「ポー川のひかり」

a0051234_1112424.jpg「Cento chiodi」...aka「One Hundred Nails 」2006 イタリア

教授に「アレキサンダー/2004」のラズ・デガン。
パン屋の娘ゼリンダにルーナ・ベンダン。
監督、脚本に「明日へのチケット/2005」のエルマンノ・オルミ。
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イタリア、ボローニャ。ある日、ボローニャ大学で太い釘に打ち抜かれた、まるで磔刑のような古文書が大量に発見される。警察が呼ばれ学内は騒然となる。犯人は誰?なぜこのような事をしでかしたのだろう?
一方で若くして地位と名誉を得たボローニャ大学の哲学教授はポー川へと車を走らせる。乗って来た車や上着を捨て川沿いで見つけた廃屋に住み始める。やがてパン屋の娘ゼリンダと出会い、その風貌から村人たちに“キリストさん”と呼ばれるようになる...

原タイトルは“百本の釘”。イタリア映画祭2008で上映された。
とても哲学的で宗教色の濃い作品。どう見ても一般ピープルに受け入れられる映画ではない。岩波で公開される岩波らしい映画。平日の最終回シスターが数人観に来ていた。シアターでシスターに遭遇するなんてホント珍しくエルマンノ・オルミの“百本の釘”ならではと思った。
邦題の“ポー川のひかり”もとても宗教(キリスト教)的に響く。
イタリア映画に良く登場するポー川沿いの風景は美しく、そこに生きる人々が助け合って暮らす姿には共感する。しかしながら無宗教であり、悟れない人間にとっては少々違和感のある物語。
頭脳明晰で若くてハンサムな大学教授は二度とこの地に現れなかったというラスト...なぜ彼は戻らなかったのだろう?ゼリンダと同様戻るとばかり想像していたが...しかし“隣人を愛せよ”で戻りハッピー・エンディングじゃこの監督の作品にふさわしくない。
主人公のラズ・デガン。アレッシオ・ボーニ似のイケメンだがイタリアンっぽくないと終始感じていた。やはりでイスラエル出身の元モデル。N.Y.のアクターズ・スタジオで学んだ彼はスゴくsexyでゴージャス。
ラズ・デガンはコリン・ファレルの「アレキサンダー」に出演している。DVDがあるので“ダリウス王”を演じた彼を見てみたい。
エルマンノ・オルミ作品は「明日へのチケット」しか観ていない。映画解説によるとオルミ作品では「明日へのチケット」が一番分りやすいとコメントしてある。確かに「明日へのチケット」は気楽に観れる映画だった。「明日へのチケット」を観た後にDVDで「木靴の樹 /1978」に挑戦したが途中で挫折。今一度見る機会があれば挫折しないで見ようと思う。
神保町 岩波ホールにて...
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by margot2005 | 2009-08-09 01:52 | イタリア | Trackback(2) | Comments(0)
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