フランス映画の秘宝...「肉屋」

a0051234_23205838.jpg「Le Boucher」1969 フランス
監督、脚本は「いとこ同志/1959」「パリところどころ/1965」のクロード・シャブロル。
ブノワ・マジメル主演の「石の微笑/2004」の監督でもある。
女教師エレーヌに「いとこ同志」「赤と青のブルース/1960」のステファーヌ・オードラン。
肉屋のポポールに「プロヴァンスの恋/1995」「アドルフ(イザベル・アジャーニの惑い)/2002」のジャン・ヤンヌ。
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フランスの片田舎。都会からやって来たエレーヌは村の小学校教師。
招待された結婚式の披露宴で肉屋のポポールと隣合わせる。
ある夜、ポポールは肉を手みやげにエレーヌの部屋へやって来る。そして子供たちとのキノコ狩りにポポールを誘うエレーヌ。急速に親密になって行く二人。
ある日、子供たちを連れて遠足に出かけたエレーヌ。彼女はそこで同僚教師の惨殺死体を発見する。その現場には一つのライターが残されていた。それはエレーヌがポポールの誕生日にプレゼントしたものと同じものだった...
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犯人と、第一発見者の心情を描いたドラマで、謎解きサスペンスではない。
21世紀の今、このようなシンプルなサスペンスにはお目にかかれないので、この60年代のサスペンスは新鮮に映る。
一時期監督の妻だったヒロインのステファーヌ・オードラン。凛とした姿が魅力的なフランス女優。
過去の恋愛に傷つき人を愛せなくなったエレーヌと、アルジェリア戦争の帰還兵である肉屋のポポール。心に傷を持った者同士ゆえ急速に親密になって行ったのだろうか?
ポポールはエレーヌを愛するようになるが、エレーヌは決して心を開かない。
そして事件が起こる。現場に残された証拠品のライターを思わず持ち帰るエレーヌ。そして刑事の尋問にも黙秘を貫く。
エレーヌは粗野だが温厚な田舎人のポポールを信じていた。まさか彼が?と疑いたくはなかったが、動揺し、恐怖感を抱き始めるエレーヌの表情に引きつけられる。
ポポールを演じるジャン・ヤンヌもぴったりの役柄。
監督のクロード・シャブロルはフランス ヌーヴェルヴァーグ(1950年代末より始まる)の一角を担った人というが、21世紀(70代)になっても映画を作り続けているとはスゴイ!
有楽町朝日ホールにて...
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by margot2005 | 2008-09-11 23:45 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)
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