2008年 02月 03日
「ラスト、コーション」
女工作員と、彼女のターゲットとなる重要なる人物の男。二人が織りなす官能サスペンス・ドラマ。
主演の女工作員ワン・チアチー(マイ夫人)にタン・ウェイ。
ミスター・イーに「花様年華/2000」「インファナル・アフェアー/2002」のトニー・レオン。クァン・ユイミンにワン・リーホン。ミセス・イーに「ツイン・ピークス/TVドラマ」のジョアン・チェン。
監督は「ブロークバック・マウンテン/2006」でオスカーに輝いたアン・リー。
1942年の上海。マイ夫人(ウェイ)は、ミスター・イー(レオン)の家で、ミセス・イー(チェン)たちと麻雀に興じている。急用で席を外したいと言うマイ夫人...そして物語は4年前へ戻る。
ある日、大学生のチアチー(ウェイ)は、クァン(リーホン)に誘われるまま“抗日運動”に身を投じ、やがて、日本軍に加担するミスター・イー暗殺に加わることになる。しかしイー暗殺には至らなかった。
3年の歳月が流れ、日本軍占領下の上海で、チアチーは工作員としてイー暗殺の任務を命じられる。
イーと再会したチアチーは、再びマイ夫人となってイーを誘惑し始めるのだった...
これはもうアン・リー監督の描く素晴らしい作品!!
女スパイの誘惑に負けてしまう男って世界中に多々いたのか?なんて知りたくなる。
最後の最後でちょっとどんでん返しがあって..やはり愛は何ものにも勝つのか?なんて...
アン・リーって中国人(偏見ではありません)なのに、英国の文芸小説家ジェーン・オースティンの「いつか晴れた日に/1995」を監督したかと思えば、ハリウッドのSF大作「ハルク/2003」を作ったりする。この方ってスゴイ監督だと思う。その間に「グリーン・ディストニー/2000」も観てるし...
158分スクリーンに釘付け状態で、難を言えばラストはちょっとあっけなかったかも?
ヴェネチア映画祭でグランプリを取った作品だが、ヨーロッパ人(一般的)に受けそうな映画だなぁとジャパニーズの私は感じる。しかし、映画では日本人を侮辱しているシーンあり。
イーとマイ夫人のLove scene...互いに愛し合ってる訳ではなく、探り合ってる感じなので、“おれを、わたしを信じているの??”と言わんばかりに、sexを通して互いに語り合っているように見える。これらのLove sceneは作品には無くてはならない“鍵”でもある。
タン・ウェイは1979年生まれでそろそろ30才。キュートな顔立ちなので、スッピンの大学生役も違和感ないが、メイクアップして、チャイナ・ドレスを着ると妖艶な人妻に変身する。やはりそれなりのお年(妖艶なる)なのだろう。
トニー・レオンは40代のoyajiだがオール・ヌードで頑張っている。“ボディ・ダブル”じゃないと思うが...
ちなみにワン・リーホンはかなりイケメン。
原タイトルを中国語で表現すると“色・戒”...やはり“書”だなぁの中国語。
アジア映画の中で、日本と韓国映画は基本的に観ない(好みの映画がないだけ...)。しかし中国映画は観る。
ブログを初めて以来、初めて中国映画(アジア)レビューを書いた記念すべき作品かも知れない。
“ぴあ”の腕章巻いたお兄さんたちが、シアター前でボード片手にアンケートを取っていた。寒いので知らんぷりしたが...やはりこの映画ただものではないのかも知れない...
初日の日比谷シャンテは満席だった。
おお!公開当日の鑑賞ですね。
やっぱり満席でしたかー、そうだろうなぁ。
私も楽しみにしていた映画なので、必ず見に行きますよ!
margotさんの記事を読んで、ますます楽しみになりました♪
観たあとで、またお邪魔しまっす。
この作品はそこかしこに貼ってある巨大ポスターに魅せられかもしれません。トニー&タンのあのポスターです。
でもこの作品スゴイ評判ですね。シェンテが満席って...作品によって満席になることあるのですね?
JTさんのレビュー楽しみにしておりますわ。
なるほどね。撮影禁止ですものね。
最近では日本でも撮影禁止が強化されております。映画が始まる前に“撮影したら罪に問われます!”のおなじみの映像が必ず流れます。
トニー・レオンて役者ですね。「花様年華」の彼も大好きですわ。
sex シーン頑張ってましたねお二人 ...といっても日本ではボカシありで変?ですが...
さてワン・リーホンは正に好青年という言葉がぴったりの俳優さんです。目キラキラしてましたわ。
「愛の嵐」ですか?そうそう、私は「ブラック・ブック」を思い出しましたね。
こういった“女の武器”によるスパイ映画って多々あるのでしょうね?
アン・リーが監督なので、アメリカはおカネ(リーは“資本を出してくれるならいろんな映画を撮りたい”とコメントしてますね。)を出しているようですが、評判は今イチなんですか??
この映画の感性はやはりヨーロッパ好みでしょうかしら??
日本ではトニー・レオン ファンが多いのかなぁ?なんて思いますが...
王力宏(ワン・リーホン)は若さゆえにまっすぐで優等生で・・・
まさに彼にピッタリなイメージの役どころでしたね。
好きな女性を暗殺すべき相手のもとへ送り込む・・・
一体どんな思いだったのでしょうか。
そしてワンはそんな彼にどのくらい好意を抱いていたのかしら??
それにしても多くの人達の運命が決まってしまう彼女の発した
たった一言の重みに打ちひしがれました。
ワン・リーホンって香港では人気歌手なんですってね?
彼の歌聞いてみたいですわ。
真面目で、好青年の顔してますね。ストレートな感情表現をする役柄が似合っておりました。
クァンは、好きな女性を、暗殺すべき相手のもとへ送り込んだのですが、彼がその事で苦悩する姿は殆ど描かれてなかったので、どこまでの感情を抱いていたかは謎でございます。
チアチーが発した言葉はホントに重い一言でした。
観ていた私も“えっつ!なぜに?”でしたから...
とにかく映画館にいって驚いたのは、普段はシャンテに訪れることが少ないと思われる方々でいっぱいだった事。
マナーに問題のあるひとも見かけて、ちょっと残念な気持ちにもなりましたけど(汗)
それはともかく、アン・リー監督の力量発揮と言う感じでした!
あの短編小説を、ここまで拡張させて作品化したのは見事です。
しかし、あのボカシはまったくナンセンス!
なんか作品の価値をおとしめてるような気がします。
そろそろやめたほうがいいんじゃないかなぁ。
ともあれ、極限状態での性愛を描くことにチャレンジしたのは評価したいと思いますし、
あのレベルまで持って行けたのは、キャkスティングも含めてアン・リー監督だから出来たようなきもします♪
シャンテとbunkamuraのル・シネマって客層が殆ど同じなのですが、コレはいろんな人々が観に来てましたね。
私も観た際、両隣がちょっと気になりましたわ。
アン・リーってやはり素晴らしい!監督ですよね。
minitheaterに分類しましたが、色んなシアターで公開されていてアン・リー作品(トニー・レオンもですが...)の人気に驚きです。
以前フランス映画祭でボカシ無し(製作者の要望でしょうね?)で観た作品があるのですが、スゴく自然で...日本の映倫はホント頑だと感じます。
トニー&タンのacrobaticとも思えるシーンはスゴかったです、俳優ってやりますね。
麻雀のほかの奥方たちも、なかなか色っぽかったですねぇ。
中国の人って娯楽はやはり麻雀ですのね?
一時期麻雀にハマった時がありました。コレを観てまたやってみたくなりましたが、一人で出来ないのが難でございます。