2009年 12月 04日
「理想の彼氏」
サンディに「幸せのレシピ/2007」のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。
アラムに「ジーリ/2003」「恋するレシピ 〜理想のオトコの作り方〜/2006」のジャスティン・バーサ。
サンディの上司ローラに「グッドナイト・ムーン/1998」のリン・ウィットフィールド。
アラムの父親ハリーに“サイモン&ガーファンクル”のアート・ガーファンクル。
監督、脚本は「NOセックス、NOライフ!/2005」のバート・フレインドリッチ。
リッチな夫と二人の子供に囲まれ郊外で幸せな生活を送るサンディは、ある日突然夫の浮気を知る事になる。離婚を決意したサンディは子供を連れニューヨークへやって来る。40歳にしてシングル・マザーとなったサンディは仕事もゲットし新生活を始める。やがて、親子が住むアパートの1階にあるキャフェで働くフリーター、アラムと出会ったサンディは彼をナニーに雇うのだった...
キャサリン・ゼタ・ジョーンズって結構好きなタイプ。あの“強そう!な女性”と思える(感じる)雰囲気が特に好き。彼女にロマコメは似合わないと思っていたが...やはりで、あまりロマンティックなストーリーではない。そこがまた良い。
フリーターでハリー・ポッターが愛読書の年下男。夫とは正反対の優しい性格であるアラムに惹かれてしまうサンディ。しかしながら彼女はとっても理性のある女性で、このまま関係を続けて行って良いものか?と悟る。今が良ければみたいにズルズルと関係を重ねて行かないで断ち切ってしまう勇気って難しいと思うが、この女性はそれを実践する。いや大したものだ。
16歳も年下の男って、女(二児の母親)からみたら、もう一人の大きな息子以外の何ものではないような気がすが、どうなんでしょう?
アラムを演じるジャスティン・バーサは、ニコラス・ケイジの“ナショナル・トレジャー”シリーズでお目にかかっているが、ベン・アフレックとジェニファー・ロペス共演の駄作「ジーリ」で知的障害者を演じていたのが印象的だった。
グリーン・カード狙いで結婚したフランス人女性にも逃げられ、親と暮らす心優しいアラム役がぴたりとハマっている。
別れた夫は社会的地位のあるリッチマン。彼が妻に取った行為は浮気だけじゃなく、家庭に縛り付け、彼女の開けようとする未来(キャリア)も摘み取ってしまった。そんな男とはさっさと別れて正解!
別れた夫と全く違うアラムに出会ったサンディは、彼がスゴく新鮮に映ったことだろうと想像する。
世界中を旅し大人(30歳)になってニューヨークへ戻って来たアラムがサンディとばったり出くわす。あのエンディングは良かった。
ワーナー・マイカルシネマズ板橋にて