2008年 05月 08日
イタリア映画祭2008...「対角に土星」
都会で生きる、夫婦、ゲイ・カップルたちの愛と友情を描く群像ドラマ。
「ぜんぶ、フィデルのせい/2006」「娘と狼/2006」のステファノ・アッコルシと「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「カイマーノ/2006」「題名のない子守唄/2006」のマルゲリータ・ブイがアントニオ&アンジェリカ夫婦。
ダヴィデ&ロレンツォのゲイ・カップルに「家の鍵/2004」「題名のない子守唄」のピエルフランチェスコ・ファヴィーノとルカ・アルジェンデーロ。
翻訳家のネヴァルにセッラ・イルマズ。
映画のタイトルにもなっている星占い好きのジャンキー ロベルタにアンブラ・アンジョリーニ。
監督、脚本は「向かいの窓/2003」のフェルザン・オズペテク。
作家のダヴィデはゲイで、料理が上手く、いつも彼の回りには人が集まっている。
彼の親友で銀行家のアントニオは妻で精神科医のアンジェリカに隠れて浮気をしている。そしてその現場にダヴィデの恋人ロレンツォが出くわす。
星占いが趣味のロベルタは麻薬から逃れなれない日々。
ネヴァルは誰かれなしに自分の言いたい事を言いまくるobasan。
それぞれが、それぞれに人生を謳歌していた。
そんなある夜、いつものように集まった食事の席でロレンツォがクモ膜下で倒れ植物人間となり、皆の祈りも空しく亡くなるのだった...
リッチな階級の人々の群像劇で、ローマやラッツィオでロケされた景色や、彼らのファッションもお洒落なイタァーリア映画。
ダヴィデとロレンツォ役のピエルフランチェスコ・ファヴィーノとルカ・アルジェンデーロが見つめ合う姿...マジでゲイか?と思えるくらいゲイっぽくて...
亡くなったロレンツォの両親がやって来るシーン...
始め、息子の恋人がダヴィデである事に驚く父親だったが、やがて理解し別れの時はダヴィデを抱擁する。あのシーンは良かったな。
最近フランス映画に出演が多いアッコルシと、毎度おなじみのブイ、二人の有名俳優の共演も素敵だが、ダヴィデ役のファヴィーノはオーラのある俳優で素敵だ。
今年のイタリア映画祭...観に行ける日にちと時間を合わせなければならないので、他に観たい作品もあったがあきらめた。
昨年はおばかなコメディも観たけど、今年観た5作品はどれも重厚な映画ばかり...
ちょっと重かったけど、みな素晴らしい映画でイタリア映画を堪能することが出来た。
「カラヴァッジョ」上映中(イタリア語)
有楽町朝日ホールにて...
そうそう彼は「ナイト・ミュージアム」にも出てましたわ。