「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」

「Revolutionary Road」2008 USA/UK

夢と現実の狭間で揺れる若い夫婦の運命を描いたドラマ。
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夫フランクに「ディパーテッド/2006」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」「ワールド・オブ・ライズ/2008」のレオナルド・ディカプリオ。
妻エイプリルに「リトル・チルドレン/2006」「ホリデイ/2006」のケイト・ウィンスレット。
ヘレンに「ミザリー/1990」「フライド・グリーン・トマト/1991」 「P.S.アイラヴユー/2007」のキャシー・ベイツ。
ヘレンの息子ジョンに「その土曜日、7時58分/2007」のマイケル・シャノン。
監督は「アメリカン・ビューティ/1999」「ロード・トゥ・パーディション/2002」のサム・メンデス。
原作はリチャード・イエーツの小説“Revolutionary Road/家族の終わりに”。

1950年代、アメリカ、コネチカット州。
フランクとエイプリル夫婦は、郊外に建つ瀟洒な家に二人の子供たちと暮らしている。彼らは近隣でも評判の、絵に描いたように、美しくて幸せなカップル。
しかし現実の彼ら...エイプリルは舞台女優を目指していたが、その舞台は酷評され、女優になる事を断念、今や専業主婦。
フランクは亡くなった父親と同じ会社に勤める営業マン。妻と子供を養うためつまらない仕事に明け暮れる日々。
そして、フランクの30歳の誕生日を祝う夜、”わたしたちパリで人生やり直しましょう!”といきなり言い出すエイプリル。エイプリルの言葉に戸惑うフランクだったが、彼女の意見に賛同しパリ行きを決意する...
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こんなに後味の悪い映画は久しぶり。あまり予告を観なかったので、ここまでの物語?とは想像していなかった。
同じく夫婦の崩壊を描いたサム・メンデスの「アメリカン・ビューティ」の方がまだまし。「アメリカン・ビューティ」は元々ブラック・ユーモアも入った破壊的ストーリーなので、スーパー級に破壊的なラストも意外ではなかった。しかしこちらは外から見れば誰もが羨む理想的な夫婦が主人公なのだから...
妻エイプリルに不倫の事実を明かした夫フランク。エイプリルの返答は“誰とでもf--kして!私は気にしないから...”なんて言われる始末。夫婦の間でこんなに悲しい会話はない。そして、大喧嘩の後、一晩明ければフランクに“愛してるわ!”なんて言うエイプリルの精神は普通じゃない。
パリ、エッフェルを背景に微笑むフランクの写真を見つけ、ある日突然“パリに移住しましょう!”と宣うエイプリル。“私たちは他の人とは違うの、何かもっと特別なことが出来るの!あなたはつまらない営業マンに甘んじてはならないわ!”と、決めるつけるこの妻。彼らには幼い二人の子供がいる。普通、親ってまず子供のことを考えやしないだろうか?
彼らがパリに移住する事に驚きを隠せないヘレンや隣人夫婦。しかしヘレンの息子ジョンだけはこれに賛成する。この突拍子もない計画にただ一人賛成したのは精神を病む男だった。というのも、それは現実を見つめる事が出来ない彼ならではの意見なのかも知れない。
“私たちは色んな可能性を秘めた何かを持っている、他の人とは違うのよ!”。と、まるで妄想に取り憑かれてしまったようにしか見えないエイプリル。あげく、悲惨な結末を迎える彼女は自業自得。しかしながら、フランクが気の毒でならなかった。

ゴールデン・グローヴをゲットし、オスカーにもノミネートされているウインスレットの演技はgoodだったけど、レオ君はどうもダメ。「太陽と月に背いて/1995」なんか良かったのに、最近の彼は「ブラッド・ダイアモンド」「ディパーテッド」「ワールド・オブ・ライズ」どれもこれも同じレオ。30代の彼なんだが、童顔が災いしているのだろうか?子持ちの父親にはとても見えない。
NYに移ったフランクが子供たちを公園で遊ばせているシーンでエンディングを迎えるのかな?とも思ったが、それじゃつまらなくて、さすがのサム・メンデスは、キャシー・ベイツ演じるヘレンの二枚舌...そんな話など聞きたくない!とばかり補聴器の音量を下げる夫のドアップ顔ストップ・モーションをエンディングにした。で、益々後味悪かった。
オスカー女優のキャシー・ベイツと、精神を病む息子ジョン役のマイケル・シャノンがダントツで存在感あり。まぁでも美味しい役柄のせいもある。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2009-02-01 23:46 | USA | Trackback(13) | Comments(2)
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Commented by rose_chocolat at 2009-02-03 08:34 x
こんにちは。
これも喧々諤々のご意見が飛び交う映画のようですね。

後味は悪いですし、自分も★3つにしちゃったんですが、
何故か大嫌いとは言えない1本なんですよ。
エイプリルのキャラに全面的には賛成できないですが、ではあの時代、彼女はどうやって自己実現していけばよかったのかって考えると、ちょっと気の毒になってくる部分もあったり。
母性も、持ち方とか感じ方は人それぞれですから、ステレオタイプがあるわけではなく、そのあたりもこの映画の評価は分かれるところだと思います。
今のアメリカにエイプリルが生まれてたら、もう少し楽に生きられたのにと感じました。
Commented by margot2005 at 2009-02-08 01:17
rose_chocolatさん、こんばんは!
レス遅くなりましてお許しくださいまし。
今、全国的に、職場でも風邪流行ってますね。なんとか蘇りました。お心遣い感謝でございます。
さてエイプリルの言動に的を絞った皆様の意見...私も彼女が嫌いなわけではありません。ギャクにあの時代に、よくぞ!行動を起こそうとしたと褒めてあげたい所です。が、家族を巻き込んでしまってはいけなかったのではないでしょうか?夫や子供が可哀想過ぎますもの。
結婚する前とか、子供もまだいない時期ならなんとかなった事でしょう。
ラスト、ヘレンが“あの夫婦は変わっていたのよ。”と言う台詞にこの時代を感じましたね。
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