カテゴリ:MINI THEATER( 223 )

「スウィート17モンスター」

The Edge of Seventeen2016 USA

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イケてない17歳の女子高生の自己嫌悪の日々を描く青春コメディ。


ネイディーンに「トゥルー・グリット/2010「はじまりのうた/2013」「ピッチ・パーフェクト2/2015」のヘイリー・スタインフェルド。

クリスタにヘイリー・ルー・リチャードソン。

ダリアンにブレイク・ジェナー。

モナに「フェノミナン/1996「崖っぷちの男/2011」「ロスト・イン・マンハッタン 人生をもう一度/2014」のキーラ・セジウィック。

ミスター・ブルーナーに「2012/2009」「ハンガー・ゲーム シリーズ/20122015」「ファーナス/訣別の朝/2013」のウディ・ハレルソン。

アーウィンにヘイデン・セットー。

ニックにアレクサンダー・カルヴァート。

監督、脚本はケリー・フレモン・クレイグ。


親友クリスタがよりにもよってイケメンでモテモテの兄ダリアンと付き合い始めたと知り、ネイディーンはもう耐えられないほど落ち込んでしまう。クリスタはネイディーンにとってただ一人の友達だったのに…。裏切られた思いのネイディーンは“ダリアンを選ぶか私を選ぶか決めて!”とクリスタに迫る。クリスタは二人のどちらかを選ぶなんて出来っこない。クリスタに宣戦布告したネイディーンだったが、結局孤独と絶望に打ちひしがれ自暴自棄に陥ってしまう。


幼い頃に最大の理解者だった父親を亡くし母親とも兄ともうまくいっていないネイディーンは、一人ぼっちになってしまったと感じたのだ。成り行きは実に少女っぽいがネイディーンの気持ちは理解できる。

映画の主人公は高校生ながら元高校生の大人が見ても共感してしまう青春ドラマ。


はじまりのうた」でも超反抗的な女の子が似合っていたヘイリー・スタインフェルドはちょっと太めで可愛い。「トゥルー・グリット」のヘイリーが見てみたい。そしてこんなにナイスなウディ・ハレルソン初めて見た。主人公のママ、モナ役のキーラ・セジウィックもナイス・キャスティング。


高校生ネイディーンと教師ミスター・ブルーナーの関係が実にユニーク。ネイディーンにとってミスター・ブルーナーは崖っぷちの人を救う駆け込み寺的存在。ネイディーンに毒舌を浴びせられても終始冷静なミスター・ブルーナーがスゴ過ぎる。

ネイディーンが夢中になるニックと、ネイディーンに夢中のアーウィンが違い過ぎて面白い。


未亡人のママが終末に男に会いに出かけるのを“楽しんできてね!”のノリで見送る娘ネイディーン。一方で憧れの男ニックにスマホから性的なメッセージを送ってしまって焦りまくり、ミスター・ブルーナーに相談に行く生徒ネイディーン。sexに関する会話が平然と交わされる様がVeryアメリカン。


シネマカリテにて



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by margot2005 | 2017-05-24 00:05 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

Manchester by the Sea 2016 USA

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ボストンの住宅街で便利屋として生計をたてるリー・チャンドラー孤独で短気な性格の男。ある日、兄のジョーが心臓発作で倒れたとの知らせを受け病院に向かう…


リー・チャンドラーに「オーシャンズ13/2007」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」「ザ・ブリザード/2016」「トリプル9 裏切りのコード/2015」のケイシー・アフレック。

ジョー・チャンドラーに「アルゴ/2012」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」「キャロル/2015」カイル・チャンドラー。

パトリックに「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「とらわれて夏/2013」ルーカス・ヘッジズ。

ランディに「フランス組曲/2014」ミシェル・ウィリアムズ。

ジョージに「最高の人生のはじめ方/2012」「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/2015」のC・J・ウィルソン。

エリーズ・チャンドラーに「ベティ・ペイジ/2005」「3時10分、決断のとき/2007」のグレッチェン・モル。

ジェフリーに「いとしい人/2007」マシュー・ブロデリック。

監督、脚本は「マーガレット/2011」のケネス・ロナーガン。


リーは兄ジョーが倒れたとの報告を受けて故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻るが、彼は既に帰らぬ人となっていた。医師やジョーの友人ジョージと葬儀の相談をした後、アイスホッケーの練習試合をしているジョーの息子パトリックを迎えに行く。そして弁護士からパトリックの後見人にリーが選ばれていたことを知らされる。


後見人になるには未成年の甥パトリックを引き取らなくてはならない。しかしリーはマンチェスター・バイ・ザ・シーに住むことはできないのでボストンで一緒に暮らそうと考える。一方でパトリックは学校を変わることも友人と別れることも考えられない。やがてリーは決断を下す。

“今のアパートじゃ狭いから部屋を探している”なぜ?”と聞くパトリックに”おまえが訪ねてくるかもしれないから…”と答えるリー。あの会話からパトリックを愛しているリーの気持ちが伝わってきて、とても素敵なシーンだった。続くエンディング…ボートに乗って釣り糸を垂れる二人の姿に引込まれた。


ドラマではたくさんの死”が描かれ、主人公は深い悲しみを抱えているが、見ているものはそれほど辛くはない。それは所々に織り込まれるちょっとしたユーモアがあるから...。

冬の穏やかな海、道路には雪があり、空は澄んでいる。そんな映像はとても美しかった。


アカデミー主演男優賞をゲットしたケイシー・アフレックの演技は想像以上に素晴らしかった。アカデミー賞の授賞式で、弟ケイシーが主演男優賞に輝いたことを兄のベンが自分のことの様に喜び、ハグをし祝福のキスをしていたシーンがとても感動的だったことを思い出す。やっぱりベンよりケイシーの方が演技派?


本作の予告編はシアターで何度も、何度も繰り返し見た。リーとランディが交わす会話から、この二人はとてつもない悲しみを味わったのだと伝わってくる。映画を見て想像以上に過酷な出来事を体験した二人に驚いた。

ミニシアター公開がちょっと寂しい。


ケイシー・アフレック映画は殆どwowowで鑑賞。「ゴーン・ベイビー・ゴーン/2007」「セインツ -約束の果て-/2013」「ファーナス/訣別の朝/2013」とか見たけど印象に残った映画はない。記憶に残ったのはシアターで見た「ジェシー・ジェームズの暗殺」くらい。でもこの映画でケイシー・アフレックの印象は深く残るに違いない。


シネスイッチ銀座にて



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by margot2005 | 2017-05-17 20:39 | MINI THEATER | Trackback(8) | Comments(4)

「はじまりへの旅」

Captain Fantastic2016 USA

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普通じゃない奇妙な一家が織りなすヒューマン・コメディ。

ベンに「約束の地/2014」ヴィゴ・モーテンセン。

ジャックに「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー/2012」「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/2014」フランク・ランジェラ。

ハーパーに「ホリデイ/2006」「LIFE!/ライフ/2013」「マイ・ファニー・レディ/2014」キャスリン・ハーン。

デイヴに「サンシャイン・クリーニング/2008」「ダラス・バイヤーズ・クラブ/2013」スティーヴ・ザーン。

ボウドヴァン(ボウ)に「ディファイアンス/2008」「サンシャイン/歌声が響く街/2013」「パレードへようこそ/2014」ジョージ・マッケイ。

キーラーにサマンサ・イズラー。

ヴェスパーにアナリース・バッソ。

レリアンに「虹蛇と眠る女/2015」のニコラス・ハミルトン。

サージにシュリー・クルックス。

ナイにチャーリー・ショットウェル。

監督、脚本は「フェイス/オフ/1997」「 アビエイター/2004」の俳優マット・ロス。


見てから随分と日にちがたってしまってレビューを書くのはやめようかと思いながらシアターをチェックしていたら今だ上映中。4/1に公開され既に1ヶ月以上上映している。ヴィゴ主演なので人気あるのかな?

私はヴィゴ・モーテンセンの熱烈なファンではないが、独特の魅力を放つ俳優だからか彼にはファンが多い。オスカーにノミネートされたちょっと変なオヤジ役が実に似合う。


ベン一家は文明から閉ざされた大自然の山奥に住み、生活は自給自足で子供たちは学校へは通わず父親が教師。ベンはアメリカ合衆国の哲学者(言語哲学者、社会哲学者、論理学者でもある)ノーム・チョムスキーの信奉者で文武両道に優れた才能を持つ男。

野生動物を獲って食べることはあってもハンバーガーを食べたことがない。恋愛は本で学んだが異性との接し方は知らない。全くもって普通じゃない子供たちが父親に連れられて山奥から都会へとやって来る。


亡くなった母レスリーの葬儀に出席するため、山奥から2400km離れたニューメキシコに自家用バスに乗ってやって来た一家は、ベンの妹夫婦デイヴとハーパー家に滞在する。彼らの息子たちは変な?ベンの子供たちに興味しんしん。そして子供たちは従兄弟のTVゲームに興味しんしん。違和感ありまくりのベン一家は妹夫婦の家の庭に一泊して去って行く。


やがて一般常識からかけ離れた思想を持つベンは、折り合いが悪い彼女の父親ジャックと対決することになる。ジャックはこのままでは子供たちが社会に全く順応できないで大人になってしまうと、変人の父親に育てられる彼らが心配でならない。結局ベンはジャックに諭され子供たちを祖父母に預けようと決心するが...結末は素敵だった。


ボウがハーバート大学やイエール大学からの誘いを断ってアフリカのナミビアに行くあたりはやはり蛙の子は蛙かも?

仏教徒だったレスリーをキリスト教の教会から救い出す件はちょっとやり過ぎ?墓を掘るなんてありえない!やはりこの一家は奇妙!

原タイトルの“Captain Fantastic”がナイス。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて



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by margot2005 | 2017-05-12 22:28 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(2)

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」

「Demolition」2015 USA

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デイヴィスは妻ジュリアの父親が経営する金融会社のエリート社員。いつものように妻の運転する車で会社に向かう折、突然の自動車事故で自分は無事ながらジュリアが亡くなってしまう。やがて葬儀が執り行われるが涙がでない。妻が亡くなったというのに悲しくないのか?と自問するデイヴィス。彼はジュリアと出会いあっという間に結婚したことを思い出し、彼女を本当に愛していたのかどうか疑問を抱く…


デイヴィスに「プルーフ・オブ・マイ・ライフ/2005」「ゾディアック/2006」「マイ・ブラザー/2009」「複製された男/2013」 「ナイトクローラー/2014」ジェイク・ギレンホール。

カレンに「ヤング・アダルト・ニューヨーク/2014」「追憶の森/2015」のナオミ・ワッツ。

フィルに「8月の家族たち/2013」クリス・クーパー。

クリスにジュダ・ルイス。

ジュリアにヘザー・リンド。

監督、製作は「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「カフェ・ド・フロール/2011」「ダラス・バイヤーズ・クラブ/2013」「わたしに会うまでの1600キロ/2014」ジャン=マルク・ヴァレ。


ジュリアが亡くなる前、冷蔵庫の調子が悪いと言っていたこと思い出したデイヴィスは修理を試みる。しかし修理するはずが壊してしまっていた。それは義父に心の修理も車の修理も同じだ、まず分解して隅々まで点検し、再び組み立て直せと言われたことが頭にあったから…。モノを破壊するってちょっと快感だが、デイヴィスはかなり異常。


一方で自動販売機から商品が出てこなかったため苦情の手紙を会社に送るデイヴィス。手紙を読んだ苦情処理係のシングルマザー、カレンは彼に興味を持つ。それには病院で亡くなった妻のことも記されていた。ひょんなことから出会ったデイヴィスとカレンは親交を深めて行く。


原タイトルは破壊なのに邦題はとてもロマンティック。しかしジェイクの映画だからロマンティックなわけがない、と思っていたら案の定だった。

邦題の意味は映画のラスト近くで主人公が語ってくれる。


デイヴィスは妻と暮らした家を壊しに壊しブルトーザーまで出動させる。でもブルトーザーには唖然!気持ちは良くわかるけどあの行動にはあきれ返る。周りは住宅地なのに全く配慮などしていないのだから…。

ジェイク・ギレンホールは「ナイトクローラー」のルイスと似たような表情を見せて不気味。元々この俳優は苦手なので余計にそう感じるのかも知れない。


人生再生ドラマの本作はエンディングに少々救われる。

娘婿を見捨てない義父フィルの存在が映画を最後迄見る気にさせてくれた。演じるクリス・クーパーがgood

カレンの息子クリスが小生意気で可愛い。


シネマカリテにて


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by margot2005 | 2017-03-04 23:09 | MINI THEATER | Trackback(4) | Comments(0)

「たかが世界の終わり」

Juste la fin du mooned…akaIt's Only the End of the World2016 カナダ/フランス

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ルイは人気の劇作家。不治の病に冒され死期が迫っている彼は12年ぶりに帰郷する


マルティーヌに「悪の華/2003」「わたしはロランス/2012」「シリアルキラーNo.12015」のナタリー・バイ。

アントワーヌに「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」「ジェイソン・ボーン/2016」のヴァンサン・カッセル。

カトリーヌに「マリアンヌ/2016」のマリオン・コティヤール。

シュザンヌに「ロブスター/2015」のレア・セドゥ。

ルイに「パリ、ジュテーム/2006」「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語/2009」「サンローラン/2014」のギャスパー・ウリエル。

監督、脚本、製作、編集は「わたしはロランス/2012」「トム・アット・ザ・ファーム/2013」「Mommy/マミー/2014」のグザヴィエ・ドラン。


結局大事な話も出来ずに去るしかなかったルイ。あれは家族の最後の集まりだったのに

取り留めもないことをひたすら喋りまくる母、兄、妹。話さなければならないのに話せないルイ。でもあのシチュエイションで不治の病に冒され死期が迫っている…”なんて話せる状態じゃない。 


ルイは病気なのだから生気がなくても不思議はない。ドラマを見ている誰もが元気のないルイに気づくはずだが、母親マルティーヌは息子が元気で良かったと言い、彼の変化に気がつかない。12年ぶりに再会したとはいえ母親と息子なのだから、何か変化を感じるはず。


マルティーヌ、アントワーヌ、シュザンヌは弾丸のごとく喋るのに対して、カトリーヌとルイは穏やかに話している。二人は初対面ということもあり会話もぎこちない。でもルイの秘密を知ったのは初対面のカトリーヌだった。


グザヴィエ・ドランの映画ってなぜこんなに話題になるのだろう?映画サービスデーの夕方の回は満席だった。

グザヴィエ・ドラン映画の特徴登場人物の顔は殆どアップ、うるさいくらいのBack Music、そして舞台は世界の何処かで特定はしない。本作が今迄と違っているのはヴァンサン、マリオン、レア、ギャスパー+ナタリー・バイのフランスの著名俳優総出演のキャストがとてもゴージャスなこと。


フランソワ・オゾンが監督したメルヴィル・プポー主演の「ぼくを葬る/2005」を思い起こした。

両親に自らの死を告白できない主人公は祖母に打ち明ける。それは互いにそろそろ死ぬから…”と言うのが理由だった。「ぼくを葬る」は見応えのあるドラマだったが、本作はどうかな?グザヴィエ・ドランが絶賛されるのが良くわからない。

俳優陣が豪華過ぎて、逆にドラマがつまらなくなった?

「わたしはロランス」や「 Mommy/マミー」は良かったのに...。


ギャスパー・ウリエルは20代の頃より30代になった今の方が素敵。本作では実年齢より少し年上の役柄だが、不治の病に冒され死期が迫っている男を好演している。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2017-02-20 23:01 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「天使にショパンの歌声を」

La passion d'Augustine2015 カナダ

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カナダ、ケベックにある修道院が経営する小さな寄宿学校の校長オーギュスティーヌは音楽教育に熱心で、前回のピアノコンクールでは念願の銀メダルを獲得していた。しかしそんな名門私立学校も、今や公立学校の増加で経営が苦しくなってきている。修道院の総長は出費のかさむ音楽教育をやめて、良妻賢母になるための教育の実施を校長に促す。しかし校長はこれを断固拒否し、シスターたちに諦めないで闘いましょう!と宣言する。そんな折、校長の姪であるアリスが転校してくる


マザー・オーギュスティーヌ(校長)に「アサインメント/1997」のセリーヌ・ボニエ。

アリス・シャンパーニュにリザンドル・メナール。

シスター・リーズにディアヌ・ラヴァレ。

シスター・クロードにヴァレリー・ブレ。

シスター・オネジムにピエレット・ロビタイユ。

スザンヌ・ゴーティエにエリザベート・トランブレ=ガニョン。

監督、脚本は「翼をください/2001」「天国の青い蝶/2004」のレア・プール。


シアターで予告編も見ていなくて鑑賞対象に入っていなかったが、有楽町で上映していたので見に行った。ところがこれが意外にも素敵なドラマでちょっと感動してしまった。そう、静かな感動を呼ぶ素敵なドラマである。


アリス役のリザンドル・メナールのピアノ演奏が圧倒的!と思っていたら、高い評価を得るピアニストだそうで納得!

カナダ、ケベックの深い雪に埋もれた村に建つ修道院。1960年代が舞台らしいが、とても古く感じる。

映画の知識が全くなかったので、最初ドラマで描かれる時代がいつかわからなかった。修道服を見ている限りいつの時代かはわからない。しかし少女たちの服装を見てこれはさほど古い時代ではない、と理解した。修道服の代わりにユニフォームとなったシスターたちのあの服..あれはきっと60年代に流行ったスタイルだと思う。


神は救ってくださる!と宣言する修道院の総長に神は耳が遠いのです!と切り返すマザー・オーギュスティーヌ。二人のバトルが可笑しい。

過去に苦い経験を持つマザー・オーギュスティーヌ。姪のアリスは天才的なピアノ演奏の技術を持つ少女ながら問題児で、母親の病気のせいで修道院に預けられる。互いに反撥を感じる叔母と姪が歩み寄り深い親愛を取り戻すラストは短絡的ながら小さな感動を呼ぶ。

何はともあれ雪に埋もれた修道院と、バックに流れるMusicがドラマを盛り上げている。


角川シネマ有楽町にて



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by margot2005 | 2017-02-05 22:20 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(2)

「聖杯たちの騎士」

Knight of Cups2015 USA

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ハリウッドで脚本家として成功したリックは快楽を求め日々女性たちと戯れている。しかし崩壊寸前の家族を目の当たりにして自らの人生を見つめ直そうと考える…


リックに「マネー・ショート 華麗なる大逆転/2015」クリスチャン・ベール。

ナンシーに「ニュースの真相/2015」ケイト・ブランシェット。

エリザベスに「ブラック・スワン/2010」ナタリー・ポートマン。

ヘレンに「スラムドッグ$ミリオネア/2008」「ミラル/2010」「恋のロンドン狂騒曲/2010」「トリシュナ/2011」のフリーダ・ピント。

イザベルに「インモータルズ -神々の戦い-2011」のイザベル・ルーカス。

カレンに「殺し屋チャーリーと6人の悪党/2014「きみがくれた物語/2016」のテリーサ・パーマー。

デラに「ジェーン・エア/2011」「25年目の弦楽四重奏/2012」 「ジェーン・エア/2011」イモージェン・プーツ。

ジョセフに「コクーン/1985「スリーデイズ/2010」のブライアン・デネヒー。

バリーに「アメリカン・ビューティー/1999」「パーフェクト・メモリー/2015」のウェス・ベントリー。

トニオに「ボーダータウン/報道されない殺人者/2006」「私が、生きる肌/2011」「エージェント・マロリー/2011」アントニオ・バンデラス。

監督、脚本は「ニュー・ワールド/2005」「ツリー・オブ・ライフ/2011」「トゥ・ザ・ワンダー/2012」テレンス・マリック。


リックの家族は崩壊寸前。そして心にはいつも虚しさを抱えている。やがてリックにかつて巡り会った6人の美しい女性の記憶が蘇る。

ナンシーは元妻で一時期互いに愛し合っていたが既に別れていた。人妻のエリザベス、モデルのイザベルやヘレン、そしてダンサーのカレンと、風変わりなデラ。ハリウッドのセレブリティならではの派手な女性関係が続く。リックが運転するコンバーティブルの助手席に乗るそれぞれの女性たち...あのシーンで6人の美しい女性たちは過去の人と理解できる。


ストーリーは殆どないに等しく、当然台詞も少ない。圧倒的な映像美がドラマの主人公のよう。クリスチャン・ベールの相手に、二人のオスカー女優ケイト・ブランシェット&ナタリー・ポートマンを出演させるなんてなんとも贅沢なキャスティング!

やはりテレンス・マリックは水が好き。サンタモニカの海岸が何度も登場する。そしてテレンス・マリックの世界には宗教/キリスト教も欠かせない。

意図不明というのか?ワケの分からない映画が多いテレンス・マリックの世界。前作の「トゥ・ザ・ワンダー」の方が見やすかったかも知れない。本作は少々眠気に襲われて困った。


本作の上映前に来年3月公開予定のテレンス・マリックのドキュメンタリー「ボヤージュ・オブ・タイム/2016」の予告編があった。スクリーンから素晴らしい映像が映し出され、テレンス・マリック映画は映像のみが良いのかも知れない。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて



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by margot2005 | 2016-12-30 20:19 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(2)

「手紙は憶えている」

「Remember」2015 カナダ/ドイツ

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ホームで暮らす90歳のゼヴは認知症で最愛の妻ルースが亡くなったことすら忘れている。ある日、友人のマックスから1通の手紙を手渡される。ゼヴとマックスはアウシュヴィッツ収容所の生存者で、70年前共にナチスの兵士に家族を殺されていた。犯人の名前は”ルディ・コランダー”で身分を偽りまだ生きているという。マックスはターゲットとして4人のルディ・コランダー”を選んでいた。身体が不自由で車椅子に頼らざるをえないマックスはゼヴに復讐を依頼する…


ゼヴ・グットマンに「トレビの泉で二度目の恋を/2014」「Dearダニー君へのうた/2015」クリストファー・プラマー。

マックス・ザッカーに「ウディ・アレンの重罪と軽罪/1989」「やさしい嘘と贈り物/2008」マーティン・ランドー。

ルディ・コランダー#1「愛を読むひと/2008」「バーダー・マインホフ 理想の果てに/2008」「アンノウン/2011」「悪の法則/2013」「リスボンに誘われて/2013」「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車/2014」ブルーノ・ガンツ。

ルディ・コランダー#2に「きっと ここが帰る場所/2011」のハインツ・リーフェン。

ルディ・コランダー#4に「U・ボート/1981」「イングリッシュ・ペイシェント/1996」「ダ・ヴィンチ・コード/2006」ユルゲン・プロフノウ。

ジョン・コランダーに「シークレット・アイズ/2015」ディーン・ノリス。

チャールズ・グットマンに「今そこにある危機/1994」「ミッション:インポッシブル/1996」のヘンリー・ツェーニー。

監督は「秘密のかけら/2005」「クロエ/2009」「デビルズ・ノット/2013」「白い沈黙/2014」アトム・エゴヤン。


ある日突然老人がホームから抜け出し列車やバスを乗り継ぎ目的地に赴く。見ていてこれはただのロードムービー?なんて思ったりもしたがラストは壮絶だった。

4人のルディ・コランダーの中の一人が犯人本人である。ルディ・コランダー#3がいないのは既に亡くなっていたから。ゼヴはコランダーの息子で警察官のジョンと会うことになる。ジョンは究極のネオナチで部屋にハーケンクロイツ(鉤十字)の旗を飾り、ナチスのユニフォームまで所蔵していた。

ゼヴとジョンが争いを始め、結局ゼヴがジョンを撃ち殺してしまう。このシーンが実に不可解だったが、ラストに繋がって行くようでなるほどなとも思った。


いつもどうり前知識なしで見た。見た後オフィシャル・サイトを覗いてみたら...

“ラスト5分の衝撃ーーーすべての謎が解き明かされるとき、あなたの見ていた世界は一転する。”と書いてあった。


いやいや衝撃のラストシーンの時“あっ!”と声あげていたかも知れない。見たのは公開2週目の金曜日の夕方の回で、両隣にも人がいてちょっと焦った。この映画評判なのかシアターが混んでいて驚いた。


ユルゲン・プロフノウは老け役(ゼヴ・グットマと同世代)をしているがどうも変に?加工したシワが気になった。ユルゲン・プロフノウはスゴく見たことのある俳優ながら思い出せずで、調べてみたら「U・ボート」のドイツ人俳優だった。


劇中ゼヴがピアノを弾くシーンがある。エンドクレジットで演奏者の中にクリストファー・プラマーの名前があったが、この方ピアニストになりたかったそうで、ピアノ演奏が上手いのも納得。


TOHOシネマズ・シャンテにて


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by margot2005 | 2016-11-12 21:26 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(2)

「セルフレス/覚醒した記憶」

「Self/less」2015 USA
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科学者のオルブライトは、ガンで余命半年と宣告された大富豪ダミアンに、最先端クローン技術で作った肉体に頭脳を転送することができると持ちかける。やがて68歳の余命いくばくもないダミアンが30代の若い男の肉体を手に入れるが、新たなそれはクローンではなく前の持ち主の記憶が残っており、その持ち主はマークという特殊部隊の兵士で、彼には妻子がいた...

マークに「あなたは私の婿になる/2009」「ハッピー・ボイス・キラー/2014」「白い沈黙/2014」「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のライアン・レイノルズ。
オルブライトに「マッチポイント/2005」「敬愛なるベートーヴェン/2006」「ウォッチメン/2009」「シングルマン/2009」「イノセント・ガーデン/2013」「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」のマシュー・グード。
ダミアンに「エレジー/2008」「エクソダス:神と王/2014」のベン・キングズレー。
マデリーンに「ブロークンシティ/2012」のナタリー・マルティネス。
ダミアンの友人マーティンに「アルゴ/2012」「ボーダーライン/2015」のヴィクター・ガーバー。
アントンに「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー/2002」「大いなる陰謀/2007」「セントアンナの奇跡/2008」のデレク・ルーク。
ダミアンの娘クレアに「ダウントン・アビー シリーズ/2010~2015」「フライト・ゲーム/2014」のミシェル・ドッカリー。
監督は「ザ・セル/2000」「落下の王国/2006」「インモータルズ -神々の戦い-/2011」「白雪姫と鏡の女王/2012」のターセム・シン。

新しい肉体を得たダミアンは新しい人生を歩み始める。オルブライトが用意した家に移り住み、近隣に暮らすアントンと仲良くなる。数十年ぶりで若者の遊びに興じるダミアンは幸せを謳歌していた。しかしそんなある日、ダミアンはとてもリアルな夢を見る。夢にでてきた場所が脳裏を離れず、ネットで調べた末現地へ車を走らせる。
やがて自分が誰かと知ったダミアンは、本当の自分であるマイクの妻マデリーンと幼い一人娘を守るため闘い始める。秘密組織相手にたった一人で…。

強くて愛情深いマークを演じるライアン・レイノルズと、繊細で怪しげな科学者オルブライトを演じるマシュー・グードの二人…彼らは全く個性が違う俳優でそれぞれの役柄がぴったりのナイス・キャスティング。
マシューはもちろんライアンもお気に入り俳優なので二人の共演が楽しみだった一作。ターセム・シンの世界は映像が美しい。本作は映像美を見せる映画ではないがちょっと驚くテーマのSFアクションは中々興味深かった。

“不老不死”をテーマにした映画ではメリル・ストリープ&ゴールディ・ホーンの「永遠に美しく/1992」というのがある。秘薬を飲めば永遠に美しく生きられるが、どんなに身体が傷ついても決して死ねないという代償があり、結末は肉体がバラバラに壊れてもまだ生き続けるという悲惨なもの。その映画は当然ブラック・コメディだった。
ライアン・レイノルズの妻ブレイク・ライブリー主演の「アデライン、100年目の恋/2015」は“不老不死”のためにヒロインが身を隠し、偽って生きなければならない試練があり、老いの印を見つけた時彼女は喜びに浸っていたのを思い出す。

とにかく人間いつまでも若くはいられないし、その時がくれば人生にさよならしなくてはならないのが現実。その現実に逆らいたい人っているのだろうか?なんてふと考えた。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-09-21 23:23 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「きみがくれた物語」

「The Choice」2016 USA
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ノースカロライナ州の海沿いにある小さな町で暮らすトラヴィスは今だシングルで、父親が経営する動物病院を手伝いながら家庭を持った友人たちと気ままに過ごしている。そんなある日、彼の家の隣に若い女性ギャビーが引っ越してくる...

トラヴィスに「リンカーン/秘密の書/2012」「白鯨との闘い/2015」のベンジャミン・ウォーカー。
ギャビーに「殺し屋チャーリーと6人の悪党/2014」のテリーサ・パーマー。
シェップに「グローリー/明日への行進/2014」のトム・ウィルキンソン。
ステフに「96時間/2008」「96時間/リベンジ/2012」「96時間/レクイエム/2014」のマギー・グレイス。
モニカに「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海/2013」のアレクサンドラ・ダダリオ。
ライアンに「パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間/2013」のトム・ウェリング。
監督は「TAKING CHANCE/戦場のおくりびと/2009」のロス・カッツ。
原作は「きみに読む物語/2004」「最後の初恋/2008」「親愛なるきみへ/2010」「一枚のめぐり逢い/2012」のニコラス・スパークス。

出会いは最悪だった二人が恋に落ちて結婚し二人の子供が生まれる。しかしながらある夜、幸せいっぱいの夫婦に突然不幸が訪れる。ギャビーが自動車事故に遭い意識不明の重体になったのだ。やがて悲しみに暮れるトラヴィスに課せられた選択は、生命維持装置からギャビーを解放するかどうかというものだった。
ギャビーは3ヵ月を超えての延命措置を拒否する書類にサインしていた。しかしトラヴィスはギャビーが逝ってしまうことに耐えられなかった。

結末はわかりながらもドラマに惹き付けられた。ニコラス・スパークス映画は登場する景色が素晴らしく美しくてドラマを盛り上げる。今回舞台となった海沿いのノースカロライナの景色はやはり美しい!の一言。海辺、ヨット、恋人たち、そして愛犬。この愛犬が実に可愛くて犬好きにはたまらないかも知れない。

公開されたニコラス・スパークス映画は「メッセージ・イン・ア・ボトル/1999」以来全て見ている。「きみに読む物語/2004」が最高傑作かも知れないが、私的には「「親愛なるきみへ」のレビューにも書いたように「メッセージ・イン・ア・ボトル」が好き。

都内では8月13日の公開で1ヶ月たった今でも上映していて、やはり評判良いのかな?とかなり迷いながらも見に行ってしまった(渋谷のミニシアターのみで公開)。
今回久しぶりにシアターで見たスパークス映画は中々素敵だった。

ベンジャミン・ウォーカーって「リンカーン/秘密の書」のイメージがとても強くてラヴ・ロマンス映画は想像できなかったが、はからずも恋する男が似合っていてナイス・キャスティング。
テリーサ・パーマーはクリステン・スチュワートにそっくりと思ったが、やはりそうらしい。

渋谷シネパレスにて
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by margot2005 | 2016-09-13 23:20 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)