2008年 02月 18日
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」
エリザベス1世に「エリザベス/1998」「あるスキャンダルの覚え書き/2006」「バベル/2006」のケイト・ブランシェット。
「エリザベス」でもエリザベスの側近フランシス・ウォルシンガムを演じた「ミュンヘン/2005」「キャンディ/2006」のジェフリー・ラッシュが老境に達したウォルシンガムを演じている。
後にエリザベスから“Sir”の称号をもらう航海士ウォルター・ローリーに「インサイドマン/2006」のクライヴ・オーエン。
エリザベスのお気に入り侍女ベスに「プロヴァンスの贈りもの/2006」「キャンディ」のアビー・コーニッシュ。
スコットランド女王メアリーに「Jの悲劇/2004」のサマンサ・モートン。
数シーンにしか出て来ないが、やはり「Jの悲劇」のリス・エヴァンスが出演している。
監督は「エリザベス/1998」のシェカール・カプール。
1585年、この時代世界最強の国はスペインであった。スペインはカトリック国。プロテスタント国イングランドをも手中に納めようと考えるスペイン国王フェリペ2世(ジョルディ・モリャ)と、正統な王位継承権は自分にあると主張する従姉にあたる幽閉中のスコットランド女王メアリー(モートン)。エリザベス(ブランシェット)にとって二人の存在は日々脅威であった。
ある日、エリザベスのもとにニュー・ワールド(アメリカ大陸)から戻ってきた航海士ローリー(オーエン)が現れる。彼に惹かれ始めるエリザベス。しかしローリーはエリザベスのお気に入りの侍女ベス(コーニッシュ)と愛し合うのだった...
ケイト・ブランシェットを初めとして、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーエン、アビー・コーニッシュ、そしてサマンサ・モートン。彼らはそれぞれに適役で、演技も素晴らしいのだが、どうもこのストーリー中途半端じゃなかろうか??
エリザベスの側近中の側近フランシス・ウォルシンガムの存在はあったが、それ以外のエリザベスにまつわる人物は出て来ない。
「クイーン/2006」でエリザベスを演じ、オスカーもゲットしたヘレン・ミレンのUSA/UK TVドラマ「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜/2005」の方がストーリー的には良かった。エリザベス1世の姿がしっかりと描かれていたし...
まぁでも114分で、国民の女王としてのエリザベスと、一人の恋する女としてのエリザベスを描くには無理があったかとも思える...残念。
史実に基づくと“ヴァージン・クイーン”と呼ばれたのは、ただ結婚しなかった(夫がいなかった)だけで、生涯寵愛した男は多々いた模様。その辺ももうちょっと突っ込んで描いて欲しかったが、114分でエリザベスの政治と恋を描くには無理があったのかも知れない。
エリザベスの着るドレスやウィッグは見応えあるし、全編UKで撮影されたシーンも美しく、もうちょっとインパクトのあるストーリーにして欲しかった気がする...ひつこいかも...
しっかし、C・ブランシェットってオーラのある女優だなぁとしみじみ感じる。
エリザベスのお気に入り侍女ベス役のアビー・コーニッシュは「キャンディ」の役とは打って変わった時代物役だが、とても素敵なアビー。コレからの彼女にますます期待したい。色んな作品で華を咲かせて欲しい女優である。
クライヴ・オーエンはいつもゴージャスで大好きな俳優。
おっしゃるように、この作品を観ただけでは、
良く理解できないかもしれませんね。
ほんと物語としては、ヘレン・ミレンのエリザベスがしっかりしてました。
エリザベスのことは良く知っている英国民向けの作品のよう?で、
監督自身が言ってましたけど、前作と較べて、リアリズムから神話化しているらしいのですが、まさにそんな感じです。
私は、ケイトの演技が良かったので、なかなか満足しました~
大ファンですから(笑)
ケイトで満足されて良かったです。
無敵のスペイン艦隊に勝利したエリザベス1世。
その後、彼女の“Golden age”突入となるようですが、エリザベスの生涯って日本人にとっては興味深いものでもなく、私的にも英国旅行をしなかったら、エリザベス(英国のクイーン)にそれほど興味を覚えなかったかも知れませんが...バッキンガムの前に集まった世界中の人々の姿に、エリザベス2世の存在の大きさを知りましたね。
>リアリズムから神話化...成る程でございます。
これ誰が観てもちょっと話が今イチと思っちゃうんじゃないでしょうか??
メアリーとエリザベスの関係など(絡み)は皆無でしたし...まぁでも私もあの時代の”美”を堪能しましたわ。
そうなんです。ケンジントン・パレスに行った時、ちょうどダイアナの回顧展(衣装)を催していて、古い時代の衣装も展示してあるのを見ることができました。しっかしあのような古めかしいお城にダイアナが住んでいたってちょっとびっくりしました。
プリンセス雅子はホント悲劇のプリンセスですね。ばりばり仕事をしていた人が、皇室に入って今や囚われの身のような状態なのでしょうかしら??
自由というものが無いほど辛いことはないと思いますが、開かれない日本の皇室って一人で出かける事も出来なそう...と皇室談義が延々と続きそうなのでこの辺で...
アビー・コーニッシュ、私も「プロヴァンスの贈り物」で超可愛い~~~と
目をつけている女優さんです=^-^=うふっ♪
若い頃のセロン(シャーリーズ)様に何となく似てませんか?
TVドラマ「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜/2005」
これ見て見たいです。DVDになってるのかしら?
側近ウォルシンガムがやたらと「女王、どうかお子を~~」と言うので帰ってから
調べたら50歳越えてたので、無理じゃん!と思った私なのでした^^
いつもTB飛ばし逃げでお許しくださいまし。
そうそう、アビー・コーニッシュはセロンの若い時に似てますね。とってもキュートな女優さんです。「プロヴァンス〜」やヒースと競演した「キャンディ」とは打って変わった役ですが、時代物ナイスなアビーですね。
「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜/2005」はレンタルDVDで見ました。
エリザベスのゴールデン・エイジって50代なのです。TV版のヘレン・ミレンの方がクイーン役合ってたのも頷けます。
あの時代50代で、“お子”はマジで無理だったでしょうにね?
私もTBさせていただきました。
生涯独身であったため処女王“ヴァージン・クイーン”と呼ばれたようですね。
この件につきましては是非追求なさってくださいまし。
エリザベスが政略結婚の相手フランスのアンジュー公と結婚していたら、英国はフランスに吸収されていたかも??なんて歴史は面白いですわ。