イタリア映画祭2009...「私を撮って」

「Riprendimi」...aka「Good Morning Heartache」 2008 イタリア
ルチアに「ジョヴァンナのパパ/2008」のアルバ・ロルヴァケル。
ジョヴァンニにマルコ・フォスキ。
ミケーラに「まなざしの長さをはかって/2007」のヴァレンティーナ・ロドヴィーニ。
エロスにアレッサンドロ・アヴェローネ。
ジョルジュにステファノ・フレージ。
監督、原案、脚本にアンナ・ネグリ。
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ショウビズの世界にも雇用不安に苛まれる人々がいる。エロスとジョルジュは雇用不安をテーマに私財を投じてドキュメンタリーを撮影する。ドキュメンタリーの主人公は俳優のジョヴァンニと編集者であるルチア夫婦。彼らには幼い子供がいる。
ある日、ジョヴァンニはルチアに家を出たいと告げる。お金のためつまらない役柄に甘んじる事なく、創作活動をしたいと言うのが彼の家庭を捨てる理由。その日はジョヴァンニの誕生日だった。彼のためにイカスミのドリアやケーキを作り、準備をしたルチアは家を出たいというジョヴァンニの言葉に愕然とする...
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イタリア本国でインターネット公開されスゴイ反響を呼んだというが納得!今回観た作品の中で一番惹かれた作品。
ルチアとジョヴァンニの夫婦生活がある日突然破綻する。子供の面倒を見ながら仕事もしなくてはならないルチア。一方で子育てを放棄したジョヴァンニは新しい愛を見つけ、それにのめり込んで行く。ルチア、ジョヴァンニそれぞれの私生活をカメラが執拗に追う。
ルチアは別れた後もジョヴァンニに未練があり、戻って欲しいと訴える。ジョヴァンニは子供には会いたいが、家を出てすぐゴージャスな女性に恋をし、少々罪悪感を抱きながらも彼女とめくるめく愛の日々を送る始末。やはり自由を手にするのは男なのか?
1歳の子供を妻に託して家を出て行きたいと言う男のわがまま。イタリアも出生率が低いというが、フランスのように国が子供を育てるサポートしなきゃと又しても思ってしまう。
日本でも離婚したカップルの母親が自身のキャリアのため子供を引き取らないケースがあるという。仕方なく父親が引き取る事に、しかし働かなきゃならない男は自分の母親に子供を託す。すなわち祖母が孫の面倒を見るハメになる。それって冗談じゃない。
ルチアを毎日カメラで追っていたエロスが彼女に愛を告白するシーンと、ミケーラがジョヴァンニの子供を妊娠した事を告げるシーンでラストを迎える。
エロスは子供を育てながら仕事にせいを出す健気なルチアに惹かれ、一方で子育てを放棄したい一心で家を出たジョヴァンニに又しても子供が出来たという皮肉。このラストは最高!だった。
ジョヴァンニを愛する二人の女性...「まなざしの長さをはかって」で妖艶な美しさが際立ったヴァレンティーナ・ロドヴィーニと、「ジョヴァンナのパパ」での無邪気とも見えるアルバ・ロルヴァケルの魅力が対照的でとても良い。
USA公開タイトルはビリー・ホリディの名曲“Good Morning Heartache”。
ルチアの心情を表すかのように効果的に流れる...とってもお洒落な選曲。
有楽町 朝日ホールにて...
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by margot2005 | 2009-05-10 20:25 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)
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