2008年 07月 10日
「庭から昇ったロケット雲」
亡くなった父親の意志を継ぎ、自作のロケットで宇宙を目指す男と、その家族が織りなすヒューマン・ドラマ。
チャーリーに「チョコレート/2001」のビリー・ボブ・ソーントン。
チャーリーの妻オーディに「サイドウェイ/2004」のヴァージニア・マドセン。
オーディの父ハルに「モンスター/2003」のブルース・ダーン。
息子シェパードにマックス・シエリオット。
監督、脚本はマイケル・ポーリッシュ。
テキサスに住む農夫チャーリー。彼はNASAの宇宙飛行士訓練プログラムにも参加していたが、父親の急死によって農場を継ぐ事になる。
しかし宇宙へ行く夢を捨てられない彼は、農場でロケットを作り宇宙へ飛び立とうと考えるのだった...
奇想天外なストーリーこの上ないが、アメリカ人ならではの発想で、打ち上げられるロケットが“THE DREAMER”という名前もアメリカらしい。
夢に生きる変な?夫、父親をサポートする妻&子供たちの存在。やはりこの映画、語りたかったのは“家族の愛”であろうか?
エンディングに流れるエルトン・ジョンのヒット曲“ロケット・マン”がとても似合う。
B.B.ソーントンと何作か共演しているブルース・ウイリスがノー・クレジットで出演。ブルース貫禄たっぷり!
癖のある役を演じればぴたりとハマるソーントンはさすが!
B.B.ソーントン作も多々あるが、印象に残るのは、監督、脚本、主演の「スリング・ブレイド/1996」を始めとして「シンプル・プラン/1998」「狂っちゃいないぜ/1999」や「バーバー/2001」「バンディッツ/2001」かな?
恐らく?とは思っていたが、シアター余りにもガラガラで驚いた。
しかし、この作品よくぞ公開されたなぁの一言。DVDスルーになりそうな映画だがB.B.ソーントンは日本でもお客を呼べる俳優なのかも知れない。
映画の宣伝に“感動のドラマ”と書かれているが、あまりにもあり得ない話で個人的には感動には至らなかった。
毎週、毎週たくさんの映画が公開されるが、邦画の公開が圧倒的。邦画を観ないので、観る映画が限られて来る。
ユーロが高いからかどうか解らないが?どうもヨーロッパ映画の公開が少ない気がする。
3月にフランス映画際で上映された作品で一般公開されたのは「譜めくりの女/2006」
「屋敷女/2006」「バグズ・ワールド/2006」「水の中のつぼみ/2007」のみ。
公開された映画は「譜めくりの女」以外、どれもこれも出演陣がメジャーじゃない作品ばかし...やはりユーロのせいかも知れない。
映画祭のオープニング作品であった「ドーヴィルに消えた女/2006」は一般公開なしでDVDになるという記事を見た気がする。
もっと、もっとヨーロッパ映画を公開して欲しい!
日比谷シャンテ・シネにて...
>あまりにもあり得ない話で個人的には感動には至らなかった
・・・ よかったです。同じ感想の方がいらして(汗
このレビューが少ない上に、おほめになっている方もおられるので、TBしようにもできずにおりました。。
すかすかのシャンテって珍しいのですが...
コレお褒めになってる方って??この原油高騰の折にとんでもありませんわね。
奇想天外過ぎちゃって困りました。