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「路上のソリスト」

「The Soloist 」2009 UK /USA/フランス

“奏で続ければ、いつかきっと誰かに届く...”ホームレスとコラムニストの友情を描くヒューマン・ドラマ。

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ナサニエル・エアーズに「Ray/レイ/2004」「ドリームガールズ/2006」「マイアミ・バイス/2006」のジェイミー・フォックス。
スティーヴ・ロペスに「チャーリー/1992」「ゾディアック/2006」「ラッキー・ユー/2007」「インクレディブル・ハルク/2008」のロバート・ダウニー・Jr.。
メアリー・ウェストンに「カポーティ/2005」「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」のキャサリン・キーナー。
グラハム・クレイドンに「プライドと偏見/2005」「プロヴァンスの贈りもの/2006」のトム・ホランダー。
ジェニファー・エアーズ・ムーアに「彼が二度愛したS/2008」にリサゲイ・ハミルトン。
監督は「プライドと偏見/2005」「つぐない/2007」のジョー・ライト。
原作はスティーヴ・ロペスの“The Soloist ”。

L.A.タイムズの記者スティーヴ・ロペスは、ある日、路上で2本弦のヴァイオリンで美しい音を奏でるホームレスと出会う。彼に興味を持ったロペスは記事にしようと考え始める。ホームレスの名はナサニエル・エアーズ。彼はジュリアード音楽院で学んだことがあるという。ロペスは早速ジュリアードに電話をしナサニエルが在籍していた事を突き止める。取材の後自身のコラム
記事を載せた所大きな反響を呼び、ロペスはナサニエルをホームレス生活から救おうと奔走する...

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初日のラスト、例によって予告上映開始ぎりぎりにシアターに行った所、既に全席完売!
マジ??って感じで帰るよりなかったが、なぜに?それほど評判なのか?
リヴェンジで1週間後の土曜日、夕方の回、上映時間40分前にチケット売り場に到着。で、40分も前に行ったのにA列(最前列)とB列しか残っていなかった。
しかし観て納得。とても感動的なドラマで、実話って訴えるものが大きいのかとまたまた実感。
“ 偶然出会ったホームレスの天才音楽家ナサニエル・エアーズとの交流を現在進行形で綴り全米で話題となった連載コラムを映画化した感動ドラマ...”とある。現在進行形で読んだ読者はそりゃ感動することだろう。
ホームレスでもジュリアード音楽院出身の天才音楽家となると世間は放っておかない。まず始めに読者の一人がナサニエルにチェロをプレゼントする。ロペスはナサニエルに住まいを用意し、音楽家グラハム・クレイドンと引き合わす。一方で、市長が立ち上がりホームレス支援に多額のお金を投じると約束する。
しかし、ロペスがどんなに努力しようともナサニエルの生活は変わらない。彼は自身の生活を変える事が出来ない。人とのコミュニケーションが苦手なナサニエルにアプローチするロペスも最後は引くしかなかった。しかしながら二人は今でも友人だと言う。このドラマ、ハッピーエンディングに成らないところが良い。
ナサニエル役のジェイミー・フォックスは「Ray/レイ」や「ドリームガールズ」のサウンドの方がしっくりきて、ベートーヴェンとはイメージが合わないがチェロを弾く姿は様になっている。
いつもの事ながらクラッシックには疎いので、曲名など解る分けがないが、バックに流れるベートーヴェンの美しい曲に酔いしれる。
「ゾディアック」ではアル中の記者役だったロバート・ダウニー・Jr.。この作品では離婚し人生にも仕事にも行き詰まる冴えない男。だがナサニエルと出会った事で俄然頑張り始める記者役を好演している。ロバート・ダウニー・Jr.っていいな。
メアリー役のキャサリン・キーナーはお気に入り女優の一人。お気に入りのロビン・ライト・ペンと同じく影のある寂しげな表情が似合う女優で好きである。
それぞれの配役が素晴らしくて見応えのあるドラマとなっている。
日比谷 TOHOシネマズ シャンテにて...

by margot2005 | 2009-06-09 00:22 | Comments(0)