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「ブラッド・ダイヤモンド」

「ブラッド・ダイヤモンド」_a0051234_20155727.jpg「Blood Diamond」 2006 USA
アフリカ、シエラレオネを舞台に、巨大なピンク・ダイアモンドを巡る社会派アドヴェンチャー。
出演者は、アフリカ生まれの白人であり、ダイヤ密売人ダニー・アーチャーにレオナルド・ディカプリオ「ディパーテッド/2006」
良き父親で漁師のソロモン・バンディにジャイモン・フンスー。
アメリカからやって来たジャーナリスト、マディ・ボウエンにオスカー女優のジェニファー・コネリー。
「ラスト・サムライ/2003」のエドワード・ズゥイックが監督。ズゥイックと言えばブラッド・ピット主演の「レジェンド・オブ・ザ・フォール/1994」を思い出すが、一番最初に観た彼の映画は、若かりしデミ・ムーア&ロヴ・ロウの「きのうの夜は/1986」である。
映画を観終わって、F.F.コッポラが作った「地獄の黙示録/1979」を思い浮かべた...あこまでの殺戮シーン必要だったのかな?なんて...観ていて辛いシーンも多々あり。
私的には、多くの殺戮場面より、ストーリーをもっと深く描いて欲しかったなぁと残念でならない。
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1999年、アフリカ、シエラレオネは激しい内戦が続いていた。ある日漁師のソロモン(フンスー)は反政府軍に息子ジェイ(カギソ・クイパーズ)を奪われ、妻と幼い娘とも引き離される。そして、ソロモン自身はダイヤモンド採掘場で強制労働を強いられる。採掘中、大粒のピンク・ダイヤモンドを発見したソロモンは、秘密の場所に隠す事に成功する。
一方でダイヤモンドの密輸に深く関わるダーティな男ダニー(ディカプリオ)は、互いに投獄された留置場でソロモンと出会う。ソロモンがピンク・ダイヤモンドを隠し持っている事を知ったダニーはソロモンに執拗につきまとうようになる。
また一方で、アメリカ人ジャーナリストのマディ(コネリー)は海岸のバーで知り合ったダニーに興味を覚える。
それぞれの思惑を胸に、ピンク・ダイヤモンドを目指す危険な旅が始まとうとしていた...
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レオナルド・ディカプリオが主演男優、ジャイモン・フンスーが助演男優と、それぞれがオスカーにノミネートされたが、どちらもオスカーはゲット出来なかった。
映画を観てジャイモン・フンスーに主演男優賞を取ってもらいたかったなぁなんて思ったが...
獣のように走るソロモン役ジャイモンの姿は、緑の大地と融合して素晴らしいシーンとなっている。
ダイヤモンドに興味がない事はないが、あのような立派なピンク・ダイヤモンドを自分の物にするのは生涯不可能である。残念ながら...
タイトルになっている“血塗られたダイヤモンド”とはどういう意味なのか?観る前疑問であったが、たかがダイヤモンドで殺戮が繰り返されていると言う現実に非常に驚いた。
ダニーのラストは少々情け無かった...もうちょっとなんとかならなかったのか?
ダニーが何度も口にする“TIA(This is Africa)”と言う言葉がとても印象的。
アフリカの素晴らしい大自然も堪能できる。
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アフリカ西部ベナン共和国出身のジャイモンは、10代でフランス、パリに渡った。ホームレスのような生活を送った後、モデルとして見いだされ、パリ、ロンドンで活躍した苦労人らしい。
「アミスタッド/1997」で世界中の人々に知られた彼は、「イン・アメリカ/2002」で開花し、「アイランド/2005」で完成された感じ。
素敵な俳優ジャイモンは先週映画の宣伝で来日していた...逢いたかった...
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Commented by シャーロット at 2007-04-14 17:11 x
こんにちは。お返事が遅れてすみません。
そうそう、ジャイモンすごく存在感がありましたよね。
来日していたのですか!彼の映画はグラディエーターくらいしか思い出せないですぅ。もっと見てるはずなんですが。
アフリカの自然をとらえたカメラには拍手ものでしたが、演出にはさほど共感できず…が正直なところです。音も大きかったのは私には痛いなあ。ダニーのラストはあの情けないところが逆によかったかも、なんて思いましたです。
Commented by ななな at 2007-04-14 20:26 x
TBありがとうございました。
最初に残虐シーンが出てきた時はこんな映画だったの!?ってびっくりしてしまいました。
でもアクション満載でしたからこういう風なつくりの方がより現実を伝えられるしたくさんの人が見てくれるかなって思いました。
全てのダイヤが紛争ダイヤじゃないにせよ何か見る目が変わってしまいそうです。
Commented by margot2005 at 2007-04-15 22:50
シャーロット さん、こちらこそ...良いじゃないですか遅れても...限りある時間で書いているのですから...
さてジャイモンの存在感は素晴らしかったですね。
彼がメンズ・モデルとして発掘される前は悲惨な人生だったらしいです。メンズ・モデルだったことは有名ですよ。
「グラディエーター」もそうですが「やはり「アミスタッド」と「イン・アメリカ」の彼が印象的ですね。「サハラに舞う羽」の彼も良かったです。
演出は全然共感できなかったですね。ズウィックがあんな描き方すると思わなかったです。ズウィック作品てソフトなイメージがあるのですが私的に...
そうですか?あの情け無いダニーが良かったというのは、やはりレオ君悪者として描かれて欲しくなかったのでしょうかしら??
Commented by margot2005 at 2007-04-17 20:17
なななさん、こんばんは!
そうわたしも最初からの残虐シーンには少々参りましたし、惨殺シーンはあこまで何度も描かなくとも良かったのじゃないかな?なんて思いましたが...
やはりハリウッド映画、主演はレオとなると世界中に配給されますから、ドハデな映画にしないではいられないのかもしれませんね?
ダイヤモンドには過去にも、未来にもあんまり縁がありませんが、ダイヤに秘められた哀しみは忘れることができませんね。
by margot2005 | 2007-04-11 21:18 | Comments(4)