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「縞模様のパジャマの少年」

「The Boy in the Striped Pyjamas」2008 UK/USA   
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ブルーノにエイサ・バターフィールド。
シュムエルにジャック・スキャンロン。
ブルーノの姉グレーテルにアンバー・ビーティー。
父親に「セヴン・イヤーズ・イン・チベット/1997」「それでも生きる子供たちへ/2005」「ニュー・ワールド/2005」のデヴィッド・シューリス。
母親に「こわれゆく世界の中で/2006」「ディパーテッド/2006」のヴェラ・ファーミガ。
コトラー中尉に「プライドと偏見/2005」のルパート・フレンド。
ユダヤ人パヴェルに「秘密のかけら/2005」のデヴィッド・ヘイマン。 
監督、脚本は「ブラス/1996」「リトル・ヴォイス/1998」「スプリング・ガーデンの恋人/2003」のマーク・ハーマン。
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第二次世界大戦下、両親、姉グレーテルとベルリンに暮らす8歳の少年ブルーノ。ある日ナチスの将校である父親の転勤によりベルリン郊外の田舎に引っ越すことになる。一緒に遊んだ友だちとも離れ、子供が全くいない環境に退屈するブルーノは、両親から禁じられていた屋敷の裏庭から森へと入り込んで行く。そこには有刺鉄線が張ってあり、中にパジャマを着た男の子がいた。彼はブルーノと同じ年齢で、シュムエルという名前があるにも関わらず胸には番号が記されていた。やがて二人はフェンス越しに会話するのが日課となっていく...

“ホロコーストの悲劇を無邪気な少年の視点から綴ったジョン・ボインの世界的ベストセラー”...。
どこかの映画解説に寓話的という言葉もあったが、いやいや「子供の情景/2007」同様寓話的って表現には無理がある。
“感動した!”というコメントが多い中、子供たちの姿(宿命)があまりにも哀しくて二度と観たくない映画がまた一つ増えた。
8歳の無邪気な少年の目を通して描かれた作品ながら、ユダヤ人パヴェルに対してコトラー中尉や将校の父親の取る行動が、ブルーノの心に強烈なダメージを与えたのじゃないかと感じたりもした。
ナチス・ドイツのホロコーストがテーマの映画であるが、オーディションで選ばれたという二人の少年を始めとして母親役のヴェラ・ファーミガ以外皆UK人。
ラスト、泣き崩れる母親の姿は辛くて、辛くて、胸が痛くなる。
恵比寿ガーデンシネマにて...
Commented by rose_chocolat at 2009-09-01 23:40 x
こんばんは。
私もこの映画、二度と見たくない作品になってしまいました。
それは何と恐ろしいことか・・・ そう思いながらも子どもは無邪気なんでするのですよね。 
救いようのないラストは重たかったです。 でもこれが戦争なのだと思いました。
Commented by margot2005 at 2009-09-04 19:45
rose_chocolat さん、こんばんは!
そう、これが戦争というのは解るのですが、子供が主人公といってもかなりリアルで救いようのないラストは唖然でした。
by margot2005 | 2009-08-15 20:50 | Comments(2)