人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「Dr.パルナサスの鏡」

「The Imaginarium of Doctor Parnassus」 2009 UK/カナダ/フランス
「Dr.パルナサスの鏡」_a0051234_22522891.jpg

トニーに「カサノバ/2005」「キャンディ/2006」「アイム・ノット・ゼア/2007」「ダークナイト/2008」のヒース・レジャー。
パルナサス博士に「理想の恋人.com/2005」「インサイドマン/2006」「イルマーレ/2006」「あの日の指輪を待つきみへ/2007」クリストファー・プラマー。
ヴァレンティナにリリー・コール。
アントンに「BOY A/2007」「大いなる陰謀/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」のアンドリュー・ガーフィールド。
パーシーに「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー/2002」のヴァーン・トロイヤー。
Mr.ニックに「人生は、奇跡の詩/2005」のトム・ウェイツ。
鏡の向こうのトニー#1に「パブリック・エネミーズ/2009」のジョニー・デップ。
鏡の向こうのトニー#2に「スルース/2007」のジュード・ロウ。
鏡の向こうのトニー#3に「ニュー・ワールド/2005」「マイアミ・バイス/2006」のコリン・ファレル。
監督、製作、脚本に「未来世紀ブラジル/1985」「12モンキーズ/1995」「ブラザーズ・グリム/2005」のテリー・ギリアム。
「Dr.パルナサスの鏡」_a0051234_22515227.jpg

21世紀のロンドン。めくるめくイマジネイションの世界を体験出来る“幻想館”を出し物とするパルナサス博士率いる旅芸人一座。アントンの声をからしての呼び込みにもお客は集まらない。1000歳にもなるというパルナサス博士はかつて悪魔のMr.ニックと、不死と若さの変わりに生まれて来る娘が16歳に成長したら彼に差し出すという取引を交わしていた。娘ヴァレンティナの16歳の誕生日が目前に迫っていたが、彼女にとっては全く知らない出来事だった。そんなある夜、ヴァレンティナとアントンは偶然にも記憶喪失の男トニーを助け出す。やがてトニーは一座に加わり彼のオーラで女性客が集まり始める...
「Dr.パルナサスの鏡」_a0051234_22524255.jpg

ヒース・レジャーは幻想世界のシーンを撮影する前に亡くなったようだ。幻想の世界に登場するジョニー・デップ、ジュード・ロウ、そしてコリン・ファレル。彼らはヒース同様お気に入り俳優なので、この映画は是が非でも観に行きたかった。が、もしや?って事もあるのであまり期待せずに観に行ったところ、コレがまぁ素晴らしくミステリアスなファンタジーで2時間4分テリー・ギリアムの世界にどっぷりと浸ってしまった。
彼の描く奇想天外の世界はそれほど好みではない。前作の「ローズ・イン・タイドランド/2005」と「ブラザー・グリム」は面白くなかった。「バロン/1989」は残念ながら未見で、「未来世紀ブラジル」と「12モンキーズ」はギリアム作品の中で好きな作品かな?こちらのファンタジーは今迄観たギリアム映画の中で一番好みの作品となった。

Dr.パルナサス率いる怪しい旅芸人一座が馬車でロンドンの街から街へと渡り歩く暗くて寒々とした姿と、幻想の世界の華やかさのギャップに圧倒される。
しかしながらヒース・レジャーって粋で味のある俳優だとしみじみ思う。ジョニーもジュードも、コリンもそれぞれに味のある粋な俳優だが一押しはヒースだろうか?今更ながら彼の早過ぎる死が悔やまれる。
ヒースの代わりに鏡の向こうのトニーを演じた3人組。あくまでもヒースの代役である彼らだが、なんら違和感なくストーリーが進んで行くあたりはお見事。
でも鏡の向こうのトニーもヒースの姿で観たかったと切に思う。
ヒースの映画はもう観られないが、コリン映画は恵比寿ガーデンシネマで何度か予告を観た3月公開予定の「ウディ・アレンの夢と犯罪」、そしてジュード映画はやはり3月公開の「シャーロック・ホームズ」が俄然楽しみ!
ワーナーマイカル・シネマズ板橋にて
by margot2005 | 2010-02-05 23:05 | Comments(0)