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「マクベス」

「Macbeth」 2015 UK/フランス/USA
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内戦で荒廃したスコットランド。ダンカン王に忠誠を誓うグラミスの領主マクベスは、戦友のバンクォーと共に反乱軍の攻撃を交わし敵将を切り捨てる。やがて荒野の至る所に死体が散乱する中3人の魔女が現れ、マクベスがスコットランド王になると予言する...

マクベスに「スティーブ・ジョブズ/2015」のマイケル・ファスベンダー。
レディ・マクベスに「サンドラの週末/2014」のマリオン・コティヤール。
バンクォーに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「ボーン・アルティメイタム/2007」「思秋期/2010(監督、脚本)」「ブリッツ/2011」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」「パレードへようこそ/2014」「チャイルド44 森に消えた子供たち/2014」のパディ・コンシダイン。
マクダフに「プロメテウス/2012」「ベルファスト71/2014」「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション/2015」のショーン・ハリス。
マルコム王子に「トランスフォーマー/ロストエイジ/2014」のジャック・レイナー。
レディ・マクダフに「コードネームU.N.C.L.E./2015」のエリザベス・デビッキ。
ダンカン王に「ニュー・ワールド/2005」「縞模様のパジャマの少年/2008」「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-/2010」「戦火の馬/2011」「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛/2011」「もうひとりのシェイクスピア/2011」「博士と彼女のセオリー/2014」のデヴィッド・シューリス。
監督はジャスティン・カーゼル。

シェイクスピアの4代悲劇の一つ“マクベス”の映画を見たのは初めて。舞台劇も見たことはなくて、本(戯曲)を読んだだけ。映画は舞台劇のように描かれていて、スコットランドやイングランドでロケされた、映画ならではの背景がドラマにマッチしてとても美しい。マクベスの狂気を現しているかのような血や炎のシーンが印象的。

マクベスの前に現れた魔女たちは、マクベスが王になり、さらに彼の戦友であるバンクォーの子孫が未来の王になると予言する。
マクベス夫人は夫を王にしよともくろみ、ダンカン王殺害に躍起になっているが、マクベスは自分が王になっても後を継ぐ存在がいないことを知っている。

“マクベス”を読んだのは大昔。当然大まかなストーリーしか記憶にない。映画を見て、この夫妻が子供を亡くしていたことを知った(オープニングに子供の葬式の模様が描かれる/原作とは違う設定かも知れない?)。その後再び子供には恵まれず夫妻にとってそれは大問題だった(貴族の領主にとって跡継ぎがいないのは致命的)。結局バンクォーと彼の息子フリーアンスも殺さざるを得なくなるのだ。
しかしマクベスに雇われた刺客はフリーアンス殺害に失敗する。やがてマクベスはかつての戦友バンクォーの幻影を見て錯乱状態になって行く。
マクベスは再び魔女たちの予言を聞く。それは“マクダフに用心せよ!”というものだった。スコットランドの貴族でファイフの領主であるマクダフには3人の子供がいた。もうこうなったらとことんやるしかない!と、燃えるような狂気を発散させマクベスはマクダフの妻子4人を火あぶりにかけて殺してしまうのだった。

見終わってマクベスって悪党ながらとても小心者だったんだと変に納得。
演じるマイケル・ファスベンダーは感情表現がとても上手い俳優で素晴らしい。「SHAME -シェイム-/2012」同様悩める男が実に似合う。
罪悪感に苛まれ、もがき苦しみながらも、燃えるような狂気を発散させる様はスゴい!
レディ・マクベス役のマリオン・コティヤールも然り。マリオンは夫をそそのかす悪妻役にぴったり。
脇を固めるUK人俳優、パディ・コンシダインにショーン・ハリス、そしてデヴィッド・シューリスの存在も忘れてはならない。

映画の公式サイトでは“シェイクスピア”俳優を始めとしたプロの人々が絶賛している。でも上映が始まってまだ3週目なのに、既に朝と夕方しか上映していない。やはり一般人には好まれない映画の様子。私的にはお気に入り俳優のマイケル・ファスベンダーが主演ということで見たに過ぎないのだから。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-05-29 22:31 | UK | Trackback(4) | Comments(0)

「ルーム」

「Room」2015 アイルランド/カナダ
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ママ/ジョイに「21ジャンプストリート/2012」のブリー・ラーソン。
ジャックにジェイコブ・トレンブレイ。
ナンシーに「ボーン・アルティメイタム/2007」「HACHI 約束の犬/2008」「ボーン・レガシー/2012」のジョーン・アレン。
ロバートに「サンキュー・スモーキング/2008」「君が生きた証/2014」のウィリアム・H・メイシー。
レオに「カイロ・タイム ~異邦人~/2009」のトム・マッカムス。
オールド・ニックにショーン・ブリジャース。
監督は「FRANK -フランク/2014」のレニー・アブラハムソン。

本作はベストセラー小説の映画化だそう。映画を見終わって思ったのは、設定はもちろん変えているだろうけど、実際に起こった無惨な事件をネタにしてドラマにしてしまって良いのか?と感じた。なんとなく生々しいイメージがして小説は読みたくない。

誘拐され、強姦されて妊娠してしまった17歳の女の子は、世間から遮断された“ルーム”に監禁されて子供を産み育てている。逃げ出そうと思ったことはあるが成功には至らなかった。時折彼女を訪ねてやって来る男オールド・ニックは、女の子が生んだ息子ジャックの父親…となんか小説みたいだけど実話。

17歳の女の子が一人でどうやって子供を産んで5年間も育ててきたのだろう!と想像せずにはいられない。5歳になった男の子ジャックはちゃんと育っている。栄誉失調とかでもなく…この辺りは誘拐&強姦犯のオールド・ニックも死なれては困ると便宜を図っていたに違いない。

ママに懇願されとうとう脱出に成功したジャック。やがて、“ルーム”のTVからしか見たことがなかったモノや人が目の前に現れる。その時のジャックの驚きはきっとスゴかっただろうな。
脱出に成功し、ジャックはママ(ジョイ)と彼女の両親に引き合わされる。ジョイの両親と、母親のパートナーのレオが一同に介した時のジョイの父親の反応に驚いた。
母親ナンシーは祖母として孫の存在をすぐに認めるが、父親ロバートはジャックの祖父であることを受け入れようとはしない。男と女の反応の違いにあっと思った。父親は娘が強姦されて産まれた孫などいらなかったのかも知れない。やはり男はわがままだ。
ナンシーのパートナー、レオはジャックを受け入れようと努力する。それはジャックとの間に何のしがらみもないから、逆にすんなりと受け入れることができたように思えた。

“ルーム”に監禁されている母親と幼い息子。狭い部屋で二人は常に一緒。息子は母親を頼り、母親は息子を生き甲斐にしている。
広い世界を見たジャックは母親離れができたのだろうか?それとも母親ジョイは子離れができたのだろうか?と少々気になった。

本作はアメリカ映画とばっかり思っていたらアイルランド&カナダ製作。舞台はアメリカになっているがロケ地はカナダ。最近このパターンが多い。
ヒロインを演じるブリー・ラーソンはオスカー主演女優賞に輝いただけあって素晴らしい。そしてジャック役のジェイコブ・トレンブレイがナイス。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-05-16 23:57 | UK | Trackback(3) | Comments(2)

「さざなみ」

「45 Years」2015 UK
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リタイアしたジェフとケイト夫婦は結婚して45年。子供のいない夫婦はイングランドの地方都市(ロケ地はノーフォーク)で愛犬と共に静かな日々を送っている。今週末には結婚45周年記念のパーティが開かれる予定。ドラマはその夫婦の一週間を描いている。

ケイトに「リスボンに誘われて/2013」「海に帰る日/2013」のシャーロット・ランプリング。
夫ジェフに「モネ・ゲーム/2012」「リスボンに誘われて」のトム・コートネイ。
ケイトの友人リナに「カレンダー・ガールズ/2003」「ドラゴン・タトゥーの女/2011」のジェラルディン・ジェームズ。
リナの夫ジョージにデヴィッド・シブリー。
リナの娘サリーにドリー・ウェルズ。
監督、脚本はアンドリュー・ヘイ。

静かで平凡な日常を送るジェフとケイト。そんなある月曜の朝ジェフに一通の手紙が届く。それはドイツ語で書かれた手紙だった。50年以上前にジェフは恋人カチャと共にスイスを旅していた。そして不幸なことにカチャは雪山のクレバスに落ち亡くなってしまう。しかし遺体は発見されず、50年近くたった今当時のままの姿で見つかったのだ。
ジェフは“ぼくのカチャ”と悲しみをにじませ、遺体の確認にスイスに行かなければならないと言う。ジェフにとってカチャはそれほど大事な人だったのか!?とケイトは夫の愛情に不信を抱き始める。

カチャは過去の女性と言い切るジェフ。しかし深夜、屋根裏部屋にしまいこんでいたカチャとの思い出の品を見つけたジェフは心も過去に戻ったかに見え戸惑いを隠せないケイト。
ジェフの留守に屋根裏部屋に上がり、8ミリカメラに納められたカチャの姿を見た時のケイトの衝撃は相当キツかったに違いない。

“45年”の原タイトルが“さざなみ”となるのはとても詩的で邦題にぴったり。熟年夫婦に突如起こる“さざなみ”は少々哀しいが…。
ラスト、パーティの席でケイトと結婚したことは素晴らしい選択だったと語るジェフ。その後ダンスに興じる二人は幸せそうに見えたが、やがてケイトはジェフの手を振り払う。それは積もったわだかまりが爆発したように思えた。
自分自身がおかした過去によってズタズタにされた妻の心を気にもかけていなかった夫。男ってそんな生きものかも知れない。

ケイト役のシャーロット・ランプリングはオスカーにもノミネートされていたが、ドラマの中の彼女の表情が素晴らしい!もともと憂いを帯びた顔のシャーロット・ランプリングながら、やるせない表情が見ているものに強烈に伝わってくる。
とらえどころがない雰囲気を醸しだすトム・コートネイもナイス・キャスティング。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2016-04-29 22:22 | UK | Trackback(9) | Comments(0)

「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」

「The Second Best Exotic Marigold Hotel」2015 UK/USA
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数年前イギリスからインドのマリーゴールド・ホテルにやって来たイヴリンたち高齢者の面々。始めはホテルに不満たらたらだったが今ではすっかりこの地、このホテルに愛着さえ覚えている...

イヴリン・グリーンスレイドに「あなたを抱きしめる日まで/2013」のジュディ・デンチ。
ミュリエル・ドネリーに「美しき家、わたしのイタリア/2003」「ラヴェンダーの咲く庭で/2004」「ジェイン・オースティンの秘められた恋/2007」「パリ3区の遺産相続人/2014」のマギー・スミス。
ダグラス・エインズリーに「パレードへようこそ/2014」のビル・ナイ。
ソニー・カプーに「スラムドッグ$ミリオネア/2008」「エアベンダー/2010」のデヴ・パテル。
マッジ・ハードキャッスルに「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」「恋のロンドン狂騒曲/2010」「海賊じいちゃんの贈りもの/2014」のセリア・イムリー。
ジーン・エインズリーに「マッチポイント/2005」「ベル ~ある伯爵令嬢の恋~/2013」のペネロープ・ウィルトン。
ノーマン・カズンズに「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂/2010」のロナルド・ピックアップ。
キャロル・パーに「理想の女/2004」「パーフェクト・プラン/2013」のダイアナ・ハードキャッスル
カプー夫人にリレット・デュベイ。
スナイナにティナ・デサイ。
ガイ・チェンバースに「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け/2012」「ロスト・イン・マンハッタン 人生をもう一度/2014」のリチャード・ギア。
投資会社のタイ・バーリーに「テンペスト/2010」「リンカーン/2012」のデヴィッド・ストラザーン。
監督、原案、製作総指揮は「プルーフ・オブ・マイ・ライフ/2005」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」のジョン・マッデン。

前作で亡くなったトム・ウイルキンソン演じるグレアム以外全員の出演。今回はガイ・チェンバース役でリチャード・ギアが出演しドラマを盛り上げている。
ソニーの騒々しさと調子の良さも前作同様。インド人て皆ああなのか?なんてことはないだろうけど…。
やはりラストにダンス・シーンがあった。映画の続はあるのかな?

イギリスの名優たちがこぞって出演する作品の続ということで楽しみにしていた。シアターで予告編を何度も、何度も見てカラフルな映像が目に焼き付いていた。インド舞台の映画ってホント色彩が豊かで綺麗。

お気に入り俳優ビル・ナイの優柔不断で飄々としたキャラが最高!とうとうイヴリンに“愛している!”と伝えることができて良かった。でもあの二人実際ではかなりの年齢差があるはず。ジュディ・デンチは歳と共にチャーミングになる。以前は怖いおばさんの雰囲気だったが“マリーゴールド・ホテル”2作と「あなたを抱きしめる日まで」での彼女は可愛くて驚く。
ソニーのママを誘惑するガイ役のリチャード・ギアはさすが!って感じ。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-04-03 20:58 | UK | Trackback(3) | Comments(2)

「ロブスター」

「The Lobster」2015 アイルランド/UK/ギリシャ/フランス/オランダ/USA
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突然妻に先立たれたデヴィッドは、既に犬に変身している兄と一緒にとある施設(ホテル)に送られる。この地では独身は罪とされていた。独裁者のごとくふるまうホテルの女マネージャーは“45日以内にパートナーを見つけないと動物に変身します。ところで何に変身したいですか?”と尋ねる。デヴィッドは“海が好きだからロブスターにする”と答える。一方で辺りの森には独身者たちのリーダーを中心に強固なコミュニティが築かれ、そこではカップルになることを禁じていた…

デヴィッドに「ニューヨーク 冬物語/2014」のコリン・ファレル。
近視の女に「ナイロビの蜂/2005」「ファウンテン/2006」「マイ・ブルーベリー・ナイツ/2007」「ドリーム・ハウス/2011」「オズ はじまりの戦い/2013」のレイチェル・ワイズ。
独身者たちのリーダーに「007 スペクター/2015」のレア・セドゥ。
ホテルのマネージャーに「思秋期/2010」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」「私が愛した大統領/2012」「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」「カムバック!/2014」のオリヴィア・コールマン。
ホテルのメイドに「ビフォア・ミッドナイト/2013」のアリアーヌ・ラベド。
足の悪い男に「リリーのすべて/2015」のベン・ウィショー。
滑舌の悪い男に「おとなのけんか/2011」「少年は残酷な弓を射る/2011」のジョン・C・ライリー。
鼻血女に「ハンナ/2011」のジェシカ・バーデン。
ビスケット女に「ヒステリア/2011」のアシュレー・ジェンセン。
ハートのない女に「籠の中の乙女/2009」のアンゲリキ・パプーリァ。
監督、脚本、製作は「籠の中の乙女/2009」のヨルゴス・ランティモス。

運良くパートナーを見つけることができないディヴィッドはある時ホテルを脱走する。やがてたどり着いた森で一人の女性と出会い、皮肉にも彼女と恋に落ちてしまうのだ。
独身でいるのは罪、一方でカップルになるのも罪…ならばどうすれば??
ホテルのマネージャーは独身でいると災いが起こると力説し、独身者たちのリーダーはデヴィッドが恋に落ちた近視の女に制裁を下す。
「籠の中の乙女」も全くあり得ないむちゃくちゃな発想だったが、本作も同じくめちゃくちゃ変なストーリー。でも奇想天外さは前作よりましかも知れない。ギリシャの奇才と言われる監督ヨルゴス・ランティモスの頭の中はどのようになっている?

独身は罪と言う理由は良くわからないが、21世紀の今ドラマのような世界が存在するなら施設は独身の男女であふれ返ってしまうに違いない。本作はSFラヴ・ストーリーとのことで未来はあのようになってしまう??
コリン、レイチェル、レア、ベン、そしてオリヴィア・コールマン、ジョン・C・ライリーと出演陣がとても個性的かつ豪華。
舞台となる施設は海辺に建つ瀟洒なホテルで、アイルランドでロケされた模様。
コリンのおじさんぶりには少々驚き。役作りのために太ったに違いない。多分...。でも本作でのコリン・ファレルは性格俳優の雰囲気でナイス。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-03-29 23:57 | UK | Trackback(6) | Comments(4)

「リリーのすべて」

「The Danish Girl」2015 UK/USA/ベルギー/デンマーク/ドイツ
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1926年、デンマーク、コペンハーゲン。風景画家のアイナー・ヴェイナーは肖像画家であるゲルダと結婚して6年、深く愛し合う二人ながら子宝には無縁だった。そんな折、ゲルダの頼みで、ストッキング、華奢な靴そしてチュチュを身にあてがい、踊り子ウラの代わりにモデルを勤めることになる。ゲルダに口紅を塗られ戸惑いつつもポーズを取るアイナー。やがて彼は自分の中に潜んでいた女性というアイデンティティに向かって突き進んで行く...

リリー・エルベ(アイナー・ヴェイナー)に「グッド・シェパード/2007」「美しすぎる母/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「レ・ミゼラブル/2012」「博士と彼女のセオリー/2014」「ジュピター/2015」のエディ・レッドメイン。
ゲルダ・ヴェイナーに「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」「アンナ・カレーニナ/2012」「ガンズ&ゴールド/2013」「コードネームU.N.C.L.E./2015」のアリシア・ヴィキャンデル。
ヘンリクに「追憶と、踊りながら/2014」「007 スペクター/2015」のベン・ウィショー。
ハンスに「フランス組曲/2014」のマティアス・スーナールツ。
ウラに「ラム・ダイアリー/2011」「マジック・マイク XXL/2015」のアンバー・ハード。
ヴァルネクロスに「善き人のためのソナタ/2006」「アンノウン/2011」「ブリッジ・オブ・スパイ/2015」のセバスチャン・コッホ。
監督、製作は「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~/2005」「英国王のスピーチ/2010」「レ・ミゼラブル/2012」のトム・フーパー。

トム・フーパーが監督と言うことでとても楽しみにしていた一作。
とにかく映像が素晴らしく美しい。20年代のコペンハーゲンのシーンや衣装、調度品などすべてが美しくて、よりいっそうドラマに惹きつけられる。
原作“The Danish Girl”の邦題は“世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語”とスゴい。
でもこの妻の愛は確かにスゴい!女性として生きると宣言した夫を手助けし、支え、愛し続けたのだから。
ドラマのラストはわかっていたけど“世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語”にふさわしい展開で素晴らしかった。

女装で頑張っていたエディ・レッドメインはオスカーにノミネートされたが受賞は叶わなかった。昨年もらったしまぁ良しとしよう。
夫をこよなく愛した妻ゲルダを演じたスウェーデン出身のアリシア・ヴィキャンデルがアカデミー助演女優賞獲得。授賞式で感動していたのを思い出す。アリシア・ヴィキャンデルは作品ごとに素敵な女優になっていく。彼女とてもチャーミング。

脇を固める出演陣がベン・ウィショーにマティアス・スーナールツにセバスチャン・コッホと嬉しい限り。「フランス組曲」同様、限りなく優しい表情のマティアスが素敵。
ベン・ウィショーはそのままゲイ役。
ドラマの中でベン・ウィショー演じるヘンリクとリリーが腕を組んで歩く姿を目撃したゲルダが嫉妬する。しかし“ヘンリクは男にしか興味がない。”と答えるリリー。安堵はしつつもゲルダにとっては複雑な気持ちなのだろうな?と考えずにはいられなかった。
ゲルダに隠れて女性に変身するリリーが愛おしい。

TOHOシネマズみゆき座にて
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by margot2005 | 2016-03-24 23:45 | UK | Trackback(10) | Comments(2)

「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁」

「The Abominable Bride」2015 UK
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1895年のロンドン。ある夜、ウエディング・ドレスに身を包んだ花嫁が夫を殺害する事件が起こる。やがてレストレード警部はベーカー街 221Bに住むシャーロックを訪ねる…

シャーロック・ホームズに「ブラック・スキャンダル/2015」のベネディクト・カンバーバッチ。
ジョン・ワトソンに「恋愛上手になるために/2007」「こわれゆく世界の中で/2006」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」のマーティン・フリーマン。
ミセス・ハドソンに「エンジェル/2007」のユーナ・スタッブス。
レストレード警部に「モーリス/1987」「Vフォー・ヴェンデッタ/2005」「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」のルパート・グレイヴス。
メアリー・ワトソンにアマンダ・アビントン。
セントバーソロミュー・ホスピタルのモルグで働くモリー・フーバーにルイーズ・ブレーリー。
プロフェッサー・モリアーティに「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」「ジミー、野を駆ける伝説/2014」「パレードへようこそ/2014」「007 スペクター/2015」のアンドリュー・スコット。
レディ・カーマイケルに「娼婦ベロニカ/1998」「スパイ・ゲーム/2001」「マジック・イン・ムーンライト/2014」のキャサリン・マコーマック。
エミリア・リコレッティ(花嫁)に「フィルス/2013」のナターシャ・オキーフ。
脚本、製作総指揮、出演(マイクロフト・ホームズ)にマーク・ゲイティス。
監督は「トップ・ランナー/2006」のダグラス・マッキノン。

ドラマが始まる前に「SHERLOCK(シャーロック)」シリーズの撮影で使われたシャーロックの部屋やグッズの解説があり、エンディングの後マイクロフト・ホームズ役のマーク・ゲイティスによる出演者のインタビューも組み込まれている。
ベネディクト・カンバーバッチ大好きなので楽しみにしていた。シアターは案の定カンバーバッチ、ファンの女性でいっぱい!
「SHERLOCK(シャーロック)/2010~2014」はもちろん見ている。そしてこの特別編ドラマにはシリーズで描かれたシーンも登場する。シャーロックとモリアーティの対決が描かれる次のシリーズが楽しみ。
サマーセットTyntesfield House and Estateで撮影されたカーマイケルの屋敷がゴージャス。

「ナショナル・シアター・ライヴ2016/ハムレット/2016」にも書いたけどカンバーバッチのバリトンの声は素晴らしく美しい。長い台詞をよどみなく流れるように話すそれはベネディクト・カンバーバッチの才能であり感嘆する。
「SHERLOCK(シャーロック」は現代が舞台ながら本作は19世紀のロンドンが舞台。21世紀のシャーロック・ホームズはカンバーバッチのオシャレなファッションが素敵だが、19世紀舞台も捨てたものじゃない。

シャーロック・ホームズとジョン・ワトソン、コンビの事件解明中にメアリーが首を突っ込んできたり、ミセス・ハドソンとシャーロックの他愛ないやり取りもナイス。
そう言えばこの二人...ワトソンはシャーロックと呼ぶのに対して、シャーロックはジョンとは呼ばない。なんとなく気になっていたところ...ドラマの中でこれからは“ジョンと呼ぼう”なんて台詞もあったが、次回作からはそうなるのかな??

シネリーブル池袋にて
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by margot2005 | 2016-02-28 22:36 | UK | Trackback(5) | Comments(0)

「パディントン」

「Padinton」2014 UK/フランス
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“マイケル・ボンドの世界的人気児童小説シリーズを実写映画化したファミリー・コメディ。”

パディントン(声)に「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「アイム・ノット・ゼア/2007」「ザ・バンク 堕ちた巨像/2009」「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~/2009」「テンペスト/2010」「007 スカイフォール/2012」「追憶と、踊りながら/2014」「007 スペクター/2015」のベン・ウィショー。
ヘンリー・ブラウンに「僕が星になるまえに/2010」「ダウントン・アビー シリーズ/2010~2013」「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」のヒュー・ボネヴィル。
メアリー・ブラウンに「ウディ・アレンの夢と犯罪/2007」「17歳の肖像/2009」「わたしを離さないで/2010」「ジェーン・エア/2011」「ブルージャスミン/2013」のサリー・ホーキンス。
ミセス・バードに「ジェイン・オースティンの秘められた恋/2007」「ワンチャンス/2013」のジュリー・ウォルターズ。
ミスター・グルーバーに「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」「ウイークエンドはパリで/2013」「フィルス/2013」のジム・ブロードベント。
ミスター・カリーに「モディリアーニ 真実の愛/2004」のピーター・キャパルディ。
ミリセントに「オーストラリア/2008」「ペーパーボーイ 真夏の引力/2012」「イノセント・ガーデン/2013」「レイルウェイ 運命の旅路/2013」「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/2014」「リピーテッド/2014」のニコール・キッドマン。
監督、原案、脚本はポール・キング。

たまにはこいうった映画も良いかと観に行った。
ジャングル時代のパディントンのシーンも面白かったが、パディントンがロンドンにやって来てブラウン家に住まうようになってからの展開が愉快で、パディントンはキュートだし、大人の鑑賞にたえる作り方に満足。
ブラウン家のカラフルなインテリアはもちろんのこと、とにかく色彩がとてもとても美しくて惹き付けられた。英国のTVコメディを中心に活躍するという監督ポール・キングの感性には素晴らしいものがある。

ほんとパディントン可愛い!マーマレード大好きって!やはり甘いもの好きの熊ならでは。
我が家にもロンドン土産の縫いぐるみの熊がいるが、残念ながらパディントンではない。パディントン駅にも行ったけど全く気にしていなかった。これも残念なこと。今一度行ってみたいな。
ベン・ウィショーの優しくて穏やかな声がパディントンにぴったり。そして意地悪なミリセントを演じるニコール・キッドマンが正に適役。「ダウントン・アビー シリーズ」でのグランサム伯爵のヒュー・ボネヴィルもナイス。女装の彼は少々キモかったけど…。

新宿バルト9にて(既に上映終了)ヒューマントラストシネマ渋谷で上映中
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by margot2005 | 2016-02-21 23:55 | UK | Trackback(1) | Comments(0)

「キャロル」

「Carol」 2015 UK/USA
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1952年のニューヨーク。クリスマスを目前に高級百貨店のおもちゃ売り場でアルバイトをしているテレーズも忙しくしている。彼女はフォトグラファーになることが夢。そしてボーイフレンドのリチャードからはプロポーズされヨーロッパに行こうと熱心に誘われているがなぜかその気にならない。そんなある日、おもちゃ売り場に現れたエレガントな女性に魅せられてしまう...

キャロル・エアードに「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」「シンデレラ/2015」のケイト・ブランシェット。
テレーズ・ベリベットに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「ドラゴン・タトゥーの女/2011」「サイド・エフェクト/2013」「トラッシュ!-この街が輝く日まで-/2014」のルーニー・マーラ。
キャロルの友人アビーに「それでも夜は明ける/2013」のサラ・ポールソン。
キャロルの夫ハージに「アルゴ/2012」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」のカイル・チャンドラー。
リチャードにジェイク・レイシー。
監督は「ベルベット・ゴールドマイン/1998」「エデンより彼方に/2002」「アイム・ノット・ゼア/2007」のトッド・ヘインズ。

キャロルはテレーズの働く高級百貨店で手袋を忘れたのではなくわざとカウンターに残していったように感じる。そうすればテレーズがきっと追いかけてくるだろうと思ったに違いない。キャロルの作戦は成功し、テレーズとランチを共にすることが叶ったのだから。

互いに見つめ合う二人の間には燃えそうなほどの熱気を感じる。
ラスト、公の場で見つめ合うシーンは二人の未来を暗示していて素晴らしいエンディングだった。
レズビアン映画ながら、惹かれ合う恋人たちの姿に少々感動してしまった。
ケイト・ブランシェットはエレガントで美しく、ルーニー・マーラはとてもチャーミングで二人の組み合わせは鮮やか。

あの時代リッチな女性が必ず纏っていた毛皮のコート。それをさらりと肩にひっかけて様になる女性はあまりいない。ケイトは実に様になっている。エレガントで美しい“キャロル”役は彼女以外に思い浮かばない。それほどこの女優は役に成りきるのが上手いのだろう。「シンデレラ」の意地悪な継母役もナイスだったけど、本作での憂いを帯びた表情は素晴らしい。
そして何といってもキャロルが纏う50年代のゴージャスなファッションが素晴らしく美しい!バックに流れるレトロなMusicは最高だし、調度品や車など時代を感じる品々がドラマを盛り上げる。

映画を見終わって“トロフィーワイフ”という言葉を思い出した。リッチマンは若くて美しい妻を得て周りに見せびらかし自身のプライドを満足させるそう。ドラマのキャロルも“トロフィーワイフ”の雰囲気。彼女は社交界や夫の周りの人々に良い顔ばかりして(させられて)生きてきたことにうんざりしていたに違いない。やがて自分らしい生き方を求め夫との離婚に踏み切るが子供を取られてしまう。子供のため夫の元に戻るか、自分らしい生き方を選ぶか究極の選択を課せられる。そしてキャロルは自分らしい生き方を選んだ。
Carolこのサイト実に美しい。
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TOHOシネマズみゆき座にて
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by margot2005 | 2016-02-14 22:21 | UK | Trackback(9) | Comments(2)

「ナショナル・シアター・ライヴ2016/ハムレット」

「National Theatre Live: Hamlet」2015 UK
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ベネディクト・カンバーバッチのハムレットは素晴らしかった!
カンバーバッチの魅力は何といってもあのsexyなバリトンの声。堪能したのは言うまでもない。

舞台劇「ハムレット」は少々現代のテイストを取り入れている。電話にカメラに卓上灯etc.
ハムレットと彼の親友のホレイショーは普通のパンツにシャツとスニーカーを着用し、ホレイショーはタトゥまで入れている。
オープニングでハムレットが耳を傾けるレコードから流れる曲はナット・キング・コールと違和感ずくめ。ただオフィーリアのパンツ姿は少々頂けなかったかな?
王クローディアスや侍従長でオフィーリアの父親ポローニアスは三つ揃いを着ている。反面、王妃ガートルードだけはいつもドレス姿で舞台に溶け込んでいる。でも見ていて次第に彼らの服装に違和感を感じなくなった。舞台で演じる俳優たちの気迫に圧倒されたのかも知れない。

シェイクスピアの四大悲劇の一つながら笑えるシーンや台詞もあって退屈させない展開となっている。何といってもカンバーバッチのハムレットが最高にチャーミング!
カンバーバッチ完璧ながら、ハムレットの叔父クローディアスを演じるキアラン・ハインズが、兄を殺して兄嫁(クイーン)を我がものにする卑劣漢役にぴったり。
王妃ガートルードを演じるアナスタシア・ヒルも素晴らしかった。

舞台劇が始まる前にカンバーバッチのインタビューがあり合わせて上映時間は210分。途中でインターミッションあり。
期間限定、朝と夜二回の上映。朝からシアターに行けないので夜の回に見たが、平日にも関わらずカンバーバッチ、ファン多しで驚いた。

「ハムレット」映画…過去に見たのはローレンス・オリヴィエ 、メル・ギブソン、ケネス・ブラナーが主演。そしてロシア版や、現代のNYを舞台にイーサン・ホークがハムレットを演じたものもある。で、やはりカンバーバッチ、ハムレットは最高。

TOHOシネマズ日本橋にて

原作ウィリアム・シェイクスピア。
舞台演出リンジー・ターナー。
ハムレットに「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」のベネディクト・カンバーバッチ。
クローディアスに「ミュンヘン/2005」「マリア/2006」「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド/2007」「裏切りのサーカス/2011」「ラブストーリーズ エリナーの愛情/2013」「ラブストーリーズ コナーの涙/2013」のキアラン・ハインズ。
ガートルードに「善き人/2008」「スノーホワイト/2012」のアナスタシア・ヒル。
オフィーリアにシアン・ブルック。
先王の亡霊に「ターナー、光に愛を求めて/2014」カール・ジョンソン。
ホレイショーに「落下の王国/2006」のレオ・ビル。
ポローニアスに「恋人たちのパレード/2011」「ジミー、野を駆ける伝説/2014」のジム・ノートン。
レアティーズにKobna Holdbrook-Smith。
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by margot2005 | 2016-01-27 23:41 | UK | Trackback | Comments(0)