カテゴリ:MINI THEATER( 224 )

「砂上の法廷」

「The Whole Truth」 2016 USA
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ある日、富豪の大物弁護士ブーン・ラシターが殺害され、彼の息子で17歳の高校生マイクが容疑者として逮捕される。マイクの弁護をつとめるのはラシター家の敏腕顧問弁護士ラムゼイ。やがて裁判が始まるがマイクはラムゼイに対して沈黙を守り続ける…

リチャード・ラムゼイに「イルマーレ/2006」「フェイク シティ ある男のルール/2008」「50歳の恋愛白書/2009」のキアヌー・リーヴス。
ロレッタ・ラシターに「ミス・ポター/2006」「かけひきは、恋のはじまり/2008」のレニー・ゼルウィガー。
マイク・ラシターにガブリエル・バッソ。
ブーン・ラシターに「MR.デスティニー/1990」「ゴーストライター/2010」のジェームズ・ベルーシ。
ジャネルに「幸せの教室/2011」「ベル 〜ある伯爵令嬢の恋〜/2013」のググ・ンバータ=ロー。
監督は「フローズン・リバー/2008」のコートニー・ハント。

マイクが担当弁護士、それも一家の顧問弁護士と全く話さず心を開かないのが謎だった。しかし終盤でやはりそうだったのかと納得した。オープニングにラムゼイの独白がある。ラストに真実が明かされ、オープニングのラムゼイのシーンと被る。

ドラマは法廷でのシーンに加え実際に起こったシーンも織り込まれてる。
裁判が始まり証人たちの話を聞いた助手のジャネルは、皆が嘘をついていると確信する。確かに見ていて犯人はマイクではないとずっと感じていた。では誰が?母親か?と常に疑問に苛まれる。そしてあのラストにはまさか?とは思ったけどちょっと驚いた。正義は何処に??

私的には地味なドラマながら中々見応えがあった。本作の監督は「フローズン・リバー」のコートニー・ハント。法廷ものは大好きだし公開されたらすぐにと思っていたけど中々見に行けなくて、先週のサービス・デイに見に行ったらガラガラでびっくりした。キアヌーも過去の人?

キアヌー映画は「50歳の恋愛白書」以来のシアター鑑賞。wowowで「フェイク・クライム/2010」「47RONIN/2013」は見たけど、「キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー/2013」は途中で挫折した。
レニー映画はジョージ・クルーニーと共演の、かなりつまらない「かけひきは、恋のはじまり」以来のシアター。
レニーに関しては2008年以来映画が公開されていない有様。“ブリジット・ジョーンズは何処へ?”といった状態。
以前ゴシップ記事写真でレニーの変貌ぶりに驚いたが、今やブリジットやポターとは別人の感じ。こんなに変化する人もいるんだと再び驚いた。
そうそうジェームズ・ベルーシのあんなキャラは初めて見たかも知れない。

キアヌーの一時劇太り姿もネットで見たが、本作ではスマートでクールなキアヌーに戻っていて安心した。
アル・パチーノ&シャーリーズ・セロンと共演した「ディアボロス/悪魔の扉/1997」はお気に入り映画の一つ。それはかれこれ20年前の映画でやはり弁護士役だったキアヌーがめちゃめちゃクールだったのを思い出す。キアヌーは弁護士役が似合う。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-04-17 23:12 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(0)

「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」

「5 Flights Up」2014 USA
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ニューヨーク、ブルックリン。アレックスは画家でルースは元教師。40年住んでいる彼らの部屋からは ブルックリンが一望できる美しい眺めを持っている。しかし寄る年波には勝てず5階まで階段を登るのが辛い日々...

アレックス・カーヴァーに「最高の人生の見つけ方/2007」「ウォンテッド/2008」「インビクタス/負けざる者たち/2009」「ダークナイト ライジング/2012」「ラストベガス/2013」のモーガン・フリーマン。
ルース・カーヴァーに「幸せのポートレート/2005」「恋とスフレと娘とわたし/2007」「映画と恋とウディ・アレン/2011」のダイアン・キートン。
リリー・ポートマンに「セックス・アンド・ザ・シティ/2008」のシンシア・ニクソン。
若き日のルースにクレア・ヴァン・ダー・ブーム。
若き日のアレックスにコーリー・ジャクソン。
監督は「美しき家、わたしのイタリア/2003」「ウィンブルドン/2004」「ファイヤーウォール/2006」のリチャード・ロンクレイン。

アレックスとルースが40年も住むブルックリンのアパートメントは眺めは良いしとても気にいってるんだけど、悲しいことにエレベーターがない。このエレベーターがないというのはとても辛いと思う。若い頃は何でもなかった階段が立ちはだかる。アレックスもそうだが彼らの老愛犬も辛そう。そこで引っ越し話が持ち上がる。
ブルックリンが一望できる最高のスポットに建つアパートメントは誰もが住みたいと願う物件。どんどん売却を進め、仲介手数料ゲットを狙う不動産屋のリリーのラストが可笑しかった。

40年住んだ家を離れる決断をするのはかなりキツい。でもエレベーターがなくて5階分階段をあがるのもかなりキツいものがある。
ドラマのラストは想像どうりだった。大事なものは決して譲れないということ。しかしあの後もっと年をとったら二人はどうするのだろう?なんて余計な心配もした。長く住むと決めた家を買う時はエレベーターのないアパートメントを買ってはいけないのかも知れない。どんなに眺めが美しくても。

モーガン・フリーマンとダイアン・キートンは初共演とのこと。名優二人の織りなすドラマはなんとなくほのぼのとした雰囲気でナイス。
60歳過ぎて主演をはれる女優ってメリル・ストリープとヘレン・ミレンとダイアン・キートンくらい?
ダイアン・キートンは70歳。「アニー・ホール/1977」を彷彿させるファッションできめている彼女が若くて素敵だ。
老人映画ながらシアターは若い女性もいっぱい。鑑賞した日はレディース・ディってこともあり、金曜日がサービス・デイのこのシアターなら空いていると思っていたので驚いた。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2016-02-22 20:38 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(2)

「ドリームホーム 99%を操る男たち」

「99 Homes」2014 USA
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シングルファーザーのデニス・ナッシュは不況のあおりを受け職を失ってしまう。サブプライムローンで手に入れた家に母親と息子の3人で暮らしているがローンの支払いが滞る日々。ある日、突然警察を伴って現れた不動産ブローカーに長年住み慣れた家を差し押さえられてしまう。全くもって納得できないデニスは“少し待ってくれ!”と懇願するが聞き入れてもらえない。転がるように自分の家から追い出されたデニスは母親リンと息子コナーを連れモーテルに身を寄せることになる…

デニス・ナッシュに「BOY A/2007」「大いなる陰謀/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「Dr.パルナサスの鏡/2009」「ソーシャル・ネットワーク/2010」「わたしを離さないで/2014」のアンドリュー・ガーフィールド。
リック・カーバーに「ワールド・トレード・センター/2006」「その土曜日、7時58分/2007」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」「バッド・ルーテナント/2009」「マシンガン・プリーチャー/2011」「マン・オブ・スティール/2013」のマイケル・シャノン。
リン・ナッシュに「夫以外の選択肢/2004」 「ザ・マスター/2012」「きっと、星のせいじゃない/2014」「わたしに会うまでの1600キロ/2014」のローラ・ダーン。
コナー・ナッシュ「スマイル、アゲイン/2013」「セイフ ヘイヴン/2013」のノア・ロマックス。
監督、原案、製作、脚本は「グッバイ ソロ/2008」のラミン・バーラニ。

舞台はリーマンショック後のアメリカ、フロリダ州。
不動産ブローカーのリック・カーバーは法の抜け穴をかいくぐり、住宅ローン返済不能で差し押さえられた物件を売却して大もうけしている。
職探しがはかどらず途方に暮れるデニスにリック・カーバーが誘いをかけてくる。優秀な建設作業員だったデニスの腕をカーバーは金で買ったのだ。デニスは家を取り戻したい一心で、モラルを無視したカーバーの悪徳ビジネスに手を染めて行く。
デニスは金のため次第にカーバーの言いなりになるが、心のどこかで良心の呵責にも苛まれ始める。そして悪徳ビジネスで金を稼いでいることを母親や息子に言えない後ろめたさから、最後には善に目覚めるデニスにほっとする。ドラマはマジで辛くて重い。
家を取られた絶望から自殺する男のシーンから始まるドラマはなんとも身につまされるがかなり見応えはある。

アンドリュー・ガーフィールドの出演に惹かれて見に行った。「アメイジング・スパイダーマン」シリーズは見ていないのでシアターでは久しぶりのアンドリュー。ヒゲを伸ばした彼は父親役が似合っている。
顔のせいかワル役しかしないマイケル・シャノンが女好きで冷酷な男を演じていてもう完璧。

原タイトルに付く99とは“世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である”と言う説に由来する。
ドラマの中でリック・カーバーが自分も1%の中の一人と豪語していたのを思い出す。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-02-13 22:38 | MINI THEATER | Trackback(3) | Comments(0)

「クリムゾン・ピーク」

「Crimson Peak」2015 USA/カナダ
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20世紀初頭のニューヨーク。富豪のカーター・カッシングを父親に持つイーディスは作家志望の令嬢。コレラで亡くなった母親の幽霊が時折現れ”クリムゾン・ピークに気をつけなさい!”と謎の警告をする。ある日、父親を訪ねて来た準男爵の英国紳士 トーマス・シャープと出会い心惹かれる。やがて父親が突然亡くなるがそれはとても不可解な死だった、そして彼女に莫大な遺産が残される...

イーディス・カッシングに「ディファイアンス/2008」「アメリア 永遠の翼/2009」「キッズ・オールライト/2010」「ジェーン・エア/2011」「アルバート氏の人生/2011」「イノセント・ガーデン/2013」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」のミア・ワシコウスカ。
ルシール・シャープに「アメリカン・ドリーマー 理想の代償/2014」のジェシカ・チャステイン。
トーマス・シャープに「戦火の馬/2011」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」のトム・ヒドルストン。
アラン・マクマイケルに「コールド マウンテン/2003」「パシフィック・リム/2013」のチャーリー・ハナム。
カーター・カッシングに「アダプテーション/2002」のジム・ビーヴァー。
監督、脚本、製作は「パンズ・ラビリンス/2006」「パシフィック・リム/2013」のギレルモ・デル・トロ。

金に困っているシャープ姉弟は富豪の娘に狙いを定めるや手段を選ばない。二人(ほぼルシール)の毒牙にかかったイーディスは次第に追いつめられて行く。

トム・ヒドルストン狙いで見に行った。ギレルモ・デル・トロ作品なので期待したが、ホラーに分類されているわりにはあまり恐怖感がなくて、綺麗過ぎてあの展開はよろしくなかった。3人の関係の描き方もあっさりとしていて...もっとドロドロしていたら面白かったのではないかな?綺麗に描いたのは出演俳優のせいかも知れない!?
トム・ヒドルストン演じるトーマスは悪を貫けなくて、一方で姉ルシールはスゴい。ジェシカ・チャステインには悪の世界が似合う。
ホラーなのだけどイーディスとルシールの闘いが可笑しくて笑えそうだった。でもあのドレスを着ての立ち回りはかなり大変だろうなと感心しきり。一方で男トーマスのまぁ情けないこと。
しかしながらトム・ヒドルストンのジェントルマンぶりは完璧。さすがほんものの英国紳士。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-02-08 00:25 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「完全なるチェックメイト」

「Pawn Sacrifice」2014 USA
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アメリカの天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの数奇な人生を、描いた伝記ドラマ。

製作、出演(ボビー・フィッシャー)に「マイ・ブラザー/2009」「とらわれて夏/2013」のトビー・マグワイア。
神父ビル・ロンバーディに「エレジー/2008」「17歳の肖像/2009」「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー/2013」「ブルージャスミン/2013」のピーター・サースガード。
ボリス・スパスキーに「コレラの時代の愛/2007」「ディファイアンス/2008」「大統領の執事の涙/2013」「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のリーヴ・シュレイバー。
弁護士ポール・マーシャルに「ヒッチコック/2012」「ブルージャスミン」のマイケル・スタールバーグ。
ボビーの姉ジョーン・フィッシャーに「幸せのレシピ/2007」のリリー・レーブ。
ボビーの母親レジーナ・フィッシャーに「50歳の恋愛白書/2009」「セッションズ/2012」のロビン・ワイガート。
監督、製作は「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い/1994」「ラスト サムライ/2003」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」「ディファイアンス/2008」のエドワード・ズウィック。

子供の頃からチェスにのめり込み才能を開花させていったボビー・フィッシャー。やがて傲慢で自信家の男に成長した彼は母親とは不仲で恋人もなく姉のジョーンが唯一の理解者。そして元チェスプレイヤーの神父ロンバーディと弁護士マーシャルが支えだが、ことあるごとにボビーは彼らに不満をぶつけている。
1972年、アイスランドのレイキャビクでチェスの世界王者決定戦が開催される。当時米ソは冷戦下にあり、そんな折、ソ連の現チャンピオンのボリス・スパスキーにアメリカ代表のボビー・フィッシャーが挑戦することになる。

チェスの世界選手権がレイキャビクで行われるなんて全く知らなかった。対戦する会場には観客がおりTVカメラが試合の行方を撮影している。試合開始後、ボビーはカメラの回る音が気になると言い、あげくは観客が気になって集中出来ないと言い出す。とんでもないわがままに翻弄される周囲の人々。しかしボビーの言い分が聞き入れられピンポン台が置かれていた狭い部屋で試合に望むシーンはなんだか滑稽で、ボビーに対してボリスはなんと大人の男かと思った。
天才って奇怪な行動を取るのかも知れない。でもボビーはこの試合に勝ってアメリカで英雄に祭り上げられる。

「スパイダーマン」シリーズで有名になったトビー・マグワイアも既に40歳。この方童顔なので年齢より若く見える。映画でも始めはうーんと若い役を演じているし…。
トビー・マグワイアと言えば「サイダーハウス・ルール/1999」「シービスケット/2003」がナイス・キャスティングでとても良かった。ニ作とも物語もナイス。「華麗なるギャツビー/2013」のニック役も中々良かったけど、本作の彼は製作にも加わっているだけあって迫真の演技が光っている。
エドワード・ズウィック映画を見るのはホント久しぶり。

ドラマの中で一時期アメリカでチェス・ブームが起きたことが語られる。
昔(70〜80年代)チェスをしたことがある。“チェス入門”なる本も買い何度もトライしたが難し過ぎて、凡人の頭では無理なのかも知れない。今でもゲーム器は家にあるが全くしなくなった。

チェス映画で思い出深いのはジョン・タートゥーロ&エミリー・ワトソンの「愛のエチュード/2000」。それは切ないラヴ・ストーリでもある。本作の主人公はチェス一筋に生きた男の物語で、主人公は実在の人物。
チェスプレイヤーは天才的な頭脳を持つ。「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」で“エニグ マ”解読のために集められた天才的な頭脳を持つ面々の一人にチェスの英国チャンピオンが選ばれている。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-01-27 00:06 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(2)

「マイ・ファニー・レディ」

「She's Funny That Way」2014 USA
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ハリウッドの新進女優イジーことイザベラ・パターソンはニューヨークのとあるバーでインタビューを受けている。イザベラはコールガールから女優になったシンデレラ・ガール。インタビュアーの無遠慮な質問にも顔色一つ変えずに答える度胸の持ち主。そしてイザベラはある人物と出会ったことで自らの人生が変わっていったことを詳細に話始める...

アーノルドに「トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合/2006」「ダージリン急行/2007」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「映画と恋とウディ・アレン/2011」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のオーウェン・ウイルソン。
イザベラに「ジェーン・エア/2011」「25年目の弦楽四重奏/2012」「フィルス/2013」「Mr.スキャンダル/2013」のイモージェン・プーツ。
デルタに「ホリデイ/2006」「LIFE!/ライフ/2013」のキャスリン・ハーン。
ジョシュアに「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅/2013」のウィル・フォーテ。
セスに「Jの悲劇/2004」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」「パイレーツ・ロック/2009]「もうひとりのシェイクスピア/2011」のリス・エヴァンス。
ジェーンに「ハニーVSダーリン 二年目の駆け引き/2006」「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」「モンスター上司/2011」のジェニファー・アニストン。
裁判官 ペンダーガストに「ビューティフル・マインド/2002」のオースティン・ペンドルトン。
イジーの母親に「ラスト・ショー/1971」「ワン・モア・タイム/1989」のシビル・シェパード。
イジーの父親に「リービング・ラスベガス/1995」のリチャード・ルイス。
探偵にジョージ・モーフォゲン。
インタビュアーに「ファクトリー・ガール/2006」のイリアナ・ダグラス。
監督、脚本は「ラスト・ショー/1971」「ペーパー・ムーン/1973」「マスク/1984」「カンヌ 愛と欲望の都/2002/出演」のピーター・ボグダノヴィッチ。

イザベラはコールガール時代にお客として演出家のアーノルドと出会う。彼はその時“この仕事を辞めるなら、君に3万 ドルをあげよう”と奇妙でいて寛大なオファーをする。驚きつつもそれを受け入れたイザベルは夢でもあった女優の仕事につくため舞台のオーディションにチャレンジする。
そしてあろうことかイザベラはオーディションで演出家のアーノルドと再会。彼の妻デルタは舞台劇の主演女優で相手役の売れっ子俳優セスとはただならぬ仲。結局イザベラはアーノルド以外の全員に気に入られオーディションに合格する。舞台脚本家のジョシュアはイザベラを絶賛し食事に誘う。しかしレストランでジョシュアの元カノのジェーンと遭遇…とかなりドタバタしていて面白い。
他にもコールガールのイザベラが大好きな裁判官 ペンダーガストや、彼が雇った探偵がジョシュアの父親だったり、イザベラの精神科医がジェーンだったりともうカオス状態。

ドラマはウディ・アレンが作ったのか?と思うほど雰囲気が似ている。ピーター・ボグダノヴィッチは遥か昔の人であることは確か。軽いタッチで描かれるドラマはホントにボグダノヴィッチ?と疑いたくなるくらい、彼の有名作品とは趣が異なっているように感じる。
でもとにかくスゴく良かった。このタッチのハリウッド映画ってあまり公開されないから尚更素敵に映る。
本人役で「イングロリアス・バスターズ/2009」のクエンティン・タランティーノ、ウエイトレス役で「ペーパー・ムーン/1973」のテイタム・オニールが出演している。そしてシビル・シェパードが実に懐かしい。
ヒロイン役のUK女優のイモージェン・プーツは目、鼻、口と全て大きいんだけどホントに可愛い。
オーウェン・ウイルソンも良い味だしてるし、リス・エヴァンスはひょうきんな雰囲気全開でコメディが似合う。コメディ女優ジェニファー・アニストンの存在も忘れてはならない。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-01-11 23:47 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(0)

「Re:LIFE~リライフ~」

「The Rewrite」2014 USA
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若い頃、アカデミー賞脚本賞を受賞したキース・マイケルズは、その後15年もの間ヒット作が書けていない。もはやハリウッドから声がかからなくなったキースを心配したエージェントのエレンは彼にある仕事を紹介する…

キース・マイケルズに「ノッティングヒルの恋人/1999」「ラブソングができるまで/2007」「噂のモーガン夫妻/2009」「コードネームU.N.C.L.E./2015」のヒュー・グラント。
ホリー・カーペンターに「アルフィー/2004」「その土曜日、7時58分/2007」「さよなら。いつかわかること/2007」「レスラー/2008」「リンカーン弁護士/2011」のマリサ・トメイ。
カレン・ギャブニーに「ダーク・シャドウ/2012」のベラ・ヒースコート。
ハロルド・ラーナー学科長に「サンキュー・スモーキング/2006」「JUNO/ジュノ/2007」「バーン・アフター・リーディング/2008」「マイレージ、マイライフ/2009」「グッド・ドクター 禁断のカルテ/2011」「とらわれて夏/2013」「セッション/2014」のJ.K.シモンズ。
ジム・ハーパー教授に「メリーに首ったけ/1998」クリス・エリオット。
メアリー・ウェルドン教授に「JUNO/ジュノ/2007」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」のアリソン・ジャネイ。
エレンに「ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~/2004」のキャロライン・アーロン。
監督、脚本は「トゥー・ウィークス・ノーティス/2002」「ラブソングができるまで/2007」「噂のモーガン夫妻/2009」のマーク・ローレンス。

エレンに紹介されたのはL.A.から遠く離れたニューヨーク州にあるビンガムトンという地味な街にある大学の教師。大学はキースにシナリオコースの講師を用意する。しかし全くやる気のないキースは受講生を顔で選び、授業は適当に…。おまけに生徒の一人でチャーミングなカレンを部屋に連れ込んだりしてもうやりたい放題。

売れなくなったハリウッドの脚本家は妻に逃げられ一人息子とも会えず孤独な日々。人生に行き詰まった男が自らを見つめ直し、新し人生をゲットするハッピー・エンディングは、かなりありきたりながらヒューが演じると素敵になる。
最近こういったちょっと軽めの映画を見る事がほとんどないので、見終わってしばし幸せな気分になった。ハリウッドが作るロマンティック・コメディって結構好き。一昔前はこのような映画がいっぱい公開されていた気がするが今はそうではない。若者たちに受けないのかも知れない。

今年55歳になったヒュー・グラントのロマンティック・コメディはもう終わりか?なんて思っていたけど、やはり健在だった。
こういうキャラ(頼りなくていい加減で適当)他に演じる俳優いる?と言うくらいヒューの世界。サンドラ・ブロックと共演の「トゥー・ウィークス・ノーティス/2002」同様ヒューのはまり役。
ヒュー・グラントとマリサ・トメイのカップルがスゴく良い。マリサ・トメイは「いとこのビニー/1992」以来のお気に入りハリウッド女優。笑顔が美しくて素敵な女優。
涙もろいハロルド・ラーナー学科長に、隣人でもある良い人のジム・ハーパー教授に、ジェーン・オースティンに夢中のメアリー・ウェルドン教授らの存在がナイス。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2015-12-27 20:36 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「パリ3区の遺産相続人」

「My Old Lady」2014 USA/UK/フランス
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亡くなった父親からパリの高級アパルトマンを相続したアメリカ人男性マティアスは、ニューヨークからパリへとやって来る。しかしアパルトマンにはなぜか老婦人マティルドが住んでいた。アパルトマンの元の所有者であるマティルドとマティアスの父親は“ヴィアジェ”というフランス独特の不動産売買契約を結んでおり、その契約によると元の所有者は亡くなる迄住み続けることができ、おまけに買い主から毎月2400€(現在のレートで32万弱)の支払いを受け続けることになっていた。マティアスは相続したアパルトマンが売れないばかりか、毎月2400€もの大金を支払わなくてはならないことに呆然とする…

マティアス・ゴールドに「卒業の朝/2002」「声をかくす人/2011」「ラストべガス/2013」のケヴィン・クライン。
マティルド・ジラールに「美しき家、わたしのイタリア/2003」「ラヴェンダーの咲く庭で/2004」「ジェイン・オースティンの秘められた恋/2007」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」のマギー・スミス。
クロエに「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて/2010」「危険なプロット/2012」「殺意は薔薇の香り/2013」のクリスティン・スコット・トーマス。
フランソワ・ロワに「ミックマック/2009」「天才スピヴェット/2013」のドミニク・ピノン。
フローレンス・ホロウィッツ医師に「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」「キングス&クイーン/2004」「マリー・アントワネットに別れをつげて/2012」「カミーユ、恋はふたたび/2012」のノエミ・ルボフスキー。
監督、脚本、原作戯曲は「いちご白書/1970」「太陽の雫/1999」「DEAN/ディーン/2001」の脚本家イスラエル・ホロヴィッツ。

行き場がないマティアスに同情したマティルドは彼に一室提供する。しかしアパルトマンには老婦人だけではなくその娘クロエも住んでいることが判明し、2400€を支払わないと、不法侵入でアパルトマンから追い出す!とクロエに脅かされる。

マティアスの父親が息子に残したのはパリのアパルトマンのみ。これってソリが合わなかった父子関係を現しているような感じで可笑しい。何せすぐに自分のものにはならない代物の上、亡くなった父親の代わりにマティルドが亡くなる迄支払い続けなくてはならないのだから。

ケヴィン・クライン、マギー・スミス、クリスティン・スコット・トーマス、個性的な演技派3人の俳優たちの競演は中々ながらゆったりし過ぎて(言い争いはあるが...)睡魔に襲われそうだった。
ドラマの後半でマティルドとマティアスの父親との関係がわかり、マティアスとクロエは動揺を隠せない。その辺りからは少々盛り上がる。でもなんだかんだでラストのハッピー・エンディングはちょっと短絡的かな?
不動産屋フランソワ・ロワとローレンス・ホロウィッツ医師がひと味添えている。

本作はパリ観光案内ドラマってほどではないが、ドラマに登場するアパルトマンは古いながら広い庭付きでゴージャス。所在地は確かマレ地区だと言っていた気がするが、月2400€は当然の価格なのだろう。
ヴィアジェってとんでもない契約かと驚くばかり。元の所有者が早くに亡くなればOKだが、ギャンブルのようで面白いというのかとんでもない制度のように思えるけどフランス人らしい!?

Bunkamuraル・シネマにて
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by margot2005 | 2015-12-22 23:58 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「ミケランジェロ・プロジェクト」

「The Monuments Men」2014 USA/ドイツ
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第二次世界大戦末期のヨーロッパ。アドルフ・ヒトラーは“総統美術館”を作る計画を進め、ナチスはヒトラーの命を受けヨーロッパにある数々の貴重な美術品を盗むことに闘士を燃やしていた。それを知ったハーバード大学付属美術館長のフランク・ストークスは貴重な美術品を後世に残すため立ち上がる...

監督、脚本、製作、出演(フランク・ストークス)に「ファミリー・ツリー/2011」「ゼロ・グラビティ/2013」のジョージ・クルーニー。
ジェームズ・グレンジャーに「アジャストメント/2011」「プロミスト・ランド/2012」のマット・デイモン。
リチャード・キャンベルに「ダージリン急行/2007」「ゲットスマート/2008」「リミッツ・オブ・コントロール/2009」「私が愛した大統領/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「ヴィンセントが教えてくれたこと/2014」のビル・マーレイ。
ウォルター・ガーフィールドに「お買いもの中毒な私!/2009」「アーティスト/2011」「アルゴ/2012」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のジョン・グッドマン。
ジャン=クロード・クレルモンに「海の上のバルコニー/2010」「アーティスト/2011」「プレイヤー/2012」「メビウス/2013」のジャン・デュジャルダン。
ドナルド・ジェフリーズに「僕が星になるまえに/2010」「ダウントン・アビー シリーズ/2010~2013」のヒュー・ボネヴィル。
プレストン・サヴィッツに「幸せのレシピ/2007」「パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画/2011」「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のボブ・バラバン。
クレール・シモーヌに「シンデレラ/2015」のケイト・ブランシェット。

過去にパリや、ローマ、フィレンツェでとても有名な絵画や彫刻をたくさん見てきたので、この映画にはスゴく興味があった。
ジョージ・クルーニー以下出演陣も豪華。ユーモアを交えながら展開するドラマはわたし的に見応えがあった。

1944年7月。アメリカ人5人、英国人1人、フランス人1人で構成された特殊部隊“モ ニュメンツ・メン”はノルマンディに上陸し、ヨーロッパ各地を回り美術品奪還を目指していた。しかし多くの美術品は既にナチスによって持ち去られていた。そんな折、英国人のドナルド・ジェフリーズはフランダースでナチスからファン・エイクの“ヘントの祭壇画”を守るため命を落としてしまう。エンディングでジェフリーズの子孫がシント・バーフ大聖堂に“ヘントの祭壇画”を見に訪れるシーン…“たかが美術品のために命を落とすのか?”という辛辣な台詞をもあったが、それを見たジェフリーズの子孫は彼を称えたに違いない。

ナチスが美術館や教会から盗んだ絵画や彫刻は、岩塩採掘跡地やノイシュヴァンシュタイン城に積み上げ隠されていた史実に驚いた。城の玄関に無造作に置かれたロダンの“カレーの市民”ますます悲しそうに映る。
そして美術館や教会からだけではなく、ユダヤ人家庭からの略奪品も圧巻だ。奪った絵画や家具、食器が山ほど積み上げられた部屋。そして金歯がいっぱい入った樽にはあきれ返る。
ジェームズ・グレンジャーがユダヤ人の家の壁に絵画をそっと返すシーンが素敵。

映画の中で“ヒトラーは美術学校の試験に二度も落ちた。”と語られる。
ジョン・キューザック主演の「アドルフの画集/2002」という映画を思い出した。画家を夢見るヒトラーとキューザック演じる画商マックスのドラマ。アドルフ・ヒトラーが美術品に固執したのも良くわかる。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-11-25 21:54 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(4)

「アデライン、100年目の恋」

「The Age of Adaline」2015 USA/カナダ
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1937年、29歳のアデラインは車の事故に遭い、一度心臓は止まるが雷の直撃により生き返る。やがてそれが原因でアデラインの老いがストップしてしまう…

アデラインに「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」「50歳の恋愛白書/2009」「ザ・タウン/2010」「野蛮なやつら/SAVAGES/2012」のブレイク・ライブリー。
エリスに「フィレーネのキライなこと/2003」「わたしに会うまでの1600キロ/2014」のミキール・ハースマン。
ウィリアムに「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官/2009」「小さな命が呼ぶとき/2010」「42 〜世界を変えた男〜/2013」のハリソン・フォード。
キャシーに「ジェイン・オースティンの読書会/2007」「新しい人生のはじめかた/2008」「マシンガン・プリーチャー/2011」「ウォルト・ディズニーの約束/2013」のキャシー・ベイカー。
フレミングに「ファウンテン 永遠に続く愛/2006」「ブッシュ/2008」「やさしい嘘と贈り物/2008」「インターステラー/2014」のエレン・バースティン。
監督は「セレステ∞ジェシー/2012」のリー・トランド・クリーガー。

名前を変え、髪型を変え、娘のフレミングとも別れて暮らすアデライン。かつて恋もしたが、自身の特性を知られたくないため別れるしか方法がなかった。年月が経過したある夜、大晦日のパーティで魅力的な独身男性エリスと出会い心乱れる。恋してしまってははならないと誓うアデラインながら彼のアタックに抵抗できない。やがてエリスに誘われるまま彼の両親の家を訪れたところ、紹介されたエリスの父親は遥か昔に愛したウィリアムだった。
この後の展開は予想通りながら、ハッピー・エンドの結末に嬉しくなる。シアター女性だらけだったのも納得。斜め前にいた男性は途中で挫折したのか?席に戻って来なかった。

中年になっても容貌は全く変わらず、娘と一緒だと姉妹のように映るアデラインは周りの人々から怪しまれFBIに拉致されそうになる。
永遠の美は女性の憧れかも知れないが、FBIに追いかけられてヒロインが逃げ出すのも理解できる。捕まったら標本(人体実験??)にされてしまうのだから…。

最近ロマンティックな映画の公開は極端に少ないので、しばしとてもロマンティックな雰囲気に浸れて幸せだった。
アデライン役のブレイク・ライブリーがクラシックな雰囲気をも持ち合わせていてナイスなキャスティング。彼女が纏う1930年代から21世紀現在のファッションも美しい。

「フィレーネのキライなこと」で知ったオランダ人俳優のミキール・ハースマン。「わたしに会うまでの1600キロ」での出番は少なかったけど、本作ではたっぷりの出演で中々素敵な俳優だ。
他にハリソン・フォードにキャシー・ベイカー&エレン・バースティンと豪華な名優の競演。出演陣がとても素晴らしくて、ファンタジーっぽいドラマも素敵で、久々に映画に魅せられた。
ハリソン・フォードは大好きなハリウッド俳優。来月公開される「スター・ウォーズ/フォースの覚醒/2015」のハリソンが楽しみ。

シネリーブル池袋にて
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by margot2005 | 2015-11-06 00:35 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(0)