2007年 11月 15日
「4分間のピアニスト」
刑務所に収監されている天才ピアニスト、ジェニーと、そのピアノ教師クリューガーが織りなすヒューマン音楽ドラマ。
有楽町で開催されたドイツ映画祭(2007)で上映された作品。
クリューガーにドイツのベテラン女優モニカ・ブライブトロイ。彼女の息子は人気ドイツ人俳優で、「太陽に恋して/2000」のモーリッツ・ブライブトロイ。似てるかもマザーに...
ジェニーにハンナー・ヘルツシュプルング。
監督、脚本はクリス・クラウス。
ある日、ピアノ教師のクリューガー(ブライブトロイ)は、とある刑務所に一台のピアノを運ぶ。
そこで一人の天才ピアニスト、ジェニー(ヘルツシュプルング)と出会う。
ジェニーは幼い頃から類いまれなるピアノの才能を持っていた。
しかし義父との間に起こった悲惨な出来事以来心を閉ざしている。
そんなジェニーの才能を見抜いたクリューガーは、21才までの才能豊かなピアニストのコンペティションにジェニーを出場させようと思い始める...
ジェニーと同じく、過去の出来事により心に傷を持ち、殻に閉じこもったまま生きて来たクリューガー。
クリューガーの悲惨な過去を織り交ぜながら、ジェニーと重なるかのように描かれて行く過程が素晴らしい!
とにかくこの作品ラスト、オペラ座でのまさに“4分間のピアニスト”の場面が圧巻!
ジェニー演じるハンナー・ヘルツシュプルングは、マジで刑務所に収監されているようなワルを大熱演している。
モニカ・ブライブトロイ実年齢は60才ちょっとのようだが、この作品では過去の傷をぬぐい去れない、疲れ果てた80才の老婆のようにも見えるメイクで圧倒される。
エンディング ピアノ演奏が終わり優雅にお辞儀をするジェニー。このお辞儀には深い意味があってニクい。
そして、決してお酒を飲まなかったクリューガーが、ジェニーの演奏の間、ワインをがぶ飲みするシーンもナイスである。
女優二人のぶつかり合う素晴らしい演技に拍手を贈りたい!
これもマイ・ベストに入れたい作品。
シネスィッチ銀座にて...
最初はホントにそういう年齢なのかと思ったほど。
母はドイツのベテラン演技派女優のようですね?
あまりにもおばあさんなのでIMDbをチェックした所1944年生まれでびっくりでした。ナチ時代の過去と年齢合わせるため老け役だったのでしょうかしら??
クリューガーを演じたモニカ・ブライブトロイの老けっぷりはスゴかったですね。さすがドイツを代表するベテラン女優だと感じました。
ドイツ映画って奥深くて素晴らしいものがありますね。
次のドイツ映画は「ヒトラーの偽札」を楽しみにしています。
私もこれはたいへん好きな作品です。
掟破りの演奏法でも,魂の叫びのような彼女の演奏は圧巻でした。
伝えたいものがこのうえなく強く伝わるのなら,音楽はジャンルも楽器も演奏法も関係ないと思いました。
それにしても,クリューガー先生役の女優さん,見事な老けメイクと演技でしたね。
所用で出かけておりまして、レスが遅くなりました。お許しくださいまし。
確かにあの演奏は賛成かどうか?ちょっと悩みますね。
でも私もあのラストの演奏は素晴らしかったと思います。
ワインをがぶ飲みして聞き入るクリューガーがナイスでしたし、二人が理解し合うあのラストにはジーンときました。
クリューガー役のモニカ・ブライブトロイの老けメイクはスゴかったですね。さすがドイツの大女優だけありましたわ。
このところ立て続けに感動作品に出会えて嬉しいです。
margotさんもベストに挙げるほどなのですね♪
恐るべき新人女優とさすがのベテラン女優の演技の掛け合いも見事でしたね。
とは言うもののブライブトロイさんの素顔を私は知りませんが(笑)、まだ60代なのでしょうか?
映画はラストが大事だと、あらためてつくづく思う素晴らしいラストでしたね!
TBさせて頂きました。
ここのとこ感動作品に出会えてらっしゃるようで嬉しい限りです。
そうなんです。これは昨年度のベストに入れちゃってますね。
モニカ・ブライブトロイはドイツでは有名な女優のようですが、あの存在感はスゴイですね。おまけに老けメイクまでしちゃって...モニカさんは1944年生まれなので、撮影時は63才でしょうか?
いや80才の老婆にぴったしなんてスゴ過ぎでございますわ。
ラストは言葉にできないくらい素晴らしかったですね。
ちょっと前に、ドイツ映画祭がある~でも行けない・・(泣)ということで
勝手にドイツ映画祭という特集に参加して、いろいろな作品を見ました!
この作品は、とにかく二人の女優さんの熱演に圧倒され
ラストのピアノと二人の表情に溜息がでました
素晴らしかったですね♪
ドイツ映画祭で上映された映画はどの作品も素晴らしかったですね。
今後公開される作品もあるかと思います。機会がありましたら是非!
ドイツ映画って奥が深いというのか見応えのある作品が多いと思いますね。
さてこの作品もその最たるものでしょうか?
二人の女優のぶつかり合う姿が素晴らしかったですね。
あのラストにはジーンと来ました。