「死刑台のエレベーター」

「Ascenseur pour l'echafaud」...aka「Elevator to the gallows」1958フランス
ヌーヴェル・ヴァーグ監督ルイ・マルの作った犯罪サスペンス・ドラマ。原作はノエル・カレフ。
主演は「太陽がいっぱい/1960」のモーリス・ロネとジャンヌ・モロー「ぼくを葬る/2005」
ロネはこの後「太陽がいっぱい」に出演しているが、主演アラン・ドロンより素敵だった気がする。刑事役にリノ・ヴァンチュラ「冒険者たち/1967」。「女は女である/1961」
のジャン・クロード・ブリアリが、刑事の尋問を受けるパリジャン役で出演している。
この映画は過去に何回観ただろうか?BSで放映されていたのでまた観てしまった。

電話のシーンから始まる...
“もう耐えられないの。愛してる。だからやるのよ。愛してる!”と言う女。
“愛してる!”と答える男。
ヒロイン、ジャンヌ・モローは美人女優ではないが、素晴らしい雰囲気をかもし出す素敵な女優。21世紀の今でも映画に出演してるってスゴイ!
モーリス・ロネ映画も一時期ハマって観たが、80年代に50代で他界してる。
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カララ商会のマダム、フロランス(モロー)は愛人ジュリアン(ロネ)と共謀して、社長である夫殺しを計画する。ジュリアンは元落下傘部隊に所属していたカララ商会の技師。フロランスの夫を殺害した後、証拠を残してきたことに気がついたジュリアンは現場に戻る。しかし週末であったため、乗ったエレバーターの電源が切られてしまう。エレベーターから脱出を試みるジュリアン...
一方で待ち合わせのカフェに現れないジュリアンを心配するフロランス。やがて、フロランスはカフェの前の道路を走るジュリアンの車を見つける、助手席に女の姿があった。ショックを受けたフロランスはパリの街を歩き回る。しかし、これはきっと何かの間違いに違いない。その夜フロランスは明け方までジュリアンの出没しそうなスポットを探し回るが、どこにもジュリアンは現れていないという。
ジュリアンの車を運転していたのは花屋の売り子ベロニク(ヨリ・ヴェルタン)の恋人ルイ(ジョルジュ・プージュリー)。ルイは止めてあったジュリアンの車を奪いベロニクを乗せて逃走していた。
この後再び別の事件が起こるのだが、観てない方のためストーリーはここまでにしておく。
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あの時代エレベーターは週末運行ストップしていたというのが時代だな...と感じる。
今だったらきっと完全犯罪になっていただろう。
マイルス・デイビスの哀愁を帯びたトランペットが流れる中、モロー演じるフロランスがパリの街をさまよい歩くシーン...モノクロ映画なのだがお洒落で、今観ても全然色あせない。
これぞ犯罪映画の傑作と言うのであろうか?傑作と呼ばれる作品は取っ付きが悪いが、コレはすんなりと入って行けて、すんなりと理解できる。
ラストの写真のシーンがフランソワ・トリュフォーの「柔らかい肌/1964」を思い出させる。
何度観ても素晴らしい映画は素晴らしい!
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by margot2005 | 2007-01-28 01:10 | フランス | Trackback(1) | Comments(6)
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Tracked from セレンディピティ ダイアリー at 2015-06-25 15:23
タイトル : クロワッサンで朝食を / 死刑台のエレベーター
2012年公開のジャンヌ・モロー主演のヒューマンドラマ、「クロワッサンで朝食を」... more
Commented by Bianca at 2007-01-28 10:32 x
たしかに!モーリス・ロネは育ちのよさと、ニヒリズムを備えていて(「鬼火」もみました)、本場ではドロンより人気があったのでは?マイルス・デイヴィスの音楽、今聴いてもお洒落だし、ジャンヌ・モローもよかったなー。それと、自動車どろぼうのチンピラ二人組、あれがまたかわいらしかったですね。
Commented by margot2005 at 2007-01-28 20:18
Biancaさん、こんばんは!毎度お越しいただいて感謝!!
モーリス・ロネ素敵でしたよね。50代で亡くなってるので、彼の老いた姿がないので余計美化されるのでしょうか??
「鬼火」のロネも素敵でしたわ。
ジャンヌ・モローはスッゴイいっぱい映画に出演しているんですよね。彼女の映画は日本でも相当の数が公開されています。ルイ・マル&モローでは「ヴィヴァ!マリア」なんか懐かしいですね?
自動車泥棒の二人はホント可愛いかったです。
Commented by claudiacardinal at 2007-01-28 23:16 x
margotさん、最近フランス・クラシック(というのかな?)づいてますねぇ。ついつい書き込みしたくなってしまいます。ラストの2人の写真がぼーっと浮き上がってくるシーンなんともいえません。マイルスの音楽も粋でいいですねぇ。そういえば最近オゾンの「Time to Leave」でもまだまだ素敵な姿でしたね。
Commented by margot2005 at 2007-01-29 21:47
CCさん、こんばんは!ホントはフランス(ヨーロッパ)・クラシック中心に書くブログにしたかったのですが...それじゃ誰も観に来てくれないかも??でこんな感じになりましたの。でもじゃんじゃんクラッシック映画をアップしていきたいと思ってます。また書き込みに来てくださいませね。
ラストの二人の写真が浮かび上がるシーンは素晴らしいですよね。リノ・バンチュラは刑事役ハマりだし...マイルスのジャズが全編に流れてお洒落であります。フランス人(ヨーロッパ)ってジャズ好きですよね?
「Time to Leave」のモローは素敵でしたわ。
Commented by セレンディピティ at 2015-06-25 15:21 x
記事にリンクがあったのでこちらにも。
この映画も記事にされていたのですね。

私もこの作品、とっても楽しめました。
冒頭、Je t'aime... で始まるのに、ああ、フランス映画だわ~と思いました。^^
ジャンヌ・モローは雰囲気のある女優さんですね。
モノクロームの映像がなんともおしゃれでしたし
マイルス・デイビスのドラムがサスペンスフルな展開に不思議とマッチしてすてきでした。
Commented by margot2005 at 2015-06-27 22:32
セレンディピティさん、こちらにもコメントありがとう。

ルイ・マルのデビュー作にして、彼の名作でもあるかと思います。不倫ドラマの多いフランス映画の中でもとっておきの一作かと。
モノクロのスクリーン...パリの街を彷徨うジャンヌ・モローの姿はとても印象的でした。マイルス・デイビスのジャズがスゴく効果的に使われていましたし、フランス人てジャズ好きなんですよね。
そうそうフランソ・トリュフォーの「柔らかい肌」もわたし的にとっておきのフランス版不倫映画です。
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