、おそらくアダム・サンドラーの映画はシアター初めてだと思う。サンドラー映画はかなりくだらないものが多いが、意外にもファンタジーっぽい作品が多いことに気づく。本作はちょっと素敵なファンタジー・ヒューマン・コメディ。
アダム・サンドラーってホント冴えない役が似合う俳優。
スティーヴ・ブシェミは「ファーゴ」以来の気になるハリウッド俳優で、たくさんの映画に出演する名脇役。本作でもひと味違ったブシェミの魅力が発揮されている。
エレン・バーキン、ダスティン・ホフマンも貫禄の出演。
少しのシーンしか登場しないがダン・スティーヴンスがゴージャス。マシューのイメージのブロンド・ヘアーに優しいまなざしが実に似合う。
ヒップホップ・アーティストのクリフ・“メソッド・マン”・スミスが、レオン本人とマックが変身するレオンで顔は同じながら(当たり前)内面が全く違う人を上手く演じていて関心する。
「扉をたたく人」とは全く異なった趣のファンタジー・ヒューマン・コメディを作ったトーマス・マッカーシーは中々素敵だ。
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TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-06-26 00:08 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(4)

「Mommy/マミー」

「Mommy」2014 カナダ
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2015年、カナダのとある町(仮想の国でもある)。ある日、シングルマザーのダイアンは矯正施設から15歳の息子スティーヴを連れ出す。多動性障害であるスティーヴは情緒不安定なため、自分をコントロールできず怒りを覚えると暴れまくり、施設に放火していたのだ。まもなく二人のぎこちない生活が始まるが、母親は失業中の上、息子は問題を起こしてばかり。そんな折、二人は真向かいの家に住む女性カイラと出会う。元教師のカイラは神経を病み吃音に苦しんでいた。やがてカイラの存在が二人に良い影響を与え平和な日常が始まろうとしていた…

ダイアン・デュプレに「マイ・マザー/2009」のアンヌ・ドルヴァル。
カイラに「わたしはロランス/2012」のスザンヌ・クレマン。
スティーヴ・デュプレにアントワーヌ・オリヴィエ・ピロン。
弁護士のポールに「人生、ブラボー!/2011」のパトリック・ユアール。
監督、脚本、製作、編集、衣装デザイン、出演(クレジットなし)に「マイ・マザー/2009」「わたしはロランス/2012」「トム・アット・ザ・ファーム/2013」のグザヴィエ・ドラン。

残念なことに3人で築く平和な日々も長くは続かなかった。車の中でのダイアンの白昼夢が哀れでいたたまれない気持ちになる。
やっかいな自分をマミーはいつかきっと愛さないと思いこむ息子に“母親の愛は永遠よ!”と答えるダイアン。そして“母親の愛は永遠だけど、あなた(息子)は別の愛を見つけるのよ!”とも言う台詞に“図星だな。”とうなった。そう何れ息子は新しい愛を見つけるのだから...。

グザヴィエ・ドラン映画は非常に顔アップが多いように思える。本作のスクリーンは真四角。一部、フルスクリーンにもなるが、全編を通してほぼ全て真四角のスクリーン。なのでアップがますます強調され、ダイアンとスティーヴの緊張が猛烈に伝わってくる。神経を患っているカイラの表情もアップにされて緊張感が増す。
そしてもう一つ彼の映画は毎回Musicが多彩。本作もカナダの歌姫セリーヌ・ディオン、BECK、サラ・マクラクラン、オアシス、そしてヴィヴァルディのクラシックも…。
ポールと母親の3人でいったKARAOKEでスティーヴがマミーに捧げるアンドレ・ボチェッリの“Viv Per Lei/彼女のために生きる”がナイス!場違いな曲でひんしゅく買ったけど…。

グザヴィエ・ドランは衣装デザインも担当している。「わたしはロランス」でやはり衣装を担当していて、ロランスの纏う衣装…特に色がスゴく印象的だった。本作では衣装デザインも担当しているので、ダイアンの歳に似合わないド派手な衣服とチープなアクセサリーが目にも鮮やか。

独特の世界観を持つグザヴィエ・ドランの作品はとても興味深くて、突飛ながら惹き付けられる。いや突飛だから惹き付けられるのかも知れない。
見終わって母親と息子の深い愛に心揺さぶられた。

新宿武蔵野館にて
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by margot2005 | 2015-05-24 00:22 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(0)

「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」

「The Good Lie」2014 ケニア/インド/USA
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“誰かのやさしい嘘で、今日も世界は救われる。”

キャリーに「恋人たちのパレード/2011」「デビルズ・ノット/2013」のリース・ウィザースプーン。
マメールにアーノルド・オーチェン。
ジェレマイアにゲール・ドゥエイニー。
ポールにエマニュエル・ジャル。
アビタルにクース・ウィール。
キャリーの友人ジャックに「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「ボーン・レガシー/2012」のコリー・ストール。
監督は「ぼくたちのムッシュ・ラザール/2011」のフィリップ・ファラルドー。

ドラマは1983年に始まったスーダンの内戦で親を殺され、家を奪われた後生き残った子供たちが、ケニアの難民キャンプをめざす過酷な旅で始まる。そしてとうとう2000年にアメリカとスーダンが協力し抽選で選ばれた者がアメリカ移民を獲得する。彼らは“ロストボーイズ”と呼ばれた。

キャリーはロストボーイズのマメール、ジェレマイア、ポールに仕事を斡旋するカンザスシティの職員。突然面倒をみるハメになったキャリー...言葉は理解出来るが、電話を見るのも初めての彼らに唖然とし、いらつきながらも次第に心を通わせて行く。

就職先も決まり3人の生活も落ち着いたかに見えたが、いくら働いても誰にも相手にされない不満からポールはヤケになる。おまけにアメリカ入国の際、家族でありながら、異性とは一緒に住めないとのルールでアビタルと引き離された3人は彼女が気がかりでならない。やがてそのような彼らの心情を汲み取ったキャリーは行動を起こす。
人に無関心で生きてきたキャリーは、互いを思いやって生きるロストボーイズの姿に心を揺さぶられたのだろうか?

ゲール・ドゥエイニーとエマニュエル・ジャルは実際にスーダン難民。
スーダン難民キャンプはフランス他合作映画の「約束の旅路/2005」でも描かれていたのを思い出す。

2001年に起こったアメリカ同時多発テロによりケニアの難民キャンプからアメリカへの移民は中止となった。少年時代の10数年間を難民キャンプで過ごし、アメリカへの移民で未来が開けたマメールたち…ドラマはフィクションのようだけど、彼らはとてもラッキーだったに違いない。
ラスト近く、マメールは祖国で生き別れとなった兄テオが気がかりでケニアのナイロビ行きを決心する。そして難民キャンプでテオと再会する。その後マメールの取った行動はとても感動的だった。

異国の文化に戸惑うロストボーイズと、これぞアメリカ人女性といった感じのキャリーとのギャップが実に面白く、ちょっと感動する佳作。
リース・ウィザースプーンを念頭に置いて脚本が書かれた様子。確かにキャリー役がとても似合っている。
スーパーの棚のドッグ・フードを見て“犬用の食べ物!?”と驚き、牧場で“ライオンはいるの?”と質問するロストボーイズがカルチャー・ギャップで笑わせてくれる。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2015-04-30 22:56 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(2)

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

「Birdman: Or (The Unexpected Virtue of Ignorance)」2015 USA
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かつて一世を風靡したスーパーヒーロー映画“バードマン”の主人公を演じたリーガンは、いつまでたってもそのイメージが拭えず、その後もぱっとせず今や落ち目の中年俳優。妻シルヴィアとは離婚し、一人娘のサムはドラッグ依存症で退院したばかり。人生最悪状態のリーガンは一旗揚げようと舞台に取り組む…

リーガンに「ビートルジュース/1988」「バットマン/1989」「バットマン リターンズ/1992」のマイケル・キートン。
サムに「マジック・イン・ムーンライト/2014」のエマ・ストーン。
マイクに「幻影師アイゼンハイム/2006」「インクレディブル・ハルク/2008」「ボーン・レガシー/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のエドワード・ノートン。
ジェイクに「ハングオーバー!! シリーズ/2009~2013」のザック・ガリフィナーキス。
ローラに「わたしを離さないで/2010」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「シャドー・ダンサー/2011」「ビトレイヤー/2013」のアンドレア・ライズブロー。
レズリーに「美しい絵の崩壊/2013」のナオミ・ワッツ。
シルヴィアに「あなたとのキスまでの距離/2013」のエイミー・ライアン。
タビサに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「ウイークエンドはパリで/2013」のリンゼイ・ダンカン。
監督、製作、脚本は「バベル/2006」「BIUTIFUL ビューティフル/2010」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。

本作は2015年度のアカデミー作品、監督、脚本、撮影賞を受賞した。マイケル・キートン、主演男優賞は敵わなかったが素晴らしいパフォーマンスで、他の俳優たちも大熱演。

マイケル・キートンの「バットマン」はもちろん観ている。彼は映画版の初代バットマン。「ビートルジュース」も「バットマン」同様ティム・バートン作品で、20数年ぶりにシアターでマイケル・キートンを観た。少し前wowowでミシェル・モナハン主演のサスペンス「ブラインド・フィアー」を観てマイケル・キートンが懐かしかったのを思い出す。冴えない役だったけど…。で、これでマイケル・キートン復活となれば嬉しいな。

アカデミー作品賞に選ばれ、イニャリトゥ始めスタッフ、キャストが登壇。キートンはコメントを求められ“ここに立つだけで十分。”と謙虚に答えていた。主演男優賞はエディ・レッドメインに持っていかれたけど、映画の中にオスカーに値する素晴らしいパフォーマンスのキートンがいる。
エドワード・ノートンはお気に入りハリウッド俳優の一人。しかしわたし自身が惹かれる映画に中々出演してくれない。「グランド・ブタペスト・ホテル」は群像劇だったし、ジェレミー・レナー主演の「ボーン・レガシー」はつまらない作品だった。「幻影師アイゼンハイム」のノートンはスゴく素敵だった。あれからかれこれ10年。彼もおじさんの部類に入ってしまったわけだ。
「ハングオーバー!! シリーズ」でうるさくてウザいキャラを演じたザック・ガリフィナーキスが静かで唖然。俳優が演じるキャラって、その人そのものになってしまってコワい。
ローラ役のアンドレア・ライズブローはオーラのある女優で好き。
エマ・ストーンは「マジック・イン・ムーンライト」よりこちらのキャラが良いな。

リーガンが自ら脚色/演出/主演で手がける舞台劇“愛について語るときに我々の語ること”の配役…リーガンの若い恋人ローラと、レズリーの相手役に抜擢された俳優マイクが実生活で彼女の恋人と言う設定。ローラはリーガンの子供を妊娠中と言うおまけまで付いていて、スキャンダラスな俳優たちの実情が面白い。

映画は舞台劇も含め全編現実と妄想がないまぜになった展開がスゴく斬新。
怪我で降板した俳優の代わりにウディ・ハレルソン、マイケル・ファスベンダー、ジェレミー・レナーなどどうか?とモロ実名で登場したり、ロバート・ダウニーJr.の“アイアンマン”がくだらない!と言う台詞もありかなり手厳しい。メグ・ライアンの整形なんて話もあったけど...。

以下少々ネタバレ...

気になったのはラスト…舞台劇のリーガンは自らを本物の銃で撃って自殺を図り死んでしまう。観客は舞台のパフォーマンスにスタンディングオベーションで答え、辛辣な批評家タビサは舞台劇を絶賛する記事を新聞に掲載する。そしてリーガンが病院で目覚める。銃は鼻をかすっただけだった。元妻が病室でリーガンを見舞っている。その後サムがリーガンのお気に入りの花を持ってやって来る。サムが花瓶を探しに部屋を出た後リーガンは窓から飛び降りてしまう。やがて窓から身を乗り出して父親を見上げるサムの目のアップ...しかし観客の目にリーガンの姿は映らない。
病院のシーンは妄想?リーガン本当は死んでいた?どう解釈すれば良いものかと、頭が???マークになった。
暗いイメージの映画が多いイニャリトゥ作品。少々奇想天外ながら楽しいイニャリトゥ映画は実にナイス。
全編に流れるBack Musicは90%ドラムスで構成されていてとてもドラマにマッチしている。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-04-22 00:15 | MINI THEATER | Trackback(20) | Comments(2)

「マジック・イン・ムーンライト」

「Magic in the Moonlight」2014 USA/UK
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1928年のドイツ、ベルリン。スタンリーは中国人の扮装をし華麗なるイリュージョンを披露する英国人の天才マジシャン。ある日、友人ハワードがやって来て、コート・ダジュールに住む大富豪が夢中になっているアメリカ人占い師ソフィーの占いが本物か、それとも偽物か見極めて欲しいと依頼する…

スタンリーに「デビルズ・ノット/2013」のコリン・ファース。
ソフィに「ラブ・アゲイン/2011」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」「アメイジング・スパイダーマン/2012&2014」のエマ・ストーン。
おばヴァネッサに「いつか眠りにつく前に/2007」「新しい人生のはじめかた/2008」「ロビン・フッド/2010」のアイリーン・アトキンス。
ソフィの母ベイカー夫人に「イントゥ・ザ・ワイルド/2007」「ローラーガールズ・ダイアリー/2009」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/2015」のマーシャ・ゲイ・ハーデン。
ブライスに「42 ~世界を変えた男~/2013」のハミッシュ・リンクレイター。
ブライスの母グ レースに「アニマル・キングダム/2010」「世界にひとつのプレイブック/2012」「イノセント・ガーデン/2013」のジャッキー・ウィーヴァー。
スタンリーの友人ハワード・バーカンに「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ある公爵夫人の生涯/2008」「ジェーン・エア/2011」「裏切りのサーカス/2011」「博士と彼女のセオリー/2014」のサイモン・マクバーニー。
スタンリーの恋人オリヴィアに「娼婦ベロニカ/1998」「スパイ・ゲーム/2001」「28週後…/2007」のキャサリン・マコーマック。
監督、脚本は「ブルージャスミン/2013」「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のウディ・アレン。

南フランス、コート・ダジュールに乗り込んだ皮肉屋で頑固ものの英国人スタンリーは若くて美しい占い師ソフィーを紹介される。自分が披露するマジックには必ず仕掛けがあり、スタンリーは、いわゆる魔法や、超能力などこの世に決して実在しないと信じている。しかし“あなたには東洋のイメージが浮かぶ”など次々と透視能力を発揮するソフィーに度肝を抜き、彼女の笑顔に魅せられてしまう。
死んだ人間を呼び出し死者と会話するシーン…あのシーンは他の映画でも見たことがある。一番記憶にあるのはデミ・ムーア主演でスゴくヒットした「ゴースト/ニューヨークの幻/1990」。
本作のテーマは霊を呼び出すオカルトのせい?それとも1920年代のせい?で、今回のロマンティック・コメディは今一つだった。
タイトル「Magic in the Moonlight」は二人が雨宿りする天文台からきていると思うが、あのシーンもそれほどロマンティックかなぁ?といった趣き。前作「ブルー・ジャスミン」はとても良かったのに…。そしてロマンティックと言えば「ミッドナイト・イン・パリ/2011」が一番。パリが舞台だけでロマンティックになってしまうのかも?
でも思い起こせばアレン映画にはオカルトが良く登場する。本作ロマンティック・コメディと言う分野では今一つなのかも知れない。

ヴァネッサを演じるアイリーン・アトキンスが貫禄たっぷり。この女優が一番1920年代にマッチしていて素晴らしい。スゴく久しぶりでお目にかかったキャサリン・マコーマックながら出番は少しで残念。
そして20年代の衣装や調度品が美しい。あの豪邸はもちろんのこと。コート・ダジュールの景色もナイス。

一風変わった趣向ではあるが、ロマンティック・コメディを作り続けるウディ・アレンは今年80歳。そして50代半ばの歳で恋する男を演じ、違和感ないのはコリンとリチャード・ギアくらいのもの。と言うことはこの二人に共通するものがある。それは両者共に家庭的な雰囲気が感じられないのかも知れない?何れにしても二人の大ファン。
コリン・ファースの大ファンなので楽しみにしていた本作ながら少々マンネリズム感が漂っていて…エマ・ストーンもとてもキュートなんだけど…コリン&エマのファンじゃなければおすすめではない。
初日に観に行って、同じシアターで上映していた「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」は満席ながら、こちらは半分くらいの入り。偶然ながらどちらの作品にもエマ・ストーンが出演している。
次のウディ・アレン作品に期待したい。次は(2015製作)再びエマ・ストーンが出演のサスペンス?

シネ・リーブル池袋にて
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by margot2005 | 2015-04-17 23:35 | MINI THEATER | Trackback(12) | Comments(2)

「ブルックリンの恋人たち」

「Song One」 2014 USA
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人類学博士号取得の研究を続けるフラニーはモロッコで遊牧民の文化を研究中。ある日、ニューヨークに住む母親カレンから一本の電話が入り、弟ヘンリーが交通事故に遭い昏睡状態にあるという。ヘンリーとはある事が原因で喧嘩の後疎遠だったが、フラニーは取り急ぎニューヨークへ戻る決心をする…

フラニー・エリスに「レ・ミゼラブル/2012」のアン・ハサウェイ。
ジェイムズ・フォレスターにジョニー・フリン。
ヘンリー・エリスにベン・ローゼンフィールド。
カレン・エリスに「あなたは私の婿になる/2009」「噂のモーガン夫妻/2009」「ブレイブ・ワン/2007」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」のメアリー・スティーンバージェン。
監督、脚本はケイト・バーカー・フロイランド。

映画を上映しているのは知っていたけど、かなり地味っぽい作品だし、主演のアン・ハサウェイはあまり好きな女優じゃないしで少々迷っていた。でもなんとなく気になり観に行ったところ中々の感動作でシアターも思ったより入っていた。
ミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターを演じるジョニー・フリンは英国の詩人でありミュージシャンで俳優だそう。弾き語りが上手いはずだ。とにかくmusicが素晴らしい!

ニューヨークでストリート・ミュージシャンをするヘンリーは交通事故に倒れる。モロッコから戻った姉のフラニーは実家に戻り母親カレンに言われるままヘンリーの部屋で寝起きするようになる。大学を中退してミュージシャンになると宣言したヘンリーとは喧嘩して以来疎遠になっていた。部屋を見回すと壁にヘンリーが憧れるインディーズ・ミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターのポスターが貼ってある。そして彼のギターの中からノートが見つかり、その中にジェイムズ・フォレスターのライヴのチケットが挿んであった。ヘンリーの代わりにライブに行ったフラニーはジェイムズの歌に感動する。ライヴの後ジェイムズと会い、弟ヘンリーはあなたの大ファンながら、今は入院中で今日は来る事ができなかったと伝える。すると翌日、忙しい合間をぬってジェイムズが病院へ見舞いにやって来る。

当然ヘンリーは目覚めるだろうなと思っていたが、やはりで…彼が目覚めるきっかけになったのはきっと音楽に違いない。少々事例は異なるが、以前TVで認知症の人にその人が好きだった音楽を聞かせると記憶が戻るようなことを実験していたのを思い出す。
フラニーは病室に蓄音機(カセットではない)やキーボードを持ち込んでヘンリーに音楽を聴かせる。ニューヨークの街で採取した騒音まで聞かせるのだ。おまけにヘンリーが大好きなマーブル・チョコレートやパンケーキを持ち込んで食べられない彼に匂いを嗅がせる。あのような行為ってとても効果があるのだろうなと思った。
音楽を通して結ばれるフラニーとジェイムズ。あの後二人の未来は?その後の展開を見ているものに委ねるラストが素敵だ。
映画のオフィシャルHPに...“これは偶然にも出会った男女の甘く切ない期間限定のプレミアムな恋。”とあり。

新宿武蔵野館にて(4月中旬まで上映予定)
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by margot2005 | 2015-04-07 23:13 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(2)

「あなたとのキスまでの距離」

「Breathe In」2013 USA
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キースはN.Y.郊外ウエスチェスターで妻子と暮らす高校の音楽教師。ある日、一家は英国からの留学生ソフィーをホームスティさせることになる…

キース・レイノルズに「ハート・ロッカー/2008」「ザ・ロード/2009」「英国王のスピーチ/2010」「アニマル・キングダム/2010」「プロメテウス/2012」のガイ・ピアース。
ソフィーに「わたしの可愛い人-シェリ/2009」「テンペスト/2010」「博士と彼女のセオリー/2014」のフェリシティ・ジョーンズ。
メーガン・レイノルズに「カポーティ/2005」「その土曜日、7時58分/2007」「チェンジリング/2008」「グリーン・ゾーン/2010」「デビルズ・ノット/2013」のエイミー・ライアン。
ローレン・レイノルズに「もしも君に恋したら/2013」のマッケンジー・デイヴィス。
監督、脚本は「今日、キミに会えたら/2011」のドレイク・ドレマス。

ドラマのオープニングと、エンディングはキース、妻メーガン、娘ローレンの3人でデジカメに収まるという全く同じシーン。仲睦まじい家族の写真が始めと終わりに登場する。なんとなくラストのショットはキースがぎこちない…いや記憶は定かではない。今一度見てみたい。

本当はチェリストになりたかったキース。しかしメーガンと結婚し娘ローレンが生まれる。彼は生活ため高校の音楽教師の職を受け入れるしか方法はなかった。月日がたち娘も高校生に成長。キースは自分の夢を叶えようとチェロのレッスンに精を出す。そんな折、英国からソフィーがやってくる。類いまれなるピアノの才能に恵まれたソフィーながらなぜかピアノ演奏を固くなに拒んでいる。

原タイトル“Breathe In/息を吸う/熱心に聞き入る”はドラマの中に何度か登場する。近いうちにニューヨークでオーケストラのオーディションを受けるキースは日々落ち着かない。そんなキースの緊張を解きほぐすため、ソフィーは“Breathe In”を薦める。妻のメーガンは夫キースの話に耳を傾けようともしないから…。
二人は音楽が大好きってこともあるし、少々変わり者で孤独な留学生ソフィーと、自分の家なのになんとなく居心地が悪いキースは次第に惹かれ合って行く。

上映中の「博士と彼女のセオリー」に乗じて公開されたとしか思えないフェリシティ・ジョーンズがヒロインのラヴ・ロマンス。
本作のフェリシティは家庭を破壊するファム・ファタールを演じている(ラストで破壊は免れる)。ウエスチェスターの景色が美しく、哀愁を帯びた雰囲気に包まれドラマを盛り上げている。

ガイ・ピアースはラッセル・クロウと競演した「L.A.コンフィデンシャル/1997」の刑事役で初めてお目にかかったUK出身のオーストラリア人俳優。「英雄の条件/2000」「メメント/2000」「モンテ・クリスト伯/2002」「ファクトリー・ガール/2006」と幅広く演じる個性派俳優。
本作のようなキャラクターのガイ・ピアースは初めて見た。なにせ恋する男なのだから…それも娘と同世代の女の子に…。
フェリシティ・ジョーンズは1983年生まれなので撮影時は29歳くらい?でも18歳の高校生役違和感ない。「博士と彼女のセオリー」では大学生から母親までを上手く演じていたのを思い出す。
クレジットなしで「ツイン・ピークス/1989~1992」のカイル・マクラクランが出演しているのに驚き。
相変わらずのヒドい(陳腐な)邦題に呆れる。

wowowにて鑑賞
シネマカリテにてレイトショーで期間限定公開(本日迄)
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by margot2005 | 2015-03-27 23:21 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)