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「こわれゆく世界の中で」

「こわれゆく世界の中で」_a0051234_005451.jpg「Breaking and Entering 」2006 UK/USA
心を閉ざした娘を持つ母と、盗みを働く息子を抱える母。二人の女性の間でゆれ動く一人の男の愛の姿を描いたラヴ・ストーリー風人間ドラマ。
「イングリッシュ・ペイシェント/1996」のアンソニー・ミンゲラが監督、脚本。
主演は「アルフィー/2004」「ホリデイ/2006」のジュード・ロウ。
ジュード・ロウ&アンソニー・ミンゲラは「リプリー/1999」
「コールド・マウンティン/2003」以来3度目の組み合わせ。
ジュードが演じたウイルに絡む女性二人のうち、アミラ役のフランス人女優ジュリエット・ビノシュ「隠された記憶/2005」「綴り字のシーズン/2005」も「イングリッシュ・ペイシェント」でミンゲラと組んでオスカーをゲットしている。
もう一人の女性リヴを演じるのはアメリカ人女優ロビン・ライト。ロビン・ライトはとても素敵な女優。最近ではコリン・ファレルと共演した「イノセント・ラヴ/2004」が印象に残る。
ウイルの共同経営者サンディに「ラヴ・アクチュアリー/2003」でポルノ俳優を演じたマーティン・フリーマン。ブルーノ刑事には「ディパーテッド/2006」のレイ・ウィンストンが出演している。
アンソニー・ミンゲラは「イングリッシュ・ペイシェント」以来大好きな監督。
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ロンドンで10年越しの恋人リヴ(ライト・ペン)と、その娘ビー(ポピー・ロジャース )と3人暮らしのウイル(ロウ)は建築家。
ある夜、キングス・ロードにあるウイルとパートナーのサンディ(フリーマン)が経営する建築事務所に強盗が入り、現金や、パソコンが盗まれる。同じ事が再び起こり、ウイルは事務所の前に車を止め見張る事に...そしてある夜、盗みに現れたのは移民の少年だった。ウイルは彼を追いかけ家を突き止める。
突き止めた家には“衣服の修繕”という案内があった。
後日、ウイルはサイズが合わなくなった衣服を持って家を訪ねる。そこには盗みに入った少年ミロ(ラフィ・ガヴロン )と母アミラ(ビノシュ)が住んでいた。二人はボスニアの戦火から英国に逃れて来た移民だった。
ビーの問題もあり、リヴとの間がぎくしゃくしていたウイルはアミラと出会い、彼女に惹かれて行く。
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映画の中でアミラはイスラム系ボスニア人の役。数年前ロンドンに行った時、イスラム系の人々の多さに驚いた。
この映画では、東ヨーロッパやイスラム諸国からやって来た移民の人々と、英国人の貧富の差が描かれている。
生活を支えるため、低賃金で働く母親。学校へも行かず盗みを繰り返す息子。とても哀れである。
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ジュリエット・ビノシュという女優はどんな役を演じても様になる素晴らしい女優。「ポンヌフの恋人/1991」の頃の若いビノシュより、40代になった現在のビノシュの方が魅力的だと感じる。
ジュード・ロウとのベッド・シーンあり。ビノシュはかなりな豊満ボディで...さすがもう若くないのでもろアップは少ないが...
ジュード・ロウがインタビューで、“この役は自分自身に近い”というコメントがあったが、父親であるジュードは子供を持つ役を演じると輝くように見える。実際も映画のように素晴らしい父親なのだろうか?想像してしまう。
やはりもう若くはないロビン・ライト・ペン。彼女の一番好きな作品は「メッセージ・イン・ア・ボトル/1999」。ロビン・ライトは憂いを秘めたミステリアスな女性がとても似合う。
「イングリッシュ・ペイシェント」はめくるめくラヴ・ストーリーだったが、これは見応えのある人間ドラマとなっている。3人の俳優がとにかく素晴らしい!
日比谷シャンテにて...
Commented by Bianca at 2007-04-27 10:23 x
margot2005さん、お早うございます!ジュード・ロウの首筋が若く、瞳がいいですね?!この人「利埔里ー(リプリーのつもり)」を思い出させる若さを保ってますね。ビノシュは、昔は高峰秀子といわれたものですが、そうですか、太り気味ですか。
Commented by margot2005 at 2007-04-29 00:58
Binacaさん、こんばんは!
ジュード素敵でしたわ!彼は2人だったか?のパパですが、確かに「利埔里ー」の頃と変わりませんね?
彼にはなんか素晴らしい、特殊なオーラがあるように思えます。
父親であろうが、なかろうが知ったことじゃありませんが...ジュードは素敵な俳優ですね...UK人だし...
ビノシュは秀子さんですか???
彼女40代ですから少々...いやいや、40代の初めってまだまだ若い域だと思うのですが、ビノシュさんシェイプアップ必要でございますわ。
Commented by fizz♪ at 2007-11-03 13:25 x
margotさん、こんにちは~
芳醇な秋色に模様替えですね♪
今回も俳優ジュードに惚れ惚れした作品でした。
ちょっぴりマザコン気味のウィルでしたが、貫禄ある二人の女優に負けていず立派でしたよね。
margotさんはロンドンにも行かれてるんですね!
複雑な街の社会事情なども直に感じて来られたんですね。

ミンゲラ監督も好みですし、ロビン・ライト・ペンも好きな女優のひとりなので、とても嬉しい作品でした。
『メッセージ~』も良かったですよね。『美しい人』も是非みたくなり、探してみるつもりです。
TBさせて頂きました。
Commented by margot2005 at 2007-11-03 18:23
fizz♪さん、こんばんは!
ご覧になったのですね。ジョード・ロウの出演する作品は、素敵なものが多いと思います。だからどれもこれも観たくなっちゃうんでしょうね?

ロンドン街中の土産物屋件雑貨屋の主人は殆どイスラム系かインド系でしたね。
空港の税関でもイスラムの人々がわんさかおりましたわ。だからかどうか解りませんが、あたりに漂う匂いが(お香のような)強烈でした。

ミンゲラ作品もロビンも大好きです!
「美しい人」ロビンの出番は短いですが、やはり存在感ありですねこの方。是非ご覧くださいませ。
by margot2005 | 2007-04-26 00:32 | Comments(4)