カテゴリ:MINI THEATER( 220 )

「ヤング・アダルト・ニューヨーク」

「While We're Young」 2014 USA
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ニューヨーク、ブルックリン。ドキュメンタリー作家のジョシュと映画プロデューサーのコーネリアは40代の夫婦。子供のいない二人は自由を謳歌しているが、いつまでも若くはなく老いを意識する今日この頃。そんな折、アートスクールで講師をするジョシュに、カップルの聴講生が大賛辞を送ってくる、しばし気分が良くなるジョシュながら新作は思うように進んでいなかった...

ジョシュに「僕たちのアナ・バナナ/2000」「ペントハウス/2011」「LIFE!/ライフ/2013」のベン・スティラー。
コーネリアに「ヴィンセントが教えてくれたこと/2014」「追憶の森/2015」のナオミ・ワッツ。
ジェイミーに「フランシス・ハ/2012」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒/2015」のアダム・ドライヴァー。
ダービーに「クロエ/2009」「ジュリエットからの手紙/2010」「親愛なるきみへ/2010」「レ・ミゼラブル/2012」「パパが遺した物語/2015」のアマンダ・サイフリッド。
コーネリアの父親ブライトバートに「ミッドナイト・ラン/1988」「デーヴ/1993」のチャールズ・グローディン。
監督、脚本、製作は「イカとクジラ/2005」「マーゴット・ウェディング/2007」「ベン・スティラー 人生は最悪だ!/2010」「フランシス・ハ/2012」のノア・バームバック。

ジョシュを尊敬してやまないジェイミーは彼につきまとい始める。やがてそれぞれの妻であるコーネリアとダービーも仲良くなり、中年夫婦は同世代の友達夫婦とは付き合わず若いカップルとの行動にのめり込んで行く。
尊敬されることはそりゃ嬉しいだろうけど、何かウラがあるのではないか?と疑わなかったのかジョシュ?と言いたい!

レディース・デイの最終回に日比谷で見たので周りは若い女性だらけ。映画が終了し“ああ面白かった!”と言う若い女性の声が聞こえてきた。やっぱりね。と思った。中年夫婦を手玉にとればそりゃ面白いに違いない。
でもあのラストは全く想像していなかったので、夫婦って自由より子供ってことなのかな?と思った次第。少々締まらない結末が残念。大ラス、空港でスマホを操作する赤ちゃんを見て少々恐ろしくなる。

「フランシス・ハ」は結構評判になっていたけどシアターで見損なってwowowで鑑賞。私的にはそれほどのものでもなかったけど…。でも上に書いたノア・バームバック作品はどれもこれも独特の雰囲気を醸し出すドラマばかり。それがこの監督の趣きなのかも知れない。あのウェス・アンダーソンの「ライフ・アクアティック/2005」の脚本家と言うことで納得した。

何はともあれジョシュを翻弄しまくるジェイミー役のアダム・ドライヴァーがぴったりの配役でドラマを盛り上げている。
“ホスト、ウディ・アレンの大本命”と囁かれてるらしいノア・バームバック。今迄の映画はそれほどでもないが、本作は見終わってすぐにウディ・アレンを思い出した。

TOHOシネマズみゆき座にて
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by margot2005 | 2016-08-14 20:21 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」

「Trumbo」2015 USA
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“ハリウッドに嫌われながらも偽名でアカデミー賞を2度も受賞した感動の実話”

ダルトン・トランボに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」「トータル・リコール/2012」「アルゴ/2012」「GODZILLA ゴジラ/2014」のブライアン・クランストン。
クレオ・トランボに「理想の恋人.com/2005」「ハリウッドランド/2006」「最後の初恋/2008」「マン・オブ・スティール/2013」のダイアン・レイン。
ニコラ・トランボに「ドア・イン・ザ・フロア/2004」「デジャヴ/2006」「バベル/2006」「帰らない日々/2007」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」のエル・ファニング。
コラムニストのヘッダ・ホッパーに「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のヘレン・ミレン。
脚本家アーレン・ハードに「アメリカン・ハッスル/2013」「ブルージャスミン/2013」のルイス・C・K。
脚本家イアン・マクレラン・ハンターに「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」のアラン・テュディック。
映画プロデューサー、フランク・キングに「お買いもの中毒な私!/2009」「アーティスト/2011」「アルゴ」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」のジョン・グッドマン。
映画プロデューサー、ルイス・B・メイヤーに「ヒッチコック/2012」のリチャード・ポートナウ。
俳優エドワード・G・ロビンソンに「完全なるチェックメイト/2015」「スティーブ・ジョブズ/2015」のマイケル・スタールバーグ。
俳優ジョン・ウェインにデヴィッド・ジェームズ・エリオット。
俳優カーク・ダグラスに「ホビット シリーズ/2012~2014」のディーン・オゴーマン。
監督オットー・プレミンジャーに「ワルキューレ/2008」「イングロリアス・バスターズ/2009」「誰がため/2008」「コードネームU.N.C.L.E./2015」のクリスチャン·ベルケル。

1940年代のL.A.。ハリウッドの脚本家として大成功を得たダルトン・トランボは妻子と共に幸せな日々を謳歌していた。時は冷戦の時代で、トランボはアメリカ共産党の党員という別の顔も持ち合わせており、米国政府の赤狩りの対象となるが、議会での証言を拒んだため投獄されてしまう。出所後家族を養うため、B級映画プロデューサー、フランク・キングから依頼を受け偽名で脚本を書きまくるのだった。

とにかく出演者がややこしくなるくらい多い。それも重要なキャラばかり。
登場するのは有名俳優のエドワード・G・ロビンソン、ジョン・ウェイン、カーク・ダグラス...ジョン・ウェインはミスター・アメリカと呼ばれ、“アメリカの理想を守るための映画同盟”のメンバーであった。そんな彼に凄みを見せるトランボ。
ヨーロッパの絵画が大好きな名優エドワード・G・ロビンソンや、人気俳優だったカーク・ダグラスに、監督のオットー・プレミンジャー。彼らは脚本家仲間のアーレンとイアン同様トランボの復帰を影で支えた人物であり、華麗なる人脈に驚くばかり。

オットー・プレミンジャーは「栄光への脱出/1960」の監督で、ドラマの中でも“ポール・ニューマンが出演する。”とトランボに話している。「栄光への脱出」はかなり前に見た記憶があり素晴らしい映画だった。プレミンジャーが“原作は良くない。”なんて言ってるのでやはり脚本が良かったに違いない。
そしてダルトン・トランボが「ローマの休日/1953」の脚本(原案)を書いたことも今回知った。あのようなロマンティックなドラマも書く人なんだと少々驚いたが…。

トランボは1週間に7日。1日18時間脚本を執筆した。それは風呂の中にまで及び、書くことが本当に好きな人だったんだと思わずにはいられない。妻クレオと彼は同志のような間柄だったように思えた。
ドラマの中には実写が上手く挟み込まれている。124分と少し長いが、とても興味深く見ることができた。
今回ブライアン・クランストン主演の映画を初めて見た。そういえばアカデミー主演男優賞にノミネートされていたのを思い出す。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-07-29 23:10 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(2)

「教授のおかしな妄想殺人」

「Irrational Man」2015 USA
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アメリカ、ニューポート。中年男のエイブは、ある日この小さな海辺の町へ哲学教授として赴任して来る。彼は全てのことにおいて無気力な人間。しかしそんなエイブに教え子のジルが夢中になる...

エイブに「帰らない日々/2007」「アンダーカヴァー/2007」「ザ・マスター/2012」「エヴァの告白/2013」のホアキン・フェニックス。
ジルに「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/2014」「マジック・イン・ムーンライト/2014」のエマ・ストーン。
リタに「ブロークン・イングリッシュ/2007」「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/2014」のパーカー・ポージー。
ロイに「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所/2014」のジェイミー・ブラックリー。
監督、脚本は「マジック・イン・ムーンライト/2014」のウディ・アレン。

見てから1ヶ月以上は経っていてレビュー書くのはやめようかとも思ったけど、とりあえず記録しておくことにした。
ホアキン・フェニックスは少々苦手な俳優で、ではなぜ見に行ったか?と考えればウディ・アレン映画だから…。
で、「マジック・イン・ムーンライト」もつまらなかったが、本作はより以上につまらなかった。「マジック・イン・ムーンライト」のレビューに次は期待したいと書いたのに…。

素敵なボーイ・フレンド、ロイがいるのに冴えない中年男エイブに夢中になるジルの心理が良く理解出来ない。でもそれってウディ・アレンが監督だからかも知れない。「マジック〜」でもそうだった。
あの殺人事件が起こる前まではもうダラダラしてしまって、途中でやめようかと思ったくらい。やはりウディ・アレン映画は相当にマンネリ化している??エマ・ストーンも、時代設定は全く違うのに前作とほぼ同じイメージでつまらなかった。
しかしながらホアキン・フェニックスのメタボにはあっと驚く。

シネ・リーブル池袋にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2016-07-28 23:56 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(2)

「二ツ星の料理人」

「Burnt」2015 USA
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パリの一流レストランでミシュランの二ツ星を獲得した伝説のシェフ、アダム・ジョーンズは、後にスキャンダルを起こしてパリを去っていた。3年ぶりにロンドンの街に姿を現した彼はかつて迷惑をかけたレストランのオーナー親子に自分をシェフとして雇うよう直訴する...

アダム・ジョーンズに「アメリカン・スナイパー/2014」のブラッドリー・クーパー。
エレーヌに「アルフィー/2004」「カサノバ/2005」「フォックスキャッチャー/2014」のシエナ・ミラー。
トニーに「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のダニエル・ブリュール。
マックスに「輝ける青春/2003」「西のエデン/2008」「あしたのパスタはアルデンテ/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」「ローマでアモーレ/2012」「南部のささやかな商売/2013」のリッカルド・スカマルチョ。
ミシェルに「ミックマック/2009」「最強のふたり/2011」「ムード・インディゴ うたかたの日々/2013」「X-MEN:フューチャー&パスト/2014」「サンバ/2014」のオマール・シー。
デビッドに「白鯨との闘い/2015」のサム・キーリー
リースにマシュー・リス。
コンティに「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店/2015」のヘンリー・グッドマン。
ロッシルド医師に「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」「主人公は僕だった/2006」「パイレーツ・ロック/2008」「新しい人生のはじめかた/2008」「17歳の肖像/2009」「ウォルト・ディズニーの約束/2013」のエマ・トンプソン。
シモーネに「宮廷料理人ヴァテール/2000」「ベラミ 愛を弄ぶ男/2012」「スマイル、アゲイン/2013」のユマ・サーマン。
アンナ・マリーに「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」「アンナ・カレーニナ/2012」「ガンズ&ゴールド/2013」「コードネームU.N.C.L.E./2015」「リリーのすべて/2015」「エクス・マキナ/2015」のアリシア・ヴィキャンデル。
サラに「シンデレラ/2015」のリリー・ジェームズ。
監督、製作は「カンパニー・メン/2010」「8月の家族たち/2013」のジョン・ウェルズ。

強引にシェフの座についたアダム・ジョーンズは料理人集めにロンドンの街を奔走する。彼が連れてきたのはフランス人のミシェルとイタリア人のマックス。そして若いデヴィッドと無理矢理引き抜いてきた紅一点のエレーヌ。
しかし傲慢なアダムのせいで、トニーとの諍いは日常茶飯事。気に入らないと誰彼構わず怒鳴り散らしてエレーヌをも罵倒する。まるで戦場のようなキッチンがスゴい!

アダム・ジョーンズって何と傲慢な男なのだろう!とあきれ果てるが、カリスマ・シェフならではなのかも知れない。演じるブラッドリー・クーパーはナイス・キャスティングで、彼はホント存在感のある俳優だなぁと感心する。そしてこの方過激なキャラが似合う。ヒロイン、エレーヌ役のシエナ・ミラーとは「アメリカン・スナイパー」で夫婦役だったことを思い出した。

何はともあれ出演陣がスーパー豪華!
女性陣ではアダムが薬物&アルコールを摂取していないかチェックしているロッシルド医師を演じるエマ・トンプソンと、レズの料理評論家シモーネ役のユマ・サーマン。二人は貫禄たっぷりだ。ユマの出演シーンは少しながらこの方も実に存在感のある女優。ユマって若い頃より今の方が美しい??
アダムのかつての恋人アンナ・マリーをオスカー女優となったアリシア・ヴィキャンデルが演じ、アダムが発掘した若き料理人デヴィッドの恋人サラにリリー・ジェームズが出演している。リリーの出番はワンシーンだったか?
男性陣ではパリ時代のアダムの同僚ミシェルや、かつての仲間マックスをリッカルド・スカマルチョが演じていて華やかそのもの。
そして忘れてはならないのはメートルドテール、トニー役のダニエル・ブリュール。ゲイっぽい雰囲気を漂わせて中々素敵だ。
ドラマに登場する料理はかなりゴージャス!アダムの究極のライバル、リースが作るプレーン・オムレツが実に美味しそうだった。

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2016-07-15 00:22 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「シークレット・アイズ」

「Secret in Their Eyes」2015 USA/UK/スペイン
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2002年、ロサンゼルス。2001年9月に起きた同時多発テロの後、検察局にテロ対策合同捜査班が設置され、ニューヨークからFBI捜査官のレイがやって来る。ある日、事件が起きレイは相棒で親友でもあるジェスと共に現場に駆けつけるが、被害者がジェスの娘と知り愕然となる。やがて怒りに燃えるレイは、就任したばかりのエリート検事補クレアと捜査に乗り出し有力な容疑者を見つけ出すのだった...

レイ・カステンに「キンキー・ブーツ/2005」「インサイドマン/2006」「アメリカン・ギャングスター/2007」「2012/2009」「それでも夜は明ける/2013」「オデッセイ/2015」のキウェテル・イジョフォー。
クレア・スローンに「パディントン/2014」のニコール・キッドマン。
ジェシカ・コブに「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~/2009」「食べて、祈って、恋をして/2010」「8月の家族たち/2013」のジュリア・ロバーツ。
マーティン・モラレスに「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「シルク/2007」「17歳の肖像/2009」「テンペスト/2010」のアルフレッド・モリナ。
レグ・シーファートに「チェンジリング/2008」「噂のモーガン夫妻/2009」「アジャストメント/2011」のマイケル・ケリー。
マージン/ベックウィズに「17歳のエンディングノート/2012」のジョー・コール。
バンピー・ウィルズに「悪の法則/2013」のディーン・ノリス。
監督/脚本は「ニュースの天才/2003」「アメリカを売った男/2007」のビリー・レイ。

やっと見つけ出した容疑者はテロ対策班の重要な情報屋だった。レイの上司のモラレスは政治的な判断で容疑者を釈放してしまう。全くもって納得できないレイは検察局を去って行く。そして13年後、事件のことを片時も忘れたことのないレイが再び現れる。

「瞳の奥の秘密/2009」のリメイク(正確にはリイマジネーション版)と知っていながら、ストーリーが全く思い出せなくて…ラスト近くのシーンで、あぁ!そうだった!とやっと思い出した。でも「瞳の奥の秘密」のストーリーを記憶していなかったため興味深く見ることができた。結末が解っているサスペンスは面白くない。
でも13年前と現在が頻繁に行ったり来たりする描き方は今一つだった。キウェテルもニコールもジュリアも殆ど同じ風貌で年月が感じられないし、今どっち?なんて思ったりして困った。唯一ディーン・ノリス演じるバンピーが現在は杖をついているのでわかりやすかったな。

スペイン版で殺害されたのは銀行員の妻。本作では検察局捜査官の娘が殺害されるという設定になっている。この二つの作品は全体的な雰囲気が違っていて、リメイクとは思えない別映画のよう。3人の著名俳優が主人公のせいかも知れない。
スペイン版で登場したサッカー・スタジアムを、大リーグのスタジアムに置き変えているところはロサンゼルスが舞台ならではの演出。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-06-17 23:44 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(2)

「ボーダーライン」

「Sicario」…aka「Borderline」2015 USA
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FBIのケイト・メイサーは誘拐即応班を指揮する女性捜査官。ある日、上司のデイヴ・ジェニングスに呼び出され、メキシコの麻薬組織“ソノラ・カルテル”の破壊と、最高幹部マヌエル・ディアスの拘束という極秘任務の特別部隊の一員にスカウトされる。
チームの作戦リーダーはCIAのマット・グレイヴァー。そして麻薬カルテルの内幕に精通したコロンビア人で元検察官のアレハンドロがコンサルタントとして参加してくる。やがて一行はメキシコ警察に導かれフアレスへと向かう...

ケイト・メイサーに「イントゥ・ザ・ウッズ/2014」のエミリー・ブラント。
アレハンドロに「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して/2013」のベニチオ・デル・トロ。
CIAのマット・グレイヴァーに「アメリカン・ギャングスター/2007」「告発のとき/2007」「ミルク/2008」「ブッシュ/2008」「恋のロンドン狂騒曲/2010」「とらわれて夏/2013」のジョシュ・ブローリン。
ケイトの上司デイヴ・ジェニングスに「アルゴ/2012」のヴィクター・ガーバー。
警官テッドに「ゴーストライター/2010」「フューリー/2014」のジョン・バーンサル。
ケイトの相棒レジー・ウェインに「ビトレイヤー/2013」のダニエル・カルーヤ。
FBIのスティーヴ・フォーシングに「チェンジリング/2008」のジェフリー・ドノヴァン。
監督は「灼熱の魂/2010」「プリズナーズ/2013」「複製された男/2013」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。

オープニングから凄まじい展開で、FBIのケイト・メイサーを演じるエミリー・ブラントはこの後ずっと闘いまくるのだろうか?なんて想像していたら、CIAのマット・グレイヴァーやアレハンドロが登場してきてそうはならなかった。
一癖も二癖も持ち合わせるベニチオ・デル・トロ&ジョシュ・ブローリンを相手にエミリー・ブラント頑張っている。
ドラマはとても衝撃的かつリアルに描かれている。フアレスへと向かう道路には見せしめの死体が吊るされている映像が映り、それらはかなり生々しくてぞっとする。

始まりはまるでホラー映画で、原タイトルは“暗殺者”。この原タイトルは絶妙かも知れない。
警官テッドに誘惑されたあげく殺されそうになったり、関わらない方が良い!と相棒レジーに詰め寄られても仕事人間で頑固一徹のケイトは引き下がろうとはしない。
結局、FBIということでチームの一員に選ばれ、都合良く利用されたケイト。正義も法も無視したやり方に怒りをにじませるがなす術はない。ラスト、反撥心を抑えつつアレハンドロの言葉に従ったケイトは呆然と立ち尽くすしかなかった。FBIながら正義を正すこともできない無念のケイトの姿が目に焼き付く。

この映画を見るきっかけとなったのはお気に入り俳優ベニチオ・デル・トロ&エミリー・ブラントの出演と、監督がドゥニ・ヴィルヌーヴで興味があった。
先月ベニチオ・デル・トロ主演の「エスコバル/楽園の掟/2014」が公開されていて見に行こうかと迷っていたらあっと言う間に上映が終わってしまって未見の作品となった。“コロンビア最大の麻薬カルテルを仕切る冷酷非情なボス”という役柄。本作でも謎のコロンビア人を怪演している。

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2016-04-23 23:41 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「砂上の法廷」

「The Whole Truth」 2016 USA
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ある日、富豪の大物弁護士ブーン・ラシターが殺害され、彼の息子で17歳の高校生マイクが容疑者として逮捕される。マイクの弁護をつとめるのはラシター家の敏腕顧問弁護士ラムゼイ。やがて裁判が始まるがマイクはラムゼイに対して沈黙を守り続ける…

リチャード・ラムゼイに「イルマーレ/2006」「フェイク シティ ある男のルール/2008」「50歳の恋愛白書/2009」のキアヌー・リーヴス。
ロレッタ・ラシターに「ミス・ポター/2006」「かけひきは、恋のはじまり/2008」のレニー・ゼルウィガー。
マイク・ラシターにガブリエル・バッソ。
ブーン・ラシターに「MR.デスティニー/1990」「ゴーストライター/2010」のジェームズ・ベルーシ。
ジャネルに「幸せの教室/2011」「ベル 〜ある伯爵令嬢の恋〜/2013」のググ・ンバータ=ロー。
監督は「フローズン・リバー/2008」のコートニー・ハント。

マイクが担当弁護士、それも一家の顧問弁護士と全く話さず心を開かないのが謎だった。しかし終盤でやはりそうだったのかと納得した。オープニングにラムゼイの独白がある。ラストに真実が明かされ、オープニングのラムゼイのシーンと被る。

ドラマは法廷でのシーンに加え実際に起こったシーンも織り込まれてる。
裁判が始まり証人たちの話を聞いた助手のジャネルは、皆が嘘をついていると確信する。確かに見ていて犯人はマイクではないとずっと感じていた。では誰が?母親か?と常に疑問に苛まれる。そしてあのラストにはまさか?とは思ったけどちょっと驚いた。正義は何処に??

私的には地味なドラマながら中々見応えがあった。本作の監督は「フローズン・リバー」のコートニー・ハント。法廷ものは大好きだし公開されたらすぐにと思っていたけど中々見に行けなくて、先週のサービス・デイに見に行ったらガラガラでびっくりした。キアヌーも過去の人?

キアヌー映画は「50歳の恋愛白書」以来のシアター鑑賞。wowowで「フェイク・クライム/2010」「47RONIN/2013」は見たけど、「キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー/2013」は途中で挫折した。
レニー映画はジョージ・クルーニーと共演の、かなりつまらない「かけひきは、恋のはじまり」以来のシアター。
レニーに関しては2008年以来映画が公開されていない有様。“ブリジット・ジョーンズは何処へ?”といった状態。
以前ゴシップ記事写真でレニーの変貌ぶりに驚いたが、今やブリジットやポターとは別人の感じ。こんなに変化する人もいるんだと再び驚いた。
そうそうジェームズ・ベルーシのあんなキャラは初めて見たかも知れない。

キアヌーの一時劇太り姿もネットで見たが、本作ではスマートでクールなキアヌーに戻っていて安心した。
アル・パチーノ&シャーリーズ・セロンと共演した「ディアボロス/悪魔の扉/1997」はお気に入り映画の一つ。それはかれこれ20年前の映画でやはり弁護士役だったキアヌーがめちゃめちゃクールだったのを思い出す。キアヌーは弁護士役が似合う。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-04-17 23:12 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(0)

「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」

「5 Flights Up」2014 USA
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ニューヨーク、ブルックリン。アレックスは画家でルースは元教師。40年住んでいる彼らの部屋からは ブルックリンが一望できる美しい眺めを持っている。しかし寄る年波には勝てず5階まで階段を登るのが辛い日々...

アレックス・カーヴァーに「最高の人生の見つけ方/2007」「ウォンテッド/2008」「インビクタス/負けざる者たち/2009」「ダークナイト ライジング/2012」「ラストベガス/2013」のモーガン・フリーマン。
ルース・カーヴァーに「幸せのポートレート/2005」「恋とスフレと娘とわたし/2007」「映画と恋とウディ・アレン/2011」のダイアン・キートン。
リリー・ポートマンに「セックス・アンド・ザ・シティ/2008」のシンシア・ニクソン。
若き日のルースにクレア・ヴァン・ダー・ブーム。
若き日のアレックスにコーリー・ジャクソン。
監督は「美しき家、わたしのイタリア/2003」「ウィンブルドン/2004」「ファイヤーウォール/2006」のリチャード・ロンクレイン。

アレックスとルースが40年も住むブルックリンのアパートメントは眺めは良いしとても気にいってるんだけど、悲しいことにエレベーターがない。このエレベーターがないというのはとても辛いと思う。若い頃は何でもなかった階段が立ちはだかる。アレックスもそうだが彼らの老愛犬も辛そう。そこで引っ越し話が持ち上がる。
ブルックリンが一望できる最高のスポットに建つアパートメントは誰もが住みたいと願う物件。どんどん売却を進め、仲介手数料ゲットを狙う不動産屋のリリーのラストが可笑しかった。

40年住んだ家を離れる決断をするのはかなりキツい。でもエレベーターがなくて5階分階段をあがるのもかなりキツいものがある。
ドラマのラストは想像どうりだった。大事なものは決して譲れないということ。しかしあの後もっと年をとったら二人はどうするのだろう?なんて余計な心配もした。長く住むと決めた家を買う時はエレベーターのないアパートメントを買ってはいけないのかも知れない。どんなに眺めが美しくても。

モーガン・フリーマンとダイアン・キートンは初共演とのこと。名優二人の織りなすドラマはなんとなくほのぼのとした雰囲気でナイス。
60歳過ぎて主演をはれる女優ってメリル・ストリープとヘレン・ミレンとダイアン・キートンくらい?
ダイアン・キートンは70歳。「アニー・ホール/1977」を彷彿させるファッションできめている彼女が若くて素敵だ。
老人映画ながらシアターは若い女性もいっぱい。鑑賞した日はレディース・ディってこともあり、金曜日がサービス・デイのこのシアターなら空いていると思っていたので驚いた。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2016-02-22 20:38 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(2)

「ドリームホーム 99%を操る男たち」

「99 Homes」2014 USA
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シングルファーザーのデニス・ナッシュは不況のあおりを受け職を失ってしまう。サブプライムローンで手に入れた家に母親と息子の3人で暮らしているがローンの支払いが滞る日々。ある日、突然警察を伴って現れた不動産ブローカーに長年住み慣れた家を差し押さえられてしまう。全くもって納得できないデニスは“少し待ってくれ!”と懇願するが聞き入れてもらえない。転がるように自分の家から追い出されたデニスは母親リンと息子コナーを連れモーテルに身を寄せることになる…

デニス・ナッシュに「BOY A/2007」「大いなる陰謀/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「Dr.パルナサスの鏡/2009」「ソーシャル・ネットワーク/2010」「わたしを離さないで/2014」のアンドリュー・ガーフィールド。
リック・カーバーに「ワールド・トレード・センター/2006」「その土曜日、7時58分/2007」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」「バッド・ルーテナント/2009」「マシンガン・プリーチャー/2011」「マン・オブ・スティール/2013」のマイケル・シャノン。
リン・ナッシュに「夫以外の選択肢/2004」 「ザ・マスター/2012」「きっと、星のせいじゃない/2014」「わたしに会うまでの1600キロ/2014」のローラ・ダーン。
コナー・ナッシュ「スマイル、アゲイン/2013」「セイフ ヘイヴン/2013」のノア・ロマックス。
監督、原案、製作、脚本は「グッバイ ソロ/2008」のラミン・バーラニ。

舞台はリーマンショック後のアメリカ、フロリダ州。
不動産ブローカーのリック・カーバーは法の抜け穴をかいくぐり、住宅ローン返済不能で差し押さえられた物件を売却して大もうけしている。
職探しがはかどらず途方に暮れるデニスにリック・カーバーが誘いをかけてくる。優秀な建設作業員だったデニスの腕をカーバーは金で買ったのだ。デニスは家を取り戻したい一心で、モラルを無視したカーバーの悪徳ビジネスに手を染めて行く。
デニスは金のため次第にカーバーの言いなりになるが、心のどこかで良心の呵責にも苛まれ始める。そして悪徳ビジネスで金を稼いでいることを母親や息子に言えない後ろめたさから、最後には善に目覚めるデニスにほっとする。ドラマはマジで辛くて重い。
家を取られた絶望から自殺する男のシーンから始まるドラマはなんとも身につまされるがかなり見応えはある。

アンドリュー・ガーフィールドの出演に惹かれて見に行った。「アメイジング・スパイダーマン」シリーズは見ていないのでシアターでは久しぶりのアンドリュー。ヒゲを伸ばした彼は父親役が似合っている。
顔のせいかワル役しかしないマイケル・シャノンが女好きで冷酷な男を演じていてもう完璧。

原タイトルに付く99とは“世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である”と言う説に由来する。
ドラマの中でリック・カーバーが自分も1%の中の一人と豪語していたのを思い出す。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-02-13 22:38 | MINI THEATER | Trackback(3) | Comments(0)

「クリムゾン・ピーク」

「Crimson Peak」2015 USA/カナダ
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20世紀初頭のニューヨーク。富豪のカーター・カッシングを父親に持つイーディスは作家志望の令嬢。コレラで亡くなった母親の幽霊が時折現れ”クリムゾン・ピークに気をつけなさい!”と謎の警告をする。ある日、父親を訪ねて来た準男爵の英国紳士 トーマス・シャープと出会い心惹かれる。やがて父親が突然亡くなるがそれはとても不可解な死だった、そして彼女に莫大な遺産が残される...

イーディス・カッシングに「ディファイアンス/2008」「アメリア 永遠の翼/2009」「キッズ・オールライト/2010」「ジェーン・エア/2011」「アルバート氏の人生/2011」「イノセント・ガーデン/2013」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」のミア・ワシコウスカ。
ルシール・シャープに「アメリカン・ドリーマー 理想の代償/2014」のジェシカ・チャステイン。
トーマス・シャープに「戦火の馬/2011」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」のトム・ヒドルストン。
アラン・マクマイケルに「コールド マウンテン/2003」「パシフィック・リム/2013」のチャーリー・ハナム。
カーター・カッシングに「アダプテーション/2002」のジム・ビーヴァー。
監督、脚本、製作は「パンズ・ラビリンス/2006」「パシフィック・リム/2013」のギレルモ・デル・トロ。

金に困っているシャープ姉弟は富豪の娘に狙いを定めるや手段を選ばない。二人(ほぼルシール)の毒牙にかかったイーディスは次第に追いつめられて行く。

トム・ヒドルストン狙いで見に行った。ギレルモ・デル・トロ作品なので期待したが、ホラーに分類されているわりにはあまり恐怖感がなくて、綺麗過ぎてあの展開はよろしくなかった。3人の関係の描き方もあっさりとしていて...もっとドロドロしていたら面白かったのではないかな?綺麗に描いたのは出演俳優のせいかも知れない!?
トム・ヒドルストン演じるトーマスは悪を貫けなくて、一方で姉ルシールはスゴい。ジェシカ・チャステインには悪の世界が似合う。
ホラーなのだけどイーディスとルシールの闘いが可笑しくて笑えそうだった。でもあのドレスを着ての立ち回りはかなり大変だろうなと感心しきり。一方で男トーマスのまぁ情けないこと。
しかしながらトム・ヒドルストンのジェントルマンぶりは完璧。さすがほんものの英国紳士。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-02-08 00:25 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)