「ランジェ公爵夫人」

a0051234_21361327.jpg「Ne touchez pas la hache」...aka「Don't Touch the Axe」2007 フランス/イタリア

フランス映画お得意の大人の“恋の駆け引き”物語。

アントワネット・ド・ランジェ公爵夫人にジャンヌ・バリバール。
アルマン・モンリヴォー将軍に「ポーラX/1999」「天使の肌/2002」のギョーム・ドパルデュー。
ランジェ公爵夫人の相談相手となるヴィダム・ド・パミエにフランスの名優ミッシェル・ピコリ。
監督はエマニュエル・べアール主演の「美しき諍い女/1991」「Mの物語/2003」のジャック・リヴェット。
原作はフランスの文豪オノレ・ド・バルザック。
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19世紀初頭、パリ。ランジェ公爵夫人(バリバール)はとある舞踏会で出会ったナポレオン軍の英雄モンリヴォー将軍(ドパルデュー)に興味を持つ。
“明日私の家を訪ねて来て!”と言い放ち去って行く公爵夫人。次の夜、公爵夫人を訪ねたモンリヴォーは彼女に魅了され“恋人にしてみせる!”と誓うのだった...
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この変な?“斧には触れないで”という原題はモンリヴォーが公爵夫人に語るシーンに登場する。
映画もTVもネットもなかったあの時代、彼らは本を読むか、舞踏会で踊るか...後は恋をする以外する事がなかったのかも知れない。
コレを観てイザベル・アジャーニの「アドルフ(イザベル・アジャーニの 惑い)/2002」を思い出した。描かれた時代も同じである。
恋を仕掛けてきたアドルフに夢中になるエレオノールもやはり暇な伯爵夫人(正確には愛人)だった。
こちらは女ランジェ公爵夫人が、男モンリヴォー将軍に恋を仕掛けて行く。
モンリヴォーは公爵夫人を恋人にすると自ら誓うが適わない。公爵夫人にじらされ続け、やがて仕返しをするモンリヴォーだったが、とんでもない方向に発展してしまう。
時代が、時代なのでかなり辛気くさい物語だが、モンリヴォーが夜な夜な訪れる公爵夫人の家のサロン、彼女の私室、舞踏会が催される貴族の館etc.舞台劇のようにシーンが変わり、殆ど二人の会話で進んで行くストーリー展開は、まるでバルザックの本を1ページ、1ページ読んでいるかのような錯覚に陥ってしまった。
ランジェ公爵夫人役のジャンヌ・バリバールは凛とした雰囲気の持ち主でぴったりの役。彼女はサマンサ・モートン主演のハリウッド映画「CODE46/2003」に出演しているらしい。
若き日の父ジェラールに似てるなぁ!のギューム・ドパルデューも観る度に素晴らしい俳優になっていく。彼の涙...「天使の肌」でも泣いていたが、泣く演技好きなのかな??
“amour”の国フランスならではの恋のドラマ。ラストのモンリヴォーの行動にはあぜんとする...恋のためにはあこまでやるのか?スゴ過ぎである。
神保町 岩波ホールにて...
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by margot2005 | 2008-04-07 22:00 | フランス | Trackback(6) | Comments(6)
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Commented by claudiacardinal at 2008-04-08 16:55 x
こんにちわ。これってバルザックのが原作なんですね。けどそれにしてもやっぱりフランス人というのは遺伝子的に、本能に従って生きて行くよう組み込まれているんでしょうか???理性というものがあまり関係ないような・・・とかいいながら細かい事を色々とひねくり回すのも好きと、フランスは好きだし、フランス文学も好きですが、実際フランス人と恋人になるのはとっても疲れそう!!先々週サルコジとカルラ・ブルー二が公式訪英したのですが、この報道がすごかった!セシリア夫人も再婚と、いやーこの人達のパワーは凄いです。あらっなんか話が映画から脱線してしまいました。
Commented by margot2005 at 2008-04-08 22:38
claudiaさん、こんばんは!
バルザックて「谷間のゆり」を大昔に読んだ覚えがありますが、この方貴族の女性が好きだったようです。コレにも自身が反映されているのでしょうか??
フランス人は生命を賭けて恋に走る人種のようですね?
ホントとてもついていけませんことよ。フランス人は大好きですがパートナーになったらきっと大変でしょうね??
そうそうフランス大統領夫妻の訪英はこちらでもTVで見ました。カルラ・ブルーニってお洒落ですね?彼女のファッションは素晴らしかったです!
カルラ、英国では“第二のダイアナ”と報道されたようですね。
そういや、ダイアナ元妃は事故死だったという評決出たようですね。
以前、事故で一人生き残ったボディ・ガードが書いた本を読んだのですが、やはりパリでのあれは事故でしたのね。
“安らかにダイアナ!”であります。私も脱線しまくり...
Commented by JT at 2008-04-09 01:17 x
こんばんはー、ご無沙汰してます。
体調もよくなってきましたので、またどんどんお邪魔します(お邪魔じゃなければですが 笑)

>バルザックの本を1ページ、1ページ読んでいるかのような錯覚に陥ってしまった
と、この表現、惹かれます♪
丁寧に作りこまれてる感じでしょうか。なかなかそそられます。
結構こういうの好きなパターンです。衣装もモノトーンな押さえた感じが多そうですね。
岩波でやってるんですか・・足を運んでみようかな。
Commented by margot2005 at 2008-04-09 22:41
JTさん、こんばんは!
元気になりましたか?季節の変わり目は体調を崩しやすいので、ますますご自愛の程を...
どんどんお邪魔なさってくださいまし。お待ちしておりますわ。
さて岩波は神保町駅を上がってすぐなので便利ですね。
時間があればご覧になってください。シアター結構男性が多かったですね。
バルザックの本を1ページ、1ページというのは、フランス語で語られる台詞の日本語字幕を読みふけっていたせいもあります。台詞で成り立つ映画ですから。
ロウソクの明かりに浮かび上がる時代めいた衣装もナイスでしたわ。
Commented by Bianca at 2009-11-19 16:20 x
margotさん、お久しぶり!「margotさん好みの映画だなあ」と思いながら見ましたが、やはりアップしておいででしたね、私も一度は貴女の記事を読んでいたのを、1年半も前のことなので忘れていたようです。
Commented by margot2005 at 2009-11-20 23:50
Biancaさん、こんばんは!
そうですね好みの映画でありました。
恋に命をかけるフランス人の物語であります。ギョームとジャンヌ・バリバールはとても役に似合っていましたね。
ギョームの死は本当に残念です。
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