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「抱擁」

a0051234_0561619.jpg「Possession」2001 USA/UK
英国ブッカー賞受賞A・S・バイアットの有名小説"Possession"が原作との事だが、この作品知らなかった。バイアットは女性である。映画を観ただけで、きっときめ細かな小説なんだろうなぁ?と読んでみたくなる。脚本はディヴィッド・ヘンリー・ホアン。
製作はバリー・レヴィンソン「レインマン/1988、スリーパーズ/1996」とそのパートナー。
監督は「ベティ・サイズモア/2000」のニール・ラビュート。
「ベティ・サイズモア」に出演していたアーロン・エッカートを監督自ら抜擢したというが、「ベティ・サイズモア」のアーロンは印象に薄い...
ヒロインのグィネス・パルトロウは“存在感のある女優!”との監督のコメントだが、私的にはあんまり賛成したくない。
グィネスってブラッド・ピットを振ってから、アクトレスとしては成功したが...彼女のファンているのかな???
お気に入りのUK俳優ジェレミー・ノーサム「エマ/1996、金色の嘘/2000」が出ているのでますます映画は堪能できた。ジェレミーの相手役は「高慢と偏見/1995」
のジェニファー・エール 。ジェニファーがgood!

ヴィクトリア朝時代(1850年代)の著名な詩人ランドルフ・ヘンリー・アッシュ&クリスタベル・ラモット。彼らの現代の研究者であるモード&ローランド。それぞれ二人が、それぞれの時代に登場して交差しながら物語は進行していく。とても素晴らしい!ラヴ・ロマンス。映画の中の、ヨークシャー・ホイットビー(UKの中東部、マンチェスターの北東に位置する)の緑と海岸が美しい!!!
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ロンドンでランドルフ・ヘンリー・アッシュ(ノーサム)没後100年を記念する展覧会が催されていた。彼は19世紀に活躍した桂冠詩人。アメリカ人のローランド(エッカート)はアッシュの研究のためロンドンに来ていた。ローランドはロンドン図書館でアッシュの蔵書の中に手紙が挟んであるのに気づいた。アッシュは妻一筋人間だったにも関わらず、恋文が存在するとはなぜなのか?思わずその手紙を鞄に入れてしまったローランド...。彼はアッシュが、やはり詩人であるクリスタベル・ラモット(エール)に宛てた手紙ではないかと思いつく。
その後ラモット研究家のモード(パルトロウ)に会い、この謎を解き明かそうと提案し、二人で調査を始めることになる。
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「女たちとの会話/カンバセイションズ/2005」のアーロンがとっても素敵だったので、この映画は是非観てみたかった。主演はグィネスなので、ちょっとひいたのだが、ヴィクトリア朝時代のジェレミー、ジェニファーが素晴らしく、super級に好みの古典(17〜19世紀)もので、舞台はUK...うっとりであった。ジェレミー・ノーサムはホント似合う時代物。ジェニファーはアメリカ人だが、英国人っぽい雰囲気の持ち主でぴったり。さすがトニー賞女優である。グィネスはいろんなパターンの役を演じるが、この作品でも「スライディング・ドア/1998」のグイネスって感じで...監督がベタ褒めなのは、やはりハリウッドの大物女優であるためか!?アーロン観たさで観た作品なのだが...アーロンそっちのけで映画を堪能する事が出来た。sorryアーロン!
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by margot2005 | 2005-12-12 01:23 | USA | Trackback(3) | Comments(6)

ブラッド&アンジーの「Mr.&Mrs.スミス」

最近マイナー映画ばっかり観ているので、たまには...ましてやブラッド映画は映画館で観なきゃで...噂のアンジーとの共演作でもあるしで観て来た。映画の前批評にも“楽しめる!盛りだくさんな見せ場!”だったか?確かに盛りだくさんである。“そんなことあり得ないでしょぅが!?”場面も多々あったが、ストーリーは気にせず、まあ楽しんで観てください!映画である。

a0051234_20334971.jpg「Mr. & Mrs. Smith」2005 USA
監督はダグ・リーマ「ボーン・アイデンティティ/2002」。主演はブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー。アンジェリーナってほんとsexyである。そしてブラッド・ピットは誠に爽やかな青年(40才過ぎてるので、ホントは中年だが...)なのだ。この二人のコンビが絶妙だ。実際年齢はアンジェリーナがブラッドより12才くらい若い。二人の映画での設定年齢は解らないが、ブラッド・ピットは妻の尻にしかれた夫役が似合う、似合う。

ストーリーはいたって単純。ジョン・スミス(ピット)とジェイン・スミス(ジョリー)は互いにプロのヒットマンとは知らず、互いの親友の反対を押し切って結婚した。年月は経過して5年、いや6年たった。それぞれの仕事(行動)が気になる二人だが詳しいことは謎である。ある時、命ぜられた任務で二人は遭遇することになる。
とにかく、撃ち合い、刺し合い、殴り合い、カーチェイスありでスカっとすること請け合い!ラストのシーンでは、まさか?二人であれだけの殺し屋を...と突っ込みたくもなるが、まぁ良いではないか状態である。ブラッド・ピットはこんな派手なアクション映画に出演するのは初めてじゃぁないかな?彼のちょっと頼りなそうな、おっちょこちょい風シーンも出て来て笑える。これを観てブラッドもロマンティック・アクション・コメディOKかなと思った。
アルフレッド・ヒッチコックの「スミス夫妻/1941」のリメイクだとばっかり思っていたのだが、別映画ということである。
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by margot2005 | 2005-12-04 21:33 | USA | Trackback(42) | Comments(10)

「ヴェニスの商人」

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「The Merchant of Venice 」2004 USA/イタリア/ルクセンブルグ/UK

監督は「イル・ポステーノ/1994」のマイケル・ラドフォード。
余りにも有名なウイリアム・シェイクスピアの戯曲であるが、なぜか?英語圏で長い間映画化されなかったらしい。
「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」は何度も映画化されているというのに??なぜに??
原作は戯曲であるため、映画の中でも、舞台で語るように俳優が演技しているのが素晴らしい!
アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズと役者揃いの中、ジョゼフ・ファインズが光っている。
この方恋する男を演じたら右に出る者はいないかと...彼のあの目が(パピー・ドッグの訴えるようなまなざしって感じも否めないが...)実に語るのである。この映画もジョゼフ狙いで観に行ったようなものだ...濃い系大好きなので...

主演の金貸しシャイロックにアル・パチーノ、富豪の女相続人ポーシャにテキサス出身の新星リン・コリンズ。リンは「エリザベス/1998」のケイト・ブランシェットを彷彿とさせる感じで古典にぴったり。賛否両論かどうか知らないが、私的には素敵なポーシャ役のリンである。
そしてシャイロックから3000ダカットを借りるはめになるアントーニオ役はジェレミー・アイアンズ「ダメージ/1992、永遠のマリア・カラス/2002」。
アントーニオの親友バッサーニオにジョゼフ・ファインズ「恋するシェークスピア/1998、キリングミー・ソフトリー/2002」。

16世紀のベニス、ユダヤ人たちはゲットーに隔離され、出かける時はユダヤ人と解るよう赤い帽子をかぶって出かけることが義務づけられていた。金貸し業を営むユダヤ人のシャイロック。ある日街中で貿易商アントーニオと出会う。挨拶をするシャイロックにつばを吐きかけ立ち去るアントーニオ...ここでシャイロックは恨み骨髄状態になるのか?アントーニオの親友である若きバッサーニオは、ポーシャに求婚するため、アントーニオに借金を申し込む。このあたりの映画の中での展開を思い返すと、バッサーニオの寝室での二人の会話、“My love!"とか言って二人は抱き合い、キスを交わす...この辺が新解釈なのであろうか?話はそれたが...愛するバッサーニオの頼みを断れるはずもなく、とりあえずキャッシュのないアントーニオはシャイロックにお金を借りるようバッサーニオに促す。

この映画の場合、余りにも有名なストーリーなのでネタばれも不問だと思うので、ここに続きを書く。ポーシャを無事妻にし、幸せの絶頂にいるバッサーニオは、アントーニオの手紙を受け取り呆然とする。アントーニオの所有する船が嵐に見舞われ、すべてが難破した。積み荷は海の藻くずと消え、彼は破産したのだった。3000ダカットの借金を3ヶ月以内に返済しない場合、シャイロックはアントーニオの肉1ポンドをいただくと言う条件を出していた。ラスト近く、裁判の場面で、ポーシャが男装役で登場する...今で言う弁護士か検事である、いわゆる法律に長けた博士役。「恋するシェイクスピア」でもグイネス・パルトロウ演じる男装のロミオが登場したが、リンは素晴らしい!結構男になりきっている。

このラストが見せ場で、シャイロックがアントーニオの胸にナイフを突き刺そうというその時、ポーシャが“ちょいと待てユダヤ人!”の台詞を放つ、その後“肉1ポンドきっかり!多くても、少なくてもダメだ!そして1滴の血を流してもならない!”の台詞。この物語はこれにつきるのである。ここでシャイロックは己の頑固さに愕然とする。血をたらさないで肉を切り刻むことが出来ようか?シャイロックは裁判に負けたのである。哀れなシャイロックに誰も同情しないが、パチーノが演じていると、なぜかシャイロック可哀想すぎ...と感じてしまう。パチーノさんどうも憎めないのである。

ポーシャがバッサーニオに送った指輪の話や、婚約者選びに、金、銀、鉛の箱を並べ、選ばせるという場面も登場する。この物語を読んだのは相当前なので細かい筋は憶えてないが、シャイロックの娘ジェシカについては記憶にない...新解釈なのか?とにかく映画は臨場感のある素晴らしいドラマ(劇)に仕上がっていて見応えがある。

ヴェニスでロケしたという映画の景色は素晴らしい!昨年の夏にシャークスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンを旅した際、街中にシェイクスピア劇場があってシェイクスピアものを上演していたのを思い出した。
この映画も「理想の女/2004」もルクセンブルグが参加しているが人件費安いのかな?とふと思った。
新宿のテアトル・タイムズ・スクエアの12f.HMV前の広場(狭いが...)に下写真のシャイロック、ポーシャ、バッサーニオ、それぞれの衣装が飾ってある。
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by margot2005 | 2005-11-08 21:43 | USA | Trackback(18) | Comments(6)