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「天使と悪魔」

「Angels & Demons」2009 USA
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ロバート・ラングドンに「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」のトム・ハンクス。
ヴィットリア・ヴェトラに「ミュンヘン/2005」「ヴァンテージ・ポイント/2008」のアイェレット・ゾラー。
カメルレンゴに「ミス・ポター/2006」「彼が二度愛したS/2008」のユアン・マクレガー。
司令官リヒターに「宮廷画家ゴヤは見た/2006」「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト/2006」のステラン・スカルスガルド。
ヴァチカン、スイス衛兵隊隊長オリヴェッティに「家の鍵/2004」「題名のない子守唄/2006」「対角に土星/2007」のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。
アサシンに「しあわせな孤独/2002」「ある愛の風景/2004」のニコライ・リー・コス。
枢機卿ストラウスに「ザ・バンク 堕ちた巨像/2009」のアーミン・ミューラー・スタール。
スイス衛兵隊少将シャルトランに「青い棘/2004」のトゥーレ・リンハーツ。
枢機卿バッジアに「シルク/2007」のマルク・フィオリーニ。
監督は「ダ・ヴィンチ・コード」「フロスト×ニクソン/2008」のロン・ハワード。
脚本は「ダ・ヴィンチ・コード」のアキヴァ・ゴールズマン。
原作は「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウン。

ある日、ハーヴァード大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授はプールで遊泳中ヴァチカンからの使者に協力要請を受ける。それは秘密結社イルミナティが教皇候補4人の暗殺を企てているという事実だった。半信半疑でローマに飛んだラングドンは、セルンの科学者ヴィットリア・ヴェトラと共に事件解決に奔走する...
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世界同時公開ということで初日に観に行った。
3年前「ダ・ヴィンチ・コード」が公開される前にダン・ブラウンの小説を読んだ。展開があまりに面白くて一気読み。そして読み終えてすぐ本屋に走り「天使と悪魔」の単行本を発見。3年前は文庫になっておらずそれほど評判でもなかったこの小説。やはり一気に読んだ。そして3年後「天使と悪魔」公開前に今一度気合い入れて一気に読んだ。やはりダン・ブラウンの小説は面白い!ロバート・ラングドン、シリーズ3作目の“The Lost Symbol ”翻訳本出版して!

映画では、主要な登場人物と、それらの名前が原作と異なっている。
原作に登場し、重要な鍵を握るセルンの所長マクシミリアン・コーラーと、スイス衛兵隊副隊長ロシェが映画には登場しない。BBCの記者とカメラマンもカットしてある。
コーラーの変わりにリヒターがカメルレンゴと対決する人物に設定されている。
オープニングとエンディングも原作とは異なり、映画らしい展開となっている。
340ページ余りの単行本2冊を2時間30分の映画にしてあるので、「ダ・ヴィンチ・コード」同様かなり端折ってあるが、「ダ・ヴィンチ・コード」よりも分りやすく本を読んでなくともストーリーは理解できる。
しかしながら、あまりにも早く、即座に次はあこ!次は!と次々に枢機卿たちが捕われている場所をラングドンが示すあたりは説明がなされてなく、なんであんな簡単に分るの??なんて思えるが、まぁ映画なので、時間がないから致し方ない。
ヴィットリアの生い立ちは語られなくとも良しとするけど、カメルレンゴの事は映画でも描いて欲しかった。それってかなり重要なパートだと思えるのだが...
映画解説では“ガリレオの暗号コードの解明に乗り出す...”と書いてあるが、残念なことに、このあたりの展開はかなり簡単に片付けられてしまっている。

以前イタリア大周遊ツアーに行った。その際ヴァチカン市国だけゆっくりと見て回る事が出来たので、ベルニーニが設計したサン・ピエトロ広場が目に浮ぶ。
建築家であり、彫刻家で、ミケランジェロと並ぶ、天才ベルニーニ。彼については殆ど知らなかった部類なので、今一度ローマへ行って、彼の世界的に有名な彫刻を見たい気持ちが俄然深まって来た。

夜景が美しいヴァチカンとローマ市内をラングドンとヴィットリアが案内してくれる。
ヴァチカンでロケはされているようだが、あの広場に集まった群衆を空から写した映像はCGIでしょうね?
カメルレンゴ役のユアン・マクレガーは本から現れたように役にマッチしていて、ユアン素晴らしい!
ロバート・ラングドン演じるトム・ハンクスはもちろんのこと、ヴィットリア・ヴェトラ役のアイレット・ゾラー、アサシン役のニコライ・リー・コスもそれぞれナイス・キャスティング。
コンクラーベ進行役のモルターティは映画ではドイツ人枢機卿ストラウスで、彼を演じるアーミン・ミューラー・スタールは毎度ながらの名優。
出演陣の顔ぶれが、イスラエル、UK、イタリア、スエーデン、デンマーク、ドイツと、素晴らしくInternational!
小説とは違った趣のハリウッド発エンタテーメント映画として観ると面白い。
ワーナー・マイカル板橋にて...
Commented by C.C at 2009-05-18 19:32 x
マルゴ嬢、早速ご覧になられましたね。私も週末見てきました。「The Lost Symbol」は知ってましたけどラングドン教授が出ていたとは知りませんでした!これで益々ラングドンシリーズが続きますね。
Commented by margot2005 at 2009-05-19 22:48
C.C.さん、こんばんは!
C.C.さんも公開されて直ぐにシアターに行かれたのですね。
おぉ「The Lost Symbol」ご存知ですか?
2012年に映画化されるようですが、トム・ハンクスはまだ読んでいないとのコメントが来日インタビューにありました。
Commented by なな at 2009-05-29 22:32 x
こんばんは!
わたしも数年前にローマとギリシャへ行く機会があって
ヴァチカン市国だけは念入りに観行しました!
サン・ピエトロ広場のオベリスクの前で写真なんか撮ったりしましたよ。
そのときはここがこの映画の舞台になるとは夢にも思わず。

映画化はかなり頑張ってたと褒めてあげたいですが
カメルレンゴの出生の秘密だけは残しておいてほしかったですね。
やっぱりヴァチカンに遠慮したのかな?
Commented by margot2005 at 2009-05-31 23:56
ななさん、こんばんは!
ななさんもヴァチカン市国に行かれていたのですね。
私はダン・ブラウンの小説を読んだ直後に行ったのでとっても印象的でしたね。サン・ピエトロ広場とシスティーナ聖堂の広さにびっくりしました。ヴァチカン美術館も素晴らしかったですし、また是非行きたいです!

さて映画は上手くまとめてあったと思います。
ヴァチカン、映画には好意的だったような記事を読みましたが、あのカメルレンゴの出生の秘密は確かにマズい?かもですね?

Commented by かめ at 2009-06-08 03:53 x
TBありがとうございました。
原作からどういう風に、スピード、サスペンスを抽出するか、脚本と配役の工夫がうかがわれます。
Commented by margot2005 at 2009-06-09 23:38
かめ さん、こんばんは!
こちらこそコメントありがとうございます。
あの分厚い本二冊の物語りを、上手くサスペンス・タッチにまとめてありエンタメとして楽しんで見れました。
by margot2005 | 2009-05-17 19:28 | Comments(6)