カテゴリ:MINI THEATER( 220 )

「リトル・ランナー」

a0051234_2163071.jpg「Saint Ralph 」2004 カナダ
トロント映画祭プレミア上映作品(2004)
主演ラルフには多くの中からオーディションで選ばれたアダム・ブッチャー。
彼の教師ヒバート神父にキャンベル・スコット「愛の選択/1991」。
ナース、アリスを演じるのはジェニファー・ティリー「愛の行方・ファヴィラス・ベイカー・ボーイズ/1989、ゲッタ・ウエィ/1994」。
ラルフのガールフレンド、クレアにタマラ・ホープ「シャル・ウイ・ダンス/2004」。
監督、脚本はマイケル・マッゴーワン。
原題は“聖人ラルフ”...この原題は映画のラスト・シーンのステンドグラスに反映されていてnikui!
コーマ(昏睡)に陥った母を目覚めさせようと“ミラクル”に向かってひたすら走り続ける“リトル・ランナー”の感動物語。
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時代は1953年、カナダ、ハミルトンのカトリック・スクールに通うラルフ(ブッチャー)。父は戦争(第二次世界大戦)で亡くなり、母は病の床に...しかしラルフは明るく、清く...ではなく...隠れてタバコは吸う、女子更衣室を覗き見する等、学校きっての問題児。
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宗教が色濃く背景に描いてあるので、キリスト教国ではない私たちの国では馴染めない部分が多々登場するが、とてもユーモアを交えて描いてあるため飽きさせないストーリーとなっている。例えば、ラルフが神の声を聞いたというシーンでも、その神はサンタクロースの格好をしていて笑える。全体的に、ストーリーにちょっと無理があるかな?と感じるが、やはり所々に登場するユーモアで以外に許せてしまう。
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14才のラルフを演じているアダムは1988年生まれなので、撮影時は15,6才だっただろうか...14才役にそれほど違和感はない。キャンベル・スコットが滅茶懐かしくって感動した(オーヴァー)!ナース、アリス役のジェニファー・ティリーはセクシー・ダイナマイト(死語か??)女優で、こんな清い役の彼女は初めて観たと思う。相変わらず、あの滅茶しゃがれ声のジェニファー...この映画ではラルフを応援する優しい看護婦役を好演していて素敵だ。
上にも書いた無理のあるストーリーのラストは、ストーリーにマッチした音楽が盛り上げて素敵なラストへと導いてくれている。
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by margot2005 | 2006-03-12 02:56 | MINI THEATER | Trackback(23) | Comments(10)

「クラッシュ」

a0051234_21381892.jpg「Crash」2004 USA/ドイツ
時はクリスマス・シーズン、人種のるつぼアメリカ、LAを舞台に二日間の出来事を描いた群像ドラマ。隠れ??ブレンダン、ファンなので、この映画は楽しみにしていた。まあブレンダンは主演じゃないし、出番も少しというのは解っていたが...。とりあえずオープニング出演者の一番始めはやはりサンドラ・ブロックであった。この作品の中で一番メジャーな人はサンドラである。サンドラ、ブレンダン以下出演者はドン・チードル、マット・ディロン、サンディ・ニュートン、ジェニファー・エスポジト、ライアン・フィリップ、テレンス・ハワードetc.監督、脚本は「ミリオン・ダラー・ベイビー/2004」の脚本家ポール・ホッジス。
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LAPDの刑事グラハム(チードル)はアフリカン・アメリカンで、ヒスパニック系の恋人リア(エスポジト)が仕事上のパートナーでもある。ある夜二人は交通事故に巻き込まれる。その事故の被害者は...ここで “Yesterday”の文字...ストーリーは“昨日”へと戻る。
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始まりはペルシャ人の雑貨店店主ファハド(ショーン・トーブ)が娘のドリ(バハー・スーメク)と銃砲店でガンを買うシーンから始まる。若いアフリカン・アメリカンの二人組アンソニー(リュダクリス)とピーター(ラレンツ・テイト)は、夜、ウエスト・エンドの街で検事リック(フレーザー)の妻ジーン(ブロック)に銃を突きつけ、彼のリンカーン・ナヴィゲーターを奪って逃げる。この後物語が進むにつれて上に書いた出演者が登場してくる。書いてるとキリがないのでカットさせていただく。
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この作品も日本人にとって“対岸の火事”である人種問題。「ホテル・ルワンダ」は観てないが...最近多いような気が...これ系...なぜに??
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だがしかしとても見応えのある素晴らしいドラマであった。かなり期待して観に行って、素晴らしかった場合、とても満足感に浸れ幸せである。これが正にそのものであった。
偏見を抱きながらも、刑事としての使命を果たすオフィサー・ライアン(ディロン)。そして、いきなり銃を突きつけられ、車を奪われたリックとジーン夫婦、白人でないというだけで侮辱を受けたTVプロデューサーのキャメロン(ハワード)と妻クリスティン(ニュートン) ...互いの夫婦がラストでは“I love you!”で閉めてしまうあたりこれぞ!アメリカ映画である。
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隠れ?ブレンダン・ファンとして...こんなブレンダン珍しい...サンドラもこれ又珍しい...サンドラ・ブロック映画って、彼女のオーラというのか知名度のみで、面白くない駄作ばっかりなのだが、このサンドラはちょっと違っていた。ドン・チードル、マット・ディロン、サンディ・ニュートンetc.出演者すべてが素晴らしい!テーマがテーマなので仕方ないとは思うが、単館系公開というのは寂しすぎる。
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by margot2005 | 2006-02-14 22:37 | MINI THEATER | Trackback(84) | Comments(28)

「僕のニューヨーク・ライフ」

a0051234_23494546.jpg「Anything Else」2003 USA/フランス/ドイツ/UK
第60回(2003)ベネチア国際映画祭オープニング作品
監督、脚本ウディ・アレン「アニー・ホール/1977,結婚記念日/1990」。
主演はジェイソン・ビッグスとクリスティナ・リッチ「モンスター/2003」。
ビッグスの出演映画は今回初めて観た。
映画にはアレンも出演している。
他にプロデューサーでもあるダニー・デヴィート「LAコンフィデンシャル、レイン・メーカー/1997」と、大好きなストッカード・チャニング「ル・ディヴォース・パリに恋して/2003」「理想の恋人.com/2005」が出演している。
アレン・ムーヴィーをシアターで観るのはホントに久方ぶりで...
アレンの作品は台詞が炸裂するのでかなり疲れるのだがキライではない。
アレン作品には、ブラック・ユーモア、偏見(ユダヤ人)、そしてSEXが多々描かれているが今回はこれらが頻繁に登場する。
舞台は邦題の通りニューヨーク。
原題の「Anything Else」という台詞は冒頭のシーンでアレンが語ってくれる。
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ジェリー(ビッグス)はマンハッタンに住む21才の新進コメディ・ライター。彼にはクライアントがジェリーのみと言う、人の良いマネージャー、ハーヴィー(デヴィート)がいる。ある日ジェリーは、学校教師をしながら、やはりライターであるドーベル(アレン)という男と知り合う。ジェリーは互いに一目惚れした売れない女優である恋人アマンダ(リッチ)の存在をドーベルに話すようになる。アマンダはわがままで気まぐれで、行動まで謎であり、最近はSEXにすら応じてくれない。おまけにアマンダの母ポーラ(チャニング)が二人のアパートメントに転がり込んで来た。娘同様ママも相当の代物である。
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クリスティナ演じるアマンダとママ役ストッカードに振り回されるジェリー役のビッグスがあまりにぴったりで笑える。そういえば何のことはない、ドーベルにも振り回されていたジェリーである。しかしアメリカ人は非常に分析が好きである。これにも分析医に語る場面が出て来る。ドーベルは変なサイコoyajiなのだが...あの飄々とした風貌のアレンが演じるとなぜか憎めない。
かなりold なmusicがバックに流れるのがお洒落。
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by margot2005 | 2006-01-31 00:47 | MINI THEATER | Trackback(25) | Comments(10)

「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」

a0051234_3354930.jpg「Proof」2005 USA
「恋におちたシェイクスピア/1998」のヒロイン、グイネス・パルトロウ 「抱擁/2002」「シルヴィア/2003」と、監督のジョン・マッデンが再びコンビを組んだ、天才数学者の父と娘キャサリンを軸に描くヒューマン・ドラマ。
父ロバートにアンソニー・ホプキンス「日の名残り/1993,白いカラス/2003」。
父の教え子ハルにジェイク・ギレンホール「ドニー・ダーコ/2001、ムーン・ライト・マイル/2002」。
キャサリーンの姉クレアにポーラ・デイヴィス「アバウト・シュミット/2002」。
原作はデヴィッド・オーバーンのピュリッツァー賞受賞の舞台劇ということである。
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グイネス・パルトロウはあまり好きではない女優だが、彼女の出演する映画には素敵な映画がいくつかある...「スライディング・ドアー/抱擁/シルヴィア」そしてこの作品。
天才数学者ロバート(ホプキンス)が残した一冊のノート...これを巡って...ロバートと娘キャサリン(パルトロウ)との回想シーンを挟みながら物語は進んで行く。
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5年前...精神を病んでいる父親ロバート(ホプキンス)を看病するキャサリン(パルトロウ)はシカゴに住んでいる。姉のクレア(デイヴィス)はニューヨークに住み助けにならない。そしてとうとう父親が亡くなる。葬儀に現れたハル(ギレンホール)は父ロバートの教え子だった。ハルに“前から好きだった!”と打ち明けられ、戸惑いながらもキャサリンはハルと一夜を過ごすのであった。次の日、キャサリンは肌身離さず持っていた、父親のデスクのキーをハルにそっと渡す。やがて、デスクから一冊のノートを見つけて来たハルは興奮しきっていた。そこには誰も成し得なかったある定理の証明が書かれていた。
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テーマがテーマなので途中で退屈してしまうかと思っていたが、以外に専門的(数学)な描写は少なく、父と娘キャサリン、キャサリンとハル、そしてキャサリンと姉クレア、それぞれの人間関係が描き出されていて興味深い。グイネスとホプキンスの親子役が結構似合っている。ジェイク・ギレンホールは役的にちょっと若過ぎるのではないかな?と感じたが...。グイネスの、殆どノーメイクにくたびれたジーンズ、おまけで汚いバスケット・シューズといった姿は珍しい気がする...しかしこれが又似合ってる。
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by margot2005 | 2006-01-29 02:28 | MINI THEATER | Trackback(31) | Comments(12)

「綴り字のシーズン」

a0051234_1554591.jpg「Bee Season」2005 USA
主演イライザ役はこの作品で長編デビューを飾ったフローラ・クロス。
イライザの両親をリチャード・ギア「Shall We Dance/2004」とジュリエット・ビノシュ「シェフと素顔と美味しい時間/2002」が演じている。
兄アーロンにマックス・ミンゲラ、彼はアンソニー・ミンゲラ「イングリッシュ・ペイシェント/1996/監督」の息子。
ケヴィン・スペイシー主演の「ビヨンド・ザ・シー/夢見るように歌えば」でサンドラ・ディー役を演じたケイト・ボスワースがアーロンと知り合う女性チャーリ役で出演している。
監督はスコット・マクギー&ディヴィッド・シーゲル。脚本はナオミ・フォナー・ギレンホールで、原作は全米でベストセラーになったというマイラ・ゴールドバーグの小説。
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原題の「Bee Season」というのは、アメリカには“national spelling bee”なる協会が存在し、毎年スペリング・コンテスト全国大会が行われるという...タイトルはここに由来する。

カリフォルニア州、オークランドに住むナウマン一家、父ソール(ギア)は宗教学者、母ミリアム(ビノシュ)は科学者、子供は、学業優秀な兄アーロン(ミンゲラ)と11才の妹イライザ(クロス)。
学校で開催されるスペリング・コンテスト発表会の招待状、イライザはこの手紙を父の部屋のドアにそっと差し込む。
忙しい大学教授の父は学校からの手紙に気がつかない。母も毎日忙しい日々を送っていた。イライザは兄アーロンに、学校に送ってと頼む。その日、そこでスペリング・コンテストが催されるのだ。そして、イライザが持ち帰った、優勝者に贈られるトロフィーを見て父は驚喜する。ここより父ソールの、娘イライザへのスペリング教育が始まるのである。
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この作品は自己中心的な父親ソールに対する警鐘である。彼は家族を愛してはいたが、常に自分が中心で、自分の思想をも家族に押し付けて来た。その事への罰であるように思える。エンディングで娘イライザは父に告げる...スペリングの世界で...。このラストが素晴らしい!
妻ミリアムの描き方がちょっと寂しかったが...ジュリエットもお年だなと感じる。ギアは年齢を感じさせない(老けてもSEXY)素晴らしい俳優だ。
フローラ・クロスはアンチ・ダコタ・ファニングとしてデビューした。イライザ役は断然フローラが良い!イライザ役、やはり当初はダコタ・ファニングのようだったが、ジュリエットに似ているフローラに変えたということ。フローラはマジでジュリエット似...。
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by margot2005 | 2005-12-28 02:20 | MINI THEATER | Trackback(11) | Comments(9)

「NOEL/ノエル」

a0051234_131994.jpg「NOEL」2004 USA
東京国際映画祭(2005)上映作品
舞台はニューヨーク、クリスマス・イヴ。
素敵な人間模様を描いたヒューマン・ドラマ。
主演ローズにオスカー女優「デッドマン・ウオーキング/1995」のスーザン・サランドン。
偶然に彼女と知り合うことになるニーナにペネロペ・クルス「赤いアモーレ/2004」。
ニーナのフィアンセ、マイクにポール・ウオーカー「タイム・ライン/2003」。
そして老人役でアラン・アーキン「ガタカ/1997」が出演している。
アンクレジットでロビン・ウイリアムスが出演している...なぜにアンクレジットにしたのか?謎??監督は俳優のチャズ・パルミンテリ「ユージュアル・サスペクツ/1995」で、これは彼の初監督作品。
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母親の看病で病院通いのローズ(サランドン)は離婚歴ありの中年女性。ふとした事で知り合ったニーナ(クルス)はフィアンセ、マイクの嫉妬深い愛にがんじがらめで息も出来ない。マイクはコーヒー・ショップのウエイター、アーティ(アーキン)に「君は妻の生まれ変わりだ!」と告げられ困惑する。
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サランドンはとてもパワフルな女優だ。この人大好き!サランドンの映画を観ると、彼女から元気をもらえるような気がする。「アルフィー」ではゴージャスなマダムの役だったが、この作品では看病に疲れた、独身の中年女性の哀しみが実に良く出ている。
ペネロペはキュートな役柄でとても可愛いが、この映画ではペネロペじゃなくともOK!?かもって感じ。
ポール・ウオーカーの映画は何本か観ているが「タイム・ライン」の彼しか記憶にない。これではNYPDの警官で、もてそうな、素敵な男の役だが...なんか華がないというか...。でもこのポールの地味めが、この映画では良いのかもしれない。とりあえず、サランドン映画なので...。
とにかくクリスチャンにとってクリスマス・イヴというのはとても大切な日で、必ず家族か、友人と一緒に過ごす特別の日のようだ。一人で過ごすのは、もうとんでもないくらい具合の悪いことのようである。
この映画を観てもしかり...。「リトル・ブッダ/1993」や「セヴン・イヤーズ・イン・チベット/1997」にも描かれている、転生(リーインカーネーション)の話も登場し、そういやイエスのお誕生日なんだと納得。全編を通じてクリスマス・ソングが流れて雰囲気はばっちりである。雪の舞い落ちるクリスマスのニューヨーク...b b b beautiful!! 行、行、行きたい!!!と言う事で、あの景色を見ることが出来ただけでも満足であった...私的に。
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by margot2005 | 2005-12-19 02:03 | MINI THEATER | Trackback(24) | Comments(4)

「さよなら、さよならハリウッド」

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「Hollywood Ending」2002 USA
カンヌ国際映画祭(2002)オープニング作品!

ウディ・アレン・ムービーは映画館で観ることはない...ほとんどビデオかDVDで観て来た。あの軽妙な会話が素晴らしいお気に入りの映画監督である。 NYmanの彼が描く景色もお洒落だし...この映画の中に“成功したらパリに住もう!”と言う台詞がある。

やはりアレンの「世界中がアイ・ラヴ・ユー/1999」では、ゴールデン・ホーン演じるステッフとアラン・アルダ演じるボブ夫婦がクリスマス休暇にパリを訪問するストーリーで、ホテル・リッツ・パリやシャンゼリゼのネオン街、セーヌ湖畔で(寒かっただろうなぁ?)ダンスに興じるシーンもある。アレンもパリが好きなのかな?

主演の監督ヴァル・ワックスマンを演じるのはウディ・アレン。もちろん監督、脚本もアレンである。彼の元妻エリー役はティア・レオーニ「天使のくれた時間/2002」。ヴァルのエージェント アルに「フォー・ザ・ボーイズ/1991」「わかれ道/1994」の監督マーク・ライデル。エリーのフィアンセで、ハリウッドのメジャー映画会社ギャラクシー・ピクチャーズの大物プロデューサー ハル役にトリート・ウイリアムス「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/1984」。ギャラクシーの重役エドにジョージ・ハミルトン(懐かし過ぎ...)。

ウディ・アレン映画は90%位が台詞でなりたっているように思えるのだが、これもそうで、ヴァルとアル、ヴァルとエリーの会話を中心に、ヴァルが推薦した中国人撮影カメラマン チャンの通訳(バーニー・チェン)との会話、撮影現場に出没するエクスクァイア・マガジーンの記者アンドレア(ジョディー・マーケル)との会話、会話の連続。

オスカーに二度輝いたヴァル・ワックスマン(アレン)、巨匠と呼ばれた時期もあったが、平たく言えば...ただの変人、わがまま人間。今や落ち目で、不本意ながら雪山で脱臭剤のコマーシャルを撮影している。自称シェイクスピア女優でオフ・オフ・ブロードウエイに出ているロリ(デブラ・メッシング)と同居中。彼が雪山から戻ったら、エージェントより脚本が届いていた。それは製作費6000万ドルのハリウッド・メジャー映画“眠りなき街”であり、この映画のプロデューサーは元妻エリー(レオーニ)であった。エリーはフィアンセ ハル(ウイリアムス)に、この作品を監督するのはヴァル以外にいないと断言していた。ヴァルは“エリーと組むのはとんでもないことだ!”と言う。しかしエージェントのアル(ライデル)は“返り咲くには絶好のチャンスだ”とヴァルに言い聞かす。そしていよいよヴァルとエリーの再会の日が来た。NYに集まったのは映画会社重役の、ハル、エド(ハミルトン)、エリー、エージェントのアル、そしてヴァル。案の定、映画製作に関して凝り性のヴァル...ああだ、こうだと注文を付ける。エリーとアルはヴァルの売り込みに必死だが、ハルは後日この映画の監督になる人に連絡すると言って立ち去った。しかし数日後、エージェントのアルより“監督は君だ!ギャラは 50万ドルとヒット収益の10%!”と言う電話が入る。エリーの取り計らいにより、ヴァルの注文である中国人カメラマン カオ・チャンが採用され撮影が始まった。しかしここでトラブル...ヴァルが失明するのである...それはストレス性で一時期的なものだという。困ったエージェント アルが考えついたのは...。

いやアレンの映画ってほんと笑える!!絶妙の会話連発!まあ映画の台詞だからかなりオーヴァーなのは否めないが、観ていて観客をぐいぐい引き込むのはやはり彼の技であろうか!?
映画の中、ハリウッド・セレヴ役ティア・レオーニのパンツ・ルックがスッゴイお洒落!ヴァルの若い恋人ロリは「誘惑のアフロディーテ/1995」のミラ・ソルヴィーノを彷彿とさせる...これもアレンお得意のパロディであろうか...。ウディ・アレンの風貌(とぼけた顔etc.)どうも好きではないのだが、ついつい観てしまう彼の映画...やはり人を引きつけてやまない才能の持ち主であるのかと脱帽する!
この映画は2002年に製作されたようだが、日本で公開されたのは2005 年??状態...やはり観客呼べなきゃダメだものね...偉そうに言うわたし自身もDVDで観ましたが...sorryウディ!
現在DVDになっている。
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by margot2005 | 2005-11-24 01:55 | MINI THEATER | Trackback(4) | Comments(6)

「ドア・イン・ザ・フロア」

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「The Door in the Floor」2004 USA

主演の夫婦役はジェフ・ブリッジス&キム・ベイシンガー。
二人の娘にダコタちゃんの妹のエル・ファニング。一夏の経験をする若者エディーに新星のジョン・フォスター。ジェフ演じるテッドの愛人ミセス・ヴォーンにトム・クルーズの元々妻であるミミ・ロジャース「誰かに見られてる/1987」といった配役である。
監督&脚本はトッド・ウイリアムス。原作はジョン・アーヴィングの小説「未亡人の一年」。この作品は本の初め半分未満を映画にしたということである。

「カレンダー・ガールズ/2003」や「スイミング・プール/2003」で熟女がnudeを披露しているが...これもその一つ。しかしミミ・ロジャースの役は...良くあんな役引き受けたというくらい凄まじい(気の毒というか...キムが美味し過ぎる役だから)。ジェフは「白と黒のナイフ/1985」の頃だろうか?抱かれたい男(滅茶SEXYでマッチョか?)のベストに入っていたというが、現在では余り見たくない状態...しかし彼もback nudeで女優陣にお返しをしている。エディ役のジョンは撮影時20才だったと思えるが、汚れを知らない?清々しいアメリカの若者!でもって役にピッタンコである。

基本的にネタばれは嫌いなので、細かなストーリーは書きたくない。高校生活最後の夏休み、有名な児童小説家テッド・コールの秘書として美しい海辺の屋敷にやって来たエディ。彼を船着き場まで迎えたのはコールの美しい妻ルースであった。この夫婦にはとても辛い過去があった。ストーリー的にはとても重い、哀しい物語なのだが、時にユーモアが入って...ちょっとコメディ過ぎやしないか??という場面もあり、全体的に素敵なドラマとなっている。キムがかすかにしか笑わない、殻に閉じこもった美しい人妻を好演している。
映画の中、夫婦の屋敷の廊下や、部屋に写真がいっぱい飾ってある。それがこの映画を語る大切な役割を果たしている。ラスト・シーンがnikui!

キムも撮影時はちょうど50才であろうか?「ナイン・ハーフ/1986」の頃と比べるとやはりお年か...。ジェフ&キムは「ナディーン/1968」の恋人役で共演している。
夫婦の幼い娘を演じたエル・ファニング。姉ダコタに負けず劣らず、妹エルの演技もあっぱれ。ファニング姉妹すごすぎ!
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by margot2005 | 2005-10-30 19:46 | MINI THEATER | Trackback(20) | Comments(15)

18th東京国際映画祭 「女たちとの会話/カンバセーションズ」

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「Conversations with Other Women」2005 USA/UK
2005東京国際映画祭審査員特別大賞(ハンス・カノーサ)/主演女優賞(ヘレナ・ボナム・カーター)受賞!

監督はハンス・カノーサ。この映画は彼のデビュー作とのことである。
主演はヘレナ・ボナム・カーター「眺めのいい部屋/1986・ファイト・クラブ/1999」とアーロン・エッカート「サンキュー・スモーキング/2005」ブラック・ダリア/2006」

過去に恋人であり、つかの間の夫婦であった男と女が、男の妹の結婚式で女と再開する物語。ほとんど二人の場面で映画は進行して行く。二人の過去とそれぞれの二人の表情(感情)を描くため、映画の画面が二分割になっている。最初とても観づらい気がしたが、映画終了後、監督カノーサの解説でなるほどと思った。
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主役の二人へレナとアーロンは絶妙である。ほとんど会話で進む(それも長い)。台詞を憶えるのが大変だったでしょうお二人?!というくらい多い(ほぼ99%は喋ってる場面)。
でもやはりさすが俳優てスゴイなと思う。あのような長い、長い台詞を頭に叩き込む技って通常人には出来ないことだと感じる。この作品は初監督だったらしく、無名のカノーサさん、映画お金かかってないよね状態...しかしあのようにお金をかけてない作品なのに...いやスッゴイ良かった!!機会があれば又観たい映画である。
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映画祭のためにヘレナはモチ来日なんかしないとは思っていたが、今回初めて来日したアーロンも、残念なことに新しいハリウッド映画に出演するため早々と帰国したそうだ。
アーロンは日曜日に(10/23)趣味であるカメラ片手に東京を撮りまくっていたと監督のハンス・カノーサが話していた。残念出来ればお会いしたかったのにアーロン!
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しかし監督のハンス・カノーサとは、映画終了の後、追いかけて行って「素晴らしい映画をありがとう!」と言ったところしっかりと握手をしてもらうことができたukiki。
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by margot2005 | 2005-10-26 01:33 | MINI THEATER | Trackback(18) | Comments(6)

素敵な単館上映映画__「理想の恋人.com」

a0051234_2384039.jpg「Must Love Dogs」 2005  USA

監督ゲーリー・ディヴィッド・ゴールドバーグ。主演はお気に入りのダイアン・レイン&ジョン・キューザック「狂っちゃいないぜ/1999・セレンディピティ/2001」。ダイアンの姉にエリザベス・パーキンス、父親にクリストファー・プラマーが出演している。他にダーモット・マローニーやストッカード・チャニングも出演という豪華版。

映画のストーリーは至ってシンプル。離婚して落ち込んでいるヒロインに新しい恋人が見つかるよう、家族が取りはからうという物語。余計なお世話って感じもするのだが、まあ映画だから仕方がない。エンディングは解っているのだが...いいなあこういう映画って!!
この映画はダイアン主演の「トスカーナの休日/2003」とかぶる。それぞれの作品のヒロインが、夫に捨てられたばかりの寂しすぎる妻(決して若くはない)。ダイアンってこういった役が無茶似合うのだが...
それとだが、なんとなく「トスカーナの休日」とかぶるシーンも登場する。「トスカーナの休日」観てない方は是非ご覧あれ!

とにかくこの映画とってもお洒落なのに、単館上映なのである。昔からある古い映画館(sorry関係者の方たち)である東銀座の“東劇”でしか公開されてないって...やっぱし日本の配給会社ってなんてかたくななんだろうと思ってしまう。映画は人気のある(日本で)俳優の作品のみ大劇場で公開されるのだから...
粋な(これも個人の好みの問題だが...)映画は公開されずに、忘れられた頃にレンタル・ビデオ店に並ぶというケースもある。これってなんか変だと思うのだけど、仕入れて来ても売れなきゃ元取れないので仕方ないのであろう。

最近のダイアンはとってもチャーミングである。若い頃のダイアン「ストリート・オブ・ファイアー/コットン・クラブ・1984」って正直言って好きではなかった...やな女の子状態だった。しかし年を重ねたダイアンは実に魅力的な女性に変身!ロビン・ウイリアムスと共演した「ジャック/1996」のママ役や、ウエズリー・スナイプスと共演した「ホワイトハウスの陰謀/1997」のシークレット・サービス役以来ファンとなった。リチャード・ギアと夫婦を演じた「運命の女 / 2002」は最高!!
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by margot2005 | 2005-10-25 23:25 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(6)