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「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

「The Curious Case of Benjamin Button」 2008 USA

80歳で生まれどんどん若返って行く男ベンジャミンの姿を描いた、感動のファンタジー・ドラマ。

ベンジャミン・バトンに「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」のブラッド・ピット。
ディジーに「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」のケイト・ブランシェット。
エリザベス・アボットに「フィクサー/2007」のティルダ・スウィントン。
キャロラインに「チェ 28歳の革命/2008」のジュリア・オーモンド。
ベンジャミンの育ての母クイニーに「ハッスル&フロウ/2005」のタラジ・P・ヘンソン。
監督は「セヴン/1995」「ファイト・クラブ/1999」「ゾディアック/2006」のデヴィッド・フィンチャー。
原作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説“The Curious Case of Benjamin Button”。
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第一次世界大戦終結時のニューオーリンズ。富豪のバトン家に男の子が生まれる。夫に“赤ん坊を育てて!”と頼み妻は亡くなる。生まれた男の赤ちゃんの風貌は80歳の老人。とても育てられないと感じた父親は老人ホームの玄関に捨て子する。老人ホームで働くクイニーは、玄関で見つけた捨て子をベンジャミンと名付け育てようと決心する...
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公開されたら一番に観に行くつもりが、香港旅行もあったのでシアターに行けずやっと観る事が出来た。
最近ハリウッド大作は東武練馬のワーナーマイカル板橋で観ることが殆ど。しかしこの作品上映時間が長いせいか、最終上映が仕事帰りに間に合わず、時間の合う有楽町で観た。お勤め帰りの若い女性が圧倒的で、観終わって彼女たちの会話が聞こえて来た...“ダラダラしてちょっと長かったわね。途中で寝てたかも...”なんて...でも分る、分る。確かに長かった。私的にはブラッド ファンなので飽きることはなかったけど、主人公がブラッド・ピットじゃなきゃ私も途中で居眠りしたかも知れない。
ディヴィッド・フィンチャーらしからぬ、人間ドラマ+ラヴ・ストーリーで楽しめた。ブラッド・ピットもとっても良かったな。デイジーと娘を残し家を出たベンジャミンが突然戻って来る。ディジーが“またこんなに若くなって...”というシーンは「ジョー・ブラックをよろしく/1998」のブラッドそのもの。
ベンジャミンがどんどん若くなって行くのに反してディジーはどんどん老けて行く。娘キャロラインに見守られながら死の床に付くディジーのオープニングで始まるこの物語。20代〜80代の彼女を演じるケイト・ブランシェットはさすがの演技。しかし彼女に南部のニューオーリンズ女は似合わない。ダンサーって役もしっくり来ないし。
ベンジャミンがロシアで出会う英国人女性エリザベスとのエピソードがとても良い。エリザベスを演じたティルダ・スウィントンは言うまでもなく素晴らしい。
物語的には実の父親が偶然にベンジャミンを見つけ、彼に全ての財産を残し死んで行く展開が少々出来過ぎだが、お葬式のシーンが幾度か登場するこの物語は“生と死”をテーマにした感動のドラマと感じる。
丸の内ピカデリーにて...
Commented by なな at 2009-02-24 21:48 x
惜しくもアカデミー作品賞は逃しましたが
心に沁み入る大好きな作品でした。
若返ったブラピの美しさにクラクラしました。
たしかにフィンチャーらしく長かったけど
物語に引き込まれて,あまり長さは感じなかったかな・・・。
Commented by margot2005 at 2009-02-26 00:33
なな さん、こんばんは!
オスカー作品はダメでしたね。
アカデミー賞はいつも総集編をwowowで見てるのですが、日本で公開されていない作品が、作品賞に選ばれていてすっごく観たい”!モードになります。一番観たいのは「The Reader」です。早く公開して欲しい!
by margot2005 | 2009-02-22 22:53 | Comments(2)