「アイム・ノット・ゼア」

a0051234_224790.jpg「I'm Not There.」2007 USA/ドイツ
6人の豪華俳優がボブ・ディランを演じる、ボブ・ディラン伝記物語。

フォーク・ソングに別れを告げたロック・スター ジュードに「エリザベス:ゴールデン・エイジのケイト・ブランシェット。
フランス人の美大生と結婚したムーヴィー・スター ロビーに「キャンディ/2006」ヒース・レジャー。
後に牧師となるジャックに「ニュー・ワールド/2005」のクリスチャン・ベール。
アウトロー ビリー・ザ・キッドに「ハンティング・パーティ/2007」のリチャード・ギア。
詩人アルチュール・ランボーに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「パヒューム ある人殺しの物語/2006」のベン・ウイショー。
黒人少年ウディ・ガスリーにマーカス・カール・フランクリン。
他にロビーの妻クレアに「恋愛睡眠のすすめ/2005」のシャルロット・ゲンズブール。
記者ジョーンズに「華麗なる恋の舞台で/2004」のブルース・グリーンウッド。
歌手アリス・ファビアンに「エデンより彼方へ/2002」のジュリアン・ムーア。
ジュードの元恋人ココに「ブロークバック・マウンティン/2005」ミッシェル・ウイリアムズ。
と豪華な顔ぶれが揃っている。
ナレーションは俳優であり、シンガーでもあるクリス・クリストファーソン。
監督、原案、脚本は「ベルベット・ゴールドマイン/1998」「エデンより彼方へ/2002」のトッド・ヘインズ。
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予告で、“6人の俳優がそれぞれ異なる6つのイメージのボブ・ディランを演じる”という。
6人がディランのそっくりさんになるのか??いやそんな事は無理かも?と思いつつ観に行って...まぁなんと斬新で、観る者を惹き付ける映画なのだろうと感嘆してしまった。

ディランに影響を与えたというフランスの詩人アルチュール・ランボー。
デビュー前のディランは黒人のブルース・シンガー ウディ・ガスリーから歌作りを学んだという。
後にカトリックの洗礼を受け、聖書の世界に傾倒して行ったディランの姿はジャック(ジョン牧師)なのか?
ジュードはフォークからロックへと華麗な転身を遂げた60年代半ばのディランの姿。
結婚し子供をもうけたが、仕事の成功により家庭に破綻をきたすムーヴィー・スター ロビーはディランと重なる。
オートバイ事故の後、田舎で隠遁生活を送っていたディランの姿はビリー・ザ・キッドなのだろう?
ひょっとして見たかも知れない(記憶には無し)1973年に作られた「ビリー・ザ・キッド 21才の生涯」という映画に出演している。
その映画でビリーを演じているのはクリス・クリストファーソン。
シーンと俳優を変えながら、ディランの生き様をものすごく上手くつなぎ合わせてあり“スゴイ!”の一言!
先だって他界したヒース・レジャーの姿をスクリーンで観る事ができた。いや良い俳優だなぁとしみじみ感じる。
オスカー助演女優にノミネートされたC.ブランシェット。このカメレオン女優は男になりきっているが、彼女の演じるパートのみ白黒で撮影されていて、ちょっとカバーされたかな?と思わずにはいられない。
ザ・ビートルズが影響を受けたというボブ・ディラン。
ジュードのシーンで彼らがディランとじゃれてるカットは笑える。
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ボブ・ディランといえば“風に吹かれて /Blowin' In The Wind”や“ライク・ア・ローリング・ストーン/Like A Rolling Stone””天国への扉/"Knockin' on Heaven's Door”“ジャスト・ライク・ア・ウーマン/Just Like A Woman”etc.
彼の曲に関しては詳しくないが、ピーター・ポール&マリーがカバーした“くよくよするなよ/”Don't Think Twice, It's All Right”や、ザ・バーズが歌って大ヒットした「ミスター・タンブリンマン/Mr.Tambourine Man」は名曲。
タイトルの“I'm not there”は未発表のボブ・ディランの曲だそう。
シャルロット・ゲンズブールは“Just Like A Woman”を歌っている。
ボブ・ディランを知らない人が観て楽しめるか?かなり疑問?
“I'm Not There”サウンドトラック
有楽町シネカノン二丁目にて...
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by margot2005 | 2008-05-17 22:21 | MINI THEATER | Trackback(10) | Comments(11)
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Commented by JT at 2008-05-18 22:49 x
こんばんはー
私は、マーティン・スコセッシの「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム(2005)」をみたことがあります。
こちらはボブ・ディラン本人のインタビューと彼が影響を受けたアーティストやレコード会社の人、そして昔のフィルムを中心とした作品です。
評価、批判さまざまなコメントをそのまま採用しているところは非常に泥臭い感じもしましたが、ディランファンは必見なんでしょう~。

こちらの作品は、とても斬新だったようですね。
ヒースの出演とケイトのディランがアカデミーの助演賞の候補になりましたので見たいとは思っているのですが・・・、複数の俳優をつかいながらも違和感なく出来上がってということを聞くとそそれれますね♪
Commented by JT at 2008-05-18 22:51 x
あはは、前のコメント。 そそれれ ますねとは発生練習のよう。 そそられます です。失礼(笑)
Commented by 真紅 at 2008-05-18 23:40 x
margot2005さん、こんにちは~。
他の方の感想を読むと、わからなかった、ついて行けなかった・・と言われてる方多いですね。
やっぱり、ディランを知らないと「??」だったかな。。
私は↑JTさまの書かれているドキュメンタリーを直前に観たので、セーフでした。
ではでは~。
Commented by margot2005 at 2008-05-19 01:03
JTさん、こんばんは!
そそれれ@ていただきましたでしょうか??
ディランの曲Amazon.comで視聴っしていたらCD欲しくなりました!
>マーティン・スコセッシの「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム(2005)」
なんかコレ見たような記憶がありますが...
今一度見てみたいですね。
とっても斬新でした。原案、脚本した監督の腕でしょうか?
映画になるまで時間がかかったような記事を読みましたが納得です。
>複数の俳優をつかいながらも違和感なく...
素晴らしかったと思います。滅茶うま〜く繋げてありましたから。
ケイト ファンのJTさん、彼女の男装も中々素敵でしたわ。
作品に合わせて痩せたのかな?くらいケイトさん細かったです。
Commented by margot2005 at 2008-05-19 01:06
真紅さん、こんばんは!
TBありがとう!
そうディランを知らない人が見てもピンと来ないかもですよね??
過去に聞いたディランの曲が蘇ってきて、また聞きたい衝動に駆られております。
Commented by claudiacardinal at 2008-05-20 16:17 x
こんにちわ。私ボブ・デュランの世代じゃないのでやっぱりこの作品を理解するには難しかったです。プラスNYだったので時差ボケのせいで眠気も襲って来て・・・そういえば、今は亡きヒース・レジャーも出ていたんですよね。いい俳優だったのに惜しい。でシャルロット・ゲインズブールなんかがキャスティングされているのはなかなか粋ですよね。お父さんのシェルジュ・ゲンズブールもフランスのデュランですものね。
Commented by rose_chocolat at 2008-05-20 22:21 x
こんばんは~
TBありがとうございました。

これ、ボブ・ディランを描いてたくさんの男優が出ているにもかかわらず、自分が印象に残ったのはケイトとシャルロットだったんですね。
そこが何とも不思議でした^^
Commented by margot2005 at 2008-05-22 22:42
claudiaさんこんばんは!
私はボブ・ディランの世代かぶっていますので、とっても楽しめました。
Beatlesにも影響を与えたディランってエルヴィスのようになりたかったようですね?
ヒース・レジャーはホントに素晴らしい!俳優で惜しい人を亡くしました。
シャルロットは両親がシンガーだから、彼女も歌うんです。この方は声がとってもソフトで優しくて好きです。
そういやパパ ゲンズブールはフランスのディランですね?
Commented by margot2005 at 2008-05-22 22:48
rose_chocolatさんこんばんは!
こちらこそいつもTBありがとうございます!
ケイトとシャルロット...解ります。
私はシャルロットの存在がとっても良かったなぁと感じました。
ケイト・ブランシェットはどんな役を演じても上手いですね。
Commented by Bianca at 2008-05-24 14:11 x
ディランの歌は好き、本人自体も魅力的ですが、こういう形式の映画化についていけるかどうか。margotさんは良かったですか?むかし「ウディ・ガスリーわが心のふるさと」1976を見たことがあります。難民に支持されたそうですから、黒人が演じたのは、当たりかも・・・
Commented by margot2005 at 2008-05-24 23:50
Biancaさんこんばんは!
ディランの歌お好きでしたか?詩人ですよね彼は...
全く持って斬新な描き方で惹き込まれました。付いていけますわ。
機会があれば(DVDになることでしょう)ご覧下さいませ。
ウディ・ガスリーについては良く知らないのですが、かなり大物のシンガーなのでしょうね?
彼を演じた黒人少年は素晴らしかったですね。歌も本人が歌っているようです。
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