「サルバドールの朝」

a0051234_1163781.jpg「Salvador (Puig Antich)」 2006 スペイン/UK
主演はドイツ、スペイン ハーフで、「青い棘/2004」「戦場のアリア/2005」のダニエル・ブリュール。
監督はスペイン人のマヌエル・ウエルガ。
カンヌ映画祭(2006年度)ある視点部門正式出品作品。
スペインの独裁政権であったフランコ将軍に反撥した若きアナーキスト(無政府主義者)たちの人間ドラマ。






 
a0051234_121025.jpg

1970年代初め、スペイン、バルセロナ。23才のサルバドール・ブッチ・アンティック(ブリュール)は、ただ世の中を変えたいという純粋な気持ちからアナーキストとなる。
仲間と活動資金調達のため銀行を襲撃し、始めはロビンフッド気取りだったが、やがて指名手配の人物となって行く。そして追いつめられたサルバドールは激しい銃撃戦の中、若い警官に銃を向け、自らも銃弾に倒れる。
警察に逮捕されたサルバドールは弁護士に真実を語り始める...
a0051234_121204.jpg

実話である。
サルバドールの親族は、彼が死刑になったことに対して納得いかず、今だ訴訟を起こしているという。

始めは敵対視していた刑務所の看守とサルバドールの出会い。救おうと奔走する弁護士とサルバドールの友情。サルバドールと姉妹たちの愛(コレが一番かも)....これらが癒される場面として心に残る。
ラスト数分は辛くてスクリーンから目をそらしてしまった。
童顔のダニエル・ブリュールが演じたからこそ観る事に耐えられたかもしれない。
それと全編を通して軽快なmusicが流れる。それがこの余りにも暗い、重いドラマを中和させた気がしてならない。
邦題になぜ?“サルバドールの朝”と付けたかはラストを観れば理解する。
アイスランドの歌姫ビョーク主演の「ダンサー・イン・ザ・ダーク/2000」同様、辛過ぎて二度と観たくない作品かもしれない。
日比谷シャンテにて...
a0051234_123610.jpg

[PR]
by margot2005 | 2007-10-14 01:26 | スペイン | Trackback(17) | Comments(14)
トラックバックURL : http://margot2005.exblog.jp/tb/6304925
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from 映画のメモ帳+α at 2007-10-15 01:10
タイトル : サルバドールの朝
サルバドールの朝(2006 スペイン・イギリス) 原題   SALVADOR   監督   マヌエル・ウエルガ    原作   フランセスク・エスクリバノ    脚色   ユイス・アルカラーソ       撮影   ダビ・オメデス                   音楽   ルイス・リャック                出演   ダニエル・ブリュール トリスタン・ウヨア       レオナルド・スバラグリア ホエル・ホアン    ファシズムは第2次世界大戦後、沈静化したか...... more
Tracked from かえるぴょこぴょこ CI.. at 2007-10-15 01:41
タイトル : 『サルバドールの朝』
その若き命に心うたれる。 ほんの30年前の出来事の衝撃は、ただの遠い国の過去の物語ではないと思うから。 1970年代のスペイン、フランコ政権末期。反体制活動をしていたサルバドールという青年が警官との銃撃戦の末に逮捕された・・・。フランコ将軍率いる反乱軍が1936年に引き起こしたスペイン内戦を描いた映画はいくつか観てきたけれど、その内戦終結後に長期に渡って続いたフランコ独裁体制時代のことはほとんど知ることもなかった。西ヨーロッパの国で70年代半ばまで、民主主義を否定する独裁政権が維持されていたな...... more
Tracked from ラムの大通り at 2007-10-15 07:37
タイトル : 『サルバドールの朝』
(原題:Salvador (Puig Antich)) ----ダニエル・ブリュールって久しぶりって気がするよね? 「うん。一昨年とかはたくさん出ていたのに、 日本に来るのは『戦場のアリア』以来じゃないかな」 ----彼ってドイツ映画が多いと言うイメージがあるけど この作品はスペインが舞台なんだよね。 「そうなんだ。 ダニエルの生まれはバルセロナ。 父親がドイツ人、母親がカタルーニャ人。 本人はドイツ語とスペイン語の両方を話せる。 他にも英語、フランス語に秀でていて、 この映画ではスペイン語とカタル...... more
Tracked from EDITOREAL at 2007-10-15 08:36
タイトル : 感想/サルバドールの朝(試写)
個人、団体、国家、それぞれの義。『サルバドールの朝』9月22日公開。1970年初頭スペイン。青年サルバドールは時のフランコ独裁政権への反対運動組織MILに参加。労働階級の救済と活動維持のために銀行強盗などをくり返すが、ついに警察に囚われる。その際サルバドールの放った銃弾により警察官が死亡。彼は死刑を求刑される。 サルバドールの朝 重苦しいのだけれど目を逸らせないんだよなぁ。活動家としてのサルバドールを回想する前半、彼は軽率さのある若き活動家。現代から見るとちょっと考えられない行動を傍観するのみ...... more
Tracked from 弱い文明 at 2007-10-15 09:48
タイトル : 『サルバドールの朝』
 スペイン映画『サルバドールの朝』を観てきた。1970年代、フランコ独裁の末期、反体制過激派として活動し、逃走中警官を殺してしまい、死刑に処せられた青年の実話である。... more
Tracked from 弱い文明 at 2007-10-19 20:55
タイトル : 『サルバドールの朝』追記〜不自然なパンフレットのこと
『サルバドールの朝』を観て衝撃を受け、死刑制度にチラッとでも疑問を抱いた日本人に対して、悪いのは死刑制度ではなく、軍事政権や、ずさんな裁判や、残酷な処刑方法などであって、日本は該当しないから安心しましょう、となだめること──衝撃を吸収し、椅子の向きをそおっと変えて視界をずらすのがその役目なのではないか。... more
Tracked from 日っ歩~美味しいもの、映.. at 2007-10-22 00:24
タイトル : サルバドールの朝
実話を元に作られた映画です。 1970年代初頭、フランコ独裁政権末期のスペインで、正義と自由を信じ、社会を変えようと理想に燃えていたサルバドールは、仲間達と反体制運動に身を投じていました。資金調達のために銀行強盗を繰り返す彼らに警察の捜査の手が伸び、激しい銃撃戦... more
Tracked from KINTYRE窶儡DIARY at 2007-10-27 17:48
タイトル : 映画『サルバドールの朝』を観て
74.サルバドールの朝■原題:Salvador■製作年・国:2006年、スペイン■上映時間:104分■鑑賞日:10月6日、シャンテ・シネ(日比谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:マヌエル・ウェルガ□脚本:ルイス・アルカラーソ□製作:ハウメ・ローレス□...... more
Tracked from soramove at 2007-11-07 01:13
タイトル : 「サルバドールの朝」別の時代なら違う結末という事実
「サルバドールの朝」★★ ダニエル・ブリュール 、 レオノール・ワトリング 主演 マヌエル・ウエルガ監督、イギリス、 スペイン、2006年135分 スペインの独裁政権下、 抵抗組織のなかで 言葉だけでなく武力で対抗した ひとりの青年が処刑された。 歴史は...... more
Tracked from パピ子と一緒にケ・セ・ラ.. at 2007-12-07 16:46
タイトル : サルバドールの朝
1970年代のスペイン。死刑宣告を受けた青年の壮絶な闘い。  主人公サルバドール・プッチ・アンティック(ブリュール)は誰からも好かれる明るい青年。カタルーニャ人の彼は長く続くフランコ独裁政権に対して、仲間とともに自由を求める声を挙げる。同じ大学に通...... more
Tracked from 銅版画制作の日々 at 2008-01-04 15:37
タイトル : サルバドールの朝:SALVADOR
サルバドール・プッチ・アンティックの魂の真実を伝えたい!   新年早々、ちょっと辛い内容の映画紹介から始まっちゃいました。昨年11月16日、京都シネマにて鑑賞した「サルバドールの朝」です。   歴史に、うとい私は、スペインという国の政治が長きにわたってフランコ独裁政権だったことを知りませんでした。それもほんの30年前までそんな状況だったとは、驚きです。何でもフランコ国家首長は1947年から1975年という28年の間、ず〜と国民を押さえて自分の地位を保持してきたというのですか...... more
Tracked from 虎猫の気まぐれシネマ日記 at 2008-04-01 21:53
タイトル : サルバドールの朝
1970年代初頭,フランコ政権末期のスペインで,警官殺しの罪に問われ,不当な裁判で死刑判決を受けた若きアナーキスト,サルバドール・プッチ・アンティック(ダニエル・ブリュール)の事実に基づく物語。 この実話が,わずか30数年前の出来事なんだということが,信じられない。日本じゃ,万博が開催された頃。スペ... more
Tracked from 映画、札幌グルメ情報はジ.. at 2008-04-05 12:09
タイトル : サルバドールの朝:映画
今回紹介する映画は、フランコ独裁政権末期のスペインで反政府活動をした青年サルバドールの生涯を扱ったノンフィクション作品『サルバドールの朝』です。 サルバドールの朝:ストーリー 1970年代初頭、フランコ独裁政権末期のスペインで、正義と自由を信じ、世界は変えられると理想に燃えていた青年サルバドールは、仲間たちと反体制運動に身を投じていた。 資金調達のため銀行強盗を繰り返す彼らに警察の捜査の手が伸び、サルバドールは逮捕されるが、それは激しい銃撃戦の果てだった。 瀕死の重傷を負いながらも一命...... more
Tracked from 三毛猫《sannkene.. at 2008-04-19 21:05
タイトル : 「サルバドールの朝」(スペイン/イギリス 2006年)
1974年3月2日、フランコ支配末期のスペイン。 バルセロナ生まれのサルバドール・プッチ・アンティックは 政治犯として処刑された。... more
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-07-02 20:33
タイトル : サルバドールの朝
 『もっと、生きたい。』  コチラの「サルバドールの朝」は、1970年代初頭フランコ独裁政権末期のスペインで完璧な自由を求め、25歳の若さで不当な判決により、バルセロナ・モデロ刑務所で1974年3月2日午前9時40分、鉄環絞首刑<ガローテ>という残虐な方法で処刑された...... more
Tracked from おきらく楽天 映画生活 at 2009-07-21 23:42
タイトル : 『サルバドールの朝』を観たぞ〜!
『サルバドールの朝』を観ましたフランコ政権末期のスペインを舞台に、不当な裁判によって死刑判決を受けた若きアナーキスト、サルバドールとその家族や友人の戦いを描く社会派ドラマです>>『サルバドールの朝』関連原題: SALVADORジャンル: ドラマ/ファンタジー上映...... more
Tracked from いやいやえん at 2014-07-15 09:07
タイトル : サルバドールの朝
スペインの内戦…てか勿論ダニエル・ブリュールさん目当て。 サルバドール達の政治活動が、どのくらい一般市民に広まっていて、国の内情的に重要だったのか、当時の独裁政権時代のスペインを詳しく知らないので、共感しにくい場面が多々あった。 なぜ反体制運動をしているのか(強盗など)が全く伝わって来ず、どちらかというと「時代がそうだったから」「勢いで」といった、若さから来る一方的な使命感や考えのない行動などに見えてしまう点や、確かに裁判は不当でしたが、だからといって無実とも言い難いという点が、純粋な感動...... more
Commented by JT at 2007-10-14 07:45 x
実は、昨日 観ようかと思ってシャンテシネに向かい掛けたのですが、急用ができて行けなかったんです。
でも、”ダンサー・イン・ザ・ダーク”のように辛いと聞いて観なくてよかったかも・・・・
実は、わたしも”ダンサー・・・”は二度観たくない映画なものですから。
う~ん、辛すぎて救いようがないというのはきついですよね。
Commented by Bianca at 2007-10-14 13:44 x
「青い棘」は見ましたが、この映画の彼の方が魅力的に見えます。
Commented by MACHI at 2007-10-14 14:40 x
死刑の場面は、ダンサー・イン・ザ・ダークよりつらかったかも。

わたしが行ったイベント付き試写会は、入れなかった人がかなり多くいたらしく(聞いたところでは70か80人いたらしい)、公式サイトにもお詫びが出てます。
監督のお話も聞けて、よかったです。
Commented by margot2005 at 2007-10-14 19:22
JTさん、こんばんは!
初日に観ようと思っていた映画でしたが、行けなくて...
私も昨日観たんです。あわやJTさんと遭遇していたかもですね??
例によって最終回で観ましたが空席目立ったましたね。
実話であり観客に訴える素晴らしい映画ですが、ちょっと辛かったです。
銀行強盗の場面とかは、コメディ色も入れてまるで「明日に向かって撃て」の雰囲気もありましたがback musicに救われた作品でした。
Commented by margot2005 at 2007-10-14 19:41
Biancaさん、こんばんは!
「青い棘」ご覧でしたのね。
ダニエル・ブリュールの「グッバイ・レーニン」は未見なんですが、「ベルリン、僕らの革命」は最高ですね!
来年公開予定の「ヒトラーの贋札」の予告を観たんですが「青い棘」でダニエルと共演したアウグスト・ディールが出演しているようです。楽しみ...

Commented by margot2005 at 2007-10-14 19:43
MACHIさん、こんばんは!
試写会でご覧になったのですね?
最近試写会に足を運べる機会が増えたのですが、入れない人がいるんですか?それはひどいですね。
Commented by JT at 2007-10-14 23:48 x
ええ!最終回だったのですか~
私もその回を目指してましたから、行ってたら遭遇してました!
でも、お互い顔も知らないので気がつかなかったでしょうけどね(笑)
Commented by margot2005 at 2007-10-15 01:09
JTさん、こんばんは!
遭遇しても互いの顔が解らないって...なんか素敵ですよね??
シャンテはお気に入り映画館なので良く出没いたします。
解らないまま遭遇しましょう!
Commented by CaeRu_noix at 2007-10-15 01:46
margotさん、ご無沙汰でしたー。
ダニエル・ブリュールが半分スペイン人だなんて初めて知りました。
彼の出演作って、全部観ているんですけど、今までで一番よかったかも。
重かったけれど、手ごたえのある作品でした。
Commented by margot2005 at 2007-10-16 01:03
CaeRuさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
こちらこそ書き込みに行ってなくて恐縮しております。
ダニエルはスペイン人のマザーより、ドイツ人のファーザー血が濃いのでしょうか??私も彼はてっきりゲルマンだと思っておりましたので...
でも彼の顔を見る限り純粋のゲルマンではないなぁなんて感じてましたが...
コレ今迄で一番良かったですか?
ダニエルって中々素敵な俳優ですよね?
Commented by バニ at 2007-10-19 21:24 x
margot2005こんにちは。
当地でも日本とほぼ同時の公開で、「終わっちゃいそうだし、見ておこうかなー」と思っていたところです。その前にここを読んでよかったです。>『ダンサー~』との比較の件
うん、わたしはやめておこうかな・・・(弱気)
ダニエルくんが実は半分スペイン人だということは、ドイツでも(わたしの周辺では)不思議とあまり知られていません。わたしは彼の輪郭のぽちゃぽちゃ加減が「あぁ、ラテン・・・」と思っているのですが、いかがでしょう。
Commented by margot2005 at 2007-10-20 20:58
バニさん、こんばんは!
お元気でおすごしでしょうか?
バニさんドイツは既に冬でしょうか?
日本、東京は相変わらず20度を越える最高気温で、やはり平年より5度とか高い気温のようです。温暖化大丈夫か??
私は、私でバニさんのブログでこの作品ご覧になっているか調べたのですが...そうですか?ダニエル映画でもスペインものは公開が日本と同じなのですね?
彼のあのベイビー・フェイスはスペインのママから受け継いだのでしょうかしらね?
<「あぁ、ラテン・・・」...同感でございます。
Commented by なな at 2008-04-01 21:58 x
はじめまして 「虎猫の気まぐれシネマ日記」のななです。
ダニエルの画像,美しいですね。繊細な演技ができる素晴らしい俳優さんですね。
獄中での看守との友情,姉妹たちとのやりとりは,泣けました。
ヨーロッパ映画,私も大好きです。
また他の記事にもお邪魔させてくださいね!
Commented by margot2005 at 2008-04-03 01:05
ななさん、こんばんは!
初めましてこちらこそ...
古い記事にコメントありがとうございます。
ダニエルはキュートですよね。
繊細なイメージが強く、素晴らしいヨーロッパ俳優だと同感であります。
そうそう姉妹のシーンは泣けましたね。実話なんでなおさらでした。
ヨーロッパ映画は以前から大好きです。
お互いに素敵なヨーロッパ映画にたくさん出会えると良いですね。
<< 「向かいの窓」 ウディ・アレン作品...「ウデ... >>