2008年 10月 19日
「その土曜日、7時58分」
金に困った兄弟が郊外の宝石店を襲撃し、その後破滅へと向かって行くクライム・サスペンス。
不動産会社の会計士アンディに「カポーティ/2005」
「M:i:III/2006」のフィリップ・シーモア・ホフマン。
アンディの弟ハンクに「恋人までの距離(ディスタンス)/1995」「ビフォア・サンセット/2004」のイーサン・ホーク。
父親チャールズに「エリン・ブロコビッチ/2000」「プロヴァンスの贈りもの/2006」のアルバート・フィーニー。
アンディの妻ジーナに「イン・ザ・ベッドルーム/2001」「アルフィー/2004」のマリサ・トメイ。
母親ナネットに「華麗なる恋の舞台で/2004」のローズマリー・ハリス。
監督は「12人の怒れる男/1957」やアル・パチーノの「狼たちの午後/1975」、そしてポール・ニューマン主演の「評決/1982」のシドニー・ルメット。
会計士のアンディは妻ジーナと幸せな生活を送っているように見えたが、実際は金に困っていた。弟のハンクは別れた娘の養育費を元妻に催促される日々。
ある日、アンディはハンクに強盗計画の話を持ちかける。襲う宝石店は他でもない彼らの両親が経営する郊外にある小さな店だった。店には保険がかけてあり、両親も損はしないと言うアンディ。しかし土壇場で怖じ気づいたハンクはバーで知り合った男を金で雇い彼に襲撃させ、自分は車で待つことに。だが、襲撃は失敗し男は殺されてしまう...
久しぶりに観たハリウッド発の第一級サスペンス。
犯した罪を消そうと奔走する兄弟、やがて追いつめられてジワジワと破滅へと向かう様は見応えがある。さすがシドニー・ルメット!彼は既に80才を越えているが、こんなエネルギッシュな映画を作るなんてスゴ過ぎる。
2時間あまりスクリーンに目と耳が釘付けされた。
強盗を計画する兄弟、犯行に及ぶ事件現場...過去に戻したそれぞれのシーンを違ったアングルで再び映し出すし手法はとてもニクい。
ラスト、父親が息子に取る行動にはあっと驚く。
P.S.ホフマン、イーサン・ホーク、アルバート・フィーニー、マリサ・トメイ、4人の真に迫る演技は素晴らしい!の一言。
権力を振るう兄、頼りなく情け無い弟の組み合わせ。ホフマン&ホークの兄弟役、顔は似てないけど滅茶good。
アルバート・フィーニーの60年代の映画といえば「トム・ジョーンズの華麗なる冒険/1963」や、オードリー・ヘプバーンと共演したロード・ムーヴィー「いつも二人で/1967」。若かりし頃のフィーニーはかなりクールだけど、21世紀の今でもハリウッド大作に出演する粋なUK俳優。
毎度思う事...このような素晴らしいサスペンス、なぜに?ミニ・シアターなのか?東京(関東)では恵比寿でのみ。
“悪魔がおまえの死んだことを知る前に”という原タイトルはこのサスペンスにとてもマッチしている。邦題の“その土曜日、7時58分”は強盗事件が始まる時刻から来ている。
恵比寿ガーデン・シネマにて...
この映画はどちらかというと地味だし、暗い内容だからでしょうか。
迫力あるサスペンスでした、役者も凄すぎ、
確かに兄弟とは思えないほど似てなかったですけど
出番遅かったですが、アルバート・フィーニーも凄かったです
オスカー俳優が出演している素晴らしいサスペンスなのにミニシアター公開というのもやはり俳優のせいでしょうか?日本ではメジャーな俳優が出演しなきゃDVDスルーもありますしね。
私的には素晴らしい!サスペンスで見応えありました。
見応えのある映画でした。
自分の身近、どこにでもいそうな人たちと言う設定がリアル感を増していたと思いました。
私はシーモアとホフマン、
お話が進むにつれ、ふとした表情が何となく似て見えました(笑)
役者が皆さん上手くて、上手くて...迫力あるストーリーを盛り上げていましたね。
フィーニーは途中からの出番でしたが、ラスト近く迄スゴイ形相で頑張ってました。
名監督作品ですが、4人の俳優あっての作品かと感じます。
コメントありがとうございます!
コレは今年のマイベストに入れたいくらいのクライム・サスペンスでしたね。
平凡な市民である彼らが起こした強盗事件がとんでもない展開になるというのは上手い描き方だと思いました。
シーモアとホフマン...イーサンとホフマンかな??
ふとした表情似て見えましたか?
あは、ごめんなさい~おっちょこちょいなので(滝汗)
イーサンとホフマンですね~失礼しました(苦笑)
困惑した時の表情が何となく似て見えました…
垂れた眉毛とか(笑)
私もマイベスト行きです!
『カリスマ映画論』の睦月です。コメントありがとうございました。
≫は既に80才を越えているが、こんなエネルギッシュな映画を作る
なんてスゴ過ぎる。
そうですよね!!
編集の仕方や、物語の見せ方など、斬新にも思えるほどでした。
ルメット監督の手腕に引けを取らぬ俳優陣たちの競演、見ごたえが
ありましたです!!
イーサンとホフマンでしたねやはり...なんとなく似てる雰囲気は感じました。たれた眉毛ですか...
映画でも父親に本当の息子か?なんて聞いてましたわね?
こういったサスペンス最近ありませんからね、マイベスト行きますね。
こちらこそTBありがとうございました!そちらには送れなくて残念ですが...
さてシドニー・ルメットはスゴイ監督ですね。
彼の作品には素晴らしいものがいくつもありますが、先だって亡くなったポール・ニューマン主演の「評決」はお気に入り映画の一つです。機会がありましたら是非ご覧下さいまし。
こういった素晴らしいサスペンスをもっと作って欲しいですね。
この映画は素晴らしいですね。
最後までどうなるかとワクワクしてしまいました。
素晴らしい!映画でしたね。ストーリーも俳優もナイスな映画ってそうそうないですから...
父親が行動し始めてからの展開はドキドキでした。
こちらからもTB設定を何度か試みたのですが、何度やってもうまく
出来なくてコメントで失礼します。
ブーリン家の姉妹ではTBできたんですが・・・。
「ブーリン家の姉妹」は頂いておりますわ。
ありがとうございます!
あまりにも手抜きの感想をUPしてしまったためヒッソリとしておりました。
俳優陣の演技合戦は素晴らしかったですね。
興味深いストーリーだったのですが最初から最後まで心がザラついて
不幸が雪だるま式に増していくのが辛い作品でした。
タイトルは原題が秀逸ですね。
ヒッソリとされていたにも関わらずTB送っちゃいまして...
確かにえげつないくらい醜いストーリーでした。
でもエンターテインメントとして観てしまうとスゴイ作品!に見えてしまうんですよね。それが映画でしょうか?
原タイトルはほんとナイスですね。えげつない邦題はやめて!