2008年 06月 20日
「ぼくの大切なともだち」
中年男の本当の親友探しを描くヒューマン・コメディ。
自己中の美術商フランソワに「あるいは裏切りという名の犬/2004」のダニエル・オートゥイユ。
実直なタクシー運転手ブリュノに「戦場のアリア/2005」のダニー・ブーン。
フランソワの共同経営者カトリーヌにジュリー・ガイエ。
ブリュノのママンに「パリ、恋人たちの2日間/2007」のマリー・ピレ。
監督、脚本は「仕立て屋の恋/1989」「親密すぎるうちあけ話/2004」のパトリス・ルコント。
仲間が催してくれた自らの誕生日。共同経営者であるカトリーヌに“あなたには親友がいるの?”と問いつめられた美術商のフランソワ...“友だちはここにいっぱいいるじゃないか?”と答える彼に、“私たちは友だちじゃないわ!”と言われてしまう。
おまけにカトリーヌは“10日以内に親友を我々に紹介出来なければ、オークションで競り落とした20万ユーロのギリシャのツボは頂くわ。”と宣う。
早速、友だちリストを作ったフランソワは、リストの彼らを訪ねるが、誰にも相手にされない。
仕事そっちのけで親友探しに奔走するフランソワの前にタクシー運転手のブリュノが現れる...
ブリュノ演じるダニー・ブーンの笑顔が実に良い。ホントに、ホントに良い人って感じの笑顔を振りまいている。常に笑顔の彼、顔がひきつらなかったか?心配。
反対に一生懸命作り笑顔をするフランソワ役のオートゥイユが可笑しくて仕方ない。
ここで“親友”についての定義が語られ興味深い。
仕事関係(仲間)で親友を見つけるにはいささか無理がある。自分自身を振り返ってみてもそう思う。
子供(学生)時代の友だちというのも、年月と共に価値観が違って来て疎遠になったりする。
ふとした事で知り合ったタクシー運転手と美術商が親友になるというのは、余りにも映画的だがこんな事が起これば人生楽しいなぁと思う。
なんてったってこの作品はオートゥイユ&ブーンのコンビが最高!
ブリュノのママン役のマリー・ピレは相変わらず笑える。
パトリス・ルコントは、これより数作監督したら、もう映画は撮らないと某新聞にコメントしていた。ルコントと言えば「仕立て屋の恋」「ハーフ・ア・チャンス/1998」「橋の上の娘/1999」「サン・ピエールの未亡人(生命)/1999」「列車に乗った男/2002」「親密過ぎるうちあけ話/2004」etc.がお気に入り作品。彼の「髪結いの亭主/1990」はなぜか?未見。
「サンピエールの未亡人」と「橋の上の娘」はダニエル・オートゥイユ主演作品。
パリ舞台の映画は観に行きたい衝動が押さえられない。
親友が“パリに行こうよ!”と誘ってきたが、最近長い休みが取りにくくなった上、今秋より北アメリカ&ヨーロッパ路線(JALetc.)のサー・チャージは往復52000円とかの記事を見てびっくり。庶民にとってこのサーチャージは辛過ぎる...
で、映画の中のパリで我慢する事に...しかし、セーヌに架かる橋の上のラスト・シーンにますますパリに行きたくなってしまった。
Bunkamura ル・シネマにて...
最後の写真、素敵♪
地味な作品ながらほのぼのとして良かったですね。
ラストの写真は素敵なラストにぴったりの映像でしたわ。
ルコントはやっぱり素晴らしいですねー。
このオートゥイユ、サイコーにおかしかったです♪
私は初めて観たルコント作品が「髪結いの亭主」でしたよー。
と、サー・チャージって、そーんなに高いんですの?!!!
絶望しちゃいますな・・・・
毎回毎回いろんなテーマに挑んでるのがいいですね。
今度は、親友。なかなか難しいなぁ。
自分だってひとりいるかいないかだと思うし・・
ルコントはどんな親友像を描いてるのか、とっても気になります!
それにしても、パリの街はほんと絵になります。
一番下の写真のブジョーのタクシーもさまになってますよね。
このオートゥイユほんとおかしかったですね?
笑顔の際、顔がひきつりまくりで...
振り返ってみるとルコント作品て素敵な映画ばかりです。
「髪結いの亭主」はなぜか?観れなくて...TSUTAYAで借りてこようかと思っています。
そうそうサー・チャージの高騰は加速あるのみです。
パリまでの往復料金(安い次期)の半分よりサー・チャージが高いなんて信じられないですよねぇ??
是非時間を作られて渋谷へgo!してくださいまし!
ルコントの映画には魅せられますね。
「サンピエールの未亡人」や「列車に乗った男」なども素晴らしい世界を描いていると思います。
そうそう、親友は一人いれば十分かと思います。
メルセデスもパリの街をいっぱい走っていますが、やはりパリジャン・タクシーはプジョーでしょうかしら?
いやー、楽しい作品だしコメディとしても良くできていましたが、
なにせルコント監督作品だという思い込みが強すぎました(笑)
もっともっと、ひねって、余韻たっぷりなものを期待しすぎてたんですねー
タクシー運転手役ダニー・ブーンの演技が光ってましたね!
ルコントさんは、あと数本は作品を作るとのこと、
彼の集大成となるような、ルコント節がみたいなぁ。と思ってます(笑)
ル・シネマって朝から混んでるんですか?朝から映画を観るなんてありえないので...
もっと、もっとひねって欲しかったJTさんにはちょっと物足りないありきたりなストーリーだったかもですね?
主演のオートゥイユよりダニー・ブーンが光ってましたね。
過去のルコント作品をまた観てみたくなりましたわ。
集大成の彼の作品に期待しませぅ。