2008年 01月 25日
「シルク」
19世紀、フランスから極東、日本へ渡った妻子ある男と、日本で出会った謎の美少女との運命的な純愛を描いたラヴ・ストーリー。
原作は「海の上のピアニスト/1999」のイタリア人小説家が書いた“Silk”。
主演のエルヴェに「ドリーマーズ/2003」のマイケル・ピット。エルヴェの妻エレーヌに「プライドと偏見/2005」のキーラ・ナイトレイ。
製糸工場のオーナー、バルダビューに「ダ・ヴィンチ・コード/2006」のアルフレッド・モリナ。繭の密売人、原十兵衛に「バベル/2006」の役所広司。少女に芦名星。マダム、ブランシェに中谷美紀。
監督、脚本はカナダ出身のフランソワ・ジラール。
19世紀、フランス。戦争から帰って来たエルヴェ(ピット)はエレーヌ(ナイトレイ)と結婚する。愛し合う二人は幸せな新婚生活を送っていた。
その頃、彼らが住む村の製糸工場で蚕の疫病が発生する。
そこで製糸工場のオーナー、バルダビュー(モリナ)は、世界で一番美しい絹糸を吐く繭の卵を買い付けようとする。
そこは極東、日本であった。日本に行き、新鮮な繭を買い付ける使命を受けたのは他ならぬエルヴェだった。
フランスを出発し、ウイーンより列車でロシアに着いたエルヴェは、広大な雪原のシベリアから日本へとたどり着く。
そしてエルヴェは繭の密売人、原十兵衛(役所)に招かれた家で謎めいた美しい少女(芦名)に出会うのだった...
仕事が忙しくなると(ストレス溜まるから...)映画が観たくなる現象が...他に観たい作品はあるのだが、ここのとこ寒いし...とりあえず最終上映時間がナイスだったのと、帰りが混まない沿線にあるシアターという理由でこの作品を期待しないで観に行った。
多分スローな、盛り上がりのない、退屈なドラマではなかろうか?と想像しながら...
しかしながら、以外や、映像の美しさと、坂本龍一musicに癒される作品だった。
新婚の美しい妻がいるにも関わらず、日本で出会った謎の美少女に一目惚れ(この表現がgoodだと思う)してしまう主人公エルヴェ。
純愛というのか、フィジカルな関係には至らないが...逆に純愛ほど怖いものはない。
男の身勝手な純愛で残された妻が哀し過ぎる...
再び日本に行こうとするエルヴェ...最後は自費でも行きたいと言うなんて、少女に逢いたいがためにである。男ってホント身勝手...
主演のマイケル・ピットはスゴくアメリカンのイメージだが、「ドリーマーズ」でもイタリア人監督に起用されており、彼ってヨーロッパ系に受けるのかな?
ただし、彼がフランス人というシチュエイションはちょっと違和感ありかな??
キーラ・ナイトレイは病弱で、ひたすら夫を待つ妻を演じているが全然似合わない。
繭の密売人Hara役の役所広司ってオーラある俳優で素晴らしい!
少女役の芦名星と、娼館のマダムを演じた中谷美紀はそれなりに良かった気がする。
ワーナー・マイカルにて...
しかーし、私とはことごとく波長があわない作品でした・・・。
おっしゃる通りキーナ・ナイトレイはただひたすら待ち続ける妻役が
しっくりしませんでしたね。
映像は美しかったですが、ストーリーはいただけませんでしたわね。
キーラには気性の激しい役をどんどんやってもらいたいですね。
待つ女は似合いませんわ実に。
ピット君も、着物・袴姿で、日本ロケでは、さぞ、はしゃいだんじゃないかな?(笑)
私的にはマイケル・ピットもキーラもちょっとミス・キャストかなと思ったのですが...