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「向かいの窓」

「向かいの窓」_a0051234_23435991.jpg「La Finestra di fronte/2003」 イタリア/UK/トルコ/ポルトガル
ラヴ・ロマンス&人間ドラマ映画。
ヒロイン ジョヴァンナにジョヴァンナ・メッツォジョルノ。
ジョヴァンナが出会う老人シモーネにマッシモ・ジロッティ。
ジョヴァンナの向かいの家に住む銀行員ロレンツィオに、ダイアン・レインの「トスカーナの休日/2003」でイケメン・イタリアンを演じたラウル・ボヴァ。
監督、脚本はフェルザン・オズペテク。

日本未公開作品だが、2004年度のイタリア映画祭で上映された。
映画はこの作品が遺作となったマッシモ・ジロッティに捧げられている。
昨年の11月にBSで特集していたルキノ・ヴィスコンティ映画。
その時に見た「郵便配達は二度ベルを鳴らす/1942」の主演俳優がマッシモ・ジロッティ。60年前のジロッティさんは滅茶Coolだった!
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ストーリーは1943年(第二次世界大戦中)のローマで始まる。
そして現代(21世紀)のローマ。
フィリッポ(フィリッポ・ニグロ)とジョヴァンナ(メッツォジョノ)は二人の子持ちのすれ違い夫婦。生活のためフィリッポは夜働き、ジョヴァンナは鳥工場でつまらない経理を担当している。
ある夜フィリッポとジョヴァンナはディナーの後、テヴェレ川に架かる橋の上で迷子になった老人(ジロッティ)と出会う。その老人は記憶喪失のようだった。老人を警察で保護してもらおうと思いながら家に連れ帰ってしまうフィリッポ。ジョヴァンナは知らない老人を連れ帰ったフィリッポに怒りを覚える。
しかしその老人はシモーネという名で、子供たちと心を通わせ始める。
一方でジョヴァンナには秘密があった。それは“向かいの窓”に見える素敵な男を盗み見ることだった。
フィリッポは当てにならない。とうとうジョヴァンナがシモーネを伴って警察に向かう。
その途中突然車から降りたシモーネを探すうち“向かいの窓”の男ロレンツィオ(ボヴァ)と出くわす...
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ジョヴァンナとロレンツィオを出会わせたのはまぎれもなくシモーネ。
つまらない仕事に甘んじるのではなく、希望は自身の力でつかみ取る...なんか人生相談&案内のような素敵な映画である。
ロレンツィオ役のラウル・ボヴァ。この作品ではめがねをかけている。どこかで見た、見た、見た...映画が終わる迄思い出せず...あぁやはりダイアン映画の彼だったんだと後で解った。
「トスカーナの休日」はこの作品の後に作られている。
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Commented by Bianca at 2007-10-19 21:42 x
とっても心を惹かれる画像ばかり。42年の「郵便配達は~」での顔は覚えていませんが、マッシモ・ジロッティ、今でも素敵ですね。この役は、認知症の老人なんですかね。
Commented by margot2005 at 2007-10-20 21:02
Biancaさん、こんばんは!
マッシモの「郵便配達〜」また見たくなってきました。滅茶クールなあんちゃん役でしたが...
この作品でもとても素敵な老人であります。
認知症ではなく、過去に戦争で(第二次世界大戦)痛手を負った、一時記憶喪失の役です。お勧めでございますわよ。
Commented by fizz♪ at 2007-12-18 01:21 x
margotさん、こんにちは~
予告にちらりと見えた伏線に惹かれていたところ、margotさんがご覧になってるのを見つけてレビューも一気に読ませて頂いて、是非観たくなった作品でした。
豪華で美しくておいしそうなケーキに目を奪われました!(笑)
>希望は自身の力でつかみ取る
老紳士がジョバンナに語った教訓もまさにこれですよね。
人生の応援歌…と言ってしまうと演歌になっちゃう気がするので違ってますが(笑)
私、ロレンツォよりあの老紳士に惹かれました♪
>60年前のジロッティさんは滅茶Coolだった!
うわぁ! これ是非観てみたいですー!! 探してみます。見つかるといいな…
TBさせてくださいませ。
Commented by margot2005 at 2007-12-19 01:01
fizz♪さん、こんばんは!
あのケーキたち、ほんと華麗でしたね!
ケーキ作りたくなりましたわ。
マッシモ演じるシモーネの存在感が大きくて、イケメン俳優ボヴァ演じるロレンツィオが霞んでしまった感じでもありましたわ。
ルキノ・ヴィスコンティ作品「郵便配達は二度ベルを鳴らす/1942」でのマッシモ・ジロッティは革ジャン着てたように記憶していますが、ワルなイメージのクールな男役がとっても似合ってました。
ご覧になれると良いですね。
Commented by fizz♪ at 2007-12-25 00:41 x
margotさん、こんにちは~
『郵便配達は二度ベルを鳴らす/1942』観ましたので、またお邪魔してしまいました。
margotさんの仰るとおりでした! とっても素敵でした~!
筋肉のついた大柄なからだを惜しげもなく露わに、そしてあの目!
クールでした~ 
自分を見失い、愛をも見失っていく哀れな男を演じてましたね。
ヴィスコンティ作品の「麗しき男優たち」のひとりだっただと書いてありましたが、頷ける存在感でした。
margotさんのお陰で、とっても素敵な映画に出会えました。ありがとうございました♪ 
また素敵な映画、おすすめ作品などありましたら、よろしくお願いします。
Commented by margot2005 at 2007-12-25 22:43
fizz♪ さん、こんばんは!
マッシモご覧になったのですね。私も永久保存版でDVDに残してありますので、また見てみたいと思っています。
彼の射るようなクールな目は素敵ですよね?
>ヴィスコンティ作品の「麗しき男優たち」...
なるほどですね。
クラッシク映画をもっと、もっと見たいのですが、中々時間がなくて...クラシックなヨーロッパ映画はやはり素晴らしい!ですね。
お互いにまた素敵な映画に出会えるよう願っておりますわ。
Commented by kzk_n at 2008-03-15 11:01
この映画を記事にしているBlogを探していて、たどり着きました。
そんでもってTBもさせて頂きました。

深みのある映画で、1度では理解しきれなかったところがありましたが、
とってもココロに残るシーンと台詞が多くてみて良かったです!
大変あつかましいですが、ジョヴァンナが窓の外を覗く一番最後の画像を、
僕のブログでも使わせていただいてよろしいでしょうか?
よろしくお願いします。
Commented by margot2005 at 2008-03-16 01:44
kzk_nさん、こんばんは!
たどり着いていただいて嬉しいです。
TBありがとうございます!
こちらからも飛ばさせていただきますね。
この作品はたまたまレンタルDVDで発見したのですが素敵な作品でした。
老人シモーネ役のマッシモ・ジロッティ、イタリアの名優で重厚な役が似合っておりましたわ。
ジョヴァンナの窓のフォトはイタリアのサイトから拝借して来たものなのでどうぞご遠慮なくお使いくださいまし。
こちらこそ宜しくお願いします。
by margot2005 | 2007-10-15 00:11 | Comments(8)