「サガン−悲しみよこんにちは−」

「Sagan」2008 フランス
スキャンダラスで波瀾万丈の人生を送ったフランスの小説家フランソワーズ・サガン。愛と孤独を描いた自伝的ヒューマン・ドラマ。
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フランソワーズ・サガンに「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜/2007」のシルヴィー・テステュー。
ジャックにピエール・パルマード。
ペギーに「ランジェ公爵夫人/2007」のジャンヌ・バリバール。
アストリッドに「宮廷料理人ヴァテール/2000」のアリエル・ドンバール。
サガンの兄ジャックに「ナルコ/2004」「モンテーニュ通りのカフェ/2006」のギヨーム・ガリエンヌ。
ベルナールに「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」「愛されるために、ここにいる/2005」のリオネル・アベランスキ。
最初の夫ギイに「隠された記憶/2005」ドゥニ・ポダリデス。
監督、脚本に『年下のひと/1999」「ソフィー・マルソーの愛人〈ラマン〉/2003」のディアーヌ・キュリス。

18歳の夏休みに書いた小説“悲しみよこんにちは”が世界的ベストセラーとなり、富と名声を得たフランソワーズ・サガン。その後、次々に新作を発表し時代の寵児となる。派手なスポーツカーを乗り回し、ルーレットで当てたお金でノルマンディに瀟洒な家を買う。
アメリカでの新作のサイン会。フランス人編集者のギイと出会い後に結婚する。しかし彼らの結婚は直ぐに破局を迎える...
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アルコール依存症であり、ドラッグ中毒でもあったフランソワーズ・サガンは2004年、69歳で亡くなった。彼女の死は新聞等でも報じられ覚えている。ドラッグや脱税で逮捕されたニュースも報道された。
映画はどこまで真実を伝えているか定かじゃないが、とても繊細で孤独な女性だったサガン。小説に描かれる世界と、私生活がダブって見える。
映画では一人息子とは上手く行かず、臨終の時も息子を拒絶したと描いてある。
ジャック、ベルナール、兄のジャック、そしてペギーと、常に友人たちを側に置き一緒に暮らす日々。ペギーが亡くなった時“これから誰が私と寝てくれるの?”と叫んだサガンはレズビアンだったのだろうか?
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最近映画祭以外の二本立てはほとんどないが、先週の土曜日、日比谷&銀座で二本立て。最初に日比谷で観た「路上のソリスト」は満席状態だったが、銀座で公開中のこの作品、初日の最終回は半分も入ってなかった。観る人限られる映画なので致し方ない。
観客はフランソワーズ・サガン ファンかと思える中高年のobasamaたちが殆ど。私もその中の一人だが...高校生の時初めて出会ったサガンの小説“悲しみよこんにちは”にいたく感動したのは言うまでもない。その後50年代から60年代にかけて出版された“ある微笑”〜“冷たい水の中の小さな太陽”まで読みまくった。それらは映画化され運良く全て観ている。戯曲として書かれた“スエーデンの城”も素晴らしい映画。
「さよならをもう一度/1961」というタイトルで映画化された“ブラームスはお好き”はレビューを書いている。
ヒロインを演じたシルヴィー・テステュー。アンニュイな雰囲気と、ブロンドのショート・カットがサガンを彷彿とさせる。
1976年に発行された“フランソワーズ・サガン はじめて自己を語る”と本の帯に書かれた“愛と同じくらい孤独”という本。家の本棚で発見。今一度読んでみたい。
シネスイッチ銀座にて...
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by margot2005 | 2009-06-11 00:33 | フランス | Trackback(11) | Comments(8)
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Commented by C.C at 2009-06-13 16:41 x
こんばんは、Fサガンとは懐かしい!ですね。私もobasamaの世代???? 「悲しみよこんにちわ」内容はうろ覚えなのですが、南仏の空気とエゴの固まりのティーンの心情の妙な空気を感じたのを覚えてます。映画版ではジーン・セバーグが出てますね。DVDが出るのを待ってみてみます。
Commented by margot2005 at 2009-06-15 22:49
C.C.さん、こんばんは!
サガンの小説読まれたことありですか??C.C.さんはobasamaグループよりはう〜んとお若いと想像してますが...???
「悲しみよこんにちは」はコートダジュールが舞台で、ジーン・セバーグですね。セシル・カットという今ではベリー・ショートのヘア・スタイルがスゴく流行ったようです。
こちらの映画もそのうちDVDになるでしょうね。
Commented by CaeRu_noix at 2009-06-17 23:15
ぼんそわー。
margot さんはサガン作品をたくさん読まれているのですね。
私は、「悲しみ~」を読んだきりだったんですが、この映画はとても興味深く見ることができましたー。
ジーン・セバーグのセシルには足りないアンニュイさをシルヴィーには大いに感じられたのがよかった♪
Commented by margot2005 at 2009-06-21 00:33
かえるさん、ぼんそわ!
サガンの小説は全て読んだはずです。60年代までの作品が素晴らしかったかと記憶しています。
ル・シネマで「悲しみよ〜」上映してるんですね。今一度見て見たいなとも思っているのですが、どうしても観たいって感覚でもないですね。「悲しみ〜」ではなく、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の「熱い恋(映画タイトルは別離)」なんか観てみたいのですね。上映してくれないかしら??

Commented by Bruxelles at 2009-07-06 09:54 x
私もサガンはほとんど全部読んでいます。リアリティーが無いように見えて、空の理論より遥かに生活に密着していて、明らかに新しい価値観を文学として提示した作家だと思います。ハチャメチャに死んでいくのは、大作家であるからこそ。
映画の入りが悪かったのは、寂しい限りです。
Commented by margot2005 at 2009-07-09 23:09
Bruxellesさん、こんばんは!
コメントありがとうございます!
サガンは世間に評価されなかった作家のようですが、私はそれらの小説が大好きです。好みが別れる小説家かも知れませんね?
サガンは過去の人ですから彼女の自伝的映画は流行らないで当然かとも思えますね。
Commented by 若松若水 at 2017-08-26 05:08 x
サガンファンの私としてはワクワクする記事でした。
拙ブログでも8月26日に「悲しみよこんにちは」にまつわる個人的な思い出を書きました。
よろければ覗いてみてください。
Commented by margot2005 at 2017-09-01 18:00
> 若松若水さん
こんにちは。
コメントが遅くなりまして申し訳ありませんでした。
>サガンファンの私としてはワクワクする記事でした...
と書いて下さってとてもとても嬉しいです。
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