2007年 09月 23日
「情痴アヴァンチュール」
2007年度フランス映画祭上映作品。
その後渋谷のシアターで公開された。しかし何れも観に行けずDVDになってしまった。
邦題で”情痴”と付けたのは集客狙いだったかも知れないが...これはパリに住む若い夢遊病者のパリジェンヌと、彼女を救おうとするパリジャンのサスペンス・ドラマ。
主演ガブリエルには「スイミング・プール/2003」「パリ、ジュテーム/2006」のリュディヴィーヌ・サニエ。
ガブリエルと出会う青年ジュリアンにニコラ・デュヴォシェル。
ニコラ・デュヴォシェルには初めてお目にかかった気がするが、「ぼくを葬る/2005」のメルヴィル・プボーを彷彿とさせる若きフランス俳優。
ガブリエルの愛人ルイに「スパイ・バウンド/2004」のブリュノ・トデスキーニ。
ジュリアンの恋人セシルにフロランス・ロワレ・カイユ。
監督、脚本はグザヴィエ・ジャノリ。
パリのアパルトマンに越して来たジュリアン(デュヴォシェル)とセシル(カイユ)。公務員のジュリアンは夜“ビデオテーク(シネマテーク(フィルム・ライブラリー)のビデオ版か?)”で働いている。
ある夜、裸足で道路を彷徨う女性と出会う。気になり後をつけた所、近くのアパルトマンに入っていった。
次の日の昼間キャフェで見かけた女性は昨夜の彼女だった。幼い子供と子守りの女性を伴っていた。互いに紹介し合い、女性はガブリエル(サニエ)と名乗る。
別の夜、ジュリアンは又街中を彷徨うガブリエルを見つけ夢遊病者だと言う事が解る。
やがて、ガブリエルは昼間に子供を連れてジュリアンのアパルトマンを訪ねる。セシルとは初対面だった。ガブリエルはディナーに来ないかと二人を誘う。
ガブリエルのアパルトマンでルイ(トデスキーニ)を紹介されるが、彼は夫でもなく、子供の父親でもなかった...
夢遊病者って怖いなぁと思った。身体は起きていても、眠っている間の行動なので、自分が何をしたか記憶になく、おまけに自分自身を傷つけることが多いという。
オープニングで殺人事件が起き、その後ストーリーが解き明かされて行く方法で物語は進んで行く。なんともミステリアスな作品である。
大きなブルー・アイズを持つとても愛くるしくキュート顔なのだが、リュディヴィーヌ・サニエは妖しげでミステリアスな役がとても似合う。
ジュリアン役のニコラ・デュヴォシェルとリュディヴィーヌ・サニエは、この作品以来恋人同士で子供がいるそうだ。
ブリュノ・トデスキーニはいろいろと出てますね。
次作は「待つ女」ですね。これは観に行こうと思っておりますわ。
「不完全な二人」フランス舞台、台詞映画なのに監督が日本人なんて...なんだか見たいですね。そろそろDVDになるでしょうか??