「未来を写したこどもたち」

「Born Into Brothels: Calcutta's Red Light Kids」 2004 USA

フォトジャーナリスト、ザナ・ブリスキによるインド舞台のドキュメンタリー。
アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作品(2004年度)。
文部科学省特別選定作品。
製作、監督、撮影にロス・カウフマンとザナ・ブリスキ。
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インド、カルカッタにある巨大なる売春窟。そこには売春を仕事にする女たちの家族が住んでいる。一定の年齢に達した女の子は母に習って客を取るため何れ街頭に立つことになる。
アメリカ人のフォトジャーナリスト、ザナは、そこで暮らす少年や少女たちにインスタント・カメラを買い与え、彼らのために写真教室を開く。生まれて初めてカメラを見、初めてシャッターをきった彼らの写真の中には素晴らしい作品がたくさんあった...

ドキュメンタリーって殆ど観ない。しかし予告を何度か観て少々気になっていたこの作品。週末に家族で銀座で遅めの夕食会の日、時間が大幅にあまりシネスイッチへGO!してしまった。いや良かった観て、素晴らしい!ドキュメンタリーだった。
インドって国を良く知らない(全くと言っても良いかも?)。21世紀の今、子供たちによるこんなにも過酷な世界があるなんて...信じられない、衝撃的な現実を過今見ぞっとする。
売春婦の女たちの会話が凄まじい(字幕スーパーで侮蔑の言葉が並ぶ)。その言葉を聞いている子供たち。普通子供の前で親は汚ない言葉はひかえるものだが、彼女たちはそんなことおかまいなしだ。もう一つ思ったのは、この地域に住む男たちはどうやら働かないようである。昼間から麻薬(ハッシッシ)なんか吸引しダラーっとしている男(父親)。女(妻)が飲み代をよこさないと怒り暴力を振るう男。呆れ返るスゴイ現実。
売春や麻薬が日常的なものとして受け入れられる世界で育つ子供たち...運命に翻弄されながらも笑顔を忘れず生きている子供たちの姿に感動を覚える。
写真教室に参加する10才〜14才の、まだあどけない8人の少年と少女たち。彼らを救おうと奔走するザナ・ブリスキがマザー・テレサに見えた。
ザナ・ブリスキが2002年に設立した“子供支援基金/KIDS WITH CAMERAS”にチケット代の一部が寄付されるというのも嬉しい。
シネスイッチ銀座にて...
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by margot2005 | 2008-12-15 22:37 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(6)
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Tracked from NiceOne!! at 2008-12-28 11:04
タイトル : 『未来を写した子どもたち』 (2004)/アメリカ
原題:BORNINTOBROTHELS:CALCUTTA'SREDLIGHTKIDS監督:ロス・カウフマン、ザナ・ブリスキ試写会場 : JICA地球ひろば公式サイトはこちら。<Story>インド・カルカッタの売春窟で暮らす子どもたちに、夢や希望は与えられていない。女の子は売春婦に、男の子は女た...... more
Tracked from 〜青いそよ風が吹く街角〜 at 2008-12-30 02:25
タイトル : 『未来を写した子どもたち』・・・ ※ネタバレ有
2004年:アメリカ映画、ロス・カウフマン&ザナ・ブリスキ監督。... more
Commented by Bianca at 2008-12-18 13:46 x
margot2005さん、お久しぶりです。素敵なポスターにひきつけられました。子供もドキュメンタリーも大好きな私、その上、カルカッタは夫の若き日の思い出がどっさり詰った町なので、この映画、ぜひ見たいです。
Commented by margot2005 at 2008-12-19 00:54
Biancaさん、こんばんは!
おひさしぶりでこざいます。コメントありがとうございました!
子供もドキュメンタリーもあまり好きじゃないのですが...観てしまいました。
おぉ!カルカッタにも行かれてたのですか?インドって国を知られていたら観る目も変わってくるかも知れません。機会がありましたら是非ご覧くださいまし。
Commented by ovni at 2008-12-26 20:51 x
これ、うちの近くの映画館で、2月以降上映されるようです。
こちらの感想を読んで、ぜひとも見たくなりました。
っていうか、こちらを読まなければ、見る気にもならなかったかも、
わたしもどちらかといえば、こども主演ってあまり、、、なんですよね。
でも、ぜったい、見ますわ。

Commented by margot2005 at 2008-12-27 23:56
ovniさん、こんばんは!
いつも書き込みありがとうございます!
そうですか2月に公開されるのですね?
では是非ご覧になってくださいまし。
そう子供主演映画って苦手なんですが、フォトジャーナリスト、ザナ・ブリスキと子供たちの姿に感動を覚えた次第です。
Commented by rose_chocolat at 2008-12-28 11:08 x
こちらにも^^
この映画、とても素敵な作品なのに、ご覧になっている方が少なくてちょっとさみしいなあ・・・ って思ってましたので、margotさんがご鑑賞済みというのは大変うれしいです^^

子どもたちを助ける、という想いが外側の人間にあっても、内側からしたらそれは助けにはなっていない、とう図式が悲しいものがありました。
論理って地域でかなり異なりますし、カーストの方が彼らにとっては大事というのも結構ショックなお話です。
それでも、未来が開けていくのを見れたのは素直に感動できました。
自分の夢を自由に描ける世界が子どもたちの上にいつもあってほしいと、切に思います。
Commented by margot2005 at 2008-12-30 22:37
rose_chocolatさん、こちらにもありがとう!
今最後の追い込み仕事でくたくたです。
レス遅くなってごめんなさい。
さて地味なドキュメンタリーでしたが、見応えありましたね。すっごく良かったです。シアターも結構人入ってましたし...
>外側の人間にあっても、内側からしたらそれは助けにはなっていない...
正にそのものズバリでした。HIVの検査やパスポート取得に奔走するザナに対して、当事者たちは人事って感じでしたもの。
あの子供たちが幸せな人生を歩むように祈らずにはいられません。
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